主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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49:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2015/01/20(火) 01:20:19.56 ID:cXi7i2HA0

ーー 出張所外周 後輩女 ーー


商店跡の対応は先輩男さんにお任せし、他の人員は出張所周りに進行した。

ちなみに主任男さんは商店跡で回復中。
新人女はその付き添いで居残りだ。


後輩女「住宅街側はこの配置で平気なのでしょうか?」

端末『主査:ん?観測機で見える化できてるし、コイツの進捗範囲内だから平気だよ』


端末『主査:あと最悪は先輩男と主任男に対応させときゃ良いんだ』

後輩女「なるほど」クスッ


二人への信頼が垣間見える。

こっちの9人とあの二人でやっと同等ってことですね。


特技男「はー、しかし派手にやられたなー」

近づくにつれて詳細が見えてくる。


建物は基礎を残して跡形も無い。
地面の至る所が抉れて穴だらけ。

そこが出張所だった気配すら残っていない。


とはいえ先方の進行ルート上にあるこの座標は破棄する訳にはいかない。


端末『主査:じゃあ技能さん到着まで周辺警戒ねー』

各々が等間隔に距離を取る。


端末の広域表示を確認するとやっと端っこの方に技能課の反応。


モブA「だけどこの有様じゃここに詰めても仕方なく無い?」

確かに…モブAさんなのに鋭い指摘だ。


端末『主査:大丈夫、工機も1班呼んであるから。簡易施設くらいならすぐ設営できる』

特技男「工機か…。ん?もしや…」


4台編成の連絡車が橋に差し掛かる。

そろそろ肉眼でも見えるころ…


端末『IT女:飛翔物検知。個体数…カウント不能。MDシステム作動開始』バシュバシュバシュ


!?どこから?目標は?目標は私達!?

端末『IT女:着弾予測位置…。南西1.5km』バシュバシュバシュ

端末『主査:な、しまっ…』


頭上で無数の射出弾が弾け破片が降り注ぐ

端末『IT女:フレア射出。対飛翔物ネット展開』バシュバシュ


端末『主査:クソッ!やられた!!物流課、全速で橋から離脱だ!!!』

我々は橋に吸い込まれて行く弾道を見つめ立ち尽くすしか無かった。



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