男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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758:名無しNIPPER[saga]
2016/08/26(金) 18:35:18.42 ID:mGaPwQ/+o

店員「……」

< 「……セイバー?」


周囲から聴こえてくる仲間の声が、上手く店員の耳に入ってこなかった。

彼女は恐ろしい程の目眩を覚えていた。

決して有り得ないとすら思っていた事が目の前で起きている。

現実に存在する筈のない幻想が侵食してくる感覚。

今、店員という人間は初めて不確かで曖昧な気配に狼狽えていた。


店員「それは……どういう意味ですか」ザッ…

エビルマージ「この『ニホン』以外の国にも何人もいた……くく、我々を『ゲーム』から出てきたキャラクターだとな」

店員「まさか本当に……!?」

エビルマージ「くく……くははッ……そんなわけがないだろうに、お前達異世界の人間はそうして根本的に間違えてきた……」

エビルマージ「認めよう! ハハハハッ!! あれは、あの『ドラゴンクエスト』は我々の世界の全てを見事に描いている! これ以上ないほどの奇跡だとな!!」


エビルマージ「だがゲームのつもりで戦っている貴様らでは我々に勝てるわけがないだろう!! 嘗めるなよ人間、これは『命』と『未来』を奪い合う闘争……戦争なのだッ!!」

< キィィィインッッ!!


エビルマージが鮮血の混ざる冷気を散らして吼えた瞬間、店員の全身が魔法の気配を察知する……!


< 「これは……!」

店員「ッ、しまっ ─────── 」


何らかの魔法が襲ってくる事に気付くも、間に合わないと悟った彼女は衝撃に備えて構える事しか出来なかった。





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