らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅Q-2 5/7
[saga sage]
2013/12/31(火) 13:44:40.19 ID:JRuehyPV0
居間のドアを神崎さんが開けるとひよりが部屋に入ってきた。
ひよりは私を見ると驚いた顔になった。私が来たのを驚いたのか。時間よりも早く来たのを驚いたのか……
ひより「外に停めてあった車はやっぱり先輩のでしたか、それにしても先輩が時間よりも早くくるなんて……」
後者の方だったか。やっぱり学生時代のイメージは払拭できないみたい。これでもかえでさんの所で働くようになってから遅刻は滅多にしなくなったのに。
こなた「そう言うひよりもかなり早くない?」
ひより「こんなチャンスはそんなにないっス」
チャンス……ネタにする気まんまんだ。神崎さんが居間のドアを閉めた。来たのはひよりだけなのか。
こなた「ゆーちゃん、ゆたかは?」
ひよりは暫く間を空けてから話した。
ひより「彼女は来ないっス」
ゆたかには特に誘いはしなかった。やっぱり危険なミッションになるのは明らかだから。ゆたか本人の意思で決めてもらいたかった。
こなた「ゆたかは来ないのは正解かもね、ゆたかも色々あったみたいだし」
ひより「まぁ〜お稲荷さんの件に関してはいろいろあったけど……それだけじゃなくて……」
ひよりがもったいぶっている。珍しい。なんだろう。
こなた「他に何があるの?」
ひよりは待っていましたとばかりに話し出した。
ひより「実は……私達の作品の映画化の話が出ていまして……その話し合いがあるのでゆたかを責任者にしたから忙しくて……」
こなた「映画化……映画化だって、そ、それで……」
こなた・あやめ「もちろんアニメでやるんでしょうね!?」
気づくと私と神崎さんは身を乗り出してひよりに迫っていた。ひよりは一歩下がって引いた。
ひより「ま、まだそこまでは決まっていません……スポンサーとかの意向もあるので」
神崎さんは私よりもさらに前に一歩出だ。
あやめ「漫画を映像化するなら迷わずアニメにする事、それ以外の選択肢はない、今までそれで失敗した作品が幾つある、漫画で描かれているキャラクターと一致する俳優が
どれほど居ると思っているの、それに作品の世界観を表現するのは実写じゃ難しい」
神崎さんの言葉は私の言いたい事をほぼその通りに代弁しているようだった。私は腕を組んで何度も頷いた。
ひより「は、はい、仰る通りです……私も個人的にはそう思いますけど……」
はっきり言わないひよりに痺れを切らせて話し出した。
あやめ「それに貴女達の作品のキャラはどれも個性的で現存する俳優に……演じられる人なんか……私が知る限り……」
神崎さんは話すのを止めて私の方を向いて私の顔をじっと見た。
あやめ「運動神経抜群、それでいて……オタクで……背は小さい……悪戯好きな……」
こなた「ほぇ?」
私は首を傾げた。神崎さんは再びひよりの方を見ると私を指差した。
あやめ「登場人物、もしかして……泉さんがモデルじゃないでしょうね、悪戯好きを除けば泉さんそっくりじゃない」
ひより「……いやぁ、やっぱり分かってしまいすね、身近な人をモデルにするのは鉄板っス、キャラがブレないし……それに泉先輩は悪戯好きでした」
好きでしたじゃないよ、今だって好き。
あやめ「それじゃ、友人の双子の姉妹って?」
ひより「……お察しの通りです……」
あやめ「……お金持ちで、歩く知恵袋の友人も出てくるでしょ……あれって……」
こなた「それはみゆきさんだね」
あやめ「……ふ、ふふ、ふははは、まさかとは思っていたけど……実在する人物をモデルに……はは」
神崎さんは笑い始めた。
あやめ「ふふ、やられた、通りで……初めて会った時からそうだった……初めて会ったのに何処かで会った様な気がしていた……まさか実在していたなんて」
ひより「あの〜私の、私達の作品をご存知で?」
こなた「知ってるって言うか、ファンでしょ、この前のサイン会のサインも部屋に飾ってあったし」
ひよりは嬉しそうな笑顔になった。
ひより「いやぁ、神崎さんの様な人に気に入ってもらえるなんて……光栄です」
あやめ「貴女達の作品が素晴らしい、取り敢えず映画化おめでとう」
ひより「ありがとうございます……」
ひよりと神崎さんは握手をした。
『ピンポーン』
呼び鈴の音が響いた。
あやめ「また来た様ね……」
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