男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
1- 20
369:名無しNIPPER[saga]
2015/10/26(月) 22:17:44.93 ID:Yw3MNl4VO






─────────【『兜割り』】 ─────────






バンパイア【ッ!?】バサァッ!!


夜闇に包まれた中で響く、低い声。

主任を掴んでいた男は、黒いマントを翻して数十メートルもの距離を一瞬で後退する。

そして、その直後に俺は見た。

未だに夢に見る程、俺の脳裏に焼き付けた恐るべき追撃者の一撃。

『兜割り』……俺が出会ったモンスター達の中でも唯一にして最初に見た特技。


───── ゴガァンッッ!!


爆撃に等しい衝撃波、捲れ吹き飛ぶアスファルトの散弾。

俺は既視感を覚えるその光景を目の当たりにしながら、宙に投げ出された主任を受け止めた。



主任「…………っ……男さん!!」

男「すいません、遅くなりました」ズサァッ

男「それよりも……」



主任が何かを叫びながら俺の首に抱き着く、しかし俺はその事よりも自分の目に映っている光景から意識を逸らせずにいた。

原因は、主任の首を絞めていたモンスターらしき男の前に現れた、鎧だ。

近くの蛍光灯は既に割れていて、照らす灯りは少し離れた位置にある蛍光灯のみ。

だがその少ない灯りから生まれた影だけで、鎧の正体が分かった。

分からない筈がなかった。



男「……あの時の、さまようよろい……ッ!」



さまよう鎧…?【シィィ……】ギシッ…






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
916Res/444.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice