忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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231: ◆jOsNS7W.Ovhu[saga]
2013/12/13(金) 00:16:17.10 ID:XcFYQHc30
「おはよ、カレン」
「は、はい、おはようござい、マス」
「……?」


 ん? 様子がおかしい?
 アリスもカレンも、何やら酷く戸惑ってるみたい、だけど……。


「……あ、ありがとうございます、陽子ちゃん」


 って、どうしてシノも変な顔してんのさ。
 え、なにこの状況? もしかして、私が変なコトした、みたいな……?


「――おはよう、みんな」


 首をひねっていると、聞き慣れた声が聞こえた。綾だ。


「あぁ、綾。おはよ」
「……いや、なんというか、その」


 綾に挨拶したらしたで、何故か綾は視線を逸らした。


「いやまぁいいわ。行きましょう」
「ん、そうだな」


 ほらみんな、行くぞ、と三人に声をかけ、私は歩き出した。



「……」


 歩きながら、私はさっきの光景を思い返していた。
 カレンに声をかけようとしたら、見えてしまった「それ」に心を奪われてしまった。


 シノと陽子の付き合いの長さを鑑みれば、ごくごく普通の光景だったかもしれない。
 ただ――私には、どうしても昨日のことが気になっていた。



「でさー、またうちの弟と妹が――」
「ふふ、陽子ちゃんのお家はいつも賑やかですねぇ」


 笑い合う二人は、どこまでもいつも通り。
 シノの表情も、いつものおっとりとした可愛い笑顔。

 ……だからこそ尚更、さっきの表情が気になった。


(――やれやれ)


 心のなかで嘆息してしまう。
 だって、目の前の二人の金髪少女だって――


 二人の「顔」を、見たんだから。


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