忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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498: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/03/14(土) 00:24:34.96 ID:uXxto72B0
 ――彼が話している間、太陽は姿を現し続けていた。
 緊張して噛みそうになりながらも、彼は素直にその気持ちを口に出していた。
 たしかに、太陽が味方してくれていたのだろう。


 その、すぐ後で――。
 雲が、太陽を覆った。
 ほんの少しだけ、辺りが暗くなった。


 彼がそれに対し、少しだけピクッとした瞬間――


「ごめんなさい」


 ペコリと頭を下げる「彼女」が、そこにいた。




忍「……あの」

忍「実は……私には、もう」

忍「お相手が、います」カァァ

男子「……あ」

忍「ま、まだ一緒になったばかり、なのですが」

忍「私は、その子た――いえ、その子が大好きで」モジモジ

男子「……」

忍「で、ですから」


忍「私は、お付き合いできません……」


男子「――そっか」

忍「わざわざ来て頂いて、こんな返事で」

忍「本当に、ごめんなさい……」

男子「いや、気にしないでくれ」

忍「で、ですが……」


男子「――あー、なんだか」

男子「うん、突っ走りすぎてたんだな、俺」

忍「……」

男子「実はさ、誰かを『好き』になるのって初めてで」

男子「今まで彼女持ちの友達とかと話してても、何だかピンと来なかったんだよ」

男子「『何か違うな』って、思ってきた」

忍「――」


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