らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 3/5
[saga sage]
2013/03/27(水) 19:49:34.43 ID:2BcYWkhw0
ケーキを食べ終わる頃だったつかさが私の席に来た。私服に着替えている。仕事が終わったのか。
つかさ「おまたせ〜」
こなた「仕事はいいの?」
つかさ「うん、もう明日の仕込みも終わったし、あとはスタッフにお任せだよ」
こなた「そう……」
ひろしがつかさにコーヒーとケーキを持って来た。でもケーキはこの店では売られていないものだった。
つかさ「ふふ、試作品なんだけど、食べてみる?」
私は返事をしていないけどつかさはフォークでケーキを半分にして私の食べ終わった皿にケーキを乗せた。
こなた「繁盛してるのに、研究熱心だね……」
つかさ「かえでさんの助言だよ、研究を怠るなって」
こなた「それはそれは……」
気のない受け答えをしてしまった。そして、徐にケーキを口に入れた。
こなた「……美味しい……マンゴーがアクセントになってる」
つかさ「ありがとう……それよりこなちゃん」
急につかさの顔が険しくなった。私は身構えた。急にどうしたの言うのか。
つかさ「なんで最近来てくれないの、かえでさん、あやちゃん、ゆきちゃん、お姉ちゃん達、ひよりちゃんやゆたかちゃんまでよく来てくれるに……」
別に特段の理由はない……敢えて言えば……
私は人差し指を立ててつかさの目の前に出した。
こなた・ひろし「だって、ゴールデンタイムのアニメに間に合わないじゃん……」
私の真後ろで全く同じタイミングだった。ひろしはニヤリと笑うとまたカウンターの方に行ってしまった。
つかさ「あははは、こなちゃん、相変わらずだね……でもね、さっきのはお稲荷さんの力を使わなくても……」
こなた「どうせ私は単純ですよ〜」
少しすねた表情をみせるとつかさは大笑いをした。
こなた「どうもひろしと居ると調子狂うな〜 人間になってもお稲荷さんの力は無くならないのか……」
つかさ「うんん、徐々にだけどど力は弱くなっていくって……」
つかさの顔が悲しそうになった。
こなた「ご、ごめん、人間になったのはつかさが望んだわけじゃなかった……」
つかさ「うんん、これで良かったと思う……」
お稲荷さんの話しをするのはこのくらいにしておこうか。どのみちかがみと会っても同じような話しになる。
「こんにちは〜」
話題を変えようとした時だった。店のドアから女の子が入ってきてつかさの所に近寄った。
女の子「お母さん、一緒に帰ろう」
すこし遅れて店のドアからみきさんが入ってきた。私と目が合うとみきさんは会釈をした。わたしも座ったまま会釈をした。
女の子はつかさの子供。小学2年生になった。名前はまなみ……
つかさ「今日は私の友達と会っているからおばあちゃんと先に帰って……」
まなみ「あ、泉のお姉ちゃんだ、こんどまたゲームを一緒にしようね」
こなた「あ、うん、容赦しないからね」
つかさの子供は私をお姉ちゃんと呼んでくれる、それに引き換えかがみの子供は……おばさんだもんな……
みきさんはひろしと話している。
こなた「何か約束でもしていたかな、何なら私は帰ってもいいけど……」
つかさ「うんん、別に気にしないで、そんなんじゃないから」
みき「まなみ……帰るよ」
まなみ「は〜い それじゃお母さん、泉のお姉ちゃんバイバイ……」
まなみちゃんは私達に手を振るとみきさんと一緒に店を出て行った。
こなた「早いもんだ、もう小学生だよ……」
つかさ「そうだね……」
つかさは店のドアをじっと見ていた。
こなた「まなみって名前はやっぱり真奈美からとったの?」
つかさは黙って頷いた。
つかさ「今、私がこうしているのはみんなまなちゃんのおかげだから……」
こなた「それは私も同じ……直接会っていないけどね」
つかさ「私以外には誰も会っていない、かえでさんでさえ……」
つかさの目が潤み始めた。
たった数日の出来事だった。その数日がつかさの人生まで変えてしまった。それに影響されてつかさに関わる人物の人生までて変わった。
私の知らない所でひよりとゆたかまで……
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