柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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367: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/17(月) 23:22:04.04 ID:bASNl0Z+O
大の男を意識のある状態で簀巻きにできるようなスキルを真九郎は持ち合わせていない。
とりあえず気絶してもらい、それから拘束したのだった。
男は興奮と怒りで目が血走り、唾を飛ばして汚い言葉を吐き出している。
自慢の筋肉が細身の切彦に通用しないのがよほど悔しいらしい。
対する切彦は涼しい顔で挑発を返している。

「俺たちはね、別にキミらを捕まえようとかバラバラにして内臓を売りさばこうとか、そういうことをするために来たんじゃないんだよ」

内臓、という単語に男が冷や汗を流す。
真九郎は努めて淡々とした口調で話しを続ける。

「ただ、お願いをしに来ただけなんだよ」

「なんだと――」

男の言葉は、後頭部から受けた衝撃と顔面の痛みで中断された。
切彦が思い切り踏みつけたせいだ。
痛みに呻く男の震える喉元に、冷たい刃があてられる。
無言でカッターの目盛りを伸ばす切彦に、男が初めて恐怖を顔に滲ませた。

「どういう、こと……ですか?」

「キミは察しが良いね。うん。キミと仲のいい三人ががよく屯してるコンビニにはもう二度と近づかないでほしい、ただそれだけだよ」

「…………え?」




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