らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
1- 20
229:こなたの旅N 3/8[saga sage]
2013/09/15(日) 13:03:08.51 ID:6uUv7Tdz0
 みゆきさんが来ると続々とかがみの呼んだ人達が入ってきた。最終的に
かがみ、つかさ、みゆきさん、あやの、いのりさん、まつりさん、ゆたか、ひより、みなみ、かえでさん、そして、ひろし、ひとしさん、すすむさん、まなぶさんの四人の元お稲荷さん
が集まった。
集合時間が過ぎても神崎さんが来る気配は感じられない。
かがみ「時間を過ぎたから始めさせてもらう、神崎さんにはどうしても来て欲しかったけどね……しょうがない、みゆき、後は頼むわよ」
みゆき「はい」
みゆきさんはピアノの前に立った。それを囲むように皆が座った。
みゆき「皆さん、お集まり頂きありがとうございます、貿易会社から入手したデータを解析しましたので皆さんのご意見を賜りたいと思います……それでは最初に、
    すすむさん、オーストリア北部の山岳地帯と聞いて何か思い出しませんか?」
私達はすすむさんの方を向いた。すすむさんは目を閉じた。
すすむ「あれは……忘れるはずもない、我々が最初に訪れた土地だ……」
ひより「え、最初に訪れたって……四万年前でしょ……それに船が故障したって……」
すすむ「そうだ、本来ならもっと南のアフリカ大陸辺りを目指したのだがね……」
そうか、確かすすむさんはけいこさんと同じくお稲荷さんがこの地球に来てからずっと生きていたって言ってたっけ。
みゆき「やはりそうでしたか、データの中にラテン語で書かれた文章がありました、それには「遥か昔に空から訪問者が訪れた」と書かれていました、事情を知らない人ならば
    これはただのおとぎ話や伝説で片付けられたかもしれません、でも私は直ぐに解りました、お稲荷さん達の宇宙船だったのではないかと」
すすむ「当時は氷河期で雪と氷だけの土地だった、お前達の先祖は少し攻撃的だったからネアンデルタールの人々の集落に身を寄せた、彼等は私達を温かく受け入れてくれた」
みゆき「……彼等は間もなく滅びたようですが?」
すすむ「彼等の頭脳は人類より発達していた、しかし声帯が人類ほど発達していなかったので意思の伝達が不自由だった、そのために次第に人類に追い詰められた」
みゆき「興味深い話ですね……それは後で聞きます……話を元に戻します」
つかさがつんつんと私の背中を突いた。私がつかさの近くに寄ると耳元でつかさが囁いた。
つかさ「ゆきちゃんとすすむさんの会話の意味がわかんないよ、声帯がどうのこうのってどうして?」
私も小声は話す。
こなた「ん〜、言葉が話せないと困るって事じゃないの、身振り手振りだけじゃ相手に伝わらないからね……」
つかさは首を傾げてしまった。私もこれ以上の説明は出来なかった。
みゆき「文章は続きます、「その地で彼等は呪いを施した、決して地を掘ってはならぬ」と、これはもしかして宇宙船の残骸を発見されない為の忠告ですか?」
すすむ「そう、放射性物質があった、それに我々の技術をされたくなかった、当時の人類では全く理解は出来ない物だったがね、言い伝えだけが残ったのだろう」
みゆき「……この文献の通り、約40年前、遺跡が発見されました、そのスポンサーが貿易会社です、今でも発掘は続いていて、その発掘品の殆どはシークレットで
殆ど公開されていません、全ては謎です……結論から先に申し上げると、貿易会社は既にお稲荷さんの存在に気付いていると思います」
すすむ「……その可能性はあるが……現代でも我々の技術を分析はできまい、船は完全に破損してしまった、
残った装置も殆どが有機物質から構成されているものだ、とっくに土に還っている」
みゆき「これは何ですか?」
みゆきさんは一枚の写真を私達に見せた。それはガラスの様な、水晶の様な透明な板が写っている。
みゆき「これもデータの中にあった写真です、遺跡の一部だと思われますが?」
すすむ「……メモリー」
こなた「メモリーってpcで使うような?」
すすむ「そうだ……」
ひより「お稲荷さんって知識は忘れないって言ってなかった、そんなもの要らないような気がするけど?」
すすむ「人間になって知識は一割も覚えていない……この地球の様に知的生命体との接触を想定して我々の知識と歴史を記録した物だ、しかし未だ読めないだろう」
みゆき「それではこれはどうですか?」
みゆきさんは更にもう一枚の写真を出した。そこには見た事もない文字がぎっしり書いた紙が写っている。
すすむ「それは我々が使っていた言語だ……まさかあのメモリーの中身を読み取ったのか、ふふ、まだ忘れていない、読めるぞ、核融合における基本技術が書かれている」
みゆき「この言語は私にもさっぱり解読できませんでした、しかし貿易会社は40年も秘密でこれらを研究しています……それがどう言う意味が分かりますか?」
皆は黙って何も言わない。私も分からない。つかさがまた私の背中を突っつく。
つかさ「私何を言っているのかさっぱり、こなちゃん分かる?」
こなた「ん〜、どうやら貿易会社がお稲荷さんの秘術を盗んでいるみたい……」
つかさ「ふ〜ん?」
分かっていない様だ。
すすむ「貿易会社が我々の技術を使って儲けている、と言いたいのか?」
みゆき「そうです……」
すすむさんは笑った。
すすむ「なら放って置けば良い、我々の技術や知識は何れ人類も自ら得るだろう、知りたい者にはくれてやれ」
みゆき「いいえ、それならば一企業が独占しては……これは全世界に公開されるべきです」
みゆきさんとすすむさんの口論が始まった。私には難しくて分からなかった。多分つかさも分からないだろう。他の人達はどうだろう。みんな呆然と二人を見ているだけだな。
でも……この二人の口論。何れ分かるなら教える。教えないって話しだ。何処かで同じような……
そうだ。私と神崎さんだ。神崎さんがまなみちゃんの演奏会で言っていた……




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice