忍「隠し事、しちゃってましたね……」 アリス「……シノ」
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14:1[saga]
2013/09/01(日) 04:46:59.49 ID:ECufGEjL0



「……シノ」

 
 目の前の光景に、必死に目の焦点を合わせる。
 春の陽光に照らし出され、シノの身体はとても綺麗だった。
 純白の肌は、陽子や綾と比べても遜色ないくらい……「女の子」らしかった。
 でも、ただ一点。


 胸部の膨らみは、そうそれこそ……
 私よりも、無かった――



「陽子ちゃんや綾ちゃんは、私のことをすごく頑張ってフォローしてくれました……でも」


 そこで、一呼吸置いて、


「『ボク』は、アリスに隠し事、したくなかったんです」


 そう言い切った目の前のシノは、どこか儚げで……とても綺麗で。


「……シノ」




 4月某日。日本でのホームステイ初日。
 天気は晴れ。部屋にはシノと私の二人きり。
 そんな、場所で。
 
 私は、大切な人のことを、知った――


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