以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:48:17.81 ID:Z4qsk0VKO<>遠い遠い昔、まだ世界が剣と魔法に彩られていた時代
平和な国に生まれ、大切に育てられた一人の王女がいた
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<>【ミリマス】P「アイドルRPG」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:48:52.88 ID:Z4qsk0VKO<> エレナ「こらスバル−!勉強の時間だからって逃げちゃ駄目だヨ−!」
昴「やだよー勉強なんかー!」
エレナ「ちゃんと勉強しないと立派な王様になれないヨ!」
昴「王様みたいな堅苦しいことは嫌だねオレは!」
エレナ「またそんなこと言って!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:51:46.21 ID:Z4qsk0VKO<> 昴「とにかく嫌なもんは嫌だ!」
エレナ「もー!」
昴「まだ父さんも母さんも生きてるんだし、そんなに急がなくても良いだろ−?」
エレナ「そういう問題じゃないヨ、もしもを想定して動かないと後悔するヨ!」
昴「こんなに平和な国でもしもなんて起きないって」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:53:18.38 ID:Z4qsk0VKO<> ゴゴ…
昴「ん?今揺れなかったか?」
エレナ「地震かな?ちょっと見てくるヨ」
昴「ああ…って、エレナ!あれ!」
エレナ「!」
昴「街が…燃えてる…?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:56:30.44 ID:Z4qsk0VKO<> エレナ「!」
昴「いたっ!エレナ!いきなり引っ張るなよ!」
エレナ「スバル!逃げるヨ!」
昴「えっ!ちょ、ちょっと待ってよ!逃げるなら父さん母さんも一緒に」
エレナ「そんな暇ないヨ!スバルを一番に護ること、それが王様に与えられたワタシの役目だから!」
昴「そんな!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 02:59:45.83 ID:Z4qsk0VKO<> エレナ「!城内に魔物が」
昴「うわっ!これが魔物!?」
エレナ「スバル下がって!」ヒュン
ドサッ
昴「い、一撃…」
エレナ「もう時間がないヨ!急いで!」
昴「街が…街の皆が…」
エレナ「スバル!今は立ち止まっちゃ駄目だヨ!今は生き残ることだけ考えて!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:04:52.43 ID:Z4qsk0VKO<> 昴「…はぁっ、はぁっ…」
エレナ「…」
昴「燃えてく…オレのお城が…故郷が…」
エレナ「…」
昴「思い出が…みんな、燃えてく…」
エレナ「スバル…」
昴「オレ、何も出来なかった…何も守れなかった…なあ、エレナ…どうしてこうなっちゃったんだ…」
エレナ「それは、スバルが弱かったから」
昴「!」
エレナ「ワタシもみんなも、弱かったから…」
昴「オレは…強くなれば良いのか?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:08:46.98 ID:Z4qsk0VKO<> エレナ「スバルが、国を取り戻す気なら」
昴「当たり前だ…!オレはオレの国を取り戻す…!必ず、この手で!」
エレナ「…」
昴「弱い自分は今日ここで、あそこで燃えて死んだ!」
昴「オレは、必ず戻ってくる!」
エレナ「ワタシも、もっと強くなるヨ!」
昴「絶対に取り戻すんだ…!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:12:14.28 ID:Z4qsk0VKO<> こうして、必ず国を取り戻すことを誓った亡国のプリンセスは冒険者として世界を回ることになる
旅の先で様々な仲間と出会い、プリンセスの物語は進んでいく
彼女を待ち受ける結末は? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:15:51.23 ID:Z4qsk0VKO<> 数年後
「この辺りも随分平和になったな」
「そうだネ、粗方狩り尽くしちゃったネ」
「ああ、魔物は一匹残らず滅ぼしてやる」
「うんうん、その意気だヨ!…3時の方向に魔物がいるヨ、商人を襲ってるみたいだネ」
「わかった!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:17:54.52 ID:Z4qsk0VKO<> 「ひぃ!誰か助けて…!」
ドゴォ
「えっ…?」
「たああああ!」ドゴォ
「はあ!」
「魔物の気配はないヨ」
「よし」
「た、助かったよ」
「気にすんなって、じゃあオレ達行くから」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/06(日) 03:21:34.87 ID:Z4qsk0VKO<> 「ま、待ってくれ!せめて名前だけでも!」
「名前、名前かぁ…」
昴「昴、それがオレの名前さ」
「昴…」
昴「行こうぜエレナ、日が暮れる前に次の町に行かないと」
エレナ「そうだネ、じゃあちょっと急ごっ!」
昴「ああ!」
「…昴?もしかして」
「お知り合いですか?」
「ひっ!い、いえ、あの…私がいた街によく似た人がいただけですぅ…」 <>