忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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407: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2015/02/01(日) 00:28:08.49 ID:sef3L+Kl0
 ――そう言って、カレンは私を見つめてきました。
 上目遣いで。
 私がさっき、陽子ちゃんにした行為です。
 ただ、今のカレンには、あの時の私のような「計算」が全く感じられません。


 私も、ゆっくりと彼女の瞳を見つめます。
 見れば見るほど綺麗な光彩を帯びていて、吸い込まれそうになります。
 そして、カレンの顔の下部にある唇もまた抜けるような赤さで、魅力的でした。


「――シノが、ムリしないでくれる方法」


 そう呟いて、カレンは私にその綺麗な顔を近づけてきます。
 ただでさえ近かったその距離は彼女が詰めることで、文字通り目と鼻の先にあります。


「シノは、どう思いマスカ?」


 カレンは、気づいているのでしょうか。
 恐らく、意識してはいないでしょう。
 まだ涙に濡れた瞳。
 私の首にかかる、滑らかな腕。
 抜けるように赤い唇。
 絹のように淑やかな、その金髪。


 そういった全てが、私の――


「……シノ」


 ――理性を、粉々に砕こうとしていることなんて。


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