VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/07/14(日) 20:44:48.39 ID:WzM6+UeX0<>

友「うん!!それもただの女優さんじゃなくてタレント業もこなせるマルチな女優さんになりたいんだ!!だからね…」

少女「えー、そんなの無理だよー。女優さんなんて何万人に一人なれるかどうかって職業だよ?私たちみたいな平凡な女の子じゃ無理だよー」

友「無理じゃないもん!!ぜったい女優さんになるもん!!だから少女ちゃんも…」

少女「えー…でも…」

友「なるもん!!なれるもん!!少女ちゃんの馬鹿っ…」タタタタッ

少女「あっ…」

少女「…言いすぎちゃったかな、明日あやまろ…」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373802287
<>少女「女優さんになるのが夢なの?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:46:00.20 ID:WzM6+UeX0<>
―――翌日

少女「おはよー、お母さん」

母「はい…はい…お悔やみ申し上げます…はい…では…」

少女「どうしたの?」

母「…少女、落ち着いて聞いて?」

少女「なに?」

母「友ちゃんが亡くなったって…事故らしいわ…」

少女「え…」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:46:58.01 ID:WzM6+UeX0<> ・





―――葬儀場

「まだ8歳なのに…かわいそうに…」

「明るくていい子だったわ…女優さんになるんだっていつも楽しそうに話してくれてた…」

「ご両親もいたたまれないでしょうね…」


少女「…友ちゃん、何で最後に怒らせちゃったんだろ…ごめんね…」

母「ほら、少女…友ちゃんにお線香あげてあげなさい…」

少女「…うん」

遺影「」

少女「友ちゃん…ごめんね、友ちゃんならきっと凄い女優さんになれたよ…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:47:34.77 ID:WzM6+UeX0<>
友母「少女ちゃん、ありがとう…あの子、いつも話してたわ、少女ちゃんと一緒に女優さんになるんだって…」

少女「え…」

友母「あの子は夢を叶えられなかったけど…少女ちゃんは夢を叶えられる立派な大人になってね?あの子の分まで…」

少女「友ちゃん…」

遺影「」

少女「友ちゃん…わたし、女優さんになるよ!!わたしが…友ちゃんの夢を叶えるから…絶対!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:48:29.51 ID:WzM6+UeX0<> ・






―――10年後・東京

少女「…ここが東京、少女ちゃん…わたしやるよ」



少女「上京したのはいいけど…どうすれば女優さんに…」

少女「…そうだ!!芸能事務所に直接売り込みにいこう!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:52:07.66 ID:WzM6+UeX0<> ・





―――芸能事務所O

少女「はじめまして!!少女と言います!!わたし女優さんになりたいんです!!」

P「え!?なに、君?いきなり図々しいな」

少女「お願いします!!わたし、どうしても女優になりたいんです!!」

P「だめだめ…君なんか平凡すぎるよ」

少女「お願いします!!女優になれるなら…わたしなんだってやります!!」

P「君みたいなのは枕営業もできないよ。あきらめな」

バタンッ

少女「あっ…」

阿呆所「わたし…ここから動きませんから!!この事務所に入れてもらえるまでここでずっと立ってますから!!」

P「ふん…やれるものならやってみな」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:52:53.68 ID:WzM6+UeX0<>
―――翌日

少女「お願いします!!私を女優にっ!!」

P[しつこいな諦めな]

―――その翌日

少女「お願いします!!根性なら負けません!!」

P「ダメだって言ってるだろ」

―――さらに翌日・雨の日

少女「マルチな女優になりたいんです!!」

P「…風邪ひくぞ、帰りな」

―――また翌日・台風

少女「小さいころからの…友達との夢なんです!!」

P「…避難勧告でてるぞ」

―――そして、翌日

少女「お願いします!!」

P「ふー、君には負けたよ」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:54:06.67 ID:WzM6+UeX0<>
少女「えっ!!」

P「実は近くにウチの事務所から、ごり押し女優を輩出しようと思ってる…」

少女「ごり押し?」

P「そうだ。芸能人なんてものは、顔やスタイル、演技力なんか関係なく、事務所が金を積んでプッシュすればブレイクすることは可能だ」

少女「でも…」

P「だが、ごり押しは当の本人にかかる負担が非常に大きい…大衆からの指示を得てない状態で大々的にメディアに露出するわけだからな…アンチ、批評が厳しすぎる。ごり押し芸能人になるには周囲の批判的な声に耐える圧倒的な精神力の強さが求められるんだ」

少女「…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:55:07.11 ID:WzM6+UeX0<>
少女「唐突にプッシュされるバラエティー出演、演技力が伴わないのに出演するドラマ、大衆の支持を得ないCM出演、場違いな音楽番組でのパフォーマンス…君は耐えられるか?」

少女「わたしは…」

P「ここ数日の君の粘り、根性を見込んで、この話を君にしている。どうだ、やれるか?それとも、やはり世間からの批判は怖いか?」

少女「…やります、やってみせます!!どんな…批評にも耐えて…だれもが知るごり押し女優になってみせます!!」

P「豪気な心意気だ。君を選んで間違いはなかったようだ…よしっ!!君の芸名は…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/07/14(日) 20:55:46.07 ID:WzM6+UeX0<>
―――数年後・テレビ朝日・某番組収録現場

アナウンサー「続いての曲は【友達より大事な人】です」

ワー ワー ワー

「友ちゃん…わたしなったよ…歌もうたうマルチな女優に…この歌はあなたのための歌なんだ…天国まで届くかな」

http://www.youtube.com/watch?v=rOOu2FN6UIA

Fin <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/07/14(日) 21:03:28.28 ID:2GmBLxQA0<> 剛力じゃねえかwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/07/15(月) 20:57:25.52 ID:nAPrE8Cfo<> 糞ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <>