◆b.oHBDqN/s<><>2012/07/05(木) 00:59:14.42 ID:BIET3thB0<>「」多用するとおもう
よろしく
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1341417554(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>友「お前って本当モテモテだよなぁ」男「……」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)<>sage<>2012/07/05(木) 01:08:46.39 ID:BIET3thBo<> 男「……」ピクッ
友「あ、すまん。つい何時もの癖で言っちまった」
男「俺の友達なら次からは気を付けてくれよ……最近精神的に来るんだよ……その言葉……」
友「悪い悪い…」
友「っと、来たぞ」
男「ぐ…」
友が口を開いた瞬間教室のドアが開く。
幼「おーい男ーっ!迎えに来たよーっ!」
ザワザワ
男「ふっ……」
友「……大変ですねぇ」
男「じゃあな」ズーン
友「はいはい〜い」
ヒラヒラと手を振る友と別れる。
何故俺がこんなに落ち込んでいるのか、それは…… <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:11:49.97 ID:BIET3thBo<> 幼「あっ!妹ちゃん!」
幼「今から帰るところなんだけど一緒にどう?」
妹「はい!喜んで!」
後輩「あの…私も…」
後輩2「ちょっと待ちなさいよ後輩!私も良いですか?」
幼「良いよ良いよ〜!じゃあGO!」
男「……」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:20:17.82 ID:BIET3thBo<> 女4人 + 男1人の帰り道。
幼「それでね!それでね〜」
幼「〜だったの!」
妹「お兄ちゃんお兄ちゃん私も聞いて聞いて!」
男「妹は家で話出来るだろ?それまで我慢」
妹「え〜」
後輩「そ、それなら先輩私が「私の話聞いて下さいよぉー!」
男「ちゃんと聞くから皆落ち着いて…」
俺がこんなにモテモテでおかしいって?
おいおいそんなの当たり前だよ俺は超絶ハンサムな上に性格も良いし強いしこれまで彼女達の危機に何故か出くわしてその度救ってきた。
だから俺は複数人の美少女達にモテて当たり前なんだよ。
でも……。
男「最近ちょっと疲れてきたかなぁ〜?なんて」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:29:36.23 ID:BIET3thBo<> 友「検査結果出ました」
友「甘えですね」
男「甘えですか〜」
友「……」
男「……」
友「次の方どうぞ〜」
男「いねぇよ!」
友「フゥ〜」
男「ムカつく溜息の吹き方しやがって」
友「…で、話を戻すと」
男「はい、戻して下さい」
友「周りの女の子の好感度を維持しつつも毎日囲まれる生活から脱却したい」
男「それと周りの女の子達にもう少し俺に対するこう…気遣い?を持って欲しいなぁなんて」
友「…男さん」
男「はい」
友「それは甘えです」
男「先生それは先程伺いました」
友「…重症ですね」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:33:20.78 ID:BIET3thBo<> 男「分かってるんだよ!甘えだって事ぐらい分かってる!」
男「秀才の俺が!毎回成績トップクラスの俺が分からない訳無いだろ!!」
友「患者さん落ち着いて…ウザい付加特長が口から出てます」
男「おっと失礼」
友「それで前提案した方法は?試したのか?」
男「それが……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 01:34:16.68 ID:kvYj2b+SO<> >>1はこれをどんな顔で書いてるんかな…… <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:44:47.18 ID:BIET3thBo<> 男『ふぅ…一ヶ月に一度バイトが終わって風呂上がりに自室で食べるハー○ンダッツの上品なバニラ味が俺の舌と胃に染みる……この優雅な一時こそ俺が一ヶ月で最も愛する時間だ…』
男『そこへまるでそんな時間などお前には無いとばかりに襲う脅威!』
幼『おーい』ガラガラ
男『ははは幼〜あれほど窓ガラスを開けて入って来るなって行ったじゃないか』
幼『いや〜男が美味しそうな物を食べてるなぁ〜と思って〜』
男『……』
幼『……』
幼『一口頂戴?』
男『来たよ!!来たよこれ!!』
幼『今日はスプーン持参して来ました〜』
男『それカレー食べる時のだろ!?何でこんなに小さなカップにそれ使うの!?』
幼『こっちの方が多く食べれるから!』
男『こいつ……』
男『(だが今日は我慢だ!今こそ友と考えたあの作戦という華を咲かせる!)』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/07/05(木) 01:47:23.85 ID:mQohuJ6Lo<> ______
// \
/ | ⌒ヽ /⌒ )
/ | <> (<>(
| ( ●(___人__)●) ___________
\ \ ┳ / | | |
___/ \ ┃ /____. | | |
| | / `ー‐‐'、 ):::c; :::; / | | |
| | / / \::o:。/ | | |
| | | ⌒ ーnnn 人 (⌒) |_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/07/05(木) 01:51:56.48 ID:1VDM5XKm0<> とりあえず面白そうだからブクマ登録 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 01:53:26.12 ID:BIET3thBo<> 男『……』
幼『どしたの?』
男『お前さ…俺が汗水垂らして働いた後のこんな細やかな楽しみも奪う気かよ…』
幼『え?』
男『はぁあ……』
幼『え、えと…』
男『分かったよ…ほら全部食えよ…お前アイス食えりゃ別にいいんだろ?』
男『それとも俺が楽しそうに食べてるのを邪魔したいのか?』
幼『わ、わだじ…ご、ごめんなざ』ジワァァ
男『……』
男『(ちょ、ちょっとこれやりすぎじゃないかなー?)』
男『幼』
幼『!』ビクッ
男『こっちに来い』
幼『は、はい…』
優しく幼を抱き締める俺……。
男『ごめんな……俺ちょっと幼が可愛い過ぎて』 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 02:01:31.34 ID:BIET3thBo<> 友「カットで良いですか?」
男「許可する」
友「要するに失敗したんですね?」
男「なぁ?ちょっとキツ過ぎ無い?前の作戦」
男「これ完全に自己完結して痛い事になってて嫌われるタイプの主人公だよ」
男「もっとさ?こう…幼の事も考えたようなね?」
男「きっと幼はね?バイトで疲れてる俺を労わってあげたい+自分の事を構って欲しいみたいな」
友「続きは結構ですよー」
友「…それ結局幼さんはお前を労わって無くないか?」
男「そうなんだよ……」ズーン
友「……」
チッチッチッ
男「……」
チッチッチッ
友「……迷宮入りじゃ無いですかね?」
男「おいおい諦めるのが早いぞ君の悪い癖だ」
男「それにまだ三人+その他の結果を報告し終えて無いだろう」
友「……頭痛くなってきたんだけど」
男「まぁ今日は幼から攻めていくと言う事でひとつ……」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 02:18:17.72 ID:BIET3thBo<> 友「えーと先ずは反省点ですね」
男「前回は友の卑屈っぷりを体言したようなクズシナリオで失敗に終わりましたからねー」
友「……ちょっとお茶入れて来るわ」
男「紅茶、アールグレイで」
友「…」イラッ
友「すぐ用意して来る」バタン
男「急げよ」
…
……
………
友「どうぞー」
男「……最近どこかでとあるメイドが主人の茶に自分の尿を混ぜたらしいな」
男「……」
友「……」
男「こんな物がある。緑茶に入れると大変緑茶が美味しくなるという魔法の粉だ」
友「俺はこの紙パックからの庶民的な味が気に入ってるんだ」
男「そう言うな、味は折り紙付きだ」
友「話が逸れすぎだな……今は幼さんの話だろ?」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 02:20:25.76 ID:BIET3thBo<> 男「その通りだ、一先ずこれは水に流そう」
友「ああそうしよう」
男「具体案は何かあるか?」
友「ああ、これは俺が友達から聞いた話なんだが……」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 02:21:33.56 ID:BIET3thBo<> 入りはこんな感じで
まぁ流れは読めると思う
そんな感じです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/07/05(木) 02:38:42.48 ID:1VDM5XKm0<> このクオリティ維持してくれるなら面白いし見続けたい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 03:30:30.63 ID:F+2sSwk4o<> 1乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 11:23:57.22 ID:PiJf3Qb8o<> >>9
こんなAA初めて見たww
期待 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 11:32:54.08 ID:BIET3thBo<> 男「友達から聞いた話?」
友「……」
友「そうだよ?考えたの俺だよ?何か文句あるか?」
男「いや、俺が悪かった。是非続きを」
友「辛く当たるのが嫌なんだよな?」
男「そうだ」
友「じゃあ段々疎遠にしていくというのはどうだろう」
男「どう言う事だ?」
友「そうだな…実は最近生徒会が忙しんだ」
男「そう言えばお前生徒会だったな…生徒会という存在が薄過ぎて憶えて無かった」
友「暫くの間俺の手伝いという事でどうだ?」
男「待て」
友「どうした?」
男「何かフラグが立ってないか?」
友「会長の事か?大丈夫だよ彼氏いるし」
男「なら安心だな、俺は非処女には興味無い」
友「今の会話凄く気持ち悪かったな」
男「突然どうした?」
友「何故かお前が周りの女を全部落とす前提で話が進んでた」
男「当たり前だろ?しかし……」
男「あいつらが手伝いに来ないか?」
友「そこはまぁ」
友「もし手伝いに来られても忙しくて遊んでる暇なんて無いから」
男「不安だな……」
友「気にしても仕方ない、で?どうする」
男「お前に利用されている感じがして気に食わないがまぁ良いだろう」
友「何でそんなに上から目線なの?」
男「ごめんねぇ」
男「じゃあ、あたしバイトあるからぁ」
友「はい、さようなら!」
男•友「「さようなら!」」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 11:47:47.01 ID:BIET3thBo<> 〜翌日•放課後〜
友「今会長しか居ないらしいな」
男「先程先生から聞いた事を繰り返し言う意味はあるのか?」
友「友でーす」コンコン
男「男でーす」コンコン
友「ふたりあわせ「失礼しまーす」ガチャ
俺はしっかりとドアの鍵を閉めた。
男「友くんの手伝いという事で今日からよろしくお願いします。男です」
会長「うん、よろしくね」
男「それにしても…結構普通ですね」
会長「そうかな?何処もこんな物だと思うけど」
男「いえ、俺の勝手なイメージでいうと生徒会はラノベや漫画に影響を受けた痛い女が集まるイメージだったので」
会長「え?そんな目で見られてたんだ…私……痛いかな…?」
男「いえ、そんな事は有りません」
男「自分こそが萌えキャラなのだと言わんばかりに自己主張している女も居ますが会長はそんはクソ共とは違うと一目見ただけで分かりました」
会長「あ、ありがとう?なんか押しが強いね君」
男「たしか会長は彼氏が居らっしゃるとか」
会長「う、うん!いるよ!」
男「……」
会長「……」
男「素晴らしい!!!」
友『早く部屋に入れろ!!』 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 11:51:19.55 ID:BIET3thBo<> 友「失礼します」
男「何故俺の足を踏む」
友「後で話がある」
男「分かった」
友「あ、ゴミ溜まってますから捨てて来ますねー」
会長「あ、ごめんね」
友「いえいえ〜……おい、行くぞ」
男「お前一人で行け、効率が悪い」
友「……」
男「分かった、それじゃ行くか」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 11:58:11.81 ID:BIET3thBo<> 友「お前何でいきなりナンパしてんの!?頭湧いてんのか!?」
男「すまん……ちょっと余りにも会長が可愛い過ぎてな……何だよあれ反則だろ」
友「お前モテたく無いんじゃないの!?なのに何でまた違う女にちょっかい出してんの!?」
男「まぁ落ち着け次は気を付ける」
友「お前いつか刺されるぞ……」
友「はぁ……」
男「惚れてるのか?」
友「うん!」
男「協力しよう」
友「持つべき物は友だな」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 12:09:17.23 ID:BIET3thBo<> 友「手筈通りに」
男「任せろ」
友「戻りましたー」ガチャ
男「どうもー」
会長「あ、お帰りーお茶入れたよー」
友「あ、どうもです」
男「ありがとうございます」
会長「仕事の説明は終わってる?」
男「いえ…」
会長「良かったら私が説明しよっか?」
ピキーン
友『折れ!叩き折れ!』
男『任せろ』
男「いえ、今回は友に説明して貰いたいと思います」
会長「?」
男「彼は昨日説明用のプリントを俺用に作ってくれていたらしいので」
会長「へぇー友くん優しいなぁ!」
友「悪い、そのプリントなんだが家に忘れて来たんだ」
男「そうか、残念だな…」
友「でも内容は頭に叩き込んであるから説明はまかせろ」
会長「おおっ流石だねー友くん!」
男「やはり頼りになりますね彼は」
会長「うんうん!」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 12:16:31.13 ID:BIET3thBo<> 〜帰り道〜
男「十分脈ありとまではいかんが行けそうじゃないか?」
男「明日告白しろ」
友「早ッ!」
友「ちょっと早くない!?」
男「いや、こう言うのは早いに限る」
男「それに今日の事もあって明日いい印象のまま再開出来るだろう」
友「成る程…」
男「俺を信じろ!成功する!」
友「おお…男がとても頼もしい!」
男「推測するまでも無いがあの彼氏が居ると言うのはウソだろう」
友「俺もそう思う、会長の友達にでも言われて言ってるんだろう」
男「お前のこれまでの生徒会での積み上げもある!行けるぞ!」
友「行ける!俺は行ける!!」
<>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/05(木) 23:45:38.81 ID:BIET3thBo<> 〜翌日〜
会長「ごめんね…私彼氏が居るから」
友「そんなのじゃ納得出来ません!証拠を見せて下さい!」
会長「じゃ、じゃあちょっと恥ずかしいけど写真を…」
友「……」
会長「ど、どう?」
友「失礼します!」ダッ
会長「あ!待って!」
男「全く貴方も罪な人ですね」ガラガラ
会長「そうだよね…私…最低だよね…」
男「……」
会長「なんで窓から入ってきたの!?」
男「素晴らしい反応です!」
男「あ、先程の写真見せて頂けますか」
会長「ど、どうぞ」
男「……成る程、悪くは無いですね俺には4倍ほど劣りますが」
会長「そ、そうかないい人だと思うけど」
男「……あいつの事嫌いですか?」
会長「ううん、そんな事無いよ!」
男「確かにあいつは夜あなたを思って……」
会長「……」ドキドキ
男「……」
会長「……」ドキドキ
男「……」
会長「つ、続きは?」
男「可愛いぞ畜生!!」
会長「えぇ!?」
会長「え、えっと、ごめんね」
男「因みに次はいつお会いに?」
会長「えっと来週の……って言うわけないよ!」
男「残念、それではまた」ガチャ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/07/06(金) 04:40:35.55 ID:vqmzmIOc0<> 投稿終わったのかわからない!
そして途中なんで今会長俺友がどういう相関図なのか微妙に分からない <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/07(土) 17:55:02.97 ID:XZ8KYaPJo<> 男「今日は後輩2との出会いについて語ろうと思う」
男「思えばあれは何時だったか……」
〜
後輩2『すみませーん、ボール取って下さーい』
男『このテニスボールのことかな?』
投げようとした矢先、違う方向から後輩2に迫りくるテニスボール!!
男『危ない!!』
〜
友「ストップで」
男「なんだ、泣いてたんじゃないのか」
男「分かりやすく体育座りなんかして」
友「泣いてねぇよ!あと…」
友「この体勢を取ると落ち着くんだよ…」
再び体育座りになる友。
男「まぁそう落ち込むな、俺直々に励ましの言葉を掛けてやろう」
友「……」
男「うぉっほん」
男「さて、君は愛する麗しの会長殿に無残にも振られてしまった訳だがたった一度で諦めの姿勢を見せるとは実に情けない!!伝統ある我が国、日本の一男子として恥ずべき事ではないか!!」
友「なんか始まった!」
男「まぁ振られた奴が再び告白して成功する確率は物凄く低いがな」
友「……」ズーン
男「だがまぁ……」
男「お前も真実を知らないままというのは後味が悪いだろう」
友「そ、それはまさか……」
男の手に輝く(輝いてない)一枚のチケット。
それはまさしく…… <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/07(土) 17:55:40.93 ID:XZ8KYaPJo<> 明日はたくさん書きたい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 18:32:53.73 ID:+Ua0VPMIO<> 今すぐどうぞ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/07/07(土) 19:17:53.63 ID:wf2alrpho<> 面白い <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 12:12:10.49 ID:oD/HdlP6o<> 〜数日後・公園〜
男「よお」
妹「こんにちは!」
幼「あ、友くんこんにちはー」
友「……」
友「男、ちょっと」
男「ちょっと向こうで男同士で話してくるから待っててな」
妹「うん!」
幼「はーい」
男「あ、これ喉乾いたら自販機で何か買ってきな」チャリチャリ
妹「ありがとう、お兄ちゃんは何がいい?」
男「俺はいいよ、じゃ幼、妹の事頼んだぞ」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 12:28:27.39 ID:oD/HdlP6o<> 友「なななななに?お前自分のハーレム自慢する為に俺呼んだの?ちょっと期待してたんだよ俺?」
男「落ち着け落ち着け俺も今回の事は不本意なんだ…説明すると」
男「かくかくしかじかという事だ」
友「成る程…まるまるくまぐまという訳だな」
男「すまんすまん悪かったから胸倉を掴むな」
男「一言で言うとだな」
友「別に一言で済ませろとは言ってないんだが…」
男「家を出るとき妹に見つかった」
男「外着の理由をやたらしつこく迫ってきてな…何とか誤魔化して家を出たんだが」
男「そこの角で何故か二人にばったり会ってこの状況という訳だ」
友「羨むべきか同情すべきか悩む所だな…」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 12:39:28.64 ID:oD/HdlP6o<> 友「それであの子達どうすんの?」
男「まぁ女手は尾行に何かと役立つだろう…と思う」
友「チケット代は?」
男「勝手に付いて来たんだ、割引券+自腹で我慢してもらおう」
友「お前いっつも財布にクーポン券入れてんの?」
男「ああ、何かと役立つからな」
友「……」
男「まぁ心配するな、きっと大丈夫だ」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 12:49:35.02 ID:aCvwtPcIO<> 〜遊園地〜
男「そう思っていた時期が僕にもありました……」
妹「お兄ちゃーん!次はあれに乗りたい!」
男「ははは妹よ、お兄ちゃん達は今日遊びに来たんじゃないんだぞー」
幼「言いつつも付き合うんだ……」
友「……いいのか?これで」
…
男「ふぅ…」
妹「ジェットコースター楽しかったー」
幼「お疲れさま、はいコーヒー」
男「サンキュー幼」
友「普通に遊んでるだけなんだがこれでいいのか?」
男「いや、これ飲んだらDエリアの噴水行くぞ」
友「まさか」
男「会長が男と座ってた」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 19:26:37.15 ID:oD/HdlP6o<> 〜噴水〜
男「…これ以上近付くと危ないな」
友「全然見えん…双眼鏡でも持ってくるだったな」
男「完全にストーカーの発想だな、頭が下がる」
友「生きててごめんなさい……」
男「幼、妹」
幼「何かな?」
男「カメラ渡すからあの二人の近くで写真取ってきてくれ、男の顔が見えるように頼む」
幼「はいはーい、行こ、妹ちゃん」
妹「行って参ります!」
二人を見送った後友が口を開く。
友「……なぁ、お前さ、あの子達の事本当に迷惑に思ってんの?」
男「はぁ?お前は何を言ってるんだ」
友「だって現に俺に相談とかしてるじゃん」
男「…言っておくが俺は彼女等を迷惑だとは思った事はない」
友「それこそどういう事だよ」
男「相談はなんというかあれだ」
男「今の良い暮らしを更に良いものにする為のだな…」
友「要するに何も困ってないのか?割と頻繁にモテたくねぇーとか言ってただろ」
男「あれは自虐風自慢だ」
友「そうだったの!?」
男「嘘だ」
友「……」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 19:35:25.08 ID:oD/HdlP6o<> 男「だがいくらモテるからといっても良い事ばかりではない」
友「東大生の言う学歴なんてくだらないよみたいなセリフだな」
男「まあ聞け、俺の様に日頃から周りを女で囲って居たら何かと目を付けられる」
友「ああ、うちのクラス以外じゃ爆発しろとか何時も言われてるらしいな」
男「なぁ友……」
友「あ、悪い……」
男「何時からだろうな、外で聞くネットスラングに憤りを感じるようになったのは……」
友「そっちかよ!」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 19:40:15.59 ID:oD/HdlP6o<> 幼「男ー、撮ってきたよ」
男「おお、助かる」
妹「お兄ちゃん、撫でてー!」
男「おおよしよしよし」ガシガシ
妹「あ"ーぎもぢぃいー」
幼「妹ちゃんばっかりずるい!」プクー
男「よしよし幼は偉いねぇ」ガシガシ
幼「えへへ」
男「ふと思ったんだが……」
男「お前等俺の前だと精神年齢低過ぎないか?」
幼「そうかな?」
妹「そんな事無いよー!」
男「まぁそういう事にしておこう」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 19:47:36.42 ID:oD/HdlP6o<> 友「バッチリ撮れてるな……間違いない、写真の奴だ」
男「殺っちゃいますか?」
友「殺っちゃいたい所だがまずここで様子を見よう」
男「お前はアホか。ここで様子なんか見てたら一発退場だ」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 20:34:44.82 ID:oD/HdlP6o<> 友「くそ、全然見えん」
男「視力が結構悪い癖に意地張ってメガネ買わないからだ」
友「そういうお前だって…あれ!?お前何時からメガネ掛けてたの!?」
男「ついさっき掛けた、因みに伊達だ」
友「…今ここで掛ける意味あんのか?」
男「本来なら俺が変装して近付く筈だったが幼達が来たからな」
男「ま、ここからならばれないだろう」
男「お前にも貸してやろう」ゴソゴソ
友「おお、助かるけど鼻眼鏡はちょっと要らないかな」
男「わがままな奴め……」
友「お、移動するぞ」
男「俺達も行くか、その前に」プルルル
男「幼、どうだ?話の内容は聞き取れたか?」
幼『うーん…微妙、でも今から観覧車に乗るみたい』
男「時刻はちょうど18時か。カップルが二人で乗るにはいい時間帯だな」
幼『お、男、私達ももしかして…』
男「悪いが今回は乗らん、その変わり……」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:00:11.49 ID:oD/HdlP6o<> 妹「うわー!!凄い綺麗!!」
男「ははは妹よ引っ張るなお兄ちゃんは高い所が苦手なんだ」
幼「でも本当に綺麗……」
友「展望台か……」
男「何場所の名前呟いてんだ、早く望遠鏡で見て来い」
友「お前等は?」
男「見るのはお前だけだ」
友「分かった」トボトボ
男「妹、幼、ちょっと向こうで景色見ててくれ」
妹「はいはーい」
幼「はーい」
男「……」
男「おい、友」
友「うん?」
男「賭けるか」
男「キスするかしないか、だ」
友「乗ろう」
男「俺はするに映画の無料券を賭けよう」
友「…俺は勿論しないに賭ける」
男「何を?」
友「お前が勝ったら……そうだな」
友「相手の男を殴り倒してきてやるよ」キリッ
男「お、おう……そうか、がんばれ……」
男「……DQNくん」ボソッ
友「ごめんなさいごめんなさいそのあだ名はやめて下さい」
男「よし、俺が決めよう」
男「お前負けたらパンツ脱いで帰れ」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:02:54.54 ID:oD/HdlP6o<> 友「なまじ実行出来そうな事を指定してくる辺り悪意を感じるな」
男「さっさと見て来い」
友「はいはい」チャリンチャリンチャリン
友「……」
…
……
……… <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:22:34.76 ID:oD/HdlP6o<> イケメン「会長さん、僕がこの場所を指定したのは…何よりも」
イケメン「今日という日を貴方に楽しんで欲しかったからです」
イケメン「僕らは恋人のように付き合ってきた過程があるわけでも無い、ただ半ば僕の親と僕自身の都合で結婚させられようとしている訳ですから」
会長「いえ、そんな事は…」
イケメン「気遣いは入りませんよ」
悲しそうに微笑むイケメン。
イケメン「おっと失礼、楽しんで欲しいと言った矢先にこの手の話は駄目ですね」
会長「あの……」
会長「どうして今日、ここに私を呼んだんですか?」
イケメン「無理矢理縁談を進めるつもりで」
会長「やっぱり…そうですか」
膝に置いた手に力が篭る。
イケメン「冗談ですよ、すみません」
再び悲しそうに微笑むイケメン。
会長「というと…?」
イケメン「破談です、貴方との婚約は無かった事になりました」
会長「……ごめんなさい」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:31:32.26 ID:oD/HdlP6o<> イケメン「それは…親に対してですか?僕に対してですか?」
会長「……」
イケメン「ここまで来たら雰囲気も何も無いでしょう、汚い内面の晒しあいでも如何ですか?」
会長「私は…最低です」
イケメン「この界隈では確かにそうかも知れませんね」
イケメン「ですが……」
イケメン「僕の惚れた女性としては最高ですよ」
会長「……」
イケメン「おや、これでも落ちませんか」
会長「そんなキザなこと、平気な顔で言うんですね」クス
イケメン「ふふ、やっと笑ってくれた」
イケメン「僕の今日の目標、貴方を三回以上笑わせる」
イケメン「やっと一回笑わせられましたよ」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:41:21.97 ID:oD/HdlP6o<> イケメン「ですが二回目を狙うには時間が足らないようだ」
ちらりとイケメンの方に視線を向ける。
観覧車はあと30秒程で出口に付くだろう。
会長「あの、」
イケメン「?」
会長「今日、楽しかったです、ありがとう、ございました」
会長「それでも……」
会長「ごめんなさい」
イケメン「……」
イケメン「…悪いことばっかりやってるとね、たまに善人ぶりたくなるんですよ」
イケメン「罰が当たったのかも知れません」
微笑む顔から先程の悲しそうな雰囲気は伝わって来ない。
イケメン「さて、帰りは別の人に任せましょう」
会長「え?」
イケメン「彼、来てますよ」
会長「あ……」
窓から見える知った顔。 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:43:43.52 ID:oD/HdlP6o<> イケメン「さて、悪者は退散します」
イケメン「ダッシュで泣きながら帰りましょうかね」
会長「……」クス
イケメン「おや、惜しかった。あと一回笑わせるのはどうやら……」
友「……」
イケメン「彼の役目になりそうだ」
イケメン「では」
ダッシュで去るイケメン。 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:45:53.82 ID:oD/HdlP6o<> 会長「友…くん」
友「はい?」
会長「私ね…たくさん嘘付いてたの」
会長「あと、友くんにいっぱい言いたいことがあるの」
友「俺も、会長に言いたい事がたくさん…」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:52:06.39 ID:oD/HdlP6o<> 男「カットで」
友「なんだよ今から良い所なのに」
男「どうせお前の臭い言葉のオンパレードだろ、聞ききたい訳無いじゃん」
友「……」
男「しっかし話聞いてると本当不思議だなー」
男「会長はなんでお前の方選んだんだ?不思議過ぎる」
友「ちょ、ちょっと酷く無いですかね?」
男「だって勝ってる所無いじゃん」
友「お前も愛を知れば分かるさ」フッ
男「ちょっと腹パンしていい?」
友「やめろ!やめてくれ!ァッー!」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 21:59:57.10 ID:oD/HdlP6o<> 男「ってな感じで一発やっときました」
イケメン「ご苦労」
後輩「お兄様…目が怖いです…」
イケメン「しかし悪かったね、未来の弟くんに嫌な役回りをさせて」
後輩「ちょっ、ちょっとお兄様…」
男「いえ、俺は何もしてませんよ、マジで遊んでただけです」
イケメン「本当未来の弟くんにはいつも助けられてばかりだ」
後輩「お兄様っ!」
イケメン「ははは」
男「さて、俺はそろそろ帰ります」
イケメン「送っていこう」
男「お気遣いなく」
イケメン「そう言わずに」
男「それではお言葉に甘えて」
男「後輩ちゃん、また学校で」 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 22:07:07.41 ID:oD/HdlP6o<> 後輩「は、はいです!」
…
……
………
イケメン「いや〜女心というのは複雑なもんだね」
男「言葉に重みがありますね」
イケメン「ま、これからも何かあったら宜しく」
イケメン「未来の弟くん」
男「はいはい」
イケメン「何時になったら僕の事をお兄様と呼んでくれるんだい?」
男「ノーコメントで」
イケメン「もし後輩を泣かしたら僕は怖いよ〜」
男「ロケットに括り付けて飛ばしそうですね」
イケメン「それくらいやっちゃうかも」
男「はははそれは恐ろしい肝に銘じて置きます」
イケメン「……はぁ〜」
男「……」ポン
無言で後輩兄の肩に手を置いた。 <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 22:08:35.30 ID:oD/HdlP6o<> 友と会長を取り敢えずくっつけて置きたかっただけの話
次は妹
ここまで <>
◆b.oHBDqN/s<>sage<>2012/07/08(日) 23:48:46.84 ID:oD/HdlP6o<> 間違えた
後輩でした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 03:13:25.69 ID:IwdOpdxso<> おつ <>