らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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277:こなたの旅Q-2 3/7[saga sage]
2013/12/31(火) 13:42:30.91 ID:JRuehyPV0
 私情ってプライベートって意味なのか。私は笑った。
こなた「私情ねぇ、そんな事言ったらこれから来る人だって同じようなもんだよ、みゆきさんとすすむさんはお稲荷さんのメモリー板の奪還が目的だよ、すすむさんの理由は
    分からないけどみゆきさんに限っていえばお稲荷さんの知識が知りたいからだよ、それにひよりは自分の作品のネタに使う取材を兼ねている、みんな私情だよ
    それで……その私情って何?」
あやめ「……だから私情」
口を噤んで話そうとしない。そんなに話したく無い事なのか。他人のプライベートの内容に触れない神崎さん。これ以上追及するのも気が引ける。
こなた「分かったもうこの話は止め」
神崎さんはボソっと小さな声で話した。
あやめ「……友との約束の為……」
こなた「友って真奈美さんの事?」
神崎さんはなにも言わず頷いた。そうか神崎さんは真奈美を助けるのが目的だったのか。それにしてもその約束ってどんな約束だったのだろう。
あやめ「それより泉さんは何故私の協力をする、特に今回は貴女に何のメリットも無いでしょ、報酬はもう出せない」
こなた「報酬はまだ手を出していないよ、私はお金じゃ動かないから」
あやめ「それじゃ何故……」
何故って……そう言われると何故だろう。
こなた「なんかぴ〜んときた、インスピレーションってやつかな、面白そうだしね、お稲荷さんの世界なんてゲームじゃ体験できない」
あやめ「選択……選んだの」
こなた「選択なんかしていないよ、選んだのはつかさ、私はそれに便乗しただけ」
神崎さんは首を横に振った。
あやめ「いいえ、泉さんは選んだ、柊さんの選択に付いていくって選択をね」
こなた「それ違うから、一番楽だからそうしただけで選んでなんか……他に選択肢なんかなかった」
つかさにレストランで働かないかなんて言われた時だって他に行くところなんかなかった。
神崎さんは立ち上がった。
あやめ「そうかしら、選択肢は無数にあったはず、それでも貴女はそれを選んだの」
こなた「そうかな……」
あやめ「現実はね、ゲームに出てくる選択肢とは比べ物にならなくらいの選択の場面と選択肢がある、例えそれが無意識に近いとしてもね、泉さんも私もその他の人も
    それらを選んでここまで来た、それにね、何日もかけて悩んだ選択より無意識に選んだ事の方が後に重大な結果を生じるの、良い事も悪いことも含めてね」
こなた「まさか、そんなのあるはずないじゃん……」
あやめ「当時の陵桜学園に何百人の生徒がいたの、クラスに何十人いたの、泉さんはその中から柊さんを親友として選んだ」
こなた「選んだって言うよりたまたま近くに居たから……」
あやめ「それだけ、それだけで親友になった?」
……それだけじゃない。だけど何であの時友達になれたのかと言われても直ぐには答えられない。
あやめ「理由を忘れるくらい無意識に選んだ、そしてその後の泉さんの人生は大きく変化してく、私の様にね」
こなた「神崎さんの様にって……真奈美さんとの出会いの事を言っているの、狐だった真奈美さんを助けた事を言っているの?」
あやめ「あの時、何もしないで素通りする事だってできた……」
こなた「それでも助ける方を選んだ……」
神崎さんは急須を片付けて居間を出た。



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