らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅A 6/6
[saga sage]
2013/04/07(日) 14:34:44.40 ID:yZ1bxUxf0
こなた「あの、話って何ですか?」
かえでさんは心配そうな顔で私を見た。
かえで「こなたは神崎あやめをどう思う?」
改まった言い方。何故私にそんな事を聞くのだろう。
こなた「初めて会ったばかりで直接話していないから何とも……」
かえで「いや、第一印象でも構わない」
こなた「第一印象……強いて言えばひよりに似ていたような気がするけど、でもそれは私の間違え、ひよりと全然違う」
かえでさんは目を閉じた。
かえで「私もそう思った、性格は別にして感性は似ていると思う、そしてひよりは自分でお稲荷さんの存在に気付いた、これがどう言う意味かわかる?」
こなた「ん〜、神崎って人もお稲荷さんに気付いているって言いたいの?」
かえで「いや、そうは思わない、だけど私達と接触していけば何れ気付く、そんな気がする」
こなた「どうかな、でも、そんなにお稲荷さんの秘密を知られるのがまずい事なの?」
かえで「まずいかどうかは彼女が真実をどう捉えるかによるわね、彼女の本心がつかめないわ、それで、彼女の本心が分かるまで彼女からつかさを遠ざけて欲しい」
こなた「遠ざけるって……すぐ隣の店で働いているんですけど……」
かえで「そうね、それが気がかり、あやのやスタッフにも協力してもらうわ、幸いなこ事につかさも取材拒否しているからつかさが私の店の出身とは知られていない、
そう容易く彼女も調べられないはずよ」
こなた「それで、かえでさんはつかさに取材に来るなって言ったの?」
かえでさんは私から目を逸らした。
かえで「そうよ、ついカっとなって怒鳴ってしまった……理由を話せないから余計にイライラしちゃって」
こなた「あらら、つかさは末っ子で頭ごなしに怒られるのに慣れていないから今頃落ち込んじゃってるよ……」
かえで「だからフォロー頼むわ、こなたから私は怒っている訳じゃないって言ってくれるかな」
こなた「え、私が、かえでさんがすれば良いじゃん」
かえで「取材の内容を知らせずに収める方法を知らないのよ、こなたは学生時代からの親友でしょ、何とか出来るって」
こなた「私だってそれは同じだよ、そんな無茶振り……」
かえで「これは業務命令、くれぐれもつかさに取材の内容は話さないように、以上」
うぁ〜やっちゃったよかえでさん、最近無茶振りが多い。これも結婚をしたせいなのかな。
こなた「はいはい、分かりましたよ、失敗しても怒らないで下さいよ」
私は扉に歩いて行った。
かえで「待ちなさい!!」
強い口調だった。私の受け答えが気に入らなかったのかな。私は振り返った。
かえで「さっきまでの話はあやのにも話す、だけど、これから話すのはあやのにも話さない、こなた、つかさよりも気を付けないといけないのは貴女よ」
こなた「私?」
あやのにも話さないってどう言う事なのかな。
かえで「「げんきだま作戦」……忘れたわけではないでしょ」
こなた「げんきだま……」
あれはめぐみさんの技術を応用してお金を集めた作戦だ。なぜそんな事を今頃になって。
かえで「あれは社会システムの盲点を突いた反則行為よ、言わばテロみたいなもの、それも私達では知りえない高度な技術を用いてしまっている、そうよ、お稲荷さんの技術でね」
こなた「反則かもしれないけどそうしなかったらあの神社は守れなかった、かえでさんもつかさも喜んだでしょ、かがみだって何も言わなかったし」
かえで「私が恐れているのはお稲荷さんの存在の知られることじゃない、お稲荷さんの知識と技術の存在が知られるのがまずいのよ、それが世間にしられればどうなるか、
こなたになら分かるわよね」
それは柊けいこ会長を見れば分かる。私は頷いた。
こなた「それを欲しい人は沢山いるよね……良い人も、悪い人も」
かえで「せっかく残ってくれた四人の幸せが目茶目茶になるわよ、それだけは避けたい」
こなた「げんきだま作戦は十年前に停止しちゃってるからもう誰も分からない、心配ないよ、それに私は意外と口は堅いから」
私はウィンクをして親指を立てた。
かえで「私はこなたにげんきだま作戦をさせるべきじゃなかったかもしれない」
珍しく落ち込むかえでさん。
こなた「まるで私が犯罪者みたいな言い方、システムの脆弱を突くのはゲーマーとしての基本だから、集めたお金も私的には使ってないし、私は間違った事をしたとは思ってないから」
かえで「そう……それなら良いわ、ごめんなさい、十年も昔の話しを蒸し返して……」
あんな弱気なかえでさんを見るのは初めてだ。神崎あやめ。彼女がかえでさんを追い詰めたってことなのか。
……相当の食わせ者だ。
こなた「さてと、私はつかさの店に寄ってから帰りますよ」
かえで「あ、あぁ、よろしく、私も仕事に戻らないと……お疲れ様」
こなた「お疲れ様〜」
げんきだま作戦か。なんか久しぶりだな。十年前の光景が鮮明に思い出される。
おっと。感傷に浸っているばあじゃない。つかさの店に行かないと。
「泉さん」
突然後ろから聞き覚えるある声……ついさっき聞いたばかりの声だ。
私はゆっくり後ろを向いた。そこには神崎あやめが立っていた。
つづく
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