VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/19(土) 02:37:55.67 ID:u6szX8Tw0<>http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339770711/
これのそのまま続きです
色々あって放置してたらこの体たらく真にすいません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1358530675
<>P「お疲れ様、名演だったな」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/19(土) 02:39:54.27 ID:u6szX8Tw0<>
 プロデューサーは貴音にそう声をかけた。

「有り難う御座います。しかし、それは甚だ過ぎたお言葉というもの、まだ至らぬところばかりです」
「そんなことないよ、少なくとも俺にとっては、最高の芝居を見せて貰った気分だ」
「まこと…御冗談がお上手ですね」

 そう言って、彼女は困ったように笑った。だが、直ぐに何か思いついたように口角をつと上げると、

「それならば、何か褒美を頂ければ幸甚ですね」

と言った。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/19(土) 02:40:33.56 ID:u6szX8Tw0<>
「何が欲しいんだ?」
「解っていらっしゃるでしょう?」
「金か? 金ならないぞ」
「…いけずです」

 貴音は、珍しく悲しげな顔を見せた。
 ふと、プロデューサーはスタッフの視線を感じた。成程、プロデューサーとアイドルとこそ言え、男女が二人で会話をしていて、女性は嘆いた表情、いぶかしがるのも当然か。

「…一緒にラーメン食いに行くか、俺の奢りで」

 すると貴音は、さいぜんの顔がまるで嘘だったかのように、即座に明るい表情になった。そして、ではこうしては居られませんね、着替えて参ります、と足早に歩き出した。

「やっぱ名女優だよ、貴音は」

 すれ違う形になった瞬間プロデューサーが彼女にそういうと、

「これは本心です、あなた様」

と彼女も振り向いて言った。最後に「両方とも」と呟いたのは、プロデューサーには聞こえなかった。 <>