376:以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(埼玉県)[sage saga]
2012/06/30(土) 21:33:52.93 ID:MGyEw7qVo
被告人質問では、いやにフランクな老齢の弁護人が、書記官席のとなりにある高い机に肘をつきながら、被告人の作品への愛情について確かめていた。
弁護人「あなたがさ、『オレイモ』を最初に見たのは、アニメ? アニメで知ったんでしょ?」
被告人「はい」(←声が小さい)
弁護人「本も買ったんですね?何冊?」
被告人「9冊……」
弁護人「何冊出てんの?」
被告人「10冊です」
弁護人「(10冊目は)持ってないの?」
被告人「まだ買ってない……」
愛情は衰えていないようで、10冊目を買うかのようなことを述べていたが、これについて弁護人は喝を入れる。
弁護人「あなた『これからも桐乃の信者でいこうと思う』って、調書にもあるけど、どうなのコレ?」
被告人「この発言は……作者、編集……被害者のことを思ってなかった……作品からは縁を切ろうと思ってます……」
弁護人「だからさ! 普通ね、犯罪関連のことから縁切るのが普通なんですよ! あなたの発端、『オレイモ』だから! 10巻出たら、またオレイモ買うの!? 信者続けるの!?」
被告人「いえっ!買いません!」
弁護人「持ってる9冊はどうするの?」
被告人「処分しますっ!」
老齢の弁護人から「オレイモ」という単語が連呼される様は新鮮だ。この勢いに被告人も押されたのか、本の処分と、作品から距離を置く事を誓っていた。
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