男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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371:名無しNIPPER[saga]
2015/10/28(水) 17:31:24.99 ID:UQfrdhK6O

よく見れば黒い。

暗いだけではない、鉄の鉛色とも違う。

このさまようよろいは黒の鎧なのだ、それも……今までに見たモンスターとは別格の威圧感を纏っている。

その理由は動きだ、鎧らしからぬ滑らかな挙動で黒色の盾を構えていた。

そして……手に持つのは、今俺が背負っているハードのギターケースに隠している『鋼の剣』。


男「……まさか、『じごくのよろい』になって復活した…?」

主任「男さん、あのさまようよろいを知ってるんですか…?」

男「知ってるも何も、俺は前に倒した……と思う」

男(考えれば考える程に、自信が無くなるな……)


特徴的だった細かい傷のある剣を持っている以外は全くの別物、そんなさまようよろいらしきモンスターを俺は観察する。

見れば見るほど、考えれば考えるほど、違うような気がする。

だが、そんな俺の方へ黒色のさまようよろいは視線を向けた。


さまよう鎧…?【……】ギシッ…


男(こっちを見た……?)


さまよう鎧…?【……】

さまよう鎧…?「また会ったな、人間」


男「……やっぱりあの時のッ」


バンパイア【……貴様、何者だ】






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