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405:以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(フォン・ブラウン)[sage]
2020/07/24(金) 01:58:12.79 ID:RCDs5V6f0
【重要概念】
・中央地点の優位性
○中央は運動の中心でありここを抑えれば、比較的自由な運動が可能となり、逆に抑えられれば、自由な運動は抑制され、戦力は分断される。
中央はあらゆる地点に進出することが可能な地点であり、拘束することが困難な地点である。
○中央を抑えることは戦場で自由に振る舞えることを意味し、戦場をコントロールすることをも可能とする。
○中央優勢ドクトリンにおける中央は敵戦力を集約し圧倒することができ、あらゆる地点への運動を可能とする地点と定義する。

・火力の集中
○敵を分散させ、こちらは戦力を集中させることで、効果的に火力を集中させることができる。
○戦力の単純な集中はランチェスターの第一法則(1 対 1)に近く、火力の集中はランチェスターの第二法則（集団対集団）に近い。
・複数方向からの攻撃により火力は最大化される

・戦場の霧
地形や自軍・敵軍の状況、行動を完全かつリアルタイムに把握することは技術的な観点から不可能である。特に敵情については非常に流動的であるため、常に更新の必要性と情報の不完全性がつきまとい、充分な根拠と確信を以て意思決定することの妨げとなる。クラウゼヴィッツはこれを「戦場の霧」と呼んだ
○　不完全な評価は、無為無策を招き、不正確な行動に繋がる。
戦場における不確定性の理解を深めるとともに索敵によって正しい情報を得なければならない。
○　摩擦は、不確実性・過失・偶然の出来事・技術的な困難さ・思いがけない事象を含む。そして、それらは、人間の決定・行動・士気へ影響を及ぼす。摩擦もまた戦場の霧が持つ不確実性の一つである。
○中央地点はもっとも自由な運動を可能とする地点であり、戦場の霧の薄い地点である。
中央は敵の陣容を把握しやすく、故に戦場全体ののコントロールを容易とする。

・戦力は集約される/主戦場の移動
○攻撃するにしても防御するにしても最終的には敵戦力を拘束するか殲滅するかを目指す必要がある。
結果として、双方は敵がいる方へと向かうこととなり、戦力は一箇所へ集約され、ここに主戦場が出現する。
○主戦場は主力が相対する地点である。
○自身の優位な地点(燃料・VP・中央など)へと展開すると、敵はこれを阻止するためにこの地点へと向かうこととなり主戦場は移動する。
敵と主力が相対している場合は、これを圧倒し自由な運動を可能とし、優位な地点へ移動することで主戦場を移動させる。

・戦力の接続
○敵が強点(主陣地)を回避すれば、弱点(間隙)に対して攻撃してくることになる。そのため戦力を接続するためには可能な限りこの間隙を埋め合わせねばならない。
　

・空白地帯の利用
○戦力が一点に集約したとき、戦力の空白地帯が出来上がる。この時、機動戦の考え方を用いて空白地帯に進出することで空白地帯を効果的に活用することが可能になる。
また、空白地帯に出現した戦力は敵を誘引し、敵戦力を分散させる。

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