らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 26 1/4
[saga sage]
2014/06/22(日) 14:38:22.96 ID:2B7QCnBZ0
26
私は都心のとあるホテルの入り口に居る。丁度エレベータに乗ろうとした時だった。
「すみません、お客様」
後ろから私に声をかける人がいた。振り返ると女性だ、制服からするとホテルスタッフらしい。
スタッフ「恐れ入りますが御用はなんでしょうか」
こなた「このホテルに泊まっている人に会いに行くところだけど」
スタッフは大きく頭を下げた。
スタッフ「すみませんがそのお客様とお約束はしていますか」
私は頷いた。するとスッタッフはフロントの受付の方を向いた。
スタッフ「受付でサインをお願いします」
私は受付でサインをした。さすがにこのクラスのホテルになると受付の対応が違う。あのスタッフはコンシュルジュってところかな。
うちのレストランもあのくらいの対応をすれば一流って言われるのかな。
受付でサインを済ますと再びエレベータに向かった。
『コンコンコン』
ドアをノックした。ドアが開いた。
「¿Quién es usted?」
こなた「ほえ??」
見たことの無い男性が出てきた。髭を蓄えている。
「Váyase.」
何を言っているのか分からない。私はポケットからメモリー板を出して男性に見せた。男性はメモリー板を見ると溜め息をついた。
神崎「やはり無駄だったか」
こなた「もうこのホテルに入ってから居場所は分かっているからね、こんなに便利なのに何故今まで見つからなかったの?」
やっぱり神崎さんだった。このメモリー板を持ってからお稲荷さんの居場所は直ぐに分かるようになった。例え別の人に化けていても見破るのは簡単だ。
私は部屋の中に入った。
神崎「前にも言っただろう、起動しなければ只の箱に過ぎない」
こなた「自動で起動できるようにしなかったの、そんなのお稲荷さんなら簡単にできるじゃん?」
神崎「機械に判断と選択はさせない」
こなた「へ、分かんない、もっと簡単に教えて」
神崎「私達の母星で起きた事件だ、機械が我々に反抗してしまってね」
こなた「あ、それって、よくゲームとかで出てくるネタだね」
神崎「いや、実際に起きた、私達の星ではね、それで長い戦いが起きた……」
こなた「神崎さん達が今こうして居るって事は機械に勝ったんだね?」
神崎「勝ったっと言うより我々が機械の制御を自分自身に取り込んだ、だから機械は我々の意思なしでは動かないようにした」
こなた「取り込んだって?」
神崎「機械の制御権を全て我々の中、遺伝子に組み込んだ、これで機械は我々の道具に戻った、機械は我々の脳からの命令がないと動かない、君達の細胞にいるミトコンドリアと
同じ、ミトコンドリアの遺伝子を細胞の核に移してミトコンドリアを制御しているのとね、それに至るまで多大の犠牲を余儀なくされたがな、その副産物として
変身と長寿、そして君達の言う超能力を得た」
こなた「ふ〜ん」
言っている意味の半分も理解できなかった。みゆきさんなら理解できただろうけど……無表情の私にちょっと不機嫌な様子の神崎さんだった。
神崎「他人事だな、君たちもいずれそれに直面するぞ、自分の作った道具に滅ぼされるなんて考えただけでも恐ろしいとはおもわんのか?」
こなた「でも私が生きている内は大丈夫でだよね」
神崎「それは、どうかな……」
神崎さんは改まって私を見た。わたしの顔を見て話を続けるのを諦めたのか話題を変えた。
神崎「ところで何の用だ?」
こなた「作戦の続きがあるでしょ、忘れちゃったの?」
神崎さんは部屋にある置時計を見た。
神崎「もうそんな時になるのか……本当にしなければならないのか?」
こなた「もちろん、その為にきたんだよ、最後まで付き合ってもらうから」
神崎「そうだったな……ちょっと待ってくれ準備する」
神崎さんはいそいそと身支度を始めた。
こなた「……その姿で行くつもりなの?」
神崎「そのつもりだが、何か問題があるか?」
こなた「ん〜、最初に私に見せた姿がいいかも……」
ひげもじゃで背が高すぎ。すごく威圧感がある。
神崎「そうか……30分ほど余計にかかるがいいか」
神崎さんは洗面所に向かった。
こなた「なんで洗面所に、変身ならここですればいいじゃん?」
神崎「君は着替えをする時見せびらかすのか?」
こなた「そ、そんな事はしないけど……」
神崎「それと同じだ、失礼する」
そのまま洗面所に入った。お稲荷さんの変身って着替えみたいなものなのか……始めて知った。
そういえばめぐみさんの時は私の前でよく変身していたけど、同性だったから気にならなかっただけなのかな……まだまだお稲荷さんについては良く分からないことだらけだ。
神崎「君の作戦はいつ思いついた?」
洗面所の更衣室のドア越しに声が聞こえた。
こなた「神崎さんが言った時、殺し屋が来るって」
神崎「そうか……」
それ以降神崎さんは話してこない。きっと狐に戻ったに違いない。
……
……
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