VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:39:27.27 ID:HiB4WlTO0<>男「わぁ、すごい。今日は雪が降ってるよ?」

妹「……」モグモグ

男「まるで角砂糖を足で踏みつぶして空からばら撒いたみたいに綺麗な雪だね」

妹「……」モグモグ

男「どう? お兄ちゃんが金で買った飯は美味しいかい?」

妹「……」コクリ

男「そうか、それは素晴らしいな。金があれば何でもできるからね。たとえ世界が終ろうが、お気に入りの子に振られようが、お金さえあれば何でも買えるんだ。金貨を相手の口にさえねじ込んでやればいんだ」

妹「ガッコー、いく?」

男「そうだね、学校行かなきゃ。もうそんな時間だ」



男「さぁ、お兄ちゃんは学校へ行ってくるよ。お前は家の中で好きなだけティンカーベルの真似をして過ごしてればいいさ」

妹「ばいばい」フリフリ

男「グッドバイ」グッ



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<>男「貴様らに伝えたい、この気持ち」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>saga<>2012/08/29(水) 00:39:53.30 ID:HiB4WlTO0<> 幼馴染「あはは、おはよう男! 今日もポテトチップスを床にばらまいてしまった時のような憂鬱な顔をしているね!」ニコニコ

男「おはよう。相変わらず晴れの日も雨の日も雪が降っている今日でさえ、相変わらずスクール水着に雨傘を差しているキチガイな貴様に言われたくない」
幼馴染「スクール水着は人間の正装なんだよ? だいたいプールや海にいつでも入れるしね!」

男「寒くないのか?」

幼馴染「愛があれば寒くないよ! 私は世界中に溢れる愛を吸い取りながら生きているから、たとえこの世界が氷河に包まれようとも寒くないんだよ」

男「この電波女が……」

幼馴染「えへへー! 踊りながら学校いこーっと! 傘を差して、踊り狂う!」クルクルル―

男(スクール水着で傘を差してるヘンタイ女が道路の真ん中で踊ってるから、みんなびっくりした顔で睨んでるぞ……)

幼馴染「おとこー! やっぱりさむーい!」ギュッ!!

男「ぐはっ! よるな変態!! そして背骨を折る勢いで俺に抱き着くな!!」

幼馴染「むぎゅーっっ! なのですー!!」ニコニコ

男(俺までキチガイ扱いされてしまうではないか……)

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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:40:19.59 ID:HiB4WlTO0<> 男「貴様ら、おはよう。貴様らに伝えたい、このおはようの気持ちを」

友「おははー。いいてんきですねー、きょうは」

女「雪が降ったよ、誰も見たことない 見えるはずもない 咲くはずもない雪が咲いたし、そこにやはり そこに確かに、ひどく風に怯えた、鬱病のペンキのような、雪が咲いたよ」

男「なんで俺の知り合いの女は電波しかいないのだ」

友「にゃははー、おまえがいうなー! ひゃははー!」

幼馴染「おはよう! 女友ちゃん! 愛を、あなたに!」

女「おはよう、おはよーぐると///」テレテレ

男「ふむ、友よ宿題を見せるのだ」

友「えーーッッ!!?? いいよーーー!!!」ガタガタタッ

男「ありがとう。貴様に伝えたい、この俺のありがとうの……」

友「え? そのダサいフレーズ男の中で流行ってんの?」

男「え……ださっ……え? ダサいのか……」ボソボソ
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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:40:52.97 ID:HiB4WlTO0<> キーンコーンカーンコーン、さぁ今日も始まるよ! 校長のドキドキ! ドーパミンンレイディオ!! パーソナリティは相変わらずハンコが見つからない校長がお送り――

男「さて、放課後になったな! 校長の糞つまんない校内放送は放っておいて、部活に行くぞ貴様ら」

友「はうん!」

幼馴染「私、部活用のスクール水着に着替えなきゃ!」キャイキャイ

女「メキシコ式の農業をやらなきゃ……」ボソボソ

男(とりあえず電波な二人は放っておこうか……)


男「さて、我が部室だ!」

友「にゃははー、知ってるし! そういえば先輩君と、後輩ちゃんは来るの?」

男「知らん! 来たかったら来るだろう!」ドヤッ

友「ほーにんしゅぎやなー!」

幼馴染「はぁはぁ、ベロシティいじるのに手間どちゃって……遅れちゃった☆」

女「シムシティ買うのに手間どったやで……」ボソボソ

男「貴様らの言ってることが1ミクロンもわからん」

友「にゃははー、相変わらず二人ともキチガイじみてるなぁ!」ニコニコ

男「さて、今日も未来創造部の活動を始める!」

友「相変わらずこの部活の存在意義がわからんちん! なんだけどー!」

男「これだから貴様は……未来創造部は未来における素晴らしい活動を行う部だ。特に何か意義があるわけではない」

友「ないのかー!」アハハー

男「ないのだ!(まぁ、俺たちがこうやって集まる場所を作りたかっただけなのだがな、本を言えば)」

女「ぱちぱちー」ペチペチ

幼馴染「感動した!!!」

男「……」

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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:41:23.30 ID:HiB4WlTO0<> 後輩「ちーっすでござる」

男「おー!待ちわびたぞ! 後輩!」

後輩「これはこれは先輩からそう言って頂けるとは、なんともなんとも、特に何の感慨もわかないでござる―」

男「む……そうか。俺がほめたくらいでは感慨は湧かないのか……そうか……」ショボン

後輩「い、いや冗談でござるよ? 後輩ジョークでござるよっ? バザールでござーるよ?」アセアセ

男「き、貴様っぁぁぁぁぁぁ!!!!!!???」

後輩「ひあっ……」ブルブル

男「許す!!!!」

後輩「な、なんでキレた感じで言おうとしたござるか!!!」ビクンッ

友「こうはいちゃん、おはよーでござるーござるー」

幼馴染「相変わらず後輩ちゃんは、外人が彫ってる変な日本語刺青みたいな面白さだね」

女「光は要らね 水を下さい」

後輩「友さん、ござるござるでござるよ! 幼馴染さん、それ誉めてるでござるか……? 女さん、何でそんなロッカーの中で震えてるでござるか……?」
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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:41:50.29 ID:HiB4WlTO0<> 男「そんなことより後輩! 今日な何か未来に役立つものを持ってきたのか!」

後輩「おぉー男殿! 拙者また妙なからくりを作ってきたでござるよ!」

男(貴様……自分で“妙な”って言ってるがいいのか……?)

後輩「じゃじゃーんでござる! これぞ、はいぱーめか! 全自動君三号でござる!」

男「全自動か……そして3号なのだな」

後輩「ござるござる〜♪ 冷蔵庫とレンジと掃除機が一体化したものでござる」

女「相容れぬもの達の共演」

後輩「その通りでござる!」

後輩「これは冷蔵庫の冷気を利用して逆にあっためてしまおう的な発想でやったのでござるが、そもそも拙者これを思いついた時はそれはそれはもう興奮して、いても経ってもいられなくなって、まず部屋の掃除から始めたのでござるが、掃除機が壊れていたのに途中で気付いて、それじゃあ掃除機もくっつけちゃえという安易な発想ではあったが、しかし拙者天才だから、てきとーにやったら作れちゃって、で、作っててお腹が空いたからレトルトカレーを食べた時の話なんでござるがwwwこれがもう傑作でwwww鍋にセミの屍骸が入って他の気付かず……どーたらこーたら 気付いた時には拙者、猫を一匹飼ってたでござるよ〜www そんで猫の名前がYOSHIDAって名付けたんでござるが、うんこばっかりする猫でござって、どーたらこーたら――そしたらもう、びっくり! 神社に百人が集まって乳繰り合いでござるよ!! それはもう拙者は見ていることしかできなかったでござるが、どーたらこーたら――――で、猫をレンジでチンして、三号機でござるよ!!」ガヤガヤ

男「さて、今日は何をしようか」ムシ

幼馴染「パンを踏むとか?」

男「貴様! シュールすぎるぞっ!!」

幼馴染「えへへー」


後輩「え……拙者の長い話スル―されてるでござるか?」キョトン


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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 00:57:52.04 ID:HiB4WlTO0<> 友「後輩ちゃんのはなし、野菜をギターに変えたってとこまで聞いた!」

後輩「そ、そんな話ししてないでござるよっ!」プンプン

友「ひゃははー!!」ニコニコ

男「結局、いつもの部活風景ではないか……」

幼馴染「まぁまぁ、良いじゃないの。人間ってのは毎日毎日、電車に乗って、仕事をして、疲れて寝るような、そんな糞みたいな繰り返しをし続けるする生物なんだから、毎日毎日同じようなことを繰り返すってのは仕方のないことだよ」

男「説教の仕方がわけ分からんが、夢も希望も無い話だな。あと、俺が後で食べようと取っておいたメロンパンを踏むな、貴様」

幼馴染「あとでこのスクール水着貸してあげるからっ!

男「い、い、い、いいいいらん!!! ば、ばばっばかじゃないのかぁ!!貴様!」

幼馴染「私のスクール水着で自慰すればいいのに、生理的欲求によって」

男「ふん、ドン引きだ、貴様には。では遠慮なく……」

幼馴染「キモッ」

男「……ふぇ」シュン
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(長屋)<>saga <>2012/08/29(水) 01:12:28.19 ID:HiB4WlTO0<> ――ってなわけで、校長のドーパミンレイディオもここまで! いいか、みんな、鼠が凍っちまうくらいに外はイカれた寒さだ! 風邪ひいてママに甘えるなんて事態にならないでくれよっ! それではイカしたジャンキーども! また明日この時間に会おう! シーユーネクスタイッ!

男「おまえらー校長の糞サムイ校内放送が終わったから帰るぞ」

後輩「そもそもなぜ校長は毎日放課後にディスクジョッキーをやってるでござるか?」

女「電波の私物化……」ボソボソ

男「俺がしるかー」

幼馴染「多分、校長も頭がおかしいんだね」

後輩「先輩に言われたくないと思うでござりんぐ」

幼馴染「むぎゅー!! めっ! そんなこと言う子は道路の真ん中で羽交い絞めの刑!!」ギュー!!

後輩「ぐはーっ!! 痛い以前に恥ずかしいでござるー!別の意味で痛いでござるぅうう! すっごい通行の邪魔になって、クラクション鳴らされまくりでござる―!!」タップタップ

男「貴様ら……馬鹿やってないで早く帰るのだぞ……」

幼馴染「はーい! 男は相変わらず床にしょうゆをこぼした時のような、しけた顔をしているね」

男「ふん……(俺の顔ってそんなに駄目なのか……?)」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 20:40:41.75 ID:7Nz0XLnQ0<> 支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/10/28(日) 15:48:32.92 ID:foMjRrGn0<> 攻撃翌力 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/02(日) 00:34:16.97 ID:Rfh0BMFh0<>   <>