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HTML化した人:lain.
ジェミニ「初恋の人がロリコンだった・・・」 新次郎「?」リカ「?」【サクラ大戦】
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 01:58:19.69 ID:11g4bTQp0
・サクラ大戦VのSSです
・サクラ大戦VのEDネタバレがあります
・ジェミニがちょいヤンデレです
・サクラ大戦Vは大神さんが主人公じゃないので食わず嫌いされますが、普通に面白いと思います
・キャラクターの説明は>>2にあります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1346086699
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 01:59:32.58 ID:11g4bTQp0

サクラ大戦Vを知らない人のための、キャラクター紹介
画像は検索とかしてお願いいたします
・大河新次郎(19歳)
紐育華撃団・星組隊長。大神さんの甥。童顔で、女装してステージに立つこともある(超人気)。
真面目だが大神さんと比べると幼く頼りない印象があるが、海軍士官学校、飛び級・首席卒業している

・ジェミニ・サンライズ(16歳)
メインヒロイン。元気いっぱいのカウガール。剣の使い手。愛馬ラリーが相方。ときどき妄想に走る。
実は二重人格で、粗暴で荒れた性格の『ジェミニン』という人格を併せ持つ(本人は姉が居ると思っている)

・サジータ・ワインバーグ(21歳)
ハーレムの黒人暴走族「ケンタウロス」のリーダー。そして、ハーレムに事務所をおく凄腕の弁護士。そしてシアターの舞台女優の三役をやっている。
姉御肌で、冷静な判断力をもつ。家事が超苦手。リカのことをかわいがっている

・リカリッタ・アリエス(10歳)
明るく陽気で純粋な少女。身長120・10歳で帝都巴里合わせて、一番小柄・低年齢。
銃の腕前は超一流で、超一流賞金稼ぎとして名を馳せる。相棒は、もしものごはん・ノコ(フェレット)。
食べる事、寝る事、遊ぶ事が大好き(特に食べる事)。過去のトラウマから『失敗』に対して過剰に反応をする。

・ダイアナ・カプリス(19歳)
病弱(余命1年)だが、笑顔を絶やさず自然を愛する心優しい少女。研修医である。腐女子である。巴里のシーのいとこ。
菜食主義で、肉を見ると眩暈がする(なのに研修医)。怒ると土佐弁が出る。

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 01:59:59.37 ID:11g4bTQp0
・九条昴(?歳)
年齢・性別等、謎だらけな天才。日本の公家につながる家系で、いろいろなことに長けている。
振舞いは優雅だが傍若無人で、他人をよせつけない。元・欧州星組で、レニ・織姫とも面識がある。

・ラチェット・アルタイル(21歳)
劇場版より登場。容姿端麗、頭脳明晰、寛容な人格と非の打ち所のない副司令。
マニュアルっ娘なので何かと不器用なことがある(リンゴがむけない、三つ編みが編めない、看病が出来ない)
元・欧州星組隊長、帝国華撃団にも一時期加入していた。紐育華撃団の元隊長。攻略できるのは2週目からである。

・マイケル・サニーサイド
リトルリップ・シアターの総支配人、紐育華撃団の総司令。「人生はエンターテイメント」がモットー。
帝都で言うと米田一基だが、性格は軽い(だが、実は考えてる)。脚本のあかほり氏曰く、「広井さんを書いただけ」

・プラム・スパニエル(21歳)
シアターのドリンクバーのウエイトレス。抜群のプロポーションの持ち主である。役割は、帝都で言う風組。
「お姉さん」タイプで、包容力がある。口癖は「きゃふん」。

・吉野杏里(16歳)
シアターの売店の売り子。裁縫など、家事が得意。男性は苦手で、プラムと共に行動する事が多い。口癖は「にゃうん」。
ツンデレで、やきもち焼き。本編では回を増すごとにデレて行き、最終回では・・・・


4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:00:28.45 ID:11g4bTQp0

リカ「しんじろー、もうひとくち」

新次郎「はい、あーん」

リカ「あーん、むぐむぐ・・・・いししし、おいしいぞ、しんじろー」

新次郎「そう?よかった」

ジェミニ「・・・・・・」

ダイアナ「・・・・・・」

サジータ「・・・・・・」

昴「フッ・・・・」

なんで、こんなことになったんだろう・・・

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:00:58.89 ID:11g4bTQp0

1年前・・・

ジェミニ「ねぇねぇ・・・ビレッジに行くの?」

ジェミニ「ボクもいっしょに連れてってくれないかなぁ?」

ジェミニ「ボク、ビレッジに行く途中で迷子になっちゃったんだよぉ・・・」

ジェミニ「もう、ボクひとりじゃどうしようもないんだよぉ・・・・」

新次郎「えっちょっ、・・・分かった、僕が面倒を見るよ!」

ジェミニ「良かったぁ・・・ありがとう!」

これが、ボクと新次郎との出会い・・・

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:01:30.07 ID:11g4bTQp0

ジェミニ「ここのホットドック、おいしいでしょ?」

ジェミニ「ボク、ここのホットドック、大好きなんだ。なんだか、テキサスを思い出すみたいで・・・・」

新次郎「本当、おいしいね」

ジェミニ「そ、それじゃ、ま、また一緒に行こうよ!」

新次郎「そうだね!」

これは、一緒にお買いものしたときのことだっけ・・・
・・・・思えば、ここからだったのかな・・・・

ジェミニ「あ、ちょっと、待ってて。ラリーのぶん、買うの忘れちゃった」

新次郎「あ、そうだね。僕も一緒に行こうか?」

ジェミニ「ううん。ちょっと待ってて」

この時、ボクが『一緒に行こう』って言っていれば、変わったのかな・・・

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:02:15.97 ID:11g4bTQp0

ラリーのぶんのホットドックを買って戻ってきたら、新次郎が悪い人に捕まってた。ボクはなすすべがなかった。

どうしよう、新次郎が、新次郎が死んじゃう・・・
そんな時、声が聞こえた。

リカ「リカ、許さないっ!」

パン、パン、パン、パン、と乾いた音が響く。
ボクは何が起こったか理解するのに、時間がかかった。

ボクよりとっても小さな女の子が腰から二丁拳銃を取り出し、悪い人の銃を正確に撃ち落とす。

リカ「金の銃と、銀の銃、どっちで撃たれたい?」
チャキッ


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:02:51.24 ID:11g4bTQp0

ジェミニ「新次郎、大丈夫!?」

リカ「ごほうびっ!助けてやったからごほうび!」

新次郎「えっ!?そ、そうだね・・・・何が良い?」

ジェミニ「・・・・・・」

リカ「リカ、おなかすいた。ご飯食べたい!」

新次郎に無視されちゃった・・・・
ボクが、新次郎助けてあげられなかったからかな・・・・・

ジェミニ「・・・・・・新次郎・・・・・・」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:03:23.25 ID:11g4bTQp0

あの子は、リカリッタ・アリエス。リトルリップ・シアターの新人さんらしい。
新次郎を助けてくれたお礼と、歓迎の意味をこめてリトルリップシアターで御馳走することになってる。

ジェミニ「・・・・・・・・・・・」

ボクはステーキを焼きながら、自分の行動を後悔。
なんで助けてあげられなかったんだろう・・・・

ジェミニ「はい、ステーキ3人前、お待ち!」

リカ「わーい、リカ、どんどん食べるぞ!」

ジェミニ「し、・・・新次郎たちも。いっぱい食べてね!」

新次郎「うん!ありがとう、ジェミニ」

あとから聞いたけど、この時、新次郎は怒ってなかったみたい。

ただ、新次郎はリカに夢中になってただけで・・・

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:03:53.24 ID:11g4bTQp0

新次郎「うわっ、すごくおいしそうな匂いだな。それじゃ・・・」

パン、パン
リカ「これ、リカのごはん!取ったら、撃つぞ!」

ジェミニ(!?・・・・もう撃ってるし!)

新次郎「そ、そんなぁ・・・・リカ、一口だけ、いいだろ?」

リカ「うむ・・・一口だけならいいぞ。」

リカ「ほら、あ〜んしろ、しんじろー!」

ジェミニ「!?」

あ、あ〜んだって!?
それって、恋人同士がやるって言う、あの、あ〜ん!?

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:05:17.54 ID:11g4bTQp0

新次郎「えっ・・・・////」

し、新次郎も照れてるし!
って、何さ!あんな小さい子にデレデレしちゃって!

新次郎「あ、あ〜ん・・・・」

リカ「しんじろー、うまいか?どうだ?」

新次郎「うん・・・・おいしいよ、リカ。ありがとう」

リカ「いししし!そうかー、しんじろー。うまいか!」

リカ「どんどん食っていいぞ、しんじろー。ほら、あ〜ん」

新次郎「あ、あ〜ん・・・・」

ラチェット「ふふふ・・・・リカと大河くん、いきなり仲良しね」

サジータ「いや、あれ、なんか仲良しとは違うような・・・」

ジェミニ「・・・・・・」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:05:57.65 ID:11g4bTQp0







ジェミニ「・・・・・はぁ」

考えすぎなのかなぁ。新次郎。大丈夫、大丈夫だよね?
あんな小さい子なんだし、そんな事・・・・・

ジェミニ「あ、ここも・・・」

ボクは舞台裏でリカが銃で撃って壊しちゃった舞台を直している。

舞台で失敗したリカが、サジータさんと昴さんに怒られたって聞いて、ちょっといい気になっちゃった自分が嫌になる。
なんで、あんな小さい子に嫉妬してるんだろ、ボク・・・

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:06:25.93 ID:11g4bTQp0

新次郎「・・・・はぁ」

ジェミニ「新次郎?」

あれ?新次郎が一人?

ジェミニ「どうしたの、新次郎。リカは?なんで溜息なんかついてるの?」

新次郎「リカはちょっとラチェットさんに呼ばれてるよ」

新次郎「溜息・・・そうだね。」

ジェミニ「何か悩み事?」

悩み事なら、ボクが、ボクが聞いてあげるから・・・!

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:07:01.63 ID:11g4bTQp0

新次郎「なあ、ジェミニ。リカの元気が無くって・・・」

ジェミニ「・・・・・・」
ズキッ

胸が痛い。なんで、あの子の話なんかするの?

新次郎「舞台で失敗してからなんだけど・・・」

ジェミニ「ふぅん・・・・・・」

嫌だ、あの子の事じゃなくて、もっと違う事、話そうよ・・・・

ジェミニ「新次郎も、隊長らしくなってきたね」

違う、こんなこと、ボクも話に乗るんじゃなくて・・・

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:11:09.55 ID:11g4bTQp0

新次郎「なっ、なんだよ。僕は真剣に・・・・」

ジェミニ「ごめんごめん、リカのことが心配なんでしょ?」

新次郎「うん・・・・リカっていつも笑顔でいるイメージがあるから、急に元気が無くなると・・・・」

今日、初めて会った女の子なのに、分かったような口、聞かないでよ。
ボクの事の方が、よく知ってるよね、新次郎・・・

ジェミニ「だったら・・・・」

・・・・・・・違う。違う。

ジェミニ「だったら、新次郎が、リカの力になってあげればいいじゃない!」

ジェミニ「きっと新次郎なら、リカのことわかってあげられると思うな」

こんな事、言いたいんじゃないのに・・・

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:11:47.36 ID:11g4bTQp0

新次郎「そうだね・・・」

新次郎「うん。そうだね、ありがとう、ジェミニ!」

ジェミニ「うん・・・・」

ジェミニ「それじゃあボク、掃除があるから・・・行くね」

・・・・・・・・・・・・・。

新次郎「うん、それじゃ、またね」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:12:30.19 ID:11g4bTQp0

翌日。結局、昨日はリカも新次郎もシアターには帰ってこなかった。
いつもはボクと一緒に帰ってるのに・・・・

新次郎「え!?みんなで合宿ですか!?」

合宿!?

ラチェット「みんなが分かりあうためには、一つ屋根の下に暮らすのがいいと思うの」

合宿・・・みんなで・・・・新次郎と・・・

新次郎と一緒にごはんを食べて、新次郎と、一緒のベッドで寝るの・・・
そして、二人は、はじめての・・・・・

ジェミニ「なんちて、なんちてー!」

プラム「!?」

杏里「にゃうんっ!?じ、ジェミニさん、どうしたの?」

ジェミニ「あ、ごめんなさい・・・」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:13:05.00 ID:11g4bTQp0

サジータ「あたしはいいと思うよ。一緒の飯を食う事で分かりあう事もあるだろ」

昴「昴は、反対する。プライベートは尊重されるべきだ」

ラチェット「大河くんは、どう?合宿には、反対?」

賛成!賛成だよね!

新次郎「ぜひ、やりましょう!」

そうこなくっちゃ!いやっほう!

新次郎「昨日、リカの家に泊ったら、すごく喜んでましたから」


・・・・・・え?

今、なんだって?

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・リカの家に、泊った?



19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/28(火) 02:17:48.27 ID:11g4bTQp0
いったんここで止めときます。また明日にでも続きを。
意見批判なんでもどうぞ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:13:41.68 ID:sbEScshK0
見ている人いないけど地道に続けます
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:14:46.59 ID:sbEScshK0

ジェミニ「それって・・・・・」

ラチェット「大河くん・・・・・リカの家に泊ったの!?」

新次郎「ええ・・・・リカがどうしてもっていうものですから」

そんなのって、ないよ・・・・

ラチェット「大河くん、分かってるの?」

ラチェット「あなたは男性で、リカは女性なのよ。隊としての規律が・・・」

そうだよ!大問題だよ!

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:15:13.15 ID:sbEScshK0

サジータ「ラチェット、考えすぎだよ。リカと新次郎だ、そんなことあるわけないだろ?」

サジータ「どうせ、一緒に飯くって、トランプでもしてたんだろ?」

新次郎「ええ、そんなものです」

違う。そういう事じゃないの。一緒に泊ったって事が・・・

サジータ「なら、いいじゃないか。新次郎も、隊長見習いとしてリカが心配だったんだし」

昴「昴も、そう思う。大河にそんな甲斐性があるわけがない」

新次郎「褒められてる気がしないんですけど・・・」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:15:40.74 ID:sbEScshK0

こうして、合宿は始まった。
新次郎とリカとの間には、何もなかったみたい。
そりゃあ、そうだよね!だって、10歳と19歳だよ!
そんなこと、あるわけないもん・・・・

サジータ「あれ、蒸気掃除機、使わないのかい?」

ジェミニ「ええ、ボクが使うと、なんか壊れちゃうんですよ・・・」

サジータ「しょうがない、じゃあ、あたしと昴は掃き掃除をするからジェミニと新次郎とリカは拭き掃除を頼むよ」

新次郎「分かりました!ジェミニ、リカ、がんばろうな」

ジェミニ「うん!」

リカ「いいぞ!」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:16:13.67 ID:sbEScshK0

ラチェット「さて・・・もう時間も遅いから、寝ましょう」

ラチェット「この楽屋を片づけて、寝れるようにしましょう」

リカ「はーいっ!!リカ、お泊りするー!」

新次郎「ラチェットさん、ボクはどこで寝れば・・・」

ええ?新次郎もここにきまってるじゃない。
みんな、一緒に寝るんだよ!

ラチェット「大河くんは男の子だから・・・大道具部屋でいい?」

新次郎「えーっ!?大道具部屋で一人ですか」

・・・・これは!

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:17:12.27 ID:sbEScshK0

ジェミニ「新次郎が一人じゃかわいそうですよ!」

ラチェット「え?」

ジェミニ「だから、ボクも大道具部屋で寝ます」

サジータ「なっ!」

昴「フッ・・・・・・」

新次郎「えっ!」

ラチェット「駄目よ、ジェミニ。何言ってるの!」

ジェミニ「だって、リカも一緒に寝てたじゃないですか」

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:18:25.87 ID:sbEScshK0

リカ「そうだぞそうだぞ!」

リカ「だから、リカも大道具部屋でねるぞー!」

ラチェット「はぁ・・・・」

ラチェット「二人とも、最低限の規律は守ってちょうだい。」

サジータ「そうだぞ」

サジータ「リカはともかく、ジェミニ、お前まで何言ってるんだ?」

何って・・・・・

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:19:19.09 ID:sbEScshK0

昴「フッ・・・・・・」

ジェミニ「や、やだなぁ、じょ、冗談ですよ!」

サジータ「そうだよな。ジェミニまでそんな事言うはずないもんな」


冗談なわけ、ないよ・・・・こんなこと・・・・

ラチェット「はいはい、それじゃあ寝ましょうね」

新次郎「はい、おやすみなさい」

リカ「おやすみだぞ、しんじろー」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:19:45.77 ID:sbEScshK0

ジェミニ「・・・・・・・・・」

やっぱり、寝れないや。
電気消すまで、みんなで楽しくお喋りをした。
あんな冗談を言ったことについて、昴さんだけは本気だってこと気づいてたみたいだけど、

昴「昴は言った。応援はしておく、と」

ただそれだけ言ってた・・・・

あと杏里さんからも何故か突っ込まれちゃった。
同じ日本人だから、新次郎のこと気になってるのかな。

・・・・・・・・
眠れないし、風にでもあたりに行こう。屋上、行ってみようかな・・・・

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:20:35.85 ID:sbEScshK0

あ、あれは・・・・!!!

新次郎「・・・・・・・・」
リカ「・・・・・・・・・・・・」

新次郎と、リカ・・・!?

な、なんであの二人が、屋上で・・・?
隣に座っちゃって、あれは・・・・?

・・・・・・・!!
リカが、新次郎の首に手をまわして・・・・!!!


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:21:39.31 ID:sbEScshK0







これ以上、見てられなかった。
ボクは、自分の寝床に潜り込み、声を押し殺して、泣いた。

こんなの、嘘だよ・・・・

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:23:18.42 ID:sbEScshK0

ジェミニ「おはようございます・・・・」

杏里「おはよう・・・・って、ジェミニさん?」

昴「昴は思った・・・・鏡を見てくるべきだ、と」

ジェミニ「?」

昴さんに言われて洗面所に行ってみると、目が真っ赤で、泣き腫らした事がバレバレだった。
こんな顔、新次郎なんかに見せられないよ・・・!

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:25:20.99 ID:sbEScshK0

顔を洗って、まだ目が赤かったけど楽屋に戻ったら、何か騒がしかった。

サジータ「リカがいないぞ!?」

ラチェット「え、本当?」

昴「ジェミニ。洗面所にリカはいたか?」

ジェミニ「? いえ、いませんでしたが・・・」

どうやら、リカが居なくなったらしい。

プラム「あらら、どこに行っちゃったのかしらん?」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:25:48.64 ID:sbEScshK0


ラチェット「とりあえず、探しましょう」

杏里「あの・・・・大河さんも起こしに行きませんか?」

そうだ・・・・新次郎・・・・・


・・・・・・・!!
もしかして、リカ、新次郎のところに・・・!?

・・・・い、いくらなんでも、それはないよね。
信じてるよ、新次郎!

ラチェット「そうね、じゃあまず大道具部屋に行きましょう」

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:27:03.61 ID:sbEScshK0


サジータ「起きろ、新次郎!」

新次郎「痛いっ!・・・なんですか、こんな朝から」

ラチェット「リカが居なくなっちゃったの。大河くん、知らない?」

サジータ「もしかして、誘拐とか!?」

サジータ「いや、シアターの外にでた形跡はないし・・・」

リカ「にゅ〜・・・・うるさぁい・・・・」

サジータ「!?」
ジェミニ「!?」
ラチェット「!?」
昴「フッ・・・・」
杏里「!?」
プラム「!?」


35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:27:41.39 ID:sbEScshK0

なに、それ・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

サジータ「り、リカ!お前、新次郎の寝床にいたのか!?」

リカ「しんじろーといっしょ・・・」

リカ「リカ、しんじろーの匂い、だぁいすき・・・」

二人が、同じ寝床に・・・・・

昴「フッ・・・・・やはりな・・・・」

サジータ「そんなことはどうでもいいよっ!」

サジータ「ええい・・・とにかく、新次郎が悪い!」

そんな・・・・・・
新次郎・・・・・・・・・

信じて、たのに・・・・・・


ドサッ

杏里「ジェミニさん!?」

新次郎「ジェミニ!?しっかりしろ、ジェミニ!!」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 02:28:17.72 ID:sbEScshK0
誰も見てないなぁ
やっぱり人気ないのか・・・・まぁ、今日はここまでです・・・
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/08/29(水) 07:30:52.99 ID:AFJ5zzj0o
見てるで
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/08/29(水) 08:04:39.78 ID:UYo0NCmRo
あえてVを選ぶあたりに並々ならぬ愛を感じる
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/08/29(水) 08:35:25.92 ID:lkhi+vuco
見てるよー
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/29(水) 15:41:24.54 ID:vxPu0CqSO
サクラ大戦わかんないけどミテマスヨ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:41:52.05 ID:I5vcjDk70
見てくれている人がいてうれしいです!
それでは、続けていきますね

>>38
1〜4も好きなんですけど、Vも好きになってもらいたくて書いてます
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:43:59.06 ID:I5vcjDk70

「ジェ・・・・・・・りし・・・・・・・・」

ジェミニ「う・・・・・ん・・・・・」

新次郎「ジェミニ、しっかりしろ!」

ジェミニ「しん・・・じろー・・・・・・?」

新次郎「ジェミニ!良かった・・・・」

ジェミニ「あれ・・・・?ボク・・・・・」

そうだった・・・・新次郎と、リカが・・・・・

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:44:39.77 ID:I5vcjDk70

新次郎「大丈夫?ジェミニ」

新次郎「いきなり倒れちゃって、みんなびっくりしてたよ」

新次郎「みんなを呼んでくるね」

ジェミニ「待って!待って、新次郎」

新次郎「うん?」

ジェミニ「えっと・・・・・・」

どうしよう・・・・聞いてみるべきなのかな・・・・

でも、怖い・・・・・・

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:46:44.12 ID:I5vcjDk70

ジェミニ「やっぱり、なんでもない・・・・」

新次郎「・・・・?」

新次郎「じゃあ、みんな呼んでくるよ」

ジェミニ「うん・・・・」

新次郎・・・・・

ジェミニ「・・・・・・・・・・」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:48:17.11 ID:I5vcjDk70

新次郎がみんなを呼んできてくれた。
みんな、ボクのこと、心配してたみたい。もちろん、新次郎も・・・

新次郎「大丈夫?したい事があるなら、何でも言ってね」

ジェミニ「うん、ありがとう」

サジータ「珍しいな、ジェミニがこんなことになるなんて」

ジェミニ「はい、すみません」

昴「寝不足が原因なのか?」

ジェミニ「あはは・・・・返す言葉がありません」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:48:58.01 ID:I5vcjDk70

リカ「ジェミニ、ちゃんとご飯食べたのかー!」

ジェミニ「リカ・・・・」

そうだ、リカに確認しないと・・・・

ジェミニ「うん、そうだね。ちょっとお腹すいちゃった」

杏里「あ、じゃあ、何か作ってきましょうか?」

ジェミニ「うん、杏里さんお願い」

新次郎「じゃあ、僕も手伝うよ、杏里くん」

杏里「なっ!べ、別に大河さんに来てもらわなくたって・・・・///」

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:49:31.16 ID:I5vcjDk70

新次郎がいなくなった・・・・今がチャンス!

ラチェット「タオル、変えてくるわね」

ジェミニ「はい・・・・」

ジェミニ「ねぇ、リカ!」

リカ「なんだ?」

ジェミニ「新次郎と・・・・その・・・・・」

うう・・・・・言わなきゃ・・・!

リカ「しんじろーがなんだ?」

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:50:02.74 ID:I5vcjDk70

ジェミニ「その・・・新次郎と、えっちしたの!?」

サジータ「ぶっ」

ラチェット「はぁ!?」

昴「フッ・・・・・」

プラム「きゃふん!?」

リカ「?」

リカ「えっちってなんだ?」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:52:02.03 ID:I5vcjDk70

ジェミニ「だから、えっち・・・」

サジータ「アホかジェミニ!熱で頭おかしくなったのか!?」

昴「昴は思った・・・・さすがにそれはないと」

ラチェット「そうよ、ジェミニ。どうしたのよ」

プラム「タイガーとリカがセックス・・・」

プラム「いや、無いわね」

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:53:40.01 ID:I5vcjDk70

リカ「すばる、えっちってなんだ?」

昴「それはだな、リカ・・・」

サジータ「馬っ鹿昴、お前まで何言ってんだ!」

リカ「? なぁ、どういう意味なんだ?」

プラム「あのね、リカ、リカにはまだ早いのよ・・・」

リカ「じゃあリカ、サニーに聞くぞ!」

ラチェット「待ちなさいリカ!サニーなら教えかねないわ!」

ラチェット「もう・・・・ジェミニ、いったいどうしたの?」

ジェミニ「だって・・・・」

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:54:47.74 ID:I5vcjDk70

ジェミニ「新次郎と、リカが、一緒に寝たって・・・・」

リカ「リカ、しんじろーと一緒に寝たぞ!それがえっちなのか?」

サジータ「違う!」

サジータ「あのなぁ・・・ジェミニ」

サジータ「いくらなんでも、それは無いんじゃないか」

ジェミニ「で、っでも、一緒に寝たって!」

ジェミニ「昨日から、あんなに仲良いし・・・」

サジータ「あのなぁ・・・・・・」

ガチャ
杏里「おまたせしました!」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/29(水) 23:59:10.46 ID:I5vcjDk70

新次郎「おまたせ、ジェミニ」

杏里「スープです。熱いから気を付けてくださいね・・・・?」

杏里「な、なんですか?この空気」

ジェミニ「あ、ありがと」

新次郎「杏里くんって料理うまいんだなぁ・・・」

杏里「にゃうんっ!?」

杏里「べ、別に、言ってくれたら作ってあげなくても・・・・」

新次郎「うん?」

杏里「な、なんでもないっ!」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:00:48.89 ID:uIWx2mrV0

リカ「なぁしんじろー」

新次郎「なんだい?」

リカ「えっちってなんだ?」

新次郎「ぶっ」

杏里「にゃうんっ!?」

新次郎「な、な、な、」

昴「昴は思った・・・・大河と杏里の気持ちも分かる、と」

ラチェット「頭痛くなってきたわ・・・」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:01:48.25 ID:uIWx2mrV0

新次郎「リカ、どっからそんなこと・・・」

リカ「ジェミニがしんじろーとリカがえっちしたのか聞いてきたんだぞ」

リカ「なあ、えっちってなんだ?」

新次郎「ジェミニ!!リカになんてこと教えてるんだよ!」

ジェミニ「だっ、だって、昨日の夜だって屋上でちゅーしてたじゃん!」

サジータ「な!?」

プラム「きゃふん!?」

ラチェット「えっ!?」

昴「フッ・・・・」

杏里「にゃうん!?」

新次郎「・・・・・・」

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:02:55.78 ID:uIWx2mrV0

杏里「大河さん!どういうことなんですか!!」

杏里「まさか、本当にリカに手を・・・」

サジータ「なんだかあたしも疑いたくなってきたぞ・・・」

昴「昴は驚いた・・・大河にそんな甲斐性があったことを」

プラム「タイガー・・・やるわね」

プルルルルルルルルル
ラチェット「あ、もしもし、ニューヨーク市警ですか?」

新次郎「だーーーーーーーーっ!!!」

新次郎「ちょっと待ってください!!ラチェットさんは電話置いて!」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:04:52.83 ID:uIWx2mrV0

新次郎「えっと、ジェミニ・・・・」

ジェミニ「なにさ・・・」

新次郎「昨日夜屋上で、僕たちが・・・キスしてるところ、見たのかい?」

ジェミニ「うん・・・・」

杏里「・・・!」

新次郎「いや、直接だよ!?してるところ」

ジェミニ「してるところまでは見てないけど・・・・」

ジェミニ「リカが新次郎の首に腕をまわして・・・」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:06:39.31 ID:uIWx2mrV0

杏里「やっぱり・・・!!」

新次郎「違うってば!」

新次郎「リカ・・・・昨日の写真、見せてくれる?」

リカ「いいぞ!」

リカは懐から大事にしまっていたと思われる写真を取り出した
その写真は、新次郎の首にだきついているリカの写真が写っていた。

リカ「これ、リカのたからもの!」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:08:02.86 ID:uIWx2mrV0

ジェミニ「これは・・・」

新次郎「リカがみんなの写真撮ってただろ?」

新次郎「だけど、リカの写真が無かったから撮ろうって言ったら、僕も一緒に写ろうってなって・・・」

リカ「いしししししし!」

ジェミニ「じゃあ・・・ちゅーは・・・」

新次郎「してない!!」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:09:14.18 ID:uIWx2mrV0

ジェミニ「なぁんだ・・・・・・」

杏里・ジェミニ「良かった・・・・」

サジータ「良かった?」

杏里・ジェミニ「な、なんでもないです!」

リカ「なぁ、ちゅーってなんだ?」

リカ「あと、えっちってなんなんだ?」

新次郎「えっちは・・・・・・、まだ早いから、忘れような、リカ」

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:11:03.03 ID:uIWx2mrV0

リカ「うう〜・・・・」

リカ「しんじろーが言うなら、忘れてやるぞ」

リカ「じゃあ、ちゅーってなんだ?」

新次郎「あー・・・それくらいならいいか」

新次郎「えーっと・・・・説明するとなると・・・・」

プラム「リカ、ちゅー・・・キスってのはね、二人の唇を合わせる事よ」

リカ「? それ、どーゆーことだ?」

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:11:47.11 ID:uIWx2mrV0

プラム「そうね・・・・・敬愛の印、かしら・・・」

リカ「けいあい?」

ラチェット「そんな言い方して、リカが分かるわけないじゃない、プラム」

新次郎「キスってのはね、リカ」

新次郎「好きな人同士でするものなんだよ」

リカ「そうなのか!?」

リカ「じゃあリカ、しんじろーのこと好きだから、しんじろーにちゅーするぞ!」

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 00:14:52.60 ID:uIWx2mrV0
今日はここまでです。
それではまた明日
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/08/30(木) 04:50:45.66 ID:ZYdRYlSAO
一昨日からサクラ大戦X始めた俺が通るぜ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/08/30(木) 10:57:33.07 ID:+yRWbTTX0
Vはあんまりおもしろくないって聞いてやってないからなぁ
しかもヒロイン勢がピンとこない
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/08/30(木) 16:17:30.17 ID:ZYdRYlSAO
>>64
普通に面白いよ
あまり知らないけど懐古的なファンからXは睨まれがちだよね。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 23:58:14.88 ID:FlUXYpDX0
>>65
そうなんですよね。大河くんには大河くんなりの良さがありますよね。
ヒロインも、実際にプレイしてみたら可愛く思えますし。

では、投下していきますね
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/30(木) 23:59:20.64 ID:FlUXYpDX0

ジェミニ「ダメーーーー!!」

杏里「この話はもう、おしまい!おしまい!」

リカ「なんでだ?」

サジータ「はいはい、ジェミニは体調が悪いから出て行こうな」

リカ「なんでだ?なぁ、なんでなんだ、すばる」

昴「昴は思った・・・・リカにはまだ早いと」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:01:24.70 ID:J5zIq1io0

ジェミニ「ふぅ・・・・」

本当に、何もなくてよかった・・・・
勘違いしてて、恥ずかしいなぁ・・・・ボク・・・・・

みんなが出て言った後、ボクは昨日の睡眠不足を解消するかのようにぐっすりと眠った。



そして、ボクが起きた時、新次郎が隣に居てくれた。
心配で、何度も見に来てくれてたみたい。

しかも、勘違いしたのはボクの方なのに、ボクに謝った。

駄目だよ・・・新次郎、そんなに優しくしちゃ・・・・

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:04:24.31 ID:J5zIq1io0



その日は大変だったけど、合宿は続いた。
新次郎といっぱいお話して、今まで以上に仲良く出来た。

いつかボクも舞台に立ってみたいなーと思って、誰も居ないときに舞台掃除のついでに、
舞台で歌ってたら、新次郎に見られちゃった。

新次郎はボクの歌を本当にうまいと褒めてくれて、今度は新次郎一緒になって歌っちゃった。

そしたら、ラチェットさんが来て、怒られちゃった。えへへ・・・

でも、ボクの歌はラチェットさんも褒めてくれた。いつか本当に舞台に立てるときが来ればいいなぁ・・・

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:07:26.48 ID:J5zIq1io0

そんなこんなで合宿最終日。

合宿最終日には、リカが自慢だっていうホットケーキを焼いてくれた。
ちょっと失敗しちゃったんだけど、リカは「失敗」について過剰な反応をしてた。

でも、新次郎や、みんなのフォローもあって、みんな笑顔になれた。
これが仲間ってことなんだよね。なんか、いいなぁ。

そんなこんなで、みんなでわいわいやりながらホットケーキ食べてたんだけど、紐育華撃団の招集がかかっちゃった。ちぇっ。

いつか、ボクも一緒に戦いたいなぁ。新次郎と、みんなと・・・・

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:10:10.34 ID:J5zIq1io0






戦闘が終わった。
敵の名は、髑髏坊。なんか、頭が悪いような敵だけど、パワーだけは凄かったみたい。

それでも、みんなが力を合わせたおかげで、敵を圧倒したわけだけど、髑髏坊は馬鹿力と馬鹿体力で、みんな苦戦してた。

そんなとき、リカをかばって、新次郎が怪我をしちゃった。

新次郎の怪我は、大した事なかったんだけど、リカは自分のせいで新次郎が怪我しちゃったって思っちゃったみたい

リカが失敗に対して過剰な反応をするのは、なんでなのかな?

リカは責任を感じたのか、シアターを飛び出しちゃった・・・

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:11:53.92 ID:J5zIq1io0

<新次郎サイド>

やはりリカは僕が怪我しちゃったことに対して、責任を感じているみたいだ。
僕は隊長として、仲間として当然の事をしたわけだけど、
リカにとってはつらい思い出を思い出すことになってしまったみたいだ。

自分の父親と、僕の姿が重なって見えたのかもしれない。

リカは、自分の失敗が原因で、たった一人の肉親であった父親を亡くしているのだ。

それ以降、リカはずっと一人・・・・と一匹で生きてきた。
幼い彼女にとって、それはあまりに辛い事ではないだろうか。

自分の不注意を呪った。なんてことを、僕はしたんだ・・・・

まだまだ、一郎叔父には届かない・・・

新次郎「今日もリカは来ていない・・・」

新次郎「初戦闘のあとから、ずっと来ていないな・・・・」

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:13:35.75 ID:J5zIq1io0

サニー「やあ、大河君。モギリは?サボリかな?」

新次郎「サニーさん。モギリは終わって、今は休憩時間です・・・」

サニー「そうかい。それじゃあ、みんなに舞台が終わったらボクの部屋に来てくれるよう言ってくれるかな。大河君もね」

新次郎「あ、はい。分かりました」

新次郎「リカのことですよね」

サニー「そうだよ。それじゃあ、よろしくね」

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:16:58.74 ID:J5zIq1io0





サニー「と、言うわけで、リカのこと知らない?」

サジータ「いや・・・心当たりはないよ」

サジータ「まあ、あの子の事だから大丈夫かと思うけどね」

昴「昴もそう思う。リカは規則のことには囚われないタイプだから」

昴「気になるとすれば・・・いや、なんでもない」

新次郎「いや・・・・リカは、やっぱり・・・・」

ラチェット「・・・そうね」

ジェミニ「・・・・・?」

僕とラチェットさん以外はリカの父親の事は知らないから、こうなるだろうな・・・

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:20:51.43 ID:J5zIq1io0

ラチェット「いいわ。ここで考えてもどうにもなりません」

ラチェット「リカのことは、大河くんに任せてもらってもいいでしょうか?」

サニー「ああ、いいよ。よろしく頼む」

サニー「それじゃあ、解散」

ジェミニ「・・・・・・?」

ジェミニ(やっぱり、新次郎は何か分かってるのかな・・・?)

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:26:03.95 ID:J5zIq1io0

ラチェット「大河くん、リカのことよろしくお願いね。」

新次郎「はい」

ラチェット「そう・・・それじゃ」

ラチェット「あ・・・そうそう、大河くん」

新次郎「はい」

ラチェット「やさしさは、毒になるのよ。とくに、やさしさに慣れていない人にはね」

ラチェット「最後まで、責任とってあげてね。心の壁を壊しちゃったのは、大河くんだから・・・」

新次郎「はい、それじゃあ見回りもかねて行って来ます。」

やさしさは毒になる、か。

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:28:45.39 ID:J5zIq1io0




新次郎「夜のセントラルパーク・・・・真っ暗だ」

新次郎「お化けでもでそうだな・・・怖いよぉ」

ブーン・・・・

新次郎「わひゃあっ!?な、なんだ!?」

??「わ〜〜〜〜れ〜〜〜わ〜〜〜れ〜〜〜は〜〜〜宇〜宙〜人だ・・・・」

新次郎「え・・・・」

新次郎「うわあああぁぁぁん!宇宙人が出たぁぁぁぁ!」

78 :別スレに誤爆してましたすいません[saga]:2012/08/31(金) 00:32:47.68 ID:J5zIq1io0

ジェミニ「ま・・・待ちなよ、新次郎!ボクだよ!ボク!」

新次郎「え・・・・ジェミニ?」

ジェミニ「びっくりしたぁ・・・・あんなに驚くんだもん」

ジェミニ「うっしっし・・・新次郎って以外に怖がりなんだね」

新次郎「な、なんだよ・・・・別にいいだろ!」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:34:44.46 ID:J5zIq1io0

新次郎「それで、ジェミニはなんでここに?」

ジェミニ「ああ、蛍を見に来たんだよ。」

ジェミニ「新次郎も一緒にどう?」

新次郎「蛍?こんなニューヨークのど真ん中で?」

ジェミニ「そうだよ。結構有名らしいよ。ボクは初めて見に来るんだけどね」

新次郎「でもリカが・・・・」

ジェミニ「いいから!ちょっとだけ!こっちこっち!」

新次郎「わぁっ、ジェミニ!?」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:42:02.28 ID:J5zIq1io0

ジェミニ「うわぁ・・・・」

新次郎「すごい・・・・」

あたり一面を、光が埋め尽くしているようだ・・・・

ジェミニ「すごくきれい、こんなにいっぱいの蛍・・・」

ジェミニ「ねえ、知ってる?蛍が光るのって、求愛のためなんだよ・・・」

ジェミニ「愛する人のために、一生懸命光ってるんだよ・・・」

ジェミニ「うわぁ・・・ロマンチック!」

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:42:45.17 ID:J5zIq1io0

新次郎「そうだね・・・・」

新次郎「ジェミニにも、好きな人がいるの?」

ジェミニ「え・・・・」

新次郎「い、いや、ジェミニを見てたら・・・つい・・・」

ジェミニ「・・・・・・・」

ジェミニ「うん・・・・いるよ」

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:43:18.19 ID:J5zIq1io0

新次郎「えっ!?本当に?」

ジェミニ「うん・・・・」

ジェミニ「誰かは・・・内緒だけどね」

新次郎「・・・・・・・」

ジェミニ「・・・・・・・・」

ジェミニ「そろそろ行こっか。蛍の邪魔しちゃ悪いしさ」

新次郎「そうだね・・・」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:44:28.19 ID:J5zIq1io0

新次郎「夜も遅いし、ジェミニ、家まで送って行こうか?」

ジェミニ「えぇっ・・・///」

ジェミニ「う、ううん。大丈夫。ラリーがいるから」

新次郎「・・・そっか。じゃあ、また明日ね」

ジェミニ「えっ!?う、うん・・・・それじゃあね。また明日、新次郎・・・」

? なんで残念そうなんだ?

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:47:08.45 ID:J5zIq1io0

新次郎「ベイエリアに来たぞ・・・・リカはどこだろう」

新次郎「家にいるかな・・・行ってみよう」

・・・・・・・・・・・・・・・

新次郎「リカ、居るか?」

リカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

新次郎「リカ・・・・どうしたんだ!?」

リカは自分の家の片隅で、ぐったりとしていた。

なぜか、周りに写真を散りばめながら・・・・

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/08/31(金) 00:48:01.23 ID:J5zIq1io0
今日はここまでです。また次回!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/08/31(金) 12:22:27.35 ID:DfMRNqGUo
>>1は舞台とかも見に行ってるの?
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/01(土) 08:45:42.61 ID:GkIes6LZ0
>>86
サクラ大戦にハマったのがわりと遅かったので行ってないです
DVDはたくさん持ってるんですけど
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2012/09/01(土) 08:49:43.67 ID:GkIes6LZ0
上げてしまった・・・・すいません
投下は夜に行いますので
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 01:46:46.15 ID:25iJsAe80
1です 投下していきますね〜
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 01:49:51.60 ID:25iJsAe80

リカ「しん・・・じろー・・・・・」

リカ「来ちゃ、だめ・・・・・・・・」

新次郎「リカ・・・・・」

リカ「リカ・・・失敗したから・・・・ゴハン食べちゃ・・・だめ・・・」

リカ「それに・・・・」

リカ「リカ、失敗したら・・・・みんな、いなくなる・・・・」

リカ「パパみたいに・・・」

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 01:53:51.93 ID:25iJsAe80

リカ「リカ、みんなの事好き・・・・・」

リカ「だから、みんなのところ・・・・行ったらだめ・・・・」

新次郎「リカ!何言ってるんだよ!」

新次郎「リカが、何日もシアターに来ないから、みんな、心配してるんだよ!」

リカ「リカのことは・・・もういい。」

リカ「みんなの写真、いっぱいある・・・」

リカ「ここにいたら・・・・みんなと一緒」

リカ「だから・・・・怖くない・・・寂しくない・・・・」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 01:55:05.64 ID:25iJsAe80

リカ「ほら、リカとしんじろーの写真・・・・」

リカ「これ、リカのたからもの・・・・」

リカ「だから・・・・」

リカ「リカは・・・・・・・・・平気だよ」

新次郎「リカっ!!!!」

新次郎「そんなこと言うな!」

新次郎「居ない方がいいとか・・・平気だとか・・・言っちゃだめだ!」

新次郎「それに、僕は平気じゃない!リカが居ないなんて・・・」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:08:35.85 ID:25iJsAe80

リカ「で、でも・・・・・」

新次郎「でもじゃないよ、リカ・・・自分勝手すぎるよ!」

新次郎「僕の・・・・僕達の気持も考えろよ!」

リカ「でも!リカ、みんなのとこにいたら・・・」

リカ「みんながいなくなる・・・・」

リカ「リカだって・・・みんなのとこに行きたかった!」

リカ「でも・・・・でも・・・・・・」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:26:52.97 ID:25iJsAe80

新次郎「リカ・・・みんな心配してるんだ。だから・・・・」

リカ「そんなこと言うしんじろーは大キライだ!!」

リカ「リカは・・・ぐすっ、リカは・・・」

新次郎「リカ!そんなリカは、僕だってキライだ!!」

リカ「うん・・・・・」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:29:33.18 ID:25iJsAe80

新次郎「でも・・・いつものリカは大好きだよ。」

新次郎「わがままだけど、元気なリカが大好きだよ!」

リカ「しんじろー・・・・」

リカ「リカは・・・・」

新次郎「うん、分かってるから・・・・」

新次郎「もう、いいんだよ、リカ・・・」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:33:46.40 ID:25iJsAe80

リカ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

リカ「リカもしんじろーのこと好き、大好き!!」

新次郎「うん、うん・・・」

リカ「ひっく・・・リカ、もう、ひとりはヤダ!!」

リカ「みんなと居る!!みんなと一緒がいい!!」

リカ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:35:47.62 ID:25iJsAe80




リカ「しんじろー・・・・ぐすっ、みんな、怒ってないかな?」

リカ「リカ・・・またみんなに心配かけた。」

新次郎「大丈夫だよ。みんな、リカのことが大好きだから。」

リカ「しんじろー・・・」

リカ「しんじろーも、リカのこと、好きか?」

新次郎「もちろん、僕もリカのことが好き、大好きだよ」

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:36:51.62 ID:25iJsAe80

リカ「うん、リカも、みんなのこと大好き!」

リカ「だけどね、リカ、しんじろーのことが一番好きだぞ!」

新次郎「うん。僕も、リカのことが一番好きだよ」

リカ「しんじろー・・・!」
ちゅっ

新次郎「!?」

リカ「プラムが言ってたぞ・・・」

リカ「好きなんじゃなくて、本当に、本当に好きな人にだけ、ちゅーするんだって」

リカ「リカ、しんじろーのこと、本当に、世界で一番好きだぞ!」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:37:32.95 ID:25iJsAe80

新次郎「リカ・・・・・」
ぎゅっ

新次郎「僕も、リカのことが一番好きだよ。」

リカ「しんじろー・・・・くるしいぞ・・・」

リカ「えへへ・・・・でも・・・・うれしいぞ・・・」

新次郎「リカ・・・・・んむっ・・・」

リカ「ん・・・ちゅっ・・しんじろー・・・・・・・・すき・・・」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:38:46.50 ID:25iJsAe80

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<ジェミニサイド>

リカと新次郎は、翌日帰って来た。

リカは何度も、みんなに心配をかけたことを謝った
だけど、僕も含めてリカに対して怒ってなんかいなかった。
みんなは笑ってリカのことを許してあげた。

リカが戻ってきた事についてお祝いでもしようか、と言った時に、敵が現れたみたい。
みんな張り切って行っちゃった。

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:40:17.71 ID:25iJsAe80

そんなこんなで、リカの入隊騒ぎは終わった。
リカは現在、華撃団のムードメーカーとしても活躍している。

ただ、この騒動の後から気がかりなのは、新次郎とリカが過度に仲が良いこと。

みんな、兄妹みたいで微笑ましいね、と言ってるけど、ボクにはそうは見えない。

リカはいつも新次郎について回って、手を繋いで歩いたり新次郎の膝の上に座ったり、ご飯食べさせあったり、
・・・・ようするに、恋人同士に見えちゃうってこと。

新次郎は否定していたけど、すごくあやしいよ・・・・

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:48:16.56 ID:25iJsAe80





リカの入隊騒ぎから、数週間が経った。

新次郎の話によると、セントラルパークにいる女の子のことが気になってしかたないみたい。

その人の名前は、ダイアナ・カプリスさん。
有名な大学で研修医をしているのだけど、病弱で、いつも車いすで行動をしている人だ。

ラチェット「ふぅん・・・・そんなことがあったの」

ダイアナさんは、詩や戯曲が好きなので、新次郎がシアターに見に来るように誘ったが、車いすなので断られたらしい

新次郎「はい・・・・それで、なんとか元気になってもらえないかなぁと・・・」

ラチェット「ふふ・・・大河くんとしては、ダイアナさんのことを放っておけないのよね」

リカ「そ・・・・そうなのか、しんじろー・・・・・」

あ、リカが落ち込んでる・・・

103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:50:17.60 ID:25iJsAe80

新次郎「僕は、リカのほうが・・・・」

リカ「そーか、しんじろー!リカもしんじろーが大好きだぞ!」

サジータ「あー、盛り上がってるところ、悪いんだけど・・・」

ジェミニ「今はダイアナさんの話だよ、新次郎・・・・」

昴「昴は思った・・・・非常に不愉快だと。聞かなければよかった」

ラチェット「それは二人だけでやっててちょうだい・・・・」

新次郎「あっ・・・・、、、ご、ごめんなさい」

リカ「ん?なんで二人でなんだ?」

リカは何も気づいてないみたい。

104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 02:58:47.25 ID:25iJsAe80

そのあと、サニーさんがやってきて、ダイアナさんの話だと分かるとその話に乗っかって来た。

なんと、ダイアナさんはサニーさんの家に住んでいるらしい
それで、ダイアナさんを元気づけることについて、新次郎を遊びに来ないかと誘ってきた。

新次郎「良いんですか!?是非、お願いします!」

サニー「そうだな、友達は多い方が良いから、来れる人は来てもらえる?」

大河「はい、分かりました!あとでお伺いいたします!」

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 03:02:01.14 ID:25iJsAe80

結局、みんなで、あ、ラチェットさんは仕事で行けなかったけど、華撃団のみんなとボクで行くことになった。

ジェミニ「なんだかみんな一緒に出かけると、楽しいですね」

サジータ「そうだな。全員でこうやって外で会うのは初めてじゃないかい?」

昴「そうだな、いつもはシアターで合っているから何か新鮮な気がする」

リカ「いしししししっ!楽しっ、楽しっ」

サジータ「あははは。じゃあ、おみやげも買ったし、そろそろ行くかい?」

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 03:03:45.65 ID:25iJsAe80

新次郎「はい。あ、おみやげって何を買ったんですか?」

昴「この匂いは・・・・ふむ。サジータらしいな」

リカ「くんくん・・・・うぁー、腹減って来たぞ〜」

ジェミニ「ほんと、いい匂いですね」

サジータ「おーっほっほっほ!元気がないときはこれに限るのさ!ハーレム自慢の、スタミナ料理だよ!」

サジータ「ダイアナと一緒にみんなで食べような!」

多分、この匂いはフライドチキンだね。
でも、病弱な人にこんな脂っこいもの、大丈夫かな。

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 03:05:56.53 ID:25iJsAe80

サジータ「ダイアナもきっと気に入ってくれるさ!」

リカ「リカは気に入ったぞ!」

昴「どうだろう・・・・相手の事も分からずギフトを選ぶのは」

サジータ「心配しすぎだ、昴は!とりあえず、その気持ち!あとは、その場の判断だよ」

新次郎「べ、弁護士とは思えないような発言だ・・・」

サジータ「なにもないよりはいいだろ?ほら、さっさと行こうぜ!」

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]:2012/09/02(日) 03:06:24.38 ID:25iJsAe80
今日はここまでです
また次回!
109 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 22:49:52.50 ID:JBeKZXAV0
それじゃあ始めますね
トリップつけときます。
110 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 22:50:24.59 ID:JBeKZXAV0

ダイアナさんは、鳥と共に庭でくつろいでいた。
確かに、新次郎がほっとけないというのも分かるかもしれない。
可憐で、幸薄そうな女の子だ。

ダイアナ「あら?大河さん・・・?なぜ、ここに?」

新次郎「サニーさんに教えてもらったんです。ダイアナさんがここにいるって」

ダイアナ「まぁ・・・サニーのおじさまとお知り合いなんですか?」

新次郎「はい。紐育についてから、お世話になってるんですよ」

ダイアナ「そうなのですか・・・おじさまは、何もおっしゃらないものですから」

ダイアナ「わたしたち、何も知らずにお話していたのですね。ふふ、おかしい・・」

な、なに?新次郎、いつも何お話していたの?

111 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 22:54:05.50 ID:JBeKZXAV0

新次郎「ダイアナさんには、よく元気づけてもらいましたね」

ダイアナ「そ、そうですか・・・?」

ダイアナ「わたしも、大河さんにはよく元気づけてもらいましたよ・・・///」

むー・・・・・なに、この二人の世界!

サジータ「ごほん・・・それで、私たちの事は紹介してくれないのかい、新次郎」

新次郎「あ、すいません、この人たちは・・・」

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/09/05(水) 22:59:04.16 ID:2RT6ceY80
ラチェットと髪ほどいたサジータが可愛い
113 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:05:34.89 ID:JBeKZXAV0

サジータ「サジータ・ワインバーグ。リトルリップ・シアターで、ミュージカル女優をしているよ」

サジータ「それと、ハーレムで弁護士をしているから、何かあったら相談しにおいで」

昴「僕は九条昴。それ以上でもそれ以下でもない。ただ、昴としてだけ存在している」

ジェミニ「ボクは、ジェミニ・サンライズ。シアターで働いています。いつかは、ボクも舞台に立ってみたいと思っています!」

リカ「リカリッタ・アリエス。みんなリカのことを、リカと呼ぶぞ。」

リカ「悪い奴がいたら、リカにまかせとけ!」

ダイアナ「ダイアナ・カプリスです。研修医をしています。みなさん、よろしくお願いしますね」

114 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:08:03.71 ID:JBeKZXAV0

サジータ「そうだ・・・みやげがあったんだ」

サジータ「これはフライドチキン。ハーレムのソウルフード。魂の料理だ。元気が出るよ」

ダイアナ「と、鳥を食べるだなんて・・・・あふぅ」

あ・・・・やっぱり・・・・

新次郎「ダイアナさん!しっかりしてください!」

新次郎「どうしたんですか?ダイアナさん・・・」

ダイアナ「鳥は・・・・私の友達で・・・・」

ダイアナ「それを、食べるだなんて・・・・あふぅ」

115 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:11:47.16 ID:JBeKZXAV0

サジータ「あー・・・こいつが悪かったか」

昴「だから言っただろう。相手の事を考えず、ギフトを考えるなと」

リカ「もぐもぐ・・・うまいのに。」

リカ「しんじろー、ほら、あーん」

新次郎「り、リカ、あとでね」

ジェミニ「うーん・・・やっぱり、こうなっちゃった・・・」

116 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:16:56.24 ID:JBeKZXAV0

ダイアナ「あふぅ・・・・・・」

ダイアナ「ん・・・・・・・・・・」

新次郎「ダイアナさん!?しっかりしてください、ダイアナさん!」

ダイアナさんは、ショックを受けて、気を失ってしまった。

新次郎「き、救急車!」

117 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:30:40.02 ID:JBeKZXAV0





あのあと、新次郎はサニーさんに呼ばれて怒られていた。

サジータ「新次郎・・・その、ダイアナは?」

新次郎「ダイアナさんは、もともと体が弱くて、あと1年の命らしいんです・・・」

ジェミニ「えっ・・・本当?」

新次郎「うん。それに、生きることに絶望して、生きる気力が無くなっていく一方だって・・・」

新次郎「それで、毎日を無意味に過ごしているだけだから、僕に生きる希望を教えてほしいって」

118 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:42:12.03 ID:JBeKZXAV0

昴「サニーサイドらしい。タヌキだな。」

昴「僕たちを呼んだのも、こうなることを見込んでいたに違いない」

リカ「むしゃむしゃ・・・・はい、あーん」

新次郎「あーん。はい、リカもあーん」

リカ「あーん・・・おいしいぞ、しんじろー」

新次郎「それで、どういう事ですか?」

昴「大河に、ダイアナに生きる希望を取り戻して見せる!と言わせたかったのだろう」

昴「まったく、狡猾というか・・・」

リカ「もぐもぐ・・・・・」

119 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/05(水) 23:55:19.64 ID:JBeKZXAV0

新次郎「いや、その通りだったわけですけど・・・」

サジータ「リカ、ちょっと食べるのおやめ」

新次郎「それで、僕はお見舞いに行きますけど、どうしますか?」

ジェミニ「あんなことのすぐあとに、ボクたちがいってもしかたないんじゃないかな・・・」

サジータ「そうだな。あたしたちはシアターに戻っておくよ。新次郎、よろしく頼むよ」

リカ「えー!リカ、しんじろーと居るー!」

120 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:27:05.99 ID:7wxKVeFv0

ジェミニ「リカ、わがまま言わないの。」

新次郎「はい、分かりました。じゃあ、行って来ます!」

そういうと新次郎はダイアナさんの部屋に行った。

サジータ「さ、あたしたちは帰ろうか」

リカ「リカ、しんじろーを待っておくぞ。一人で帰るのはしんじろーがかわいそうだ」

ジェミニ「で、でも、長くなるかもしれないよ?」

リカ「それでも、リカ、待っとく!」

サジータ「良いじゃないか、ジェミニ。それじゃ、リカ。新次郎をよろしく頼むよ」

リカ「うん!リカにまっかせっとけー!」

121 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:28:26.12 ID:7wxKVeFv0




新次郎の話によると、ダイアナさんはやっぱり生きる希望を無くしちゃってるみたい
それで、ダイアナさんは生き物の「命の輝き」が分かるみたいで、
・・・・羽に怪我をした小鳥を、「命の輝きがもうない」と、見捨てちゃったみたい。

それで新次郎は、その小鳥を治療し、生きる希望を教えてあげるんだって。

新次郎「ですが、どうすれば分からなくて・・・」

昴「・・・大河、とりあえず見せてくれ」

新次郎「はい。・・・・どうですか?」

昴「羽根に外傷がある。しかし骨は傷付いていない。」

122 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:32:20.92 ID:7wxKVeFv0

ジェミニ「じゃあ、治るんですか?」

昴「いや、このままだと飛べなくなる。ダイアナの判断は正しいだろう」

昴「外傷は、筋肉と神経に及んでいる。羽ばたくのは不可能だ」

リカ「だったら、どうしたらいいんだ?」

昴「根気よく、リハビリをすることだな」

リカ「リハビリ?」

昴「ゆっくりとした運動をして、体自身に、体が動く事を覚えさせる事だよ」

リカ「よくわかんないぞ」

新次郎「頑張るってことだよ、リカ」

リカ「そーなのか!小鳥、がんばれ!」

サジータ「あはは」

123 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:42:47.19 ID:7wxKVeFv0

新次郎「なら、治るってことですね?」

昴「時間がかかるがな」

新次郎「じゃあ、頑張ります!治して見せますよ!」

サジータ「そうだね。あたしたちも付き合うよ」

昴「ならば、僕も協力しよう」

ジェミニ「良い考えだね。ボクも協力するよっ!」

リカ「リカもしんじろーの手伝いするぞー!」

124 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:45:22.90 ID:7wxKVeFv0



でも、ダイアナさんの言う、命の輝きってなんなんだろう。
新次郎は運命かなにかかと言っていたけど。

そう考えていると、サニーさんがヒントをくれた。

サニー「ダイアナは紐育華撃団の隊員にしようと思っているよ」

え?それってどういう事?

昴「そうか、・・・・予知能力か」

新次郎「それって・・・・・つまり霊力があるってことですか?」

125 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 00:52:30.49 ID:7wxKVeFv0

サニー「そうだね。しかし、あまりに霊力が強すぎて、彼女の体に収まらないんだ」

昴「常に霊力が暴走状態にある・・・これが、彼女の余命との関係があるんだな」

サニー「おおむね、正解だな。もともと病弱ってのもあるんだけどね」

サニー「霊力は、強い意志がないと制御できないんだ。ダイアナにはそれがない」

新次郎「それが、生きる気力、希望ですね!」

サニー「そうだね。だから、改めて、よろしく頼むよ、大河君」

新次郎「はい!」

126 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:05:30.75 ID:7wxKVeFv0




ジェミニ「ダイアナさんのこと、どうすればいいのかな?」

新次郎「やっぱり、生きるか死ぬかってのは難しいテーマだからね」

ラチェット「大河くん、ジェミニ」

ジェミニ「ラチェットさん、お疲れ様です」

ラチェット「ありがとう。あと大河くん、サニーが褒めてたわよ。最近よくやってるって」

新次郎「あ・・・ありがとうございます///」

・・・なに照れてるの、新次郎


127 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:09:34.55 ID:7wxKVeFv0

ラチェット「それで、ダイアナのことだけど。どうすればいいと思う?」

ジェミニ「難しいですよね・・・・」



新次郎「・・・・そうだ、いまやっている、ハムレットを見てもらいましょう!」

ラチェット「そうね。ハムレットには『生きるべきか、死ぬべきか』という台詞もあるのよ」

ラチェット「ダイアナにとっては、思うところもある舞台になるかもしれないわね」

ジェミニ「それに、この活気に満ちた舞台を見れば、きっと元気になりますよ!」

ラチェット「そうね。じゃあ、今日の公演はこれで終わりだから明日の公演を手配しておくわ。」

ラチェット「ダイアナを誘ってあげて」

128 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:11:27.79 ID:7wxKVeFv0

新次郎「はい、ありがとうございます、ラチェットさん」

ラチェット「いいのよ。それに、早めに出て、この街を案内するのも良いかもね」

ラチェット「なにしろ、この街はどこも活気に満ちているからね」

え・・・・それって、デートってことじゃ・・・・

新次郎「はい!よし、それじゃあがんばるぞー!」

ジェミニ「・・・・・・・・」

129 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:12:06.35 ID:7wxKVeFv0

帰り道・・・・・

ジェミニ「ねえ・・・・新次郎」

新次郎「なんだい?」

ジェミニ「あした、ダイアナさんとデートするんだよね?」

新次郎「ぶっ、デートって・・・何を言っているんだい、ジェミニ」

ジェミニ「だ、だって、男女二人が・・・」

新次郎「そう言うなら、今だって僕はジェミニと二人だよ」

130 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:12:43.91 ID:7wxKVeFv0

ジェミニ「そういう事じゃないよ!」

新次郎「じゃあ、今度ジェミニと二人で遊ぶ?」

ジェミニ「えっ、良いの!?」

新次郎「うん。良いよ」

ジェミニ「だ、だったら、約束だよ!」

新次郎「うん」

やった、やった!新次郎とデート!
どこに行こっかな、まずはセントラルパークでボートに乗って、おしゃれなレストランで・・・・

131 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/06(木) 01:14:02.07 ID:7wxKVeFv0
今日はここまでです。
また次回!
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/09/06(木) 01:35:40.86 ID:YhoxWBgPo
サクラ大戦のSSだと!?
133 :へび ◆cpjwZ75Wvw[sage]:2012/09/08(土) 22:32:55.61 ID:S02a5kPi0
投下していきますね〜
134 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 22:35:34.19 ID:S02a5kPi0

<新次郎サイド>

ジェミニ「じゃあね!また明日!」

新次郎「うん、じゃあまた明日」

ジェミニ、嬉しそうだな・・・・
そんなに喜んでもらえるなら、誘ったかいがあるものだ

新次郎「おっと、早く帰って小鳥にえさをあげないと」

135 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 22:51:38.84 ID:S02a5kPi0

ガチャ
新次郎「ただいまー」

リカ「遅いぞ、しんじろー」

リカ「先に帰ったんじゃなかったのか?」

新次郎「うん、ちょっと、買い物にして帰ったからね」

新次郎「今ご飯作るからね」

リカ「今日はリカも手伝うぞー!」

136 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:00:50.67 ID:S02a5kPi0

新次郎「今日はシチュー作るから、この野菜切ってくれる?」

リカ「分かったぞ!」

あの日以来、僕はリカを家に招き、一緒に暮らしている。
ベイエリアのあの倉庫じゃ、治安も悪いし、

それに、なにより、僕がリカと一緒に居たいってのもあった。

リカの家にあった荷物は、僕の家に持ち込んだ。

リカ「びえええええええっ!しんじろー、目が痛いぞ!」

新次郎「あーあー、玉ねぎ・・・・ごめんね、これは僕がやるよ」

新次郎「はい、顔を拭いて」

リカ「うん・・・」

137 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:14:17.06 ID:S02a5kPi0

ぐつぐつぐつ・・・・
新次郎「よし、あとは煮込むだけだな」

リカ「うん!早く出来ないかな〜・・・リカ、おなかすいたぞ!」

新次郎「あはは。もうちょっと待とうな」

新次郎「おっと、いけないいけない、小鳥にえさをあげなくちゃ」

小鳥「チチチチチ・・・・」

新次郎「よしよし。早く、元気になれよ。」

新次郎「ダイアナさんも、おまえみたいに元気になれるよな?うん、きっとなれるよ」

リカ「うん・・・・・・・」

138 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:20:18.74 ID:S02a5kPi0

新次郎「どうしたの、リカ」

リカ「なあ・・・・しんじろー。なんで、ダイアナは死にたいとか思うんだろうな。」

新次郎「リカ?」

リカ「リカ・・・良く分かんないけど、死んだらゴハン食べられなくなるし、何も良い事ないのに」

新次郎「そうだな。だから、死ぬなんて間違ってるってことを教えてあげないとな。」

新次郎「生きる希望ってのも教えてあげないとな、そうだろ?」

リカ「うん!」

139 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:27:20.08 ID:S02a5kPi0

リカ「うっま〜〜い!」

リカ「しんじろーのゴハン、すっごくうまい!」

新次郎「あはは。ありがとう、リカ。」

新次郎「でも、それもリカが手伝ってくれたおかげだよ」

リカ「もぐもぐ・・・・そうなのかー?」

リカ「おかわり!」

新次郎「はいはい」

140 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:38:22.02 ID:S02a5kPi0

リカ「はぐはぐ・・・・」

新次郎「やっぱり、一人で食べるより、二人で食べたほうがおいしいだろ?」

リカ「もぐもぐ・・・リカ、一人じゃなくてノコもいたから一人じゃなかったぞ」

新次郎「あ・・・そっか」

リカ「でも・・・はぐはぐ、ノコと二人のときと、しんじろーがいるときとじゃ、もぐもぐ、なんだか違うぞ」

新次郎「口に物を無くしてから喋ろうな、リカ。はい、水」

141 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:52:06.23 ID:S02a5kPi0

リカ「こくこく・・・・・ぷはぁーっ」

リカ「あのな、あのな、しんじろーといっしょにゴハン食べてるとな、」

リカ「なんか、ゴハンがもーっとうまいんだぞ」

新次郎「そうかい?僕も、リカと一緒にご飯食べてると、すごく楽しいよ」

リカ「いししししししっ!そーか、たのしーか、しんじろー!」

新次郎「リカがご飯食べてるところ、なんか可愛いんだ」

リカ「むぐっ!?そ、そーか、リカ、かわいーか!」

新次郎「うん。リカはとってもかわいいよ」

142 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/08(土) 23:55:57.09 ID:S02a5kPi0

その後も、僕はリカといっぱいお話をした。
リカといると、心が休まる・・・・

新次郎「それじゃ、僕は食器片付けとくからリカはお風呂に入っておいで」

リカ「えー・・・リカ、お風呂きらいだぞ」

新次郎「あー、リカ、お風呂嫌いなんだよね。ってか、それってなんで?」

リカ「うん・・・・あたま、じぶんじゃうまく洗えないんだぞ」

新次郎「って、ベイエリアに住んでた時はお風呂どうしてたの?」

143 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:06:25.05 ID:f38vN8sU0

リカ「あそこの住み始めたのは最近だぞ。」

リカ「あそこに住んでた頃は、シアターにお風呂があったから、ラチェットかプラムに無理やりいれられてた」

リカ「それまでは、リカ、いろんなところ旅してたしな!」

リカ「お風呂は・・・・入らないことが多かったぞ。いらないし」

新次郎「そっか・・・・」

新次郎「でも、僕は、リカに綺麗になってほしいな」

リカ「うん!リカ、しんじろーのためにお風呂に入るぞ!」

新次郎「僕のため、ね」

リカ「だから、しんじろーもいっしょにお風呂にはいるぞ!」

新次郎「えっ」

144 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:12:02.53 ID:f38vN8sU0

新次郎「そ、それって、どういう」

リカ「リカ、しんじろーの家に住んでから、ずっと一人でお風呂入ってたけど、やっぱりひとりじゃ難しいぞ」

リカ「だから、いっしょにお風呂はいるぞ、しんじろー」

新次郎「いや、その・・・・そりゃまずいよ」

リカ「? なんでだ?」

新次郎「だって・・・・」

145 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:15:52.05 ID:f38vN8sU0

リカ「わけわかんないこというな、しんじろー」

リカ「ほれほれ、脱ぐ脱ぐー」

新次郎「わひゃあっ!ちょ、ちょっと、ま、待って!」

新次郎「わかった、わかったから!いっしょにお風呂はいるから!」

リカ「ほんとか!?」

新次郎「ああ。だから、先に入っといて・・・」

リカ「約束だぞ?しんじろー」

146 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:25:33.91 ID:f38vN8sU0

新次郎「はぁ・・・・」

何を考えているんだ、僕は・・・・相手は10歳だぞ・・・
で、でも、異性と一緒にお風呂に入るなんて・・・・

新次郎「よしっ」
パンっ、と僕は両ほほをたたいた。
平常心、平常心・・・・

ガララッ
新次郎「リカ、おまたせっ」

リカ「おそいぞ、しんじろー」

147 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:28:29.92 ID:f38vN8sU0

新次郎「!?」

新次郎「な、なんでタオル巻いてないんだよ!!」

リカ「??」

リカ「だって、タオル巻いてたら、体洗えないぞ?」

新次郎「いや、そうじゃなくて、」

リカ「しんじろー、髪洗って!」

新次郎「あぁ・・・・」

148 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:38:36.42 ID:f38vN8sU0

わしゃわしゃわしゃ・・・・
リカ「ふみゅうぅぅぅぅ・・・・・気持ちいいぞ」

新次郎「かゆいところありませんかー・・・・なんちゃって」

リカ「?? なんだそれ」

新次郎「いや、なんでもないよ。あ、目、閉じといてね」

リカ「うん!」

149 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:40:07.77 ID:f38vN8sU0

新次郎「リカの髪、綺麗だね」

リカ「そーか?」

新次郎「うん」

リカ「ひゃんっ・・・・しんじろー、今、なにしたんだ?」

新次郎「あ、ごめん、首筋触っちゃったかな・・・」

リカ「うん・・・・大丈夫だぞ」

新次郎(なんて声出すんだ・・・)

150 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:48:58.89 ID:f38vN8sU0

新次郎「はい、おしまい。これは洗うの確かに少し大変だね」

新次郎(良く耐えた!良く耐えた、僕!)

リカ「ありがとな、しんじろー!」

リカ「お礼に、リカ、しんじろーの背中流してやるぞ!」

新次郎「えぇっ!?」

新次郎「い、いいよ!」

リカ「ううん、リカにまっかせっとけ〜!」

151 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:50:03.32 ID:f38vN8sU0

ごしごしごし・・・・
リカ「しんじろーの背中、おっきいな」

新次郎「そうかな?背は低い方だけど・・・」

リカ「うん!パパみたいだぞ」

新次郎「ああ・・・・・」

そうか、リカは僕を父親代わりに・・・・それなのに、僕はなんてことを考えていたんだ

リカ「でもなでもな、しんじろーとパパは違うからな!」

新次郎「うん」

・・・・心が読めるのか?


152 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:50:55.74 ID:f38vN8sU0

さすがに前を洗うのは自分でやった。
というか断固阻止した。リカはなんで?って顔をしていたけど。

新次郎「ふぅ・・・・・・」

リカ「みゅぅぅ・・・眠いぞ、しんじろー・・・」

新次郎「お風呂で寝ちゃだめだって」

リカ「うん・・・・・・」

そう返事しながらも、リカは寝そうだ。
ってか、なんでナチュラルに僕、一緒に浴槽に入ってるんだろう・・・・

153 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:51:34.31 ID:f38vN8sU0

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あのあと、寝てしまったリカを風呂からあげ、寝かした。(さすがに着替えは自分でしてもらった)

新次郎「明日、ダイアナさんとデートか・・・・」

新次郎「あぁいや、デートじゃないんだった。で、どこ行くかな・・・」

新次郎「もしかしたらリカ、ついて行きたいって言うかな?」

新次郎「まぁ、リカとは毎日デートしてるみたいなものだしな」

新次郎「・・・・・・・・・・・」

新次郎「って!デートじゃないって!」

リカ「うにゅー・・・・・・・ぐー・・・」


154 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/09(日) 00:52:17.70 ID:f38vN8sU0
今日はここまでです。また次回!
155 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:28:18.20 ID:NVlK7WN80
支援ないけどがんばるぞ〜

追加キャラ説明

王行智(おう・ぎょうち)(60歳)
紐育華撃団のメカニック。霊子甲冑「スター」(帝都で言う光武)、大型輸送機「エイハブ」(帝都で言う翔鯨丸)の整備をしている。
人格者で、達観した物言いを見せる。東洋医学に詳しく、針灸・漢方の専門家でもある。

原作でも影が薄いキャラでしたが一応追記しておきます。

遅くなって申し訳ありませんそれでは始めますね
156 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:30:12.29 ID:NVlK7WN80

翌日

新次郎「意外にもリカは何も言ってこなかった」

新次郎「ってか、寝ぼけてただけかもしれない」

リカ『うにゅ?うん、いってらっしゃいだぞ・・・・』

新次郎「とだけ言って、二度寝しだしたし」

新次郎「朝食は一応置いたけど・・・」

新次郎「まぁ、お腹すいたらシアターにでも行って、プラムさんのクッキーでもつまみ食いするだろう」

157 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:30:44.09 ID:NVlK7WN80



そういうわけで、サニーさんの家にやってきたのだ。

よし、絶対に誘い出してやるぞ!

新次郎「たのもーっ!ダイアナさんに会いに来ました!」

サニー「よく来たね。大河君。ダイアナは部屋だ」

王「サニー殿。女性の部屋に約束も無く男性を上げるとは・・・・」

サニー「いいんだよ。大河君には期待してるからね」

158 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:48:36.46 ID:NVlK7WN80

僕はダイアナさんを説得し、遊びに誘う事に成功した。

ダイアナさんは少し渋っていたけど、少し強引に外に連れて行った方が良い。

ダイアナ「では、今日はよろしくお願いしますね」

新次郎「はい。それでは、紐育を案内しましょう!」

サニー「大河君、がんばってね」

僕はダイアナさんの車いすを押しながら、出発した。
そう言えば、サニーさんの家、セントラルパークにあるとは・・・・・
この人何者なんだろう

159 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:49:14.17 ID:NVlK7WN80

ダイアナさんとのデート・・・じゃない、紐育観光はうまくいったと思う。

静かな場所を選んで観光したら、ダイアナさんも結構楽しそうだった。

セントラルパークで転んで怪我したときに、ダイアナさんに治療してもらったときは、少しドキドキしてしまった・・・・・

新次郎「あ、カフェだ。少し休憩しましょうか」

ダイアナ「そうですね。」

160 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 19:51:19.78 ID:NVlK7WN80

新次郎「あ・・・」

ジェミニ「新次郎、ダイアナさん!」

ジェミニ「・・・・・・デートなんだ」

杏里「デートだね・・・・・」

新次郎「だからっ、違うって!」

ダイアナ「で、デートだなんて・・・・///」

新次郎「いやっ、その!」

161 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:02:31.08 ID:NVlK7WN80

新次郎「ところで、ジェミニと杏里くんはなにしてたの?」

ジェミニ「このお店のレモンケーキにはまってるの」

ジェミニ「ここのところ、毎日来ちゃってるんだ」

杏里「わたしはジェミニさんにおいしいって聞いて、今日は初めて来てみたんです」

ダイアナ「レモンケーキ・・・ですか?」

ジェミニ「おいしいんだよ!すっごく!」

ジェミニ「ほっぺたがおっこちちゃうくらいに・・・はぁ」

杏里「そうですね。おいしいです」

杏里「上品な甘さと、レモンの酸味が合わさって・・・今度、作ってみようかな」

162 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:03:37.30 ID:NVlK7WN80

新次郎「そんなに言うなら・・・頼んでみよう」

新次郎「あのー、レモンケーキ・・・・4つで」

新次郎「ダイアナさん、飲み物は?」

ダイアナ「あ、はい・・・では、ダージリンをお願いします」

ジェミニ「よ、4つも?」

新次郎「ん?二人はいらないの?」

杏里「あ・・・・・・大河さん・・・・・優しい」

ジェミニ「新次郎・・・・・」

163 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:06:31.92 ID:NVlK7WN80

新次郎「たのしみだな。どんなのか・・・」

ジェミニ「ほんとにおいしいんだよ!」

ジェミニ「初恋の味って感じかな!」

ジェミニ「ま、ま、まぁ、新次郎には分からないよね!」

新次郎「わ、分かるよ!初恋の味だろ?」

新次郎「甘酸っぱいってこと?やっぱり・・・・」

ジェミニ「え・・・・・・」

ジェミニ「新次郎、初恋の味、知ってるんだ」

ジェミニ・杏里(ってことは・・・・)

新次郎「そういうジェミニはどうなの?初恋の味・・・」

164 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:09:03.51 ID:NVlK7WN80

ジェミニ「えぇっ!?そ、そりゃあ、初恋の味っていったら・・・あれだよね、杏里さん」

杏里「にゃうんっ!? そ、そうですね、初恋の味・・・あの!ね、ダイアナさん」

ダイアナ「そうですね・・・甘酸っぱいというか、切ないというか・・・」

ダイアナ「わたしは・・・・あまりいい思い出ではありませんから、ちょっとほろ苦いですね」

ジェミニ「うっ・・・・・ダイアナさん・・・・」

杏里「大人です・・・・・」

165 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:09:51.37 ID:NVlK7WN80

ダイアナ「そんなことないですよ//」

ダイアナ「お二人とも、いい初恋が出来ると思いますよ」

ジェミニ・杏里(もう、してるよ・・・・・)

店員「おまたせしました。レモンケーキに、ダージリンです」

ジェミニ「待ってました!では、いただきま〜す!」

ダイアナ「あむ・・・・」

ダイアナ「おいしい!甘酸っぱくて・・・・本当に、初恋の味ですね」

新次郎「ほんと。おいしいね、気に入ったよ!」

新次郎(リカに買って帰ってあげよう)

杏里「そ、そんなにおいしいなら、わたし、作ってあげなくも・・・・」

新次郎「うん?」

杏里「な、なんでもないです!」

166 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:11:50.41 ID:NVlK7WN80

あのあと、僕らとジェミニたちは別れた。二人はまだカフェにいるみたいだ。

ジェミニ「杏里さん、料理上手ですよね」

ジェミニ「今度、ボクに教えてほしいなぁ・・・」

杏里「いいですよ!」

ジェミニ「やっぱり、男の人って、女の子の手作り料理とかに憧れるのかなぁ・・・」

杏里「えっ!? そ、そうなのかなぁ・・・・」

167 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:13:29.15 ID:NVlK7WN80

その後も紐育観光は続いた。
ベイエリアのチャイナタウンでは、ラチェットさんに連れられ、王先生がやっている診療所にて、針灸を受けた。
ダイアナさんは研修医だから、王先生の漢方治療にも興味があるようで、結構楽しめたようだ





一通り観光が終わって、シアターのハムレットを見てもらう事にした。
そして、ハムレットの1シーン、『生きるべきか、死すべきか』という件・・・・



新次郎「限りある命をどう使うか・・・人間にとって永遠の命題ですね」

ダイアナ「命あるものは、みな、死にます・・・」

ダイアナ「死ぬために、生きているのですよ・・・・ですから、問題ではありません」

新次郎「ダイアナさん・・・・」


168 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:14:03.52 ID:NVlK7WN80

舞台が終わって、屋上でくつろいでいるとみんながやってきた。



サジータ「舞台からダイアナの姿が見えたよ」

リカ「リカ、台詞、いっぱい覚えたぞ!えらいか、えらいか?」

新次郎「えらいね、リカ」
なでなで・・・・

リカ「んん・・・・えへへ・・・」

ダイアナ「みなさん・・・素晴らしい舞台でした。とても楽しめましたよ」

昴「昴はそう思わない。ダイアナ」

昴「君は僕の『生きるべきか死すべきか』を問うシーン以降、顔が優れていなかった」

169 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:16:44.26 ID:NVlK7WN80

ダイアナ「あの・・・・・」

新次郎「なぜですか、ダイアナさん。死ぬために生きる、と言っていましたけど」

ダイアナ「・・・・・・・・・・」

ダイアナ「生きるか死ぬかは、問題じゃないんです」

ダイアナ「命ある生き物は、みな、必ず死にますから・・・」

ダイアナ「死ぬために生きる・・・・なら、生きること自体が無意味なんです」

サジータ「新次郎!何も、今聞く事じゃないだろう!」

170 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:18:33.78 ID:NVlK7WN80

リカ「ほら、しんじろー。あの小鳥!」

新次郎「あ、・・・そっか」

リカ「だいぶ元気になったんだ!みんなで世話してるんだぞ」

小鳥「チチチチチ・・・・・」

ダイアナ「あっ・・・・・・」

ダイアナ「た、大河さん・・・・あなたはひどい人です!」

171 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:23:28.14 ID:NVlK7WN80

新次郎「えっ・・・」

ダイアナ「この小鳥はもう死ぬと・・・・」

ダイアナ「命の輝きがもうないと、言ったじゃないですか!」

ダイアナ「それなのに、無理に治療して、余計に苦しませるなんて・・・!」

ダイアナ「あなたは、ひどい人です・・・」

リカ「ダイアナ!しんじろーを悪く言うな!」

新次郎「リカ・・・・」

172 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:24:36.00 ID:NVlK7WN80

リカ「しんじろーはな、しんじろーは・・・」

新次郎「リカ、いいんだ。ダイアナさんのことを悪く言わないで」

リカ「・・・・!!」

ダイアナ「・・・・・・・・・・・・・」

新次郎「ダイアナさん・・・・すみませんでした」

新次郎「僕は確かにひどい人かもしれない!でも、言わせてもらいます」

新次郎「たとえ・・・・苦しんだとしても、生きて欲しい」

新次郎「僕はそう信じています。だから・・・・ダイアナさんにも生きて欲しいんです」

173 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:25:05.92 ID:NVlK7WN80

ダイアナ「・・・・・・・・・・・」

新次郎「ダイアナさん・・・・・・」

ダイアナ「すみません・・・・・今日は気分がすぐれませんので、これで失礼します・・・」

新次郎「ダイアナさん・・・・・送りますよ」

ダイアナ「いえ・・・良いです。車を呼んでもらいますから」

新次郎「・・・・・・・・・・・」

リカ「しんじろー・・・・・・」


174 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/09/20(木) 20:25:58.27 ID:NVlK7WN80
今日はここまでです。また次回!
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/09/23(日) 17:58:18.26 ID:9xcSrS1Vo
乙乙
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage]:2012/10/05(金) 15:14:26.30 ID:gZGy79XW0
今丁度サクラXやってるんで支援
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2012/10/07(日) 08:32:40.20 ID:L1THVpm30
178 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 20:54:32.65 ID:ZmFuAfZ20
遅くなって申し訳ありません
それでは続けていきますね
179 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 20:55:22.62 ID:ZmFuAfZ20

僕の説得は失敗した。
それは、そうかもしれない。自分の信念を、そう簡単に変えられるわけがない。
信念を真っ向から否定されたら、拒絶するのも当然の事であるから。



・・・・でも、ダイアナさんには、変わってほしい。
生きるのが無駄だなんて、思うのは間違ってる。僕はそう信じている。


そしてダイアナさんにも生きて欲しい。

新次郎「・・・・・・・・・・・・・・」

リカ「しんじろー・・・・・・・」

新次郎「大丈夫。大丈夫だよ、リカ」

180 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 20:57:06.28 ID:ZmFuAfZ20

リカ「でも・・・・」

新次郎「大丈夫だから。僕を信じて、ね?」

リカ「うん・・・・・・・」

新次郎「さ、こっちにおいで、リカ」

リカ「うん・・・!」

リカ「リカ、しんじろーに、ぎゅってしてもらうの、大好き!」

新次郎「うん、うん」

181 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 20:57:54.15 ID:ZmFuAfZ20






紐育に新たに事件が発生した。

セントラルパークを中心に、鳥が人を襲っているらしい。
ヒッチコックの『鳥』のような事態なのだろうか。


捕獲された鳥からは、妖力が確認されている。
これはつまり、鳥は自分の意志ではなく操られていると考えた方が良いだろう。



しかし、その妖力は微弱すぎて、敵を特定する事が出来ない。

サジータ「特定できないんじゃ、行動しようがないんじゃないか?」

昴「そうだな・・・」

182 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:00:15.30 ID:ZmFuAfZ20

リカ「しんじろー、どうするの?」

新次郎「そうだね・・・・」

新次郎「杏里くん、セントラルパークを中心に事件が起こってるんだよね」

杏里「はい・・・セントラルパークに巣を持つ鳥たちの多くは操られています」

新次郎「なら、ダイアナさんに聞いたらどうでしょう。彼女はセントラルパークに詳しいですから」

昴「そうだな。彼女には予知能力もある・・・」

昴「昴は、賛同する。彼女は適役だ」

リカ「さっすがしんじろー!」

183 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:02:33.64 ID:ZmFuAfZ20

サニー「ふむ・・・それじゃあ、大河君。彼女を説得してもらえるかな」

新次郎「えぇっ、今からですか?」

サニー「うん・・・実は、もう来てもらってるんだよ」

サニー「ダイアナ!入っておいで!」

カラカラカラ・・・・
ダイアナ「はい・・・・」

184 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:05:03.96 ID:ZmFuAfZ20

サニー「聞いての通りだ。前々から言っていたが、改めてお願いする」

サニー「紐育華撃団に入隊してほしい」

ダイアナ「・・・・・・・」

新次郎「ダイアナさん、お願いします!あなたの力が必要なんです」

サジータ「このニューヨークを・・・罪のない命をあたしたちは救いたいんだ!」

ダイアナ「・・・・・駄目です、大河さん」

ダイアナ「命あるものは死ぬ運命にあるんです」

ダイアナ「それは、街であっても同じなんです」

ダイアナ「この街の苦しみが聞こえる限り、わたしは動かない・・・」

185 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:09:45.78 ID:ZmFuAfZ20

新次郎「・・・・ッ」

リカ「しんじろー・・・・」

昴「大河・・・、何か言う事があるのか?」

新次郎「いえ、ありませんよ・・・」

新次郎「今のダイアナさんには、何を言っても無駄なようです」

昴「そうだな。昴も同意する」

昴「それに、こんな考えの人間は足手まといになるだけだ」

186 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:27:17.29 ID:ZmFuAfZ20

ダイアナ「もう・・・・私の事は放っておいてください」

リカ「そんなのおかしいぞ!」

リカ「力があるのに、助けられるのに戦わないなんて、おかしいぞ!」

リカ「そんな力があるなら、リカが欲しいぞ・・・」

新次郎「リカ・・・」

ビーッ、ビーッ!
杏里「!?」

187 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:29:06.76 ID:ZmFuAfZ20

プラム「コロンバス街にて、警官隊と鳥の大群が激突!」

杏里「警官隊が応戦し、鳥が・・・鳥が、次々に撃たれていきます・・・」

リカ「そ、そんな・・・・」

ダイアナ「だから、こうなると分かっていましたから・・・」

新次郎「ダイアナさんッ!もしかして、これも知っていたんですか!?」

リカ「こうなるって分かってんのに、なんで何もしないんだ!?」

昴「愚かしいな。君はずっと籠の中の鳥のままか・・・」

188 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:34:28.82 ID:ZmFuAfZ20

ダイアナ「・・・・・」

サジータ「あたしは行く!!鳥は操られているだけなんだ!」

リカ「リカも行く!こんなの、放っておけない!」

新次郎「ダイアナさん・・・・!」

昴「放っておけ、大河。僕達も行かないと心配だ」

新次郎「はいっ!」

189 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:34:58.20 ID:ZmFuAfZ20

ダイアナさんは戦いたくないと言っていた。

僕には理解が出来ない。僕はダイアナさんではないし、彼女のような生き方もしていないからだ。
体が正常な僕には、余命幾月かの彼女の心は分からないのか?いや、違う。
絶対に、僕は分かって見せる。

そう思った矢先のことだった。

ニューヨーク市議会の意向として、ニューヨークの鳥をせん滅すると言う事が決まったという事を。

鳥は、操られているだけで何もしていないのに・・・

大河「僕は認めない!もう一度ダイアナさんを説得してくる!」

190 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:41:31.04 ID:ZmFuAfZ20





ダイアナさんのもとへ行き、市議会での決定を伝えた。

ダイアナさんは、自分のもとに毎日遊びに来ていた鳥が来なくなった事を落ち込んでいた。
あまりに利己的ではないか。なんてことを。

大河「ダイアナさん・・・それでいいんですか!?何もしないんですか!?」

僕は言った。しかしダイアナさんには届かなかった。
すべてが運命だと、捉えているんだ。

チチチッ・・・

ダイアナ「きゃっ!?」

新次郎「鳥が・・・こんなところにまで!」

新次郎「ダイアナさんは部屋に戻っててください。僕はセントラルパークへ!」

191 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:42:45.27 ID:ZmFuAfZ20

だが、彼女の考えもある。
彼女は、大切な人が死ぬ時も、それが分かってしまうのだ。
そして、彼女は霊力の制御が出来ずに自分の命を縮めている。

彼女にとって霊力が高い事は悪い事でしかない。

まずはその考えを無くす事からしなければならない。


新次郎「しかし、僕には分からない」

僕は、目の前にある問題をこなすしかない。

ダイアナ「大河さん・・・・」

192 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:43:23.53 ID:ZmFuAfZ20







リカ「しんじろーといっしょ、うれしーぞー!くるくるくる〜」

新次郎「一緒に帰るの、久しぶりだね」

リカ「うん!」

今日は久しぶりにリカと一緒に帰る事が出来た。

ここのところ事件のせいで僕が遅くまで残っているためだ。

193 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:43:53.40 ID:ZmFuAfZ20

リカ「しんじろー、今日のゴハンは?」

新次郎「う〜ん・・・何があったっけなぁ」

新次郎「じゃがいもがあったし、肉じゃがにしようかな」

リカ「にく・・・?」

新次郎「うん。日本の・・・あ、そうか、お箸使えないんだよね、リカ」

新次郎「じゃあお魚でも買って帰ろうかな」

リカ「リカお魚だ〜いすき!」

リカにお箸の使い方を教えるのも有りかな。
そしたら日本の料理もおいしく食べれるだろうし

194 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:44:22.17 ID:ZmFuAfZ20




トントントン・・・・
新次郎「リカ、それとって?」

リカ「はい、しんじろー」

新次郎「ありがと」

リカ「なぁしんじろー、お箸、リカも使えた方がいいか?」

新次郎「うん?」

新次郎「まぁ・・・使えた方が、美味しく感じるかもね」

新次郎「でも、スプーンでも食べれるよ。食べにくいのもあるけど・・・」

リカ「ううん!リカ、しんじろーに教えてもらいたい!」

195 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:45:33.39 ID:ZmFuAfZ20

新次郎「? つまりどういうこと?」

リカ「うう・・・なんかよくわかんないけど、しんじろーはいつもお箸使ってるよな」

新次郎「まぁ、使えるときはね」

リカ「だから・・・」

新次郎「?」

リカ「リカ、しんじろーといっしょのことがしたい・・・」

新次郎「リカ・・・」

新次郎「うん。じゃあ、ご飯が炊けるまで練習してみようか?」

リカ「うん!」

196 :へび ◆cpjwZ75Wvw[saga]:2012/10/22(月) 21:46:06.65 ID:ZmFuAfZ20
今日はここまでです。
また次回!
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage]:2012/10/28(日) 20:22:11.65 ID:mt8mHIvi0
地上の戦支援
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/12/16(日) 23:53:41.63 ID:ygQuBItuo
まだか
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/12/19(水) 22:59:42.57 ID:IVTVSIFX0
もうすぐ2カ月



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