主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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53:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2015/01/21(水) 00:00:46.41 ID:8FbCfCf10

ーー 出張所外周 後輩女 ーー


橋が落とされた…。

補充が断たれた、OA機器も使えない。
加えて労災人員を多数抱えての業務遂行。

悪夢の中に突然放り込まれた気分だ…。


端末『主査:出張所付近組、商店跡三人。後輩女と新人男を残し給油施設跡に合流しろ』

端末『技能1係長:ちょっと待ってくれ、ここの護衛はどうするんだ?
引き上げられると困るんだが』

この人の自分本意な発言もそろそろ慣れてきた。


端末『主査:狙撃手を中層アパートの屋上に配置します。牽制、時間稼ぎには十分です』

端末『主査:たった二人でしかも片方は女だろ?馬鹿を言うな』

中々に聞き捨てならない言葉を吐いてくれますね…


端末『主査:IT女、滞空センサー射出
技能1係長さん、そこの窓際に何か小さい物を置いて下さい』

バシュバシュバシュ、フワフワ


端末『技能1係長:何をこんな時に…』

端末『主査:いいからサッサと置いて下さい』

語尾に力が込もっている。…コワイ。


端末『主査:後輩女、視覚拡張とセンサー同期』

後輩女「了解です、そのまま射撃しても?」

端末『主査:構わん』


後輩女「視覚拡張オン、滞空センサー1番から3番に接続。画角調整自動設定」

薄暗くなった周囲に対しディスプレイの映像は真昼の様に明るく表示される。


後輩女「自動タスク設定、動体優先。タスク無し時は視線中心にセット」


カシン、パシュ

コインの真ん中に命中。ま、当たり前だけど…


端末『主査:これでも不足だと?』

端末『技能1係長:あ、あぁ…その、あれだ』

端末『主査:本来一人でも十分なんですが念押しで観測手も置いていきます』


端末『主査:技術課全員に連絡、給油施設跡に集合し北方からの折衝に備えろ
俺は技能課の状況確認後、給油施設跡に合流する』

端末『一同:了解!』


私は居残りですか…。いつも通りですが。

まぁ一番心配なのは新人男と二人っきりで空気に耐えられるか、かな?



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