らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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155:こなたの旅G 1/5[saga sage]
2013/06/16(日) 07:50:32.18 ID:xTUnpMLR0
G
 みゆきさんは死んだはずの真奈美と言い、神崎さんはもう地球に居ないけいこさんとめぐみさんだと言う。
貿易会社に知識を教えているのは一体誰なのだろう。二人の結論は違うもののお稲荷さんで共通している。神崎さんにいたってはお稲荷さんの存在を知らないのに。
二人が同じ結果を出したって事は……
五人目のお稲荷さん……もしかしたら本当に居るのかもしれない。
私もあの野良犬を見た時そう思った。まぁ、みゆきさんと神崎さんと比べれば説得力に欠けるかもしれないけど……現につかさに笑われちゃったし……それはさて置き……
ひろし達が何故気付かないのも置いておいて、取り敢えず五人目のお稲荷さんは居るのではないかと私は結論した。
神崎さんの取材は私にとっても重要になった。あの貿易会社は秘密がある、どうも胡散臭い。
取材をなんとしてでも成功させたいと思ったのであった。

 次の日、仕事を終えると神崎さんの泊まっているホテルに向かった。早速みゆきさんの思い出した会長室の話しをする。
あやめ「三十五階……」
私は頷いた。
あやめ「旧ワールドホテルの会長室が35階ってどうやって調べたの、ワールドホテルの時の見取り図はいくら探しても手に入らなかった」
どうやって……そう聞かれると言い難いな。
こなた「実際に中で働いていると分かることもあるんだよ」
神崎さんはじっと私を見る……この人に適当な返事をすると突っ込まれそうで恐い。かがみのツッコミと違ってカミソリみたいに尖っている。
あやめ「……昨日単独で調べたでしょ?」
そら来た、まったくその通りだから困ってしまう。
こなた「……う、うん……」
神崎さんの表情が険しくなった。やばい。
あやめ「私を母に会わせて置いて自分は一人で取材ですか……それを出し抜くって言うの」
こなた「別にそんなつもりは……」
あやめ「それに単独で行動して何かあったら私はあの店長に怒られてしまう、今度からは軽率な行動は止めて」
みゆきさんに会うのは別に危険な行動じゃないけど……でも、神崎さんから見ればそう見えてしまうのか……
こなた「分かった……ごめんなさい……」
神崎さんは一回溜め息を付いた。そしてニヤリと笑った。
あやめ「ふふ、凄い、凄いじゃない、私が何年も探している場所をたった一週間で探し当てるなんて、やっぱり私の目に狂いはなかった、よくやった泉さん」
こなた「え、でも、会長室が資料室になっている証拠はまだ何も……」
あやめ「いや、会長室が資料室になっている所までは私も突き止めていてね……そこまで見抜くなんて、取材の素質あるじゃない」
こなた「ぐ、偶然だよ……そう、全くの偶然……」
偶然にしては出来すぎている。この後の展開が恐い。
あやめ「さて、これからが本当の取材、私が部屋に潜入する機会を探して欲しい」
こなた「潜入してどうするの、もしかして何かを盗んだりするとか……」
あやめ「その言い方、人聞きが悪いよ」
神崎さんは鞄からUSBメモリーを取り出した。
あやめ「これでデータをコピーする」
こなた「それって、違法なんじゃないの?」
あやめ「取材の為なら少々の危険は覚悟の上、だから私がする」
この人……目的の為なら手段を選ばないタイプだ。ある意味ゆたかに似ている。それより神崎さんが心配だ。
こなた「……資料室のパソコンを使うのか……多分サーバーと直結しているからデータをコピーするのは簡単かもしれない、だけどね、あの手の施設は大抵履歴が残るように
    成っているから後でコピーしたのがバレちゃうよ」
神崎さんは私を不思議そうに見た。
あやめ「泉さん……ITに詳しいみたいね、見たところ理系じゃ無さそうなのに……どこでそんな知識を?」
う、しまった。やばい。
こなた「わ、私ってゲームが好きだから、それでね……」
あやめ「そう言えばそんな事言ってたっけ、実は私もゲームは好きでね……こういった知識は持っているから心配しないで、履歴を残さないで作業するくらいの事は出来る」
心配するのはそれだけじゃないけど……これ以上話すとやばそうだから止めておこう。
こなた「それなら良いけど……」
あやめ「それより、35階に行けそう?」
こなた「ん〜、今は無理っぽい、一般人は入れないしね、何かイベントとかあればそれに紛れて入れるかもしれないけど」
神崎さんは壁に貼ってあるカレンダーを見た。
あやめ「あと四週間でそんなイベントがあるかしら……」
こなた「分からないけど、あれだけ大きなビルなら一つや二つはありそう」
あやめ「それじゃ私もそれを探す、泉さんはビルの中で探して」
こなた「うん」
今日の打ち合わせは終り、私は帰り支度をした。
あやめ「ところで泉さんはギャルゲーの他にどんなゲームをするの?」
こなた「RPG、シューティング、格闘、オンライン……何でも……かな」
あやめ「……オンラインはやったことがない、あれは無駄に時間を使うでしょ?」
こなた「あれを無駄とか思ってちゃったらプレイ出来ないよ」
あやめ「ふふ、そうね……ゲームの他には何か趣味はあるの?」
あれ、何で私の個人的な事を聞いているのだろう。
こなた「……漫画も見るかな……」
あやめ「まさか、少年誌とか?」
こなた「……少年誌、少女マンガ、同人……何でも、ちなみにアニメもよく観る」
あやめ「……同じような好みだ、ギャルゲーを除いてね……」
それはそうだろうね、コミケに参加するくらいならそんな気はしていた。
でも……ひとつ聞きたい事があった。今後の神崎さんの行動にも関わる重要な事。
こなた「それはそうと……今回の取材が成功したら雑誌に載せる?」
あやめ「そんなの聞くまでもない、それが私の仕事」
そうだよね、でも、その言葉はあまり聞きたくなかった。
こなた「神崎さんが記者じゃなかったから、良い友達になれたかも……」
あやめ「え、それはどういう意味?」
神崎さんは目を丸くして驚いた。どう言う意味か……それは言えない。言えばこの取材はその場で終わってしまう。
こなた「それじゃ、帰るね、また」
あやめ「え、ええ、また明日……」




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