らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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380:こなたの旅 27 1/5[saga sage]
2014/07/13(日) 16:17:18.48 ID:KUTQmI3w0
27

 あれから半年以上が過ぎた……
元に戻った。かえでさんは出産が近いので相変わらずつかさが代わりを務めている。
それ以外は普段と全く変わらない生活……
いや変わった……
つかさ「こなちゃん」
仕事が終わり、私が更衣室に入るのを呼び止めた。珍しい。
こなた「ん、今日は早番だよ?」
私のタイムシフトを間違えた。そう思った。
つかさ「知ってる……」
私がそのまま更衣室に入るとつかさも後から直ぐに入ってきた。
こなた「どうしたのさっきから、何か用でもあるの?」
つかさ「う、うん……」
もじもじしてはっきりしない。私は構わず着替え始めた。
つかさ「こなちゃん……かえでさんの事黙っていたの……怒ってる?」
こなた「……ほぇ、もう半年も経つのに何を言ってるの?」
着替えながら聞き返した。
つかさ「最近のこなちゃん……少し変わったから……」
こなた「変わった?」
つかさ「う、うん……いつもの元気がないような気がして、それに何となく……そっけない様な……」
元気がない。そっけない……
こなた「そうかな、私は普段と何も変えていないけど……つかさの気のせいだよ」
つかさ「う、うん……ごめんね、邪魔しちゃって……」
つかさは部屋を出ようとした。
こなた「ちょっと待って」
着替え終わった私はつかさを呼び止めた。
つかさは振り返った。
こなた「もし、かえでさんと井上さん、二人同だったらどっちに薬を渡した?」
つかさ「えぇ??」
つかさは凄く困った顔をした。そして目を上下左右に動かしながら考えている。
つかさの反応はだいたい想像できた。それでもこんな質問をするのだから私ってそうとうSなのかもしれない。
こなた「別に考えなくてもいいじゃん、私なら迷うことなくかえでさんを選ぶよ」
つかさは悲しそうな顔をして俯いた。
こなた「優しいね、つかさは……井上さんは会ったことも話したこともない赤の他人、かえでさんを選んでも誰も文句は言わないよ」
つかさ「で、でも……」
こなた「そうだよ、つかさは内緒にしていた、だから私は神崎さんをみゆきさんの居る所に連れてこられた」
つかさがかえでさんの容態を話していたら私はどんな作戦をしていただろうか……きっともっと冷酷な……
そんな私の思惑とは裏腹に驚いた顔で私を見るつかさだった。
こなた「ほらほら、そう言う事だから私は全然怒っていない」
つかさ「うん……でも、なんだかこなちゃん……変わったよ」
変わったって何が変った?
こなた「それよりかえでさんが出産したら戻ってくるよ、つかさはどうするの?」
つかさ「私のお店に戻りたいけど……ひろしさんがお父さんの後を継ぎたいって……」
こなた「それならもうお店畳んじゃってこのままこの店に残ればいいじゃん?」
つかさ「そうしたいけど……かえでさんが……」
こなた「かえでさんが反対するわけないじゃん、もし反対したら、私も店を辞めちゃうって言うから」
つかさ「そ、そんな事して……大丈夫なの?」
こなた「そしたらつかさと二人で新たに店を出す……」
つかさはまた驚いた顔で私を見た。
こなた「……なんちゃってね、その時になったら考えればいいじゃん?」
つかさ「ふふ……そうだね……」
つかさが笑った。そういえば半年前からつかさが笑ったのをはじめて見たような気がした。
そして私も釣られるように笑った。
つかさ「そうそう、今日お姉ちゃんと会う約束してたでしょ?」
こなた「え???」
つかさ「先週の約束をすっぽかしたから注意するように言われたの」
すっかり忘れていた。
こなた「えへへ……ゲーセン寄ろうとしてたりして」
つかさ「今日は大丈夫だね!」
こなた「それじゃお先に!!」
つかさ「お疲れ様〜」
私は店を後にした。


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