男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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155:名無しNIPPER[saga]
2015/02/01(日) 11:55:34.13 ID:AYvWS+r8O


────────── 「『ヒャド』ッ!!」



死神の鎌が振り下ろされ、俺の胸を地面に縫い付けるより早く、何処からか撃ち込む様な声が走る。


死神【シィッ……!?】


直後、二本の太い……淡く蒼白に光る矢が死神を側面から襲ったのだ。

反射的に、俺は矢が飛来した方へ視線を移そうとする。

……だが同時に俺は、長く感じた僅かな一瞬の出来事を目にしながら遂にアスファルトへ背中から叩きつけられてしまった。


< ドッッ!!

男「ぅぐはァッ……っ…!!」


咄嗟に後頭部へ手を回していたものの、心臓がバウンドするにも似た凄まじい衝撃に打たれ、揺さぶられた意識が一気に潰されてしまう。

目蓋を開ける力すら、気怠くなり……そのまま俺は全身の力を手放した。



<     「 ?  っ!!    っ」



誰かが俺の体を揺さぶっている。

何処か、久しぶりに聞いた声の筈なのに、返事が出来ない。

数瞬して揺さぶってくる相手は俺が意識を戻さないのが確実だったからか、そのまま強引に俺を背負うと走り出した。

そうして……俺は顔に当たる夜風を気持ちよく思いながら、僅かな意識が完全に途絶えた。




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