男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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222:名無しNIPPER[saga]
2015/04/06(月) 10:54:04.05 ID:CcyZ7uVoo










────────── ッ ──────────







完全。

その一瞬で起きた動作は、完全に同時だった。


死神【シィィッ………!!?】


故に、死神は大鎌を空振りさせるに終わってしまう。

眼前で回避した男の動きを見て、僅かにその手を止めてしまったのだ。

それまで彼女が生きてきた『元の世界』では、決してなかった戦術がそこにあったのだから。


死神【………なんだその動きは】


<  ヒュパッ


思わず唖然としながら呟いた死神を、俺は眼で追いながら『跳んだ』。

跳躍、反転、跳躍、跳躍、跳躍、反転、跳躍、反転、跳躍、跳躍。

三半規管が狂いそうになるのを必死に抑え、手に握る鋼の剣を最後の跳躍と同時に一閃させた。


男「おぉぉッ!!」


    チッッ………!


死神【嘗めるなァッ!!】

男「ッ………!」ズサァァッ! ダンッッ


剣先が死神の橙色の衣を切り裂き、それに激昂した死神の振る大鎌の下を滑り潜った。

正直、その大鎌の動きは見えていない。

俺はそれに臆さず、鎌の軌道を読んで最も安全な位置を走り抜けただけだ。


そして、直後に俺は再び跳躍する。

狭い通路だからこそ、今の俺に出来る技。

天井、壁、床の全方向を足場とした、三次元機動。

全身を猫の様に使い、常に全力での移動速度を維持出来るのだ。



男(……クソ、やっぱり駄目だ……まともにこっちの一振りが当てられない)ダンッッ ダンッッ

男(だがこれならアイツの一撃も当たらない、全力で避けられる……!)




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