らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅 23 6/7
[saga sage]
2014/05/02(金) 22:42:00.16 ID:8kzi1TIR0
神社の入り口に着いた。ひよりの車と神崎さんのバイクが置いてある。みゆきさん達と別れてから1時間も経っていないから変わるわけも無いか。
さて、みゆきさん達はもうとっくに頂上に着いているはず。私が行ってもメモリー板を渡すだけで終わってしまうかもしれない。
うんん。それでいい。その為に戻ったのだから。
みゆき「田村さん、私の言った通り戻ってきました」
みゆきさんの声……私はその声の方を向いた。神社の入り口にみゆきさんとひよりが立っていた。
ひより「本当に来た……」
こなた「みゆきさん、ひより……もう行ってきたの?」
ひより「まさか、待っていたっス、近藤先輩が絶対に戻ってくるって言ったので……」
私はみゆきさんの方を見た。
みゆき「時刻表では前の電車は乗れないと思いまして、次の電車がくるまでの1時間で考え直していただけると……」
ばか、そんな保障なんかないのに。
こなた「待ちぼうけだってありえたのに」
みゆき「でも、こうして戻ってきました、バトンタッチです」
みゆきさんは右腕を上げた。私も上げてハイタッチをした。
みゆき「田村さん行きましょう」
みゆきさんはひよりの車の方に歩いて行ってしまった。そしてひよりが私に近づき耳元で囁いた。
ひより「電車が出発する10分前まで来なかったら車で駅まで行って鎖に繋いで引っ張っても連れてくるって」
こなた「え、みゆきさんが?」
ひより「そうならなくて良かったッス、それじゃこの後よろしくお願いします」
みゆきさん……変わったかな。
ひよりは小走りに車に向かった。そして車は走り出した。
そして残るは私一人。
もう後戻りは出来ない。いやもうしない。
神社の頂上を見上げた。そこに待っている人が居るから。
私は階段を登った。
私は神崎さんに会う方を選んだ。確かに選んだけどその後どうするかまでは考えてはいなかった。
彼女がお稲荷さんってバレているのは向こうだって分かっているはず。もしかしたら神崎さんの姿じゃないかもしれない。
そんなのは会ってから考えるか。あれ?
気付くと辺りは暗くなっている。もう日は西に沈んでいた。まだ階段は中腹くらいだろうか。頂上に着くまでに真っ暗になってしまう。
そういえばつかさもこんな暗い時に登った事もあったっけな。確か携帯の明りを利用したって言っていたな。
私にはスマホがあるからもっと明るく照らせる……ん?
胸ポケットから明りが漏れている。たしかそこにはメモリー板が。私は慌てて胸ポケットからメモリー板を取り出した。
メモリー板が明るく輝いている。何でだろう。私は何も操作していないのに。
暗いから明りが欲しいなって思っただけなのに……まさか。
すすむさんは考えればいいとか言っていた。もしかして、私はもっと明りが欲しいと思った。するとメモリー板は明るさを増し、しかも私が見ている辺りを照らし出した。
私が思った事を読み取ってそれでメモリー板が自分で判断して明りを操作している。そんな感じだった。
私は片手にメモリー板を持ったまま階段を登った。
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