男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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810:名無しNIPPER[sage-saga]
2016/12/14(水) 09:46:40.43 ID:+1xqEO1Go

< ザザッ・・・!!

男(走れ……! 動け、俺の脚……ッ!!)バッッ


炎の塔が立ち昇るその瞬間、身を振るわせて遮蔽物の陰を縫うように走り出す。

ゲームで見たメラミとは全く違う威力と派手さ、それを利用した目眩ましだ。

だが、勿論このまま真っ直ぐ背を向けて逃げるつもりはない。

主任が逃げた方向へこの巨人を誘導させてしまっては、元も子もない。

だから俺が取る動きは……!



────────── ズッッ・・・ンッ!!

ダークトロル「小癪な真似しやがって……ッ、ムシケラァァアッ!!」ドッッ!



男「っっ……ぅ、おおァッ!」
    < ドドドドッッ

大きく弧を描く事をイメージして、巨人の八魔将が飛ばした瓦礫の範囲から避ける。

衝撃が地面を揺らす。

雨で弛んでいた足下は最初の出現時での爆撃に更に、脆くなっていた。

踏み出す足が揺れに持って行かれそうになっても、俺は炎の柱が消えようとしている方へ手を向けながら続けて叫ぶ。

全力で踏み締め、逃げながら、虫の抵抗を見せるために……!


男「『メラミ』ッ!!」

空気を切り裂いて火球が撃ち出される。

それと同時に俺の頭に鈍痛が走り、目眩が一瞬起こる。


それだけではない、あの巨人の八魔将は俺が呪文を唱えたのに気付いたのだ。





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