236: ◆S0mvz1PntgQY[saga]
2014/10/25(土) 00:35:25.61 ID:/OOXgEf/0
法子「はいっ。撮影の日程って、関わる人のスケジュールも場所の手配もあるから結構カツカツで、全然話の順番通りにならないんですよね」
時子「私たちには当たり前のことだけど、下僕どもにはピンと来ない連中もいるかもしれないわね」
法子「その日は学校借りてて、校庭と教室で撮影の予定だったのに、朝からざあざあ降ってて。止まないし次に校舎使える日までは待てないし」
美里「法子ちゃんの大事なシーンだったものねぇ。一応先に教室だけ撮ったんだっけぇ?」
時子「そうだったわね。よく覚えてるじゃない。誉めてあげるわ」
法子「で、結局その日はもう雨のまま撮るしかない、ってことで脚本を直してもらって撮ったんだけど、直した後のほうがドラマチックになっちゃったねーって!」
美里「脚本さんと演出さんが柔軟な人で良かったですよねぇ。きっちりやるのが悪いわけでもないんですけど」
時子「……あの場では良かったんじゃないの。貴方の泣く演技、本当にダメだったもの」
法子「そうなんだよねー! だから、雨で髪の毛とかぐしゃぐしゃになってるほうが雰囲気あったの!」
美里「小説版だと晴れてるのは、そのせいらしいんですよねぇ」
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