らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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397:こなたの旅 28 2/5[saga sage]
2014/08/11(月) 12:30:15.85 ID:IxmzLI8u0
 ドアを開けるとそこには……
ゆたか「こんにちは〜」
ゆたか「ゆーちゃん!!」
思わず昔の呼び名で呼んでしまった。
ゆたか「遊びにきたよ、いきなりで迷惑だったかな、急に時間が空いたから……」
こなた「うんん、そんな事ないよ、入って入って!!」
私は居間にゆたかを通した。
こなた「それにしても久しぶりだね」
ゆたか「うん、お姉ちゃんにお弁当を渡してから会っていないね」
こなた「あっ、そうそう、お弁当箱返さなきゃ!!」
ゆたか「うんん、あれは元々お姉ちゃんのもだから、私が卒業して此処を出る時間違えて持って行っちゃった」
立ち上がったけどゆたかがそう言うので直ぐに座った。
こなた「それにしても急だね、もう映画化の仕事は終わったの?」
ゆたか「うん、もう9割りくらい終わったから、昨日打ち上げして休暇をもらったの」
こなた「そなの、それならひよりも一緒に来ればよかったのに」
ゆたか「うんん、ひよりだけは今日も仕事、明日休みだって」
こなた「そうなんだ……」
ゆたかは辺りを見回した。
ゆたか「おじさんは?」
こなた「お父さん……お父さんは正子さんとお買い物に行ったよ」
ゆたか「正子さんと……」
こなた「ついでに映画も観るとか言ってたかな……」
ゆたかはにっこり微笑んだ。
ゆたか「ねぇ、これってデートじゃない?」
こなた「デートって、デート?」
ゆたかは何度も頷いた。
こなた「まさか、あの歳で?」
ゆたか「うんん、年齢なんか関係ないよ」
こなた「それはそうかもしれないけど……有り得ない……」
ゆたか「そうかな、そうでも無い様な、ゆいお姉ちゃんが言っていたけど、正子さんは不思議と懐かしい感じがするって……かなたおばさんに似ているって」
ゆい姉さんがそんな事言っていた?
確かにゆい姉さんは生前のお母さんに会っている。
こなた「でも、ゆい姉さんだって幼かったでしょ、そんなの覚えているかな?」
ゆたか「う〜ん、でもそう言ってたし、おじさんとそんな話しなかったの?」
こなた「そんな話なんかしない」
ゆたかはまた笑顔で話した。
ゆたか「でもこのまま仲が良ければ結婚だって、お姉ちゃん、新しいお母さんができるかも?」
私は笑った。
こなた「お父さんが正子さんと、あははは、まさか……それに今更お母さんなんて言われてもね……」
ゆたか「嬉しくないの?」
こなた「別に……」
嬉しいとか嬉しくないとか……でも、正子さんなら……なんて思ってみたりもする。
ゆたか「正子さんは何時まで此処に?」
こなた「新しい家も完成したし、来週には引っ越すかな……」
ゆたか「今まで一緒に暮らしているのに分らなかったの?」
こなた「……そこまで気にする余裕がなかったから」
ゆたかの顔が曇った。
ゆたか「ひよりから全部聞いたよ……いろいろあったって……」
こなた「そうだよ、いろいろあった……って、ひよりから聞いたの?」
ゆたか「うん」
話したのか。っと言ってもゆたかは知っても構わない。
ゆたか「みゆき先輩の話は……残念だったね」
ゆたかも知っていた。いや、これは結構大きく報道されたから普通なら気付くだろう。
こなた「お稲荷さんの知識を世に出すのが早すぎた、そうかがみが言ってた」
ゆたか「たかしさんがつかさ先輩のやさしさに最大限の礼を尽くしたのがあの薬、そうだとしたらあの薬は
お稲荷さんの知識の中でも特に高いものだったんだね」
こなた「それなら自分の物にしちゃえば良いのに、馬鹿だよ……」
ゆたかは呆れた私を諭すように放し始めた。
ゆたか「私も以前に調べた事があってね、お姉ちゃんは世界四大文明って知っている?」
こなた「そのくらいは、黄河、メソポタミア、インダス、エジプト……」
ゆたか「うん、それに中南米に栄えた文明……これも全部お稲荷さんが教えた知識が元になってる」
お稲荷さんは4万年前に地球に来た、それを考えれば想像できる。調べるまでも無い。
ゆたか「例えば……ピラミッドの建造方法は現代でも大きな謎の一つになってる、何千年も崩れない石の積み方は現代でもかなり難しい技術だって
    それを三つも造っているのに後世にその技術が伝わっていない……それに中米のマヤ文明に至っては高度な文字や天文学、
建築技術もあったのに全部放放棄したかのようにみんな忘れてしまった、それと同じ事がみゆき先輩にも起きた、私はそう考える」
こなた「……なんでそんなに沢山教えたのかな?」
ゆたか「メモリー板が見つからなかったから、人間に故郷までの通信をしてもらおうと思ったって言ってた……だけど、それも諦めたって」
こなた「誰がそんな話を?」
ゆたか「かがみ先輩とひとしさん」
こなた「ふ〜ん、でもゆたかに話して漫画のネタにされたらまずいんじゃないの?」
ゆたかは首を横に振った。
ゆたか「真実を知らない大多数のひとは只のネタだと思うから、だから私やひよりに話したと思う……逆に私達がネタにするから神話化される」
こなた「なんとなく分ったような気がした……」
昔話や神話をまさか本当だとは誰も思わないか……
ゆたか「かがみ先輩、お姉ちゃんの事すごく褒めてた、だから貿易会社の弁護を引き受けられたって」
かがみはそんな事までゆたかに話したのか。
こなた「私の作戦が中途半端だった、かがみがその穴埋めみたいな事をしている……」
ゆたか「だからお姉ちゃんも手伝ってるわけだね」
こなた「まぁね……」



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