男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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234:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 19:47:36.02 ID:z2btaUdPo


人が乗り物に酔う理由は様々な要因があるにせよ、根本に関わっているのは三半規管という身体の平衡感覚を担う器官だ。

乗り物に限った事では無い、人によってはその場で十回や二十回と『ゆっくり回る』だけでも酔う事がある。

俺が大学で一度書いた論文で触れた事があった、脳における『速度の』許容範囲。


────────── ダンッ!!


男(ッ!……足、が……っ!?)


……人はその三半規管を鍛える事が出来る。

それも俺はこの日常へ変わってからの一ヶ月間、ずっとパルクール等で体を慣らしていた。

高い所からの着地、急な高低の変化と一定以上の速度を越えた疾走。

超人的だと考えていた俺の肉体は、今や凄まじい三次元機動を実現出来るレベルに到達していた。

だが。

戦闘が始まり、時間にして約4分。




全身を使い衝撃を上手く足を通して逃がしていたのが、遂に着地に失敗したのだ。



男(何故……! 『まだ』酔ってるわけじゃ……)

    ゾクッ……!

男「!!」バッ


死神【シィィイッッ!!】ユラァッ



瞬間、着地に失敗し足を止めてしまった俺を狙い響き渡る激昂の声。

衝撃を逃がし切れずに破壊した客室の扉の表面が水面の様に揺らぎ、その向こうから一筋の一閃が薙がれた。




────────── バズッッ!!





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