パパジョルジュ氏は2種類あるナルシシズムのうち、「尊大」タイプのナルシシズムに注目。SNSや広告で募った参加者らに対し、性格を調べるダークトライアド・アンケートや、うつ病のスクリーニングなどに使われるPatient Health Questionnaire 9を実施して、参加者らが持つナルシシズムの傾向とメンタル・タフネスの関係を調べる実験を行いました。その結果、「尊大」タイプのナルシシズムと、メンタル・タフネスの強さの間には相関関係があることが分かりました。そのため、「尊大」タイプのナルシストは、うつ病などのストレス症状への耐性につながる自信や、目標達成に向かう集中力などが強い可能性があるとのこと。一方で、「ぜい弱」タイプのナルシストは「尊大」タイプとは逆に、ストレスに対して弱い傾向が見られました。