男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/05(日) 12:25:28.15 ID:A93OTcd0O

─────── ガギィッ!!

男「っ……!?」


一閃が駆け抜けたのと同時に、俺の手から大木槌が飛ばされそうになった。

それが力任せに振った裏拳によるものだと気づいたのはその後。

そして、一瞬の動揺が


さまよう鎧「シィ……ッ!!」


────────── パァンッ……


男「……?」

何かが横一文字に薙がれ、俺の左腕を叩きつけながら引っ掛けた。

だがしかしそれ以上の変化は無く、俺は全身を僅かな一瞬で動かす。

例え裏拳で弾かれようと、大木槌は俺の手にまだ握られているのだから。

ここで止まって生き残れる筈は無いのだから。


───── ヒュッ ─────


さまよう鎧「グ……、まッ……」

振り被り、大木槌を握り締める手を強めて。

刹那に感じた死の危険に声を漏らす目の前の鎧に、俺は一切の加減はしなかった。


────────── ガギュッッ!!


腕に込められる全力を乗せた一撃。

さまようよろいの頭部であるバイザーに大木槌が叩き込まれた瞬間、それまで朽ち欠けていた鎧が遂に砕けたのだ。

金属が悲鳴を挙げ、形が捻り曲がる音が鳴り響き、バイザー部分のボルトが弾かれた様に宙を舞う。

俺は……軋む大木槌を更に振り上げた。





────────── ゴッッ!!!







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