らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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「こなたの旅」 33 9/14
[saga sage]
2015/06/08(月) 00:07:33.83 ID:b7iGww1s0
みゆきさんは私の持っているメモリー板をじっと見た。
みゆき「そのメモリー板にはお稲荷さんの故郷の星、途中で立ち寄った星々の知識や技術はあってもこの地球
の知識は無いと思います、お稲荷さんの秘薬は今の人類の技術では合成できません、そして、この酵母は地球で生まれた
……とすれば、そのメモリー板をいくら調べても薬は出来なかったと思います」
こなた「研究員か……みゆきさん、天職って言っていいよね、かがみにしろつかさにしろ……それに引き換え私って……」
みゆきさんは首を傾げた。
みゆき「そうでしょうか?」
解っている。みゆきさんは私に気を使っている。
こなた「私は成りたくてこの仕事をしたわけじゃないし……」
みゆき「天職……ですか、神から授かりし職業……」
みゆきさんは笑った
みゆき「泉さん、天職を英語で訳すとなんでしょうか?」
こなた「え……な、何で……いきなりクイズ?」
みゆき「何て言いますか?」
みゆきさんは更に念を押した。
こなた「うんん、知らない……」
みゆき「calling……」
こなた「コーリング……?」
みゆきさんは頷いた。
みゆき「呼ばれた……神に呼ばれし職業……しかし神の声を聞けるのは預言者のみです、
そこでもう少し簡単に考えます、泉さん、今の仕事をする切欠は?」
こなた「切欠は……つかさに誘われたから……って?」
みゆきさんは再び笑った。
みゆき「はい、呼ばれましたね、泉さんの今の職業は天職です」
こなた「い、いや、つかさは神様じゃないし……」
みゆき「呼ばれたのであればそれは泉さんにとって天職と言っていいのではありませんか、
英語圏と東洋の職業に対する考え方の違いかもしれません、でもこの件に関して言えば
英語の方がより現実的ではないしょうか……」
こなた「……そうしたとしたら、つかさはかえでさんに誘われた、私はあやのを誘った、かがみはだんなさんのひとしさんに
誘われて弁護士に……」
みゆき「そうですね、そして私も……」
そう、その時わたしがあやめさんに対するコンプレックスみたいなものがスーと消えたような気がした。
こなた「なんか勇気が湧いてきた」
これは全てに当てはまる訳は無い。たまたま私にうまくはまっただけの話し。言ってみれば方便みたいなもの。
私はそう理解した。だけど……なんか嬉しかった。
かがみが聖人君子と言わしめた人だけのことはあるね。
みゆき「さて、いよいよですね……」
こなた「……いよいよって……まさかかがみから聞いたの?」
みゆきさんはにっこり微笑んだ。
そうあからさまにされると照れてしまう。
こなた「本当はさっさと済ませればいいんだけどね、思うようにいかないよ……」
みゆき「躊躇うのはそれだけ泉さんが本気だと言う事です」
こなた「……そうかな、本気なのかな……」
みゆき「二度に渡る潜入……それもかなり危険で犯罪にもなりうる事でした、それを引き受けるなんて
よっぽどの信頼と正義感がなければできません」
こなた「信頼はともかく……正義感ね〜確かに危険な作戦だったけど正義感なんてこれっぽっちもなかった、それを言うなら
いのりさん夫婦やみゆきさんの方がよっぽど正義感あったんじゃないかな」
みゆき「それではなぜあんな危険な事を……?」
こなた「……何でかな……つかさの影響があったかもしれない、でもそれだけじゃない……それだね……
やっぱりゲーム感覚、そうそう、ゲームなんだよ……うんうん、それで決まり」
みゆき「ふふ、泉さんらしいですね」
言ってみればそれは好奇心。それだけだったかもしれない。
こなた「それはそうとこれからみゆきさんはどうするの?」
みゆき「どうするとは?」
みゆきさんは不思議そうな顔をした。
こなた「このまま秘薬を秘薬のままにしちゃうの?」
みゆきさんの顔が曇った。
みゆき「受け入れられなかった……結果は出ても認められなかった……ただそれだけが残念です……」
こなた「ふふ、諦めるのはまだ早いよ、あんな万能薬をこのまま捨てちゃうのは勿体無い、それは私でも分かる、
百年、うんん、千年経ってもできるかどうか分らない代物だよ」
みゆき「し、しかしもうあれは認可されない、世には出せません」
みゆきさんはこうゆう考え方はしない。
こなた「そう、薬としては認められない、だけど私が知っている限りあの薬の材料はみんなただの食材、トカゲの尻尾が
鶏の軟骨に交換できるのならそれはただの食べ物、料理だよ、なんだかんだ言って最初にそれを作ったのはつかさだからね……
まして発酵させるのなら味噌とか醤油と同じだよ」
みゆき「はい?」
みゆきさんはキョトンとしていた。
こなた「分らないかな、薬が駄目なら食べ物で出しちゃえばいいんだよ、発酵健康食品ってね」
みゆき「発酵……食品?」
さらにキョトンとするみゆきさん。
こなた「病気を治すのは薬だけじゃないって事、目的が達成できるならなんでもいいじゃん?」
みゆき「し、しかし……」
こなた「しかしもへちまもないよ、みゆきさんは病人を助けたいたいんでしょ、それでいいじゃん、
いざって時は私も使わせてもらいたいしね、それとも何か問題があるの、法律とか?」
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