Be かーぃんど……Rewind
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598:以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(長屋)[sage]
2020/05/22(金) 18:00:34.65 ID:Z2etQ2Gio
朝、自宅へと向かう電車賃を一応見て見た。区間160円180円と並んでいる。
そこの路線はは一駅一駅がかなり距離あった。
荷物の無い今の俺なら一駅数十分あれば余裕だが当時は肩に食い込みすぎて激痛が走るくらいの重さのボストンバッグを持っていた。
取り敢えず俺は160円の切符を買った。ちなみに食事はネカフェのすぐ溶けるソフトクリームが最後だ。水は昨日の時点で尽きていた。
一日くらい余裕だろと思って俺は電車に乗り駅を降りたあとひたすら足を進めた。
しかしこの生活を続けていたせいか体はボロボロだった。なによりも歩くだけで肩と足に激痛が走るものだから泣きそうになり何度も休憩を入れた。
それから…夕方の住宅街、騒がしい家族の喧騒を羨ましく思いながら夜になり、国道へと出て騒音の横を歩き続けた。
そしてようやく市内付近まで来てのどが渇ききっていたせいか飢えてたせいか知らないけど自販機の下を覗き見ながら歩きついに我慢できず公園の蛇口をひねった。
その時俺はきっと人生で一番生きていると感じた。あそこまで水が美味しいとは思いもしなかった。俺は散歩している人間も気にせず蛇口に夢中になっていた。
そしてラストスパートは少しだけ楽なり、帰宅……


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