忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
1- 20
27:1[saga]
2013/09/02(月) 00:03:52.45 ID:tRznb54J0
 〜幕間〜


 ――帰り道。


 大宮家にて、アリス・カータレットと大宮忍が決定的な状況に直面している時。
 猪熊陽子と小路綾は、帰途についていた。

 二人も残っていたい気持ちはやまやまではあったが、忍の姉である大宮勇に押し切られた格好だ。
 いつものように二人で道を歩きながら、陽子はどこか拍子抜けといった表情を、綾は見るからに焦りの表情を
 それぞれ浮かべていた――



綾「――ね、ねぇ、シノ大丈夫かしら?」アセアセ

陽子「……」

綾「わ、私たちが最初に思い描いてた大まかな計画が」

綾「なんだか、最初から無かったことになっちゃいそう……」

陽子「――綾」


陽子「気づいてないのか知らないけど、さっきからその話題ループしてるぞ?」アキレ

綾「……え?」

陽子「まったく」

陽子「綾は、本当にシノが心配なんだな」

綾「――だって」

綾「中学の頃、初めて声をかけてくれた相手だし……」

綾「それに、今は友達じゃない。助けるのは当たり前よ」

陽子「――へぇ」

綾(初めて声をかけてくれたのは……今、目の前にいるのもそうなんだけどね)ジーッ

陽子(おおう、綾の視線がまた――)ビクッ


綾「――結局」

綾「体よく、追い出されちゃったみたいな感じね」

陽子「ああ、そうだな……」


勇『――だから』

勇『今日のところは、もう二人だけにしておいてあげたいんだけど……』

勇『二人共、それでいいかな?』



陽子「――勇姉の考え」

陽子「間違えて、ないのかな?」

綾「……そもそも、私たちが慎重すぎるのかもしれないって思ってきたわ」

綾「高校に上がったからって、気合を入れすぎるのも良くないかもしれないし……」

陽子「ああ――」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
713Res/681.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice