マリオ「最近、テニスやパーティーにゴルフばかりで…何かを忘れているような」
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149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/10(木) 04:49:25.75 ID:RyNhHwPs0


     ガコンッ!

キノピオ「!?」


      ―…一瞬、彼は自分の状況が飲み込めなかった―

―身体に衝撃が走り、視界がぶれる、そして感じるのは奇妙な浮遊感―

―それもその筈だ…何せ




       彼の機体は横軸に一回転しながら宙を舞ったのだから…





キノピオ「ぅぁ……
        うわああああああぁぁぁぁぁっっ!!!!」



  ―彼の機体の加速性は余分な重量を取り払った事にもよる―
 ―しかし、その分、操作性の悪い物となっており、カーブの際にも―
     ―早目にハンドルを切る必要があったのだ…―

無論、彼だってこのピーキーな機体に慣れるため練習はしていた
 だが彼は"マリオ"というあまりにも大きな存在のプレッシャーに負けた
速度を緩める事なく、突き進み彼の車輪、車体は"穴の上"を通過した


キノピオもマリオもチョロプーの事を危惧し、可能な限り穴を避けていた

もう一度言うが、キノピオの機体はかなりピーキーな性能
 加速すればするほど、ハンドルを切るタイミングはズレる…
穴の真上を通過していると気付かなくなるほどに…


英雄は素人にはまず不可能な加速をしつつ、穴を見事に避け続け
同じくキノピオもそれを実行してはいた、だが…焦りのあまり彼は
操縦ミスを犯し、よりにもよってチョロプーの潜む穴の上を通った

もしも、これが並みの速度で走る機体ならば、飛び跳ねたチョロプーは
キノピオの顔にでも張り付く程度だっただろう…


だが、チョロプーが地表から飛び出すよりも速く
 通過しようとする加速性だ…堅い地層の岩盤を掘りながら飛び出す程の
彼等の力はそのままキノピオの車体を下から突き上げる形になり…!



キノピオ「―ああああああぁぁぁぁぁ!!」



   ガ シ ャ ァ ア ア ア  ア ア ン !



最低限の重さがあれば、宙を舞うことも無かったろうに…


そのまま横軸回転をしながらスッ飛ぶ時速数百キロの弾丸と化した機体は
トップと2位の付近に墜落、爆散…まるでトゲゾーの甲羅でも投げた様だ

キノピオは幸運にも席から跳ね飛ばされて茂みへ…


ルイージ「…さて、行くか」


遠くで起きた爆発、立ち上る黒煙を確認し、ようやくルイージは
フットペダルを踏み込み加速する…



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