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173:名無しA雑民[sage]
2021/07/03(土) 15:52:01.32 ID:cR617DCh0
はじめまして、加藤幹事。
一之瀬花名さんからの紹介を受けて、相談させていただきます。

僕はショーヘイ・オータニという、
投手も打者もこなせる日本人メジャーリーガーですが、お陰様で今季は、
過去に、トミー・ジョン手術などでぱっとしなかった過去の成績を、払拭するような数字を残せ、
オールスターへの選抜やホームラン競争への参加なども決まりました。

ところが、この好成績が仇となり、肉屋の子会社に入ったときや大リーグ移籍の折に
僕の周辺に燻っていた議論が再燃しそうな気配です。

このたび僕は再度の二打席連続本塁打を放ち、両リーグ最速で今季30本の大台に乗せました。
もちろん本塁打王争いもリーグトップです。

一方、先の登板では、球審のストライクゾーンへの対応に手こずり
2／3回を投げて41球で7失点（自責点）、今季はこれまで12試合に投げて3勝1敗、防御率も2.58から3.60に悪化してしまいました。

件の登板では、味方が頑張ってくれて記録上僕の敗戦にはならなかったものの、チームは指名打者解除で試合に臨んでおり
後続投手陣も打席に立たなければならないなど、同僚の選手たちにはかなり迷惑をかけてしまったと思います。

"二刀流"とはいえ、一方が"太刀"、他方は"脇差"となると、脇差はいったん収めて
太刀一本に絞って剣を極めるべきではないかと考えるのが、真剣勝負の戦場を経験した勝負師達の常でしょう。
シーズンが現状のまま進めば、遅くとも今シーズン終了時には、そのような議論が、評論家を務めておられる
諸先輩方を中心に自然に出てくるのは、想像に難くありません。

もともと、僕に二つの道を歩むことを応援してくださった皆様も、二本の道をいつまでも歩めといった論調は少なく、
本人の自己責任なのだから希望通りにさせればいいとコメントしたオレ流の大先輩はむしろ例外でした。

二刀流を支持してくださったものの、行く行くは打者に進んでゆくのではと含みのあった「本塁打世界記録」なる数字を持つ大先輩、
同じく、バッターにはいつでも転向できるがその逆は困難との考えから、スタート時は投手ないし二刀流でとおっしゃった
論理と哲学で野球を指導された、ご自分を月見草と謙遜された大先輩など、留保や但し書きのあるご意見が多く、
雑にまとめると"投げる方で行き詰まったら打者専念"とする考えの方々が多かったように記憶しています。

もちろん、投手専念を勧めるご意見も一定数ありましたが、いくら僕が速球を投げることが出来ても、
今となっては、これまでの打棒と投球内容を考えると、ズバリ投手を続けることの是非が俎上に載せられるものと思います。

さて、僕も来る5日で27歳。年齢的にも野球選手としては最も脂が乗ってくる大きな節目です。
ここに至って、僕は自分の進むべき道をどう見極めるべきか、評論家の諸先輩方をも凌ぐエリートの
加藤幹事に一言二言助言など賜れたら幸いです。

どうかよろしくお願いします。

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