らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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480:「こなたの旅」 33  5/14[saga sage]
2015/06/08(月) 00:01:27.21 ID:b7iGww1s0
「お稲荷さん、まなぶさんとの恋、その中でゆたかとすすむさんとの恋も語られた。
もちろんこの話の大筋はかがみから聞いている。
だけど本人から聞いたのは初めてだった。
初めてのデート。かがみを助けようとした事……
私達が以前にいろいろな事件に巻き込まれていた頃、
同じようにひより達にもいろいろな事件があった。それもお稲荷さん絡みの事件……
かがみが詳しく話さなかったのは私が興味を示さなかったからもあるかもしれないけど。
かがみなりのひよりとゆたかへの配慮があったのかもしれない。
確かに失恋話は本人が語るべきもの……なのかもしれない。この時そう思った。
詳しくは「ひよりの旅」を参照
なんてね……

  話が終わっても暫く私は何も言う事はできなった。
ひより「……ふふ、おかしいでしょ、鈍感すぎでしたよね……チャンスはいくらでもあったのに……」
こなた「そうかな、結果とか時期はどうであれ……ひよりは彼に告白したんでしょ」
ひより「でも……」
こなた「でももへちまもない、それは紛れも無い事実、凄いよ、ひよりもゆたかも、勇者って言ってもいい」
ひより「そ、そうでしょうか?」
私は椅子に腰掛けた。
こなた「花言葉って知ってる?」
ひより「花言葉って……いきなりなんです?」
こなた「花に言葉を込めて人に贈る……」
ひより「……そんなの知っています……」
こなた「そう知っている、だけど何でわざわざそんなまどろっこしい事するのかなって思った事ない、
そんな事するなら直接言っちゃえば簡単じゃない?」
ひより「……そう言えばそうですけど……」
こなた「真意を相手に伝えるってのは誰にとっても大変、だから花に言葉を付けて贈るんだよ、
    これは古今東西老若男女関係ない……」
ひより「そう言われると……」
こなた「ふふ、かがみがそう説明したのをそのまま言っただけだけどね」
ひより「かがみさんとそんな話を……」
こなた「彼と……神崎さんと会う前にひよりに会えなんて言うから……」
ひより「神崎さんと会う……まさか」
こなた「そう、そのまさか、さてさてさ〜て、どうなるかな……まぁ、ひよりがとっておきの話を
    聞かせてくれたから、また少し勇気が湧いたかな……」
この時かがみが私をひよりに会わせた理由が分かった。
ひよりは少しの間黙っていたけど溜まった物を吐き出すように話し出した。
ひより「神崎さんの何処が好きなんです?」
直球できた。なら直球で返すのが礼儀。だけど、そう言われると直ぐに思いつかない。
こなた「ん〜何処だろうね……」
ひより「彼は泉先輩を騙して、命の危険に陥れたのに、憎くはならなかった?」
こなた「そのセリフ何度も聞いた……確かにその話だけなら嫌いにもなるけどね」
それだけじゃないから好きになった。
ひより「それじゃそれは何でデス?」
気付くとひよりはネタ帳を片手に私の前に立っていた。
私はひよりを指差してこう言った。
こなた「ふふ、それそれ、そうでなきゃひよりじゃない」
ひよりは自分自身の身体を見回して手に持っているネタ帳とペンに気付いた。
ひよりは慌ててネタ帳とペンを背に隠した。
ひより「こ、これは……いや、何ていうのか……習性といいますか……」
私は笑った。
こなた「別に隠さなくていいよ、今度の作品のネタにするつもりなんでしょ」
ひよりが私に会わなかったのはこれがしたかったから。それが分った。
ひより「え、ま、まぁ……」
ひよりは苦笑いをした。
こなた「私をネタにするならもう少し待って、もうすぐ結果がでるからそうしたら……」
ひより「きっといい結果になるっス、そう信じています」
私は立ち上がった。
こなた「ありがと、それまでお預けだね、それからデッサンとかネタは最初に私に報告すること、いいね!!」
ひより「は、はい」



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