らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅K 3/6
[saga sage]
2013/07/21(日) 20:08:06.32 ID:UWhGMsza0
次の日、神崎家を出て直接つかさの店に立ち寄った。時間は丁度お昼を過ぎたくらいだった。つかさの店はお昼の時間はさほど混まないから丁度良いかもしれない。
つかさの店の扉を開けた。
つかさ「いらっしゃいませ……あれ、こなちゃん」
つかさは私をカウンターに案内した。ここならつかさは作業しながら話せる。
こなた「どうも〜あれ、いつもひろしが出迎えるのに?」
そういえばこの前もひろしが居なかったな。
つかさ「う、うん、ひろしさんはお父さんと一緒に神主のお仕事を手伝っているから……」
こなた「もしかして家業を継ぐの?」
つかさ「お父さんはその気満々みたい、本当に継ぐなら神道の学校に行かないと神主になれないけどね」
こなた「それで、本人はどんな感じなの?」
つかさ「どうかな〜、なんだか少しその気になっているみたい」
お稲荷さんが神主か……それも悪くないかも。心の中ですこし笑った。
こなた「でもひろしが家業と継いだらこの店はどうなの、仕込みとか買出しとか大変になるでしょ、アルバイトさんも余計に雇わないといけないよね?」
つかさ「そうだけど、ひろしさんじゃないと出来ない仕事もあるから……」
さすが夫婦って所かな、ひろしって頼りにされているな。
こなた「それなら私の所に戻ってきちゃえば、スィーツの部門はまだ担当固定されていないし、スィーツ以外の料理だって出来るよ」
つかさ「え、ほんとに!?」
つかさは作業を止めてカウンターから身を乗り出してきた。驚きと喜びの表情だった。だけど直ぐに不安そうな顔になった。
つかさ「だけど、かえでさんが何て言うか……今頃になって戻るなんて……」
こなた「かえでさんなら心配ないよ……実はねかえで……あっ」
しまった。この話は止められていたのを忘れていた。やばい。
つかさ「実は?」
つかさが首を傾げた。
こなた「あえ、じ、実は私もつかさに戻ってきて欲しいな〜なんて思っていたから、もしつかさがその気なら私からも頼んであげる、きっとあやのも賛成してくれるよ」
つかさ「ありがとう、こなちゃん、でもまだ決まっていないから、そうなったらお願いするかも」
ふぅ、危うかった。なんだかんだ言って私もつかさと同じだな。秘密を守るなんて出来そうにない。
こなた「まかせたまへ〜」
つかさは笑顔で作業に戻った。そして私に軽食とコーヒーとケーキを用意してくれた。
つかさのあの様子だとかえでさんはまだ話していない。私はかえでさんに酷な事を言ってしまったかな。
こなた「今日はみなみの演奏はないの?」
つかさ「うん、まなみの強化練習でお休み」
こなた「へぇ、それで演奏会って何時なの?」
つかさ「再来週の日曜日だよ、こなちゃんも時間があったら聴きに来てね」
つかさは演奏会のパンフレット兼チケットを差し出した。私はそれを受け取った。
こなた「みなみが凄くまなみちゃんを買っていたけど、スカウトが来るとか、自分を超えたからもう教えられないとか言ってた」
つかさ「そういえばお姉ちゃんも驚いていた」
こなた「私もそう思うよ、あの練習曲が頭の中で今でも響いているくらいだから」
つかさ「ありがとう、」
つかさはそのまま厨房の奥に行こうとした。
こなた「もし、スカウトが来たらどうするの」
つかさの足が止まった。
つかさ「どうするのって?」
こなた「みなみが手に負えないくらいだから、もしかしたら本場に留学とかもあるかもしれないよ」
つかさ「留学って……どこに?」
こなた「分からないけど、クラッシックだと本場はどこだろう」
つかさ「その時になってみないと分からない……それにまなみはまだ一人じゃ何も出来ないし」
こなた「あ、つかさのその台詞、それは私がみなみに言った事だった、ごめん余計な話しだった忘れて」
不安を煽っただけだったか。余計な話しは止めて本題に入るかな。
こなた「そのままで聞いて、今日来たのはね、つかさに会わせたい人がいるからなんだ」
つかさ「え、私に、誰なの?」
こなた「記者の神埼あやめさんって人」
つかさは奥からカウンターに戻ってきた。
つかさ「記者……もしかしてこの前言っていた記者さん?」
こなた「そうだよ」
つかさ「私にインタビューでもするの、それともお店の紹介の取材なの?……私はそう言うの断ってるから……」
そうだった。記者を言うのは余計だった。どうも私って余計な事を言うな……
こなた「うんん、そうじゃない、記者としてじゃなくて、神崎あやめさんとしてつかさに会わせたい」
つかさ「そうなんだ、それなら、こなちゃんがそう言うなら会うよ」
さすがつかさだ、話が早い。
こなた「今度の水曜日ってお休みだよね、夕方は空いているかな?」
つかさ「うん、空いているよ……お客さんなら家より此処がいいかも、お料理も出せるし、お話も出来るし」
この店か。貸し切りと同じようなものか。その方が気兼ねなく話せるかも。
こなた「ついでって言ったらあれだけど、みゆきさんもも会わせたいからもしかしたら来るかも」
つかさ「本当に、嬉しいな、ゆきちゃん最近会っていないから……それならお姉ちゃんは呼ばなくて良いの?」
かがみか……かがみも関係者だよな。でもまったく考えていなかった。確かにみゆきさんに会わせておいてかがみを会わせない理由はないよね。
そこに気付くのはさすが妹と言うべきなのか。
こなた「かがみも呼ぶよ」
つかさ「わ〜なんだか凄く楽しくなりそう、楽しみだな〜♪」
鼻歌を歌いながら作業をし出した。何時に無く体が軽そうにテキパキと動いている。
つかさ「ところで何で神崎さんって人を私に会わせたいの?」
狐……いや、お稲荷さん、いや、真奈美の話は彼女が来てからの方がいいかもしれない。
こなた「それはお楽しみだよ」
つかさ「お楽しみ……そういえばこなちゃんから私に紹介なんて初めてかも、きっと良い人だね」
良い人か……つかさはかがみに私を紹介した時もそう言っていたってかがみが教えてくれたっけな。つかさは全く変わっていないな。
でも気付けば私より先に結婚して子供までいるから驚きだ。
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