男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」
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153:名無しNIPPER[saga]
2015/02/01(日) 11:26:10.01 ID:AYvWS+r8O

手摺から飛んだ俺の背後から、空気を布が叩き煽る様な音を慣らして現れたのは死神。

扉という障害物をすり抜け、凍りついた手摺を乗り越えながら、高速で浮遊するその橙色の煙にも見えるローブに身を包んだ者。

手に持つのは、一目でそれと分かる巨大な鎌。

そして何よりも……鳥肌が立つ程に白い顔の中で光る赤い眼と裂けた様に笑う口。


さまようよろいや、人を撲殺するおおきづち等とは決して違う種類の恐怖。



男「うぉわぁあああああああ!!!!」バッ

男(だ、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ……!! 攻撃、冷静、お、落ち着……)



唇が震えて呪文を叫ぶ事が出来ない。

もうすぐ地面のアスファルトに叩きつけられてしまうのに、俺は眼前に迫る死神から意識を逸らす事が出来なくなっていた。


死神【ァァああははァはァはあはははァはハッ!!!】


死神の鎌が高速で回転し、夜空を背後にした切っ先が突き立てるかの様に俺を…………






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