VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:26:19.44 ID:6+DQgYsIO<>兄「・・・」

妹「てんてんてんじゃねえよてんてんてんじゃ」

兄「・・・何?」

妹「だから彼氏欲しいっつってんだろが?あ?耳クソ詰まってんのか?」

兄「・・・あのね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1340807179(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>妹「あー彼氏欲しいわーヤリたいわー・・・兄貴なんとかしろや」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:26:56.46 ID:6+DQgYsIO<> 妹「あ?」

兄「いや、まず・・・そのしゃべり方からなんとかしたほうがいいんじゃないかな」

妹「・・・ほう・・・言うねえ、ハタチ過ぎてフリーターの童貞野郎が!」

兄「・・・おまえが聞いて来たくせに」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:27:25.16 ID:6+DQgYsIO<> 妹「ん、たしかに・・・まあ聞いてやんよ、あんだって?ん?」

兄「志村けんかよ・・・だから、そんな口調じゃ男は嫌がるよ、99パーセントが」

妹「・・・マジ?99割が?・・・あり得ねえ、モテると思ってやってたのに・・・クソがっ!」

兄「・・・ダメだこりゃ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:28:12.48 ID:6+DQgYsIO<> 妹「ドリフかぶせで来たか、ちょっと見直したぜ?兄貴よ」

兄「・・・そんなことより、彼氏欲しいんだろ?・・・まずおまえは基本的にバカなんだから俺の言うこと聞け」

妹「・・・はい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:28:38.20 ID:6+DQgYsIO<> 兄「しゃべり方のこと言ったけど、それよりそのメイクと髪型な」

妹「かんっぺきだべよ?ん?」

兄「完璧に男が避けるわ、そのベアークローみたいなつけまつげに、奇跡の巻きグソとしか言いようが無い頭」

妹「きせきのまきぐそとな!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:29:24.38 ID:6+DQgYsIO<> 妹「だってぇ、男は女のスッピンなんか見たら幻滅しちゃうんでしょ?」

男「アホ、自分が好きな娘のスッピンは見たいわ、大歓迎だわ」

妹「・・・なん・・・だと?・・・でも、さすがにヘアーはやっとかないと、引くよな」

男「いやいや、その頭で登場する方が引くよ」

妹「おぅい!これで毎日学校行っとんねん!!」

男「・・・うん、知ってる」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:30:06.42 ID:6+DQgYsIO<> 妹「ウソでしょ、ウソでしょ、じゃあ憧れのヒロシ先輩も引いてたっつうの?」

兄「ヒロシもトオルもドン引きだろうね」

妹「・・・・・・・・・マジかーーーーーーーーー!!!!!」

兄「ビクッ」

妹「マズイ、ヤバイ、どーしよう・・・超ハズい・・・グスン」

兄「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:30:32.76 ID:6+DQgYsIO<> 兄「なに?泣いてんの?」

妹「・・・どうしよ、どうしよ、グスッ」

兄「・・・顔、アイシャドウ落ちて水木しげるの書いた妖怪みたいになってるよ」

妹「・・・ん、洗ってくる」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:31:08.92 ID:6+DQgYsIO<> ガチャ
バタン
パタパタパタパタ

兄「・・・あいつと久しぶりに話したな」

ジャー
バシャバシャ

兄「洗ってるわ・・・本気であれがいいと思ってたんだな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:31:34.61 ID:6+DQgYsIO<> 『あーーーーーーー!!!!』

兄「なんだ?」

『たぁすけてくれええええ!!!』

兄「何やってんだアイツ」

ガチャ
バタン



〜洗面所〜

妹「ぐぬおおおーー!とれねえーー!!」

兄「蛇口に巻きグソがからまったか」

妹「ぐぬぬぅ・・・いつも風呂場で顔洗うから・・・洗面所で洗うとこんなことに・・・」

兄「しょうがねえなあ、ホレ」

シュルシュルシュルシュル

妹「・・・取れた」

兄「!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:33:05.89 ID:6+DQgYsIO<> 妹「やっ、み、みるなー!」

兄「おまえ・・・可愛いじゃん」

妹「・・・みる・・・え?」

兄「いや、スッピンの方が全然イケるぞ」

妹「ウソ、だっ、騙されんぞ!このホラ吹き仙人め!」

兄「誰が仙人だ・・・マジおまえメイクしない方がいいぞ」

妹「な、なに?じゃあ、今まで・・・なんのために毎日一時間かけてメイクしてたって言うんだあ!!」

兄「こっちが聞きたいわ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:33:38.35 ID:6+DQgYsIO<> 兄「頭もグチャグチャだから、風呂入って洗っちゃえば?」

妹「そ、そうだな、そうする・・・ちょっとー!早くあっち行きなさいよー!服脱げないでしょ!」

兄「・・・急に女の口調に・・・わかったよ、おまえの裸なんか見たくないわ」

ガチャ
バタン

兄「あ、そろそろアイツが来る時間だな」

ピンポーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:34:33.39 ID:6+DQgYsIO<> 兄「来たか、はいよー!」

ガチャ

友「おいす、どうよ?呂布倒せた?」

兄「無理、強過ぎ」

友「おまえいつまで戦国無双1やってんだよ、飽きろよいいかげん」

兄「おまえ、あのゲームがどんだけ奥が深いかわかってねえな、いいか?サブゲームのラスボスに呂布・・・」

『おおーーーい!!シャンプーーーがねえーーーぞーーー!!』

ドタドタドタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:35:38.03 ID:6+DQgYsIO<> 友「!」

兄「あー、昨日使っちゃったわ、ワリ」

妹「キャッ!」

ダダダダダダ
バタン

兄「洗面台の下に買い置きがあるぞー!」

妹『誰か来るなら先に言えー!』

兄「・・・まったく」

友「キ・・・貴様」

兄「あ、悪いな、変なもん見せて」

友「・・・いつのまに、かっ、カカ、かの、加納、かのじかのかのの閣下かかロット」

兄「お、おい、落ち着け、どうした」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:36:34.80 ID:6+DQgYsIO<> 友「か、か、彼女出来たんなら一言言ってくれよう〜も〜う」

兄「ち、ちが・・・血の涙?!」

友「しかも、風呂からバスタオル一枚で現れたってことは・・・既に、どどどどどどどうていちゃうんやろがい!!!!」

兄「か、勘違いするな!ありゃ妹だ!」

友「・・・見くびられたものだ、おまえとは幼稚園からの付き合い・・・妹ちゃんのギャル化ブリも目の当たりにして来た・・・」

兄「いや、だから」

友「おまえの妹が中学時代にヤドカリの化身と化したということは、もう紛れもない事実ッッ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:37:25.64 ID:6+DQgYsIO<> 兄「メイク落として、頭濡らしたんだよ」

友「・・・ウ、ウソ?」

ガチャ

妹「ちょっ、友君メイクするまで見ないでよ」

バタバタバタ
ガチャ
バタン

友「・・・マ、マジだ」

兄「おーい!メイクすんなー!」

妹『イヤー!無理ーー!!』

友「あんなに・・・可愛いかったのか、芸能人クラスじゃねえか」

兄「あのメイクと髪型すればモテると思ってたんだとよ」

友「・・・どこから仕入れた情報だよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/27(水) 23:37:43.95 ID:JLdTiHRw0<> なんだこっちに来たのか
頑張れよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:38:37.67 ID:6+DQgYsIO<> 兄「・・・それよりおまえ戦国無双1をバカにしたな?」

友「それよりって・・・」

兄「隠しキャラみんな、同じモーションだとかなんとか言ったな?」

友「言ってねえよ・・・そんな事より妹・・・」

兄「そんなこととはなんだ!早く俺の部屋に来い!今日は夜通し無双だ!!」

友「妹ちゃんが気になるのに・・・夜通し?!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:39:29.89 ID:6+DQgYsIO<> >>17
ありがと

やっぱVIPだとすぐ落ちるから仕事しながらじゃ無理だ
保守してくれた人達申し訳ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:39:55.89 ID:6+DQgYsIO<>


〜朝〜

コンコン

友「グォー・・・グォー」

兄「・・・ん、朝か」

『兄貴・・・起きてる?』

兄「あ?ああ」

ガチャ

兄「おお・・・」

妹「これで・・・どうかな」

兄「ノーメイクで髪ストレート、いいんじゃね?おまえそれで学校行ったら、注目の的だぞ」

妹「今日日曜だから学校無いし、つーかハズかしくて無理」

兄「今までの方がよっぽどハズかしかったのに・・・おまえ今ならなんとか先輩も絶対惚れるぞ」

妹「マジ?え?ウソ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:40:36.30 ID:6+DQgYsIO<> 兄「マジだよ、しかもなぜかしゃべり方も治ってるし」

妹「・・・あのさ、今日、ヒロシ先輩サッカーの試合なんだよね」

兄「ふうん」

妹「でさ、弁当作ってみたんだけど、持ってって大丈夫かな」

兄「ああ、いいんじゃない?」

妹「シャッッ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:41:03.74 ID:6+DQgYsIO<> 兄「つーかおまえ何着てくの?制服?」

妹「日曜に制服はねーでしょー」

兄「ということは、おまえに残された選択肢は、ジャージかスエットしか・・・」

妹「あ、マジだ・・・ヤベえ」

兄「・・・バスタオル巻いてくか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:41:59.67 ID:6+DQgYsIO<> 妹「ちょっ・・・服、買いに行く」

兄「間に合うのか?試合」

妹「午後からだから買いに行く時間はあるっ!よっしゃ!ソッコーだ!!早く着替えろや兄貴ィ!!」

兄「は?何で?」

妹「男好みの服わかんねーの!一緒に来て!」

兄「えー、でもー、こいつもいるしー」

友「グォー・・・ゴッゴゴッ・・・」

妹「友君は留守番で、つーかいっつも泊まると昼過ぎまで起きねーじゃん」

兄「あー・・・そうだけど」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:42:53.48 ID:6+DQgYsIO<> 妹「ヨシ、じゃあ今度現役JKの着替え盗撮動画撮ってきてやる」

兄「・・・マジか」

妹「作りモンの素人物AVなんかより、よっぽどオカズになるでしょ」

兄「つっ、作りモンなの?!」

妹「あたりめーだ、それよりとっとと着替えなさい」

兄「ラ、ラジャー!」



5分後

兄「着替えたぞー・・・お・・・?」

妹「なんだよ、制服しかないからしょうがないでしょ、試合見にいくのは制服だとハズいけど」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:43:39.49 ID:6+DQgYsIO<> 妹「スッピンで頭ナチュラルでジャージだとタダのホームレスにしか見えないし」

兄「あのメイクであの頭だと何に見えるんだ・・・」

妹「ゴチャゴチャ言わないで行くよ!」

ガチャ
バタン

友「んん・・・妹ちゃん・・・グォー」



〜デパート〜

スタスタ

兄(制服の妹と二人・・・なんか・・・妙な気分)

妹「ねえ、どんなのがいいかな」

兄「ん?なにが?」

妹「なにがじゃねえよ、服だよふーく」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:44:09.03 ID:EjXjEnBVP<> 落ちた分はログ速のURL貼って済ますのもありなんだぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:44:45.52 ID:6+DQgYsIO<> 兄「ああ・・・そうねえ」

ドンッドンッドンッドンッ
イラッシャマセー

兄「あの店スゲえキラキラだな、音楽うっセー・・・」

妹「あの店?オケオケまかしといて、御用済みよ、やっベートップスとかあっから行っとく?」

兄「御用済みって・・・御用達だろ・・・いや、おまえがいつも行く店行ってどうする」

『いらっしゃいませー』

兄「ほら、ああいうとこがいいよ、かわいい服置いてんじゃん」

妹「はぁ?シャバいシャバい、あんな服着たら普通になっちまぁわぁ!」

兄「何しに来たんだよ・・・さっきの店の影響で言葉戻ってるし」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:45:46.87 ID:6+DQgYsIO<> >>26
そうだわ・・・
俺は何と言うアホだ

途中まで貼っちゃったから落ちたとこまでやりやす <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:47:05.69 ID:6+DQgYsIO<> 妹「!!」

兄「なんだ?どうした?」

妹「あ、あっあっあっ、アレアレアレアレ、戦線せせんセンセパパぱいぱい杯敗牌・・・」

兄「何言ってんだ、顔真っ赤だぞ大丈夫か・・・ん?」

妹「あ、あそこに歩っていいいるの、がっ、ヒッヒッヒロシ先輩・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:48:44.56 ID:6+DQgYsIO<> 兄「へえ、アレが・・・確かにカッコいいな」

妹「ナっなん、何と言う偶然ッッ、これが・・・運命と言う事象」

兄「運命て・・・試合会場すぐそこだからだろ」

妹「アカン・・・ワイ、もう、死ぬ」

プシュー
ボンッ

兄「死ぬな死ぬな・・・ん?・・・あら?」

雑貨屋の前で小物などを物色するヒロシに、妹と同じくらいの歳の女が駆け寄った

女「ごめーん、おまたせー」

兄「ありゃ、ありゃりゃ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:50:31.99 ID:6+DQgYsIO<> 兄「あっ、やべっ・・・」

妹「・・・ウーン、ヒロシせんぱぁい・・・」

プシュー

兄「おお、我を忘れて気付いて無い・・・今のうちに見えないところに引きずってくか」

ガッ
ズリズリズリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:51:59.04 ID:6+DQgYsIO<> 〜一時間後〜

兄「おーい、大丈夫かー」

ペチペチ

妹「う・・・ハッ!ここは?!」

兄「いや、さっきのデパートままだよ」

妹「ヒ・・・ヒロシ先輩は?」

兄「あ・・・なんか、急いでたみたいですぐ行っちゃったよ、うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:53:02.17 ID:6+DQgYsIO<> 妹「・・・ホッ、ヤバかったぁ・・・ね、見たでしょ?超イケメンじゃなかった?」

兄「ん、まあ・・・そうね」

妹「だべ?あースゴイカッコよかった〜・・・あ!試合の時間!」

兄「もう、始まってんだろ、服は諦めてこのまま行くか?」

妹「イヤ、やっぱ無理、ハズかしすぎて顔みらんない・・・まして弁当なんか渡せない」

兄「そうか」(あの感じじゃあの娘もあのまま応援に行ってるな・・・行かないでよかったかも) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:53:51.32 ID:6+DQgYsIO<> 兄「じゃあ、帰るか、友も起きてるだろうし」

妹「ん・・・あっ、弁当これどうしよ」

兄「ああ、もったいないな、友に食べてもらうか?」

妹「・・・兄貴、食う?」

兄「え?俺?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 23:58:10.69 ID:6+DQgYsIO<> 妹「生ものとか入ってるし、持って帰るまでにアウトって可能性もあるし・・・」

兄「弁当に生ものっておまえ・・・」

妹「でもサーモン超美味いよ」

兄「しかも、刺身かよ・・・」

妹「いい!もうっ、じゃあ食べなくていいよーだ」

兄「・・・おっ」

妹「な・・・なんだよ」

兄「今・・・よかったぞ」

妹「はぁ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/27(水) 23:59:13.15 ID:6+DQgYsIO<> 兄「いや、なんでも・・・すまんすまん、是非食わせてくれ」

妹「ホント?!」

兄「ドキッ、お、おお」

妹「じゃあさ、じゃあ・・・ここの屋上に行こうよ、早くしないと海鮮丼があったまっちゃうよ」

兄「そ、そうだな・・・海鮮丼?!」

妹「よっしゃいそげー!ほら、手出して!」

兄「え」

ギュッ
タッタッタッ

兄「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:00:28.31 ID:27mPh3sIO<> 〜屋上〜

妹「ねえ、あのベンチにしようよ、ねっ」

兄(なんだ?ドンドン女の子っぽくなって行く、ノーメイク効果か?)

妹「ん?おっ!?あれは!!」

『マジチョウヤバクネ?ヤッテランネミタイナーギャハハハ!!』

妹「カズエ達じゃね?!おーい!」

兄「な、なんだ、レディガガの集団が・・・」

カズエ「・・・は?誰?・・・イモ子?!マジ?!すっげ!やっべ!黒髪ロング超似合っちゃってね?!イケてね?!」

妹「だべ?!な?!兄貴のアドバンス(アドバイス)で癒し系にトランスフォームぶっこいたっつーの!!ガハハハハ!!」

カズエ「マァージだぁ?!兄貴超gjじゃね?!やべやべやべーーって!!グラララララ!!」

兄「・・・あー・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:01:18.21 ID:27mPh3sIO<> 妹「あ!コイツ兄貴、二十歳で童貞だからーカノジョ募集中ッスー!マジヨロー!!」

『マジヨロー!』

カズエ「・・・ッッ!!」

兄「あ、みなさん、はじめまして」

カズエ「はっ、はじめまして・・・」

女友A「なにカズー赤くなってんじゃね?」

女友B「マジィ?!」

妹「ガッハハハハ!!でも顔面真っ黒でわかんねーっつーの!!」

『ブォファフアフアフア!!』

兄「なんなんだ、一体・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:02:18.71 ID:27mPh3sIO<> 妹「へば!ウチ今から兄貴とベンチデートじゃけぇね!」

女友A「オケー!」

女友B「じゃ明日学校で!シーユー!」

カズエ「・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:04:02.81 ID:27mPh3sIO<>
兄「行っちゃった・・・外見はさておき、いい子達だね」

妹「たりめーだっつーの!ウチいい子としかつるまねえけんのう!」

兄「しゃべり方が元に・・・いや、さっきまでの反動で酷いことに」

妹「あー!あっちいなぁ!陽射しィ!!」

兄「なんとかさっきのように・・・あっ」

妹「太陽ぶっ壊したろかぃ!!なんつって!!」

兄「おい、おい、ちょっと、あそこ見てみろ」

妹「あ?メリーゴーランド?布袋さんの名曲であったな、マイライフゴーザアラウンネーバーストッ・・・」

兄「いいから、あの中にある鏡を見るんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:04:35.37 ID:27mPh3sIO<> 妹「鏡ィ?どらどらぁ?」

妹が立ち上がり、メリーゴーランドに目を向けると、ちょうどオルゴールの音と共に周り始めた、木馬や馬車達
ベンチに座る兄に背を向けて、立つ妹のスカートを一陣の風が揺らした
そして、こちらを振り向く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:06:05.16 ID:27mPh3sIO<> ・・・


妹「あ、あれ、私?」

兄「おお・・・見事に戻った、そうだよ、その外見であのしゃべり方はないだろ」

妹「そっか、ゴメン・・・お兄ちゃん」

兄「お兄ちゃん?・・・なんか変わる度に、振り幅が広くなってる?」

妹「お弁当、食べよっ、ね」

兄「う、うん・・・」

パカ

兄「おお・・・冷えてる」

妹「保冷剤入れといたから、痛まないように」

兄「おお・・・ナイス」

パク

兄「うん、美味い」

妹「ほんと?!うれしい!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:07:10.26 ID:27mPh3sIO<> 兄「うん、美味いよ、ちゃんと酢飯にしたんだな」

妹「意外と手がかかってるでしょ?これならヒロシ先輩も喜ぶかなぁ?」

兄「・・・そ、そうだな」

ピロロロロピロロロロ

兄「ん?電話なってるよ」

妹「あ、ほんとだ」

ピッ

妹「もしもし・・・カズエ?!おーいすぅ!!おつかれおつかれい!・・・どうよ?最近?!なんつって!さっき会ったっつーの!!ガハハハハーー!!!」

兄「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:08:59.42 ID:27mPh3sIO<> 妹「あ?今から?ったくしょんねえなあ!ちっとまっときいやのう!!」

兄「・・・さっきの子?」

妹「応ッッ!!今から話あんだってよ!!兄貴ワリィんだけど、
先帰宅ぶっこいてもらってええかいのう!!ええかげんな奴じゃけえ!!ほっといてくれんさい!!!」

兄「・・・吉田拓郎・・・なんだかわからんが、とにかく用事が出来たわけだな?」

妹「ほんなこつ!」

兄「それじゃ、行く前にまた鏡・・・」

妹「いってきやんすぅーーー!!」

ダダダダダ

兄「あっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:10:45.18 ID:27mPh3sIO<>


〜スタバ〜

カズエ(・・・イモ子のお兄さん・・・ヤバい、かっこよすぎ)

客A「・・・なんだあの娘、スゲえ頭」

客B「バッファローマンじゎねえか・・・」

客A「バカ!聞こえるぞ!」

カズエ(いつもならブチ切れてキャラメルマキアートぶっかけてやる所だけど・・・)

客B「・・・ヒィッ!こっち見てる」

カズエ(そんな気分じゃねーわ・・・)

『くるぁ〜〜ッッ!聞こえたぞ〜〜?!インポテンツ共があ!!』

客A「す、すいませ・・・ん?」

カズエ「あ、イモ子」

客B「か、可愛い・・・」

妹「ワシのダチ公があんだって?!昔の石立鉄男にクリソツだと?!
くるぁッッ!!キンタマ引きちぎってコーヒーのお供に添えたろか!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:12:33.88 ID:27mPh3sIO<> 客A「ご、ごめんね」

客B「・・・ほんとゴメン」

妹「チッ、クソがっ・・・カズエおまた〜」

カズエ「あー、ゴメンなー、突然呼んじゃって」

妹「どした、どしたー?またどっかヤバ目の店みっけた?」

カズエ「・・・いや、あのさ」

妹「?」

カズエ「お、お兄さん・・・彼女募集中とか・・・あれマジ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 00:12:34.07 ID:UpYjmQ3IO<> 最近の女子高生は悪魔超人なのか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:13:57.95 ID:27mPh3sIO<> 妹「ああ、スーパー童貞だし、
カズエ彼女になってやってくんね?なーんちゃっくノリス!!がっはははーーん!!」

カズエ「・・・なりたい」

妹「ははー・・・え?」

カズエ「お兄さんと付き合い・・・たい」

妹「マ、マジッパナ(マジの話)?」

カズエ「ゼジバナ(絶対マジの話)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:15:16.81 ID:27mPh3sIO<> 妹「ど、どこがいいの?あの童貞フリーターゲーマー(※ただし戦国無双1に限る)の」

カズエ「見た目がスーパードストライクなんよ・・・ああ、思い出すだけでパーマの巻きが強くなるわ」

妹「へー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:19:52.61 ID:27mPh3sIO<> カズエ「だから、あの、ゴウ・・・ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・」

妹「地震?!」

カズエ「ご、合コン・・・やんね?」

妹「ああ、合コンね・・・ついに能力発動したかと思ったわ」

カズエ「のっ、のうりょくって!グラララララ!!」

妹「ガハハハハハハ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/06/28(木) 00:19:52.84 ID:DSAl9fP9o<> こっちきてたか! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/06/28(木) 00:25:33.50 ID:uq105BQ/o<> あっち落ちちゃったもんな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:26:06.87 ID:27mPh3sIO<> 客A「あ、あのー」

妹「?」

客B「さっきはゴメンねー、マジで」

カズエ「・・・」

妹「あんだよ?あ?慰謝料払ってくれんのか?おめえらの住んでるトコの土地の権利証じゃ済まねえぞ?あ?」

客A「あはは、面白いねえ、君」

客B「何それー?わざとキャラつくってんでしょ?」

カズエ「・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:35:49.05 ID:27mPh3sIO<> 妹「ほう・・・キャラねえ、笑かしてくれるやないのくされチンポ共が」

客A・B「!」

妹は眼光を二人を突き刺すと、そのままアンティーク調のガラステーブルを天井高く放り投げた
そのテーブルが床に落ちると幾多の破片が光輝きながら飛び散る

ガッシャーン!

妹はその破片の中でも、ナイフのように尖った一片を拾い、二人に向けた

妹「一生ガキつくれねえ身体にしてやんよ、ゴミ野郎・・・」

客A・B「〜〜〜ッッ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:45:30.14 ID:27mPh3sIO<> 客A・B「ヒッ、ヒィーー!!」

ダダダダダダダ

妹「・・・ばっくれやがった、ヘタレが」

カズエ「イモ子・・・ちょっと激しすぎじゃね?」

妹「あ、そう?」

一連の騒動に他の客も引き、カウンターの奥の店員達がこちらに怪訝な目を向けながら、慌ただしく動き出していた

店員「・・・はい、デパートの近くです・・・」

カズエ「やべえよ・・・店員、警察呼んでんよ」

妹「ガッハハハハハ!!上等上等!!政府の犬の国家権力なんかまとめて地獄に突き落としたらぁ!!!」



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 00:47:51.76 ID:27mPh3sIO<> カズエ「やっべえって、逃げようよ!」

妹「あ、そう?」

『お前達動くな!』

妹「あ?」

カズエ「・・・警察」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 01:07:58.24 ID:l+PgvdrT0<> 絶対マジに支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/06/28(木) 03:47:12.17 ID:DSAl9fP9o<> あれ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/06/28(木) 05:52:42.32 ID:DMhvj1D6o<> こっちきてた!がんばー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/06/28(木) 09:50:55.19 ID:wR7b/CTGo<> 何かが違うww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 11:53:38.43 ID:27mPh3sIO<> 妹「ガハハハハー!!マジできよったか糞マッポがぁ!!八つ裂きにしたろうかいのう!!!」

カズエ「イモ子!バカ!ヤバいよ!逃げよって!!・・・ここのトイレの窓なら出れるハズ、ほら!」

ガッ
ズリズリ

妹「カーズーエー!はなあせえええ!!」

店の外から声を出した警官が、店に入る前にカズエはなんとか、妹をトイレまで引っ張り入れることが出来た


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 11:59:00.99 ID:27mPh3sIO<> 妹「びびっとったらあかんぞくるぁ!!」

ジタバタ

カズエ「・・・早く窓から出ないと・・・あっ!」

妹がついにカズエの腕を振りほどき、トイレから店内に戻ろうとした時、妹はたまたま目の前にあった鏡と対峙した

カズエ「・・・無理、終わった・・・ん?」

妹「・・・私・・・どうしちゃったの?」

カズエ「は?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 12:03:44.87 ID:27mPh3sIO<> 妹「取り乱してしまいました・・・ゴメンなさいカズエさん・・・」

カズエ「・・・だ、誰?」

妹は外見こそ先程のままだが、表情や立ち振る舞いから明らかな別人と化した

カズエ「・・・鏡を・・・見て?」

ドンドンドン!

『開けろ!ここに入ったのはわかってるんだぞ!』

カズエ「!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/28(木) 12:09:37.71 ID:d3CiabFMo<>         _         . , _ ,
     , - '`r‐'´        ` ‐r'`''‐、
    r'ヽ./             \,- 'ヽ
   i'  /                l   i
   l, -‐l    $$$$$$$$$$$     /` ‐、,l
   |   ヽ  $$$$$$$$$$$$$$$ /\  |
   ヽ / `-$$$$$$$$$$$$$$,rく     、/
    丶  $./ ̄ ̄| ̄ ̄\$$$\\  /
     ヽ/$|.   、Y     |$$$$ヽ, r'´
      `$| r'`‐、_,、,-─_,' .|$$$$$$$    ゼジバナ(絶対マジの話)
       $|  ̄|./|_|` ̄|  |$$$$$$
       $| .| 、__,_ |  |$$$$$
       $\| `ー─‐"| /$$$$
        $$\ r‐ /$$$$
          $$$$$$$$ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 12:20:54.20 ID:27mPh3sIO<> 妹「・・・カズエさんっ、ここは私に任せて・・・さあっ、あそこに開かれた輝かしい未来へと続く窓から、飛び出しなさいっ!」

妹は輪ゴムを取り出し、素早く髪を二つに結びながらこちらに力強く微笑んだ

カズエ「舞台女優?!・・・いや、大丈夫?」

妹「ハリアァップ!!」

カズエ「は、はいっ!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 12:26:43.52 ID:27mPh3sIO<> カズエが人一人やっと通れる程の窓に、アフロヘアーを詰め込み、なんとか外に飛び出した所で、トイレの鍵をこじ開けた警官がドアを開いた

ガチャ

警官「!」

ガタガタガタガタ

妹「たっ、たっ、たっ、たった今・・・恐ろしい形相をした二千万パワーズが・・・そ、そ、そ、その窓から・・・イヤーーーーッッ!!」

妹は服を乱れさせ、身体を震わせながら、恐怖の表情で絶叫しながら泣き崩れた

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 12:45:35.81 ID:27mPh3sIO<> 警官「き、君、大丈夫かい?もう平気だ、落ち着くんだ」

妹「イヤイヤイヤーー!!くるぅーー!!ロングホーントレインがぁぁーーー!!!」

警官「ど、どんな顔だったか覚えてないかい?」

妹「ひっ、ひっ一人は黒人の白髪の大男で・・・もう一人は・・・」

警官「も、もう一人は?」

妹「モンゴルマンでした・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 14:15:14.37 ID:27mPh3sIO<>


〜デパートの前の道〜

兄(・・あいつ、そういや昔から色々と影響されやすかったけど・・・今回のヒロシ君の一件でそれに拍車がかかったのか・・・)

兄は、幼い頃テレビで映画などを見る度に、出演者達の真似をする妹を思い出していた

兄(・・・ん?あれは・・・ヒロシ?・・・!)

ヒロシは試合の帰りの様子だが、その隣には先程と違う私服の女が腕を絡ませていた

兄「・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/06/28(木) 14:16:47.62 ID:qjh1wbOv0<> 最近の女子高生ってたくましいんだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 14:43:34.75 ID:27mPh3sIO<> 兄(・・・さっきと違う子・・・マジか)

兄がヒロシの様子に目を奪われていると、ビルの間の裏路地から、黒い球体が飛び出し兄に激突した

ドーン

兄「ぐぁ!黒腔(ガルガンタ)?!」

カズエ「いで!」

ドサァー

兄「ん?あれ?」

カズエ「お、お、お兄さん?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 14:48:34.61 ID:27mPh3sIO<> カズエ「どっどっどどどうどどどうどどどう・・・」

兄「さっきのお友達・・・大丈夫?」

カズエ「ぜっ、ぜんぜんぜんじろうです!」

兄「?」

カズエ「・・・あっ!イモ子・・・が」

兄「ん?妹が?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 14:53:05.37 ID:MHgFHDKxo<> 落ちたと思ったらこっちにきてたか
期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 14:56:50.34 ID:27mPh3sIO<> カズエ「あそこのスタバで・・・警察に」

兄「警察?・・・まさかあの調子で暴れたんじゃ・・・」

カズエ「・・・はい」

兄が店の方に目を向けると、警官に肩を持たれながらうなだれて店から出てくる妹の姿があった

兄「・・・あれ、妹か?」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/06/28(木) 15:47:03.53 ID:DSAl9fP9o<> さらに酷い展開に変わっててワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:15:24.30 ID:27mPh3sIO<> カズエ「はい・・・多分、逃げるために演技してるんだと思います」

兄「なるほど、確かに捕まった感じじゃないな・・・それであの髪形か」

カズエ「なんか、劇団四季バリになりきっちゃって・・・さあお逃げなさい、的な」

兄「何?・・・また新しいキャラか」

道の端で二人が話していると、妹がこちらに気づいた
警官に丁寧にお辞儀をして別れ、こちらに向かってくる

妹「ホッホッホ、上手く行きましたわ・・・あら?お兄さま」

兄「・・・誰なんだおまえは」

カズエ「イモ子〜、大丈夫だった〜?」


カズエ「イモ子 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:16:50.95 ID:27mPh3sIO<> >>75
一番下の行ミス
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:20:30.55 ID:27mPh3sIO<> 妹「どうということはありませんでしたわよ、カズエさん、チョロいものですわ」

兄「・・・何をしたんだ、一体」

カズエ「店で・・・男二人にナンパされて、テーブルを破壊して、二人を脅したら・・・」

兄「・・・」

妹「ホッホッホ〜、さあ参りましょうお二人」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:27:41.82 ID:27mPh3sIO<> 兄「おまえ・・・あんまり無茶すんなよ、死んだカーちゃんに顔向け出来ないぞ」

妹「・・・」

カズエ「・・・お兄さん」

妹「・・・何?何言ってんの?今さら、今までウチが何しても、どんな格好しても何も言わなかったクセに!」

兄「・・・」

妹「急に兄貴顔するな!」

兄に向かって怒鳴りつけると、今度は演技ではない涙を浮かべて、妹は走り去った


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:37:33.25 ID:27mPh3sIO<> カズエ「なんか・・・お兄さん、ゴメンなさい、ウチが呼び出したばっかりに」

兄「・・・いや、君があやまることはないよ」

カズエ「イモ子、大丈夫かな・・・」

兄「あっち家の方向だし、帰ったんだと思うよ」

カズエ「お母さんの事・・・」

兄「ああ、知ってたかな?変なとこ見せちゃったね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 16:45:40.00 ID:27mPh3sIO<> カズエ「イモ子・・・いつもの調子で前に話してくれました、小さいとき・・・病気で・・・」

兄「俺もあいつも小学生だったよ・・・父親は中学の時にどっかの女のとこ行っちゃった」

カズエ「・・・聞きました」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/06/28(木) 17:53:37.12 ID:Y8ZopbtOo<> こっちに来てたのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 18:21:23.20 ID:27mPh3sIO<> 兄「家だけは残してくれたから、バイトさえしてれば光熱費とか食費はなんとかなったんだけど・・・
もうちょっと妹を構ってやればよかったと、最近思い始めてたんだ」

カズエ「・・・イモ子、あんな事言ってたけど、さみしかったんじゃないかと思います・・・」

兄「・・・うん・・・カズエちゃん、だっけ?」

カズエ「は、はい」

兄「ありがとうね、あいつと友達になってくれて」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 18:23:37.54 ID:27mPh3sIO<> カズエ「いえいえ、こんなカッコですけど・・・」

兄「いい友達だって言ってたよ、本当にありがとう」

カズエ「え、えへへ、いやあー」

兄「あ」

カズエ「はい?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 18:26:29.87 ID:27mPh3sIO<> 兄「それで、妹と何の話してたの?」

カズエ「!・・・あ、いや、あの・・・な、な、なんでも・・・」

兄「?」

カズエ「・・・実は、ゴ、ゴウ、ゴウ、ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・」

兄「じ、地震?!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/28(木) 18:30:11.24 ID:27mPh3sIO<>


〜家〜

ガチャ

妹「・・・ただいま」

友「おー!おかえりー!やっぱ妹ちゃんそのカッコのほうがいいよー!!」

妹「・・・」

友「あれ?兄は?」

妹「友君・・・留守番ありがと」

パタパタパタ
ガチャ
バタン

友「・・・?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 20:40:10.08 ID:ShX6rUxgo<> まさかのシリアスと思ったらやっぱりギャグなようなそうじゃないような 楽しみに待ってます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 22:35:21.57 ID:TvTDaRdto<> とりあえずメール欄にsagaだけ入れておいたほうがいいかも? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/06/28(木) 23:06:35.28 ID:1izIZDJFo<> これはいいバッファローマン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/06/28(木) 23:34:54.78 ID:27mPh3sIO<> 遅筆ですまぬ
読んでくれてる人達ありがとう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/28(木) 23:47:17.06 ID:27mPh3sIO<> 〜妹の部屋〜

妹(・・・兄貴に怒鳴ってしまった)

妹は部屋のベッドの上に座ると、机の上に飾られた、幼い頃に母親に抱かれている写真を見た

妹「・・・だって、兄貴が悪いんだよ・・・今まで何もしてくれなかったのに、あんなこと言うから・・・」

ピンポロリーン

妹「ん?メール?」

メールは先ほどカズエと共にデパートの屋上で会った、女友達からだった

《イモ子今何してるー?
実はこれからヒロシ先輩と飲む約束したんだよね
暇だったら来ない?女人数足りないんよー》

妹「・・・!マジ?!・・・よっしゃ!チャンス!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/06/28(木) 23:52:14.37 ID:27mPh3sIO<> 妹(・・・なんか、いつものギャルモードになれない・・・なんでだろ)

妹は鏡の前に座って、メイク道具を手にとったが手を止めていた

妹「・・・このままで、いっか」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 00:02:54.74 ID:ti7FVXkIO<> ガチャ

友「お、あっ、妹ちゃん・・・あのさ、バカ兄貴帰って来るまで一緒にDVDでも・・・」

妹「ゴメン、友君、用事入っちゃってこれから出かけるの」

友「あ、あ、そうなんだ・・・いってらっしゃい」

妹は玄関で靴を履き、扉を開けて外に出ようとする所で足を止め、友の方へ振り返った

妹「ヒロシ先輩とっ」

バタン

友の目に、はにかんだ笑顔の残像を残して、扉は閉められた

友「・・・ヒロシだぁ?どこのどいつだ?!・・・つーかまた留守番かい!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 00:37:36.30 ID:ti7FVXkIO<> 〜街〜

カズエは、兄に合コンをやりたいと言う気持ちは結局伝えられず、兄と別れ帰路についていた

カズエ(・・・カナリ、お兄さんと会話しちった・・・ヤバかった)

アフロヘアーの下部から除くバッチリとメイクされた小さな顔を、両手のひらで抑える

カズエ(お兄さん・・・どんな女の子が好みなんだろ・・・)

そこでふと、妹が言った『ゲーマー』と言う言葉が蘇った

カズエ「・・・ゲーマーってことは・・・萌え系好きか・・・よっしゃ!やったろかい!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/29(金) 11:52:51.80 ID:ti7FVXkIO<>


〜家〜

ガチャ

兄「ただいまー」

ドタドタドタドタ

友「おっっっっせえーーーよ!!ドコ行ってたんだよ!!!!」

兄「わりいわりい・・・あれ?妹、先帰ってこなかった?」

友「帰って来てすぐ出かけたよ!・・・何?おまえ妹ちゃんと一緒だったの?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/29(金) 11:55:19.98 ID:ti7FVXkIO<> 兄「なんだ・・・どこ行ったんだ?」

友「ん?珍しく心配してんのか、いっつも放ったらかしだったのに」

兄「・・・」

友「そうだよ、おい!ヒロシ先輩ってのは何モンだ?!彼氏か?!」

兄「・・・何?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 11:58:48.66 ID:ti7FVXkIO<> 兄「なんでおまえがその名前を?妹に聞いたのか?」

友「な、なんだよ怖い顔して、ああそうだよ、なんか・・・ヒロシ先輩のとこに行くみたいなこと言って、ニッコリして行っちゃったんだよ」

兄「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/06/29(金) 12:04:51.29 ID:ti7FVXkIO<>


〜ドンキホーテ〜

ドンドンドンドーンキー♫

カズエ(萌え系イコールメイド、この図式は間違いねえ・・・)

カズエはコスプレコーナーと書かれた一角に足を踏み入れた

カズエ「ぬおっ!こいつは・・宝の山じゃね?」

山ほど並ぶメイド衣装の中から一つを選んで手に取った

カズエ「・・・コイツで、お兄さんもメロメロに」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 12:08:55.06 ID:ti7FVXkIO<> ケシテエエエエエエエエエ!
リライトシテエエエエエエ!

カズエ「ん?電話・・・なっ、お、お兄さん・・・ヤバい、落ち着け、落ち着け・・・」

ピッ

カズエ「い、い、いらっしゃませ〜、ご主人たま〜

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 12:11:55.89 ID:ti7FVXkIO<>
〜家〜

兄「・・・あれ?間違えたかな?・・・さっき聞いた番号・・・」

友「なんか、いらっしゃいませとか聞こえたぞ、店にかけちゃったんじゃね?」

兄「すいません、間違えましたー」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/29(金) 12:33:48.78 ID:evsMrNTAo<> おつ
友の存在忘れてたw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 12:35:43.30 ID:ti7FVXkIO<>
〜ドンキ〜

カズエ「いやいやいや、間違ってないぃっす!カズエっす」

兄『ああ、よかった・・・さっきはどうもね』

カズエ「いえいえ(何をやっとんだウチは・・・)」

兄『ところでさ、妹どこ行ったかしらない?』

カズエ「え?いや、聞いてないですよ、帰ってないんですか?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/29(金) 13:32:24.85 ID:4M3qPQsNo<> はよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 18:55:25.04 ID:ti7FVXkIO<> 兄『いや、一回帰って来たみたいなんだけど・・・あ、ヒロシ先輩って知ってる?』

カズエ「知ってますー、サッカー部のイケメンっすよね、イモ子オキニーの」

兄『そのヒロシ君に会いに行くって、出かけたみたいなんだよね』

カズエ「へぇー!マジっすか?!イモいつの間に・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 19:03:31.35 ID:ti7FVXkIO<> 兄『そのヒロシ先輩なんだけど・・・どうなのかな?』

カズエ「どうって?」

兄『女関係で・・・噂聞かない?』

カズエ「どうっすかねー、ウチとイモ子は他とつるまないから噂とかはわかんないっすねー・・・
他の二人の方がフレンドリーに色々遊んでるみたいっすけど・・・聞いてみます?」

兄『ゴメン、お願いしていい?』

カズエ「ドキッ、お、お、お兄さんのお願いだったららら、か、かっ、かしこまりましたご主人たまーーー!」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/29(金) 20:22:00.52 ID:OzQrKkoIO<> アフロの癖に可愛いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 21:11:26.16 ID:ti7FVXkIO<>


〜駅前〜

妹「ドキドキ・・・えっと、待ち合わせ場所は・・・あっ、いた!」

女友A「おーい!イモ子ー!」

女友B「突然ワリーね!」

男C「・・・おお、カワイイ」

男D「こんちわー、なんだ二人の友達だって言うから、もっとギャルっぽい子が来ると思ったよー」

ヒロシ「・・・」

待ち合わせ場所の時計台の前にいたのは、屋上にいたカズエの他の二人に、
髪の毛を染めて原色の派手な服を着た二人と、それに比べると少し落ち着いた身なりのヒロシ
男達は高校生だろうが、格好のせいか少し年上に見えた
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 23:40:15.20 ID:ti7FVXkIO<> 妹「あっ、よっ、よろしくお願いします」

ヒロシ「・・・クスッ」

女友A「なにそれーイモ子ー、ブリッてんじゃねー?」

女友B「いつもの調子はどしたー?」

男C「まあまあ、君達とキャラが違うんだから」

男D「マジで、どっかの芸能事務所所属してない?」

妹「い、いえいえ(ヒロシ先輩笑ってくれた・・・)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/29(金) 23:47:28.74 ID:ti7FVXkIO<> ヒロシ「じゃあ・・・まあ、制服の子がいることだし、居酒屋は無理だな」

男C「そうだな」

男D「じゃあ・・・年齢聞かれない酒屋で酒買って、ヒロシんち行くか」

男C「しょっぱなから?飛ばすねえー」

女友A「なになにー?」

ヒロシ「おい、余計なこと言うな・・・」

男C「・・・わ、わりい」

女友B「どこでもいいから、早くしよーぜー」

ヒロシ「ああ・・・仕方ないから、ウチ行くか」

妹「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 00:02:14.54 ID:5NDPn108o<> ピーンチ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/06/30(土) 00:03:53.98 ID:J/X2Edeso<> 早くペルソナチェンジだ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/30(土) 00:25:55.98 ID:o0PVhaoIO<> 妹は兄の言葉を思い出していた
『あんまり無茶するなよ、死んだカーちゃんに顔向け出来ないぞ』

妹(でも・・・だって、ウチなんか・・・別に・・・)

ヒロシ「よし、決まり!いくぞ」

長身のヒロシの腕が妹の肩に回された

妹「!」

女友A「あれー?もうそんな感じー?」

男C「ヒロシ清純系好きだからなー」

妹「イヤッ!」

妹は反射的にヒロシの腕を振りほどいてしまった

ヒロシ「?!」

妹「ご、ごめんなさい・・・あの」

ダッ

女友B「イモ子?!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/30(土) 00:33:04.46 ID:o0PVhaoIO<> 妹は皆に背を向け駅の方に走り出していた

妹(なに?せっかくヒロシ先輩が・・・意味わかんない・・・!)

女友A「・・・イモ子どしたんだろ?」

女友B「なんか、いつもと様子ちがったよね」

男C「なんか・・・用事思い出しちゃったかな?」

男D「まあ、しょうがないか、まあ残った皆で楽しもうよ居酒屋も行けるし、ハハハ・・・」

ヒロシ「・・・」

ジリリリリリ!

女友A「あ、電話」

〜家〜

友「・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 00:37:05.95 ID:o0PVhaoIO<>
〜家〜

友「・・・電話、こないな」

兄「・・・」

友「さっきの話・・・マジか?そのヒロシが、色々な女と・・・」

兄「・・・二人だけだけどな、試合前と試合後で別の女・・・どっちも親密そうだった」

友「そんな男の所に妹ちゃん・・・クソッ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 00:43:33.85 ID:o0PVhaoIO<> テキショウウチトッタリィ!
テキショウウチトッタリィ!

兄「電話・・・カズエちゃん」

友「!」

ピッ

兄「もしもし・・・え?あ、そうなの・・・うん、そっか・・・ありがとうね」

ピッ

友「なんだって?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 00:47:52.17 ID:5NDPn108o<> 着信音無双ワロタwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 06:05:40.06 ID:9USMRyx3o<> なんでここでおわる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/30(土) 09:08:16.90 ID:o0PVhaoIO<> 兄「友達と一緒に、ヒロシと飲み会する為に集まったらしい」

友「飲み会・・・大丈夫なのか?!」

兄「ああ・・・何故か突然、逃げるようにしていなくなったらしい・・・」

友「そうか、ホッ・・・でも一体どこに」

兄「・・・まあ・・・そのうち、帰るだろ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/30(土) 09:10:42.32 ID:o0PVhaoIO<> 友「なんなんだよ、それ」

兄「は?」

友「妹ちゃんのこと、心配なのか?そうじゃないのか?」

兄「なんだよ、突然・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/30(土) 09:42:27.93 ID:o0PVhaoIO<> 友「妹ちゃんがギャル化したのだって、今回みたいに急に髪形変えたり、メイク落としたりしたのだって、
無意識におまえの気を引きたくてやってたんじゃないのか?」

兄「・・・」

友「彼氏だ彼女だ言って、好き好き言い合ってたって、結局別れちまえばそこでお終いだろ?
所詮いくらだって替わりがきくんだよ」

兄「・・・」

友「友達だって、俺達ぐらい長い付き合いでもな、家族の繋がりに比べれば屁みたいなもんだ」

兄「・・・友」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 10:12:05.64 ID:FIO0uri+o<> 追い付いたけど2000万パワーズで爆笑した <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 12:19:12.89 ID:o0PVhaoIO<>


〜居酒屋〜

男C「のんじゃえ、のんじゃえー!」

女友A「イエーイ!ゴクゴクゴク」

男D「お〜!いいねえ〜!」

女友B「・・・ねえ〜、ヒロシせんぱぁい」

ヒロシ「・・・ん?」

女友B「彼女とかいないの〜?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/30(土) 18:34:23.91 ID:QLpRrfaAO<> 方言に親近感がww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 00:39:12.49 ID:7YhuucNIO<> ヒロシ「ん・・・いるよ」

女B「あーやっぱなー、でも結構色んな子と歩いてるの目撃されてるよー、先輩」

ヒロシ「いっばいいるからね、彼女」

女B「なにー?さいてー、もー」

ヒロシ「ウソウソ、ははは」

女B「なにがー?どこまでがー?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/02(月) 21:45:21.36 ID:tyV2lIhoo<> どうも妹が加奈子な感じ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/03(火) 00:18:52.04 ID:Ey4Pg+8Jo<> >>124
柳原? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/03(火) 00:26:04.63 ID:WTxFLxgko<> >>125
俺妹だろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/03(火) 00:46:00.53 ID:W+7DkRek0<> 柳原ワロタwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/03(火) 00:47:33.46 ID:sv+sKa+Io<> バッファローマンに柳原加奈子とか濃すぎるだろ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/03(火) 02:07:25.50 ID:sVdzq8lGo<> 自分も柳原の方浮かんだわ

まだかね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/03(火) 09:34:03.24 ID:TyL79yV8o<> これだから関西人は <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/07/03(火) 09:48:12.27 ID:Zhs7XuOdo<> >>130
関西人乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/07/03(火) 13:33:01.68 ID:kqubQwQUo<> ふっ────これだから <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 13:57:33.58 ID:vbJ+yytIO<> ヒロシ「ははは、まあまあ、あのさ・・・さっきの子ってさ」

女友B「さっきの?イモ子?あー、やっぱきになるんだ?やっぱなー、キャラ変えて可愛いくなったからなー、やっぱああいう系の方が男は好きなんだー」

ヒロシ「・・・いや、おまえの方が可愛いじゃん」

女友B「・・・えー・・・」

ヒロシ「いや、マジだけど、これは」

女友B「・・・えー・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 14:03:58.81 ID:vbJ+yytIO<> ヒロシ「あ、それでさ、さっきの子に謝っといて欲しいんだけど・・・緊張ほぐそうとして、肩に手回したら怒っちゃったみたいでさ」

女友B「ああ、そっかー、電話してみようかな・・・」

ヒロシ「してあげてくれる?」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/03(火) 14:15:59.36 ID:rtqn/iByo<> ヴァッファローマン… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 15:14:28.38 ID:vbJ+yytIO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜デパートの屋上〜

妹は、昼間兄と座ったベンチに一人座り、空を見上げていた

妹「・・・家にも帰りにくいし・・・」

途方に暮れると言うのはこんな感じなのかなどと、考えている所で電話が鳴った
着信の画像を見て電話を出る



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 15:21:58.36 ID:vbJ+yytIO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜居酒屋〜

女友B「あー、イモ子ー?どこにいるのー?」

妹『・・・ごめんね、さっき、ホントに』

女友B「うんうん、それでヒロシ先輩が謝っといてって・・・まあ、今隣にいるんだけど」

ヒロシ「ちょっとかわって」

女友B「え?あ、ヒロシ先輩にかわるねー」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/03(火) 15:27:02.40 ID:vbJ+yytIO<> ヒロシ「もしもし、あれ?なんか電波悪いな・・・」

ヒロシは立ちあがり、感度の良い所を探すように女友Bを置いて通路のほうへ足を運んだ
だが、電波の感度は元々良好だった

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 23:45:05.57 ID:vbJ+yytIO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜デパート屋上〜

妹「えっ、えっ?ちょっ・・・ヒロシ先輩?」

ヒロシ『さっき・・・ゴメンね、緊張ほぐそうとしたんだけど・・・無神経だったね』

妹「いえいえ!こっちこそ、ゴメンなさい、あんな帰り方・・・」

ヒロシ『気にしないでよ、俺も気にしないからさ』

妹「あ、ありがとうございます」

ヒロシ『それで、今どこにいるの?』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山口県)<>sage<>2012/07/04(水) 00:06:26.92 ID:FSHIY1gro<>
イモ子逃げてええええ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/04(水) 00:10:45.82 ID:NBa5RZC4o<> 2000万パワーズはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 00:17:45.70 ID:nIuiJC1do<> ハリケーンミキサーはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 00:49:09.96 ID:ft76n9sIO<> 野原係長の妄想だろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/07/04(水) 06:14:10.88 ID:dxHfMhHAO<> ロングホーントレインはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 09:54:42.21 ID:uHb/PjtRo<> ハリケーンミキサーはよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/04(水) 11:54:00.92 ID:QUW4SbxIO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜居酒屋〜

ヒロシ「みんな待ってるよ、迎えに行くからさ」

妹『・・・でも・・・』
“本日はマルイを御利用いただき・・・間も無く閉館の・・・”

ヒロシ「あ、マルイね、近いから五分で行くから、待っててね」

妹『え?あっ・・・』

ピッ

ヒロシは電話を切ると自分の携帯電話を取り出し、素早く妹の番号を登録した


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/07/04(水) 11:56:51.05 ID:Gr05HEhPo<> ヒロシあかん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/04(水) 12:08:58.71 ID:QUW4SbxIO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜本屋〜

カズエは兄への電話の後、本屋に入り、アニメやフィギュアなどが載っている専門誌を開いていた

カズエ「・・・アニキャラ、こんなんもお兄さん好きな訳か」

兄の好みそうな(カズエの勝手な憶測だが)キャラクターの研究に没頭し過ぎて、無意識の内に言葉が出てしまうと、隣で同じような雑誌を立ち読みしている男と目が会った

『ドゥフ』

カズエ「・・・何見てんだよ、キメエな」

男は脂ぎった長髪に不精髭を生やし、太っていて、服装もファッションとは無縁のチェックのシャツにスラックス
いわゆる【ヲタク】と呼ばれる人種だった

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/07/04(水) 12:13:28.25 ID:HCQHLJ4AO<> ヒロシ、イモ子に手を出したらテメェの内臓引き抜くぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/04(水) 12:31:14.38 ID:QUW4SbxIO<> 『ジブンダッテミテタクセニ・・・ブツブツ』

カズエ「なーにをゴチャゴチャぬかしてんだクルァッ・・・あっ」

ヲタクの男が手に持っていた雑誌には表紙に【フィギュア・アニキャラコスプレ大全集】とタイトルが記載されていた

カズエ「・・・あんた、詳しいの?」

『アンタ・・・と呼ぶのはやめて欲しい・・・そう、一応私には【マリトースキー】と言う名があるんだ』

カズエ「・・・うわぁ」







<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 13:20:54.83 ID:DBZuARu5o<> お前らキタ――(゚∀゚)――!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(高知県)<>sage<>2012/07/04(水) 13:25:37.13 ID:wt2szuEfo<> 鬱にするなら徹底してどん底に落堕として欲しい
ヤられてからの救済なんて要らないから <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 13:35:24.90 ID:hfbmSn1Zo<> そういう希望はいらない
>>1の書きたいように書けば良い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<>sage<>2012/07/04(水) 18:25:44.40 ID:SZTKcOuUo<> >>152
それは君だけで他の人は他のことを望んでいるんだから静かに待ちまちょうねー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 18:38:33.01 ID:DpnhC/YIO<> >>152
自分でスレ立てて自分で書いたら? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/04(水) 18:39:31.39 ID:NBa5RZC4o<> お前らフルボッコすぎワロタ
VIPからの移転SSだしこういうのがいるのは仕方ないったら仕方ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 19:07:05.16 ID:pxuxDBTDO<> >>152
さっさとタヒねよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/04(水) 19:13:57.27 ID:QUW4SbxIO<>
〜家〜

十七年来の友、思えば母が死んだ時も、父親が女の元に消えた時も、いつも何も言わず兄妹の側で見守ってくれていた
兄は、今目の前で目を潤ませながら、本気で自分達のことを心配してくれているこの男と、一生、友でいようと心に誓った

友「電話・・・してみろよ」

兄「・・・わかった」






<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/04(水) 19:51:32.95 ID:QUW4SbxIO<>
〜デパート屋上〜

ヒロシがこちらへ向かうと言う言葉を残して電話を切った、
妹は携帯電話を見ながら硬直するしかなかった

妹「嘘、どうしよう」

自分の髪を撫でてみると、つい先ほど駅前で肩に回されたヒロシの腕を払ったことが思い出された

妹「・・・謝らなくちゃ」

ピロロロロロ
ピロロロロロ

妹「電話・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/07/05(木) 19:05:24.32 ID:tOO8Hf5Go<> はよはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/07/05(木) 22:04:31.21 ID:p0nuHq5Do<> はよはよ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 23:58:14.66 ID:NXyZo8pso<> 野原ヒロシにしか見えない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/06(金) 00:02:38.71 ID:ZV93M3yeo<> それはない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 01:00:09.41 ID:6DLRJ0WAo<> そんなヒロシに騙されて <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/07/06(金) 08:58:20.84 ID:NdPY1I9qo<> >>164
作者の趣味の渋さ的に、マジでそれが元ネタな気がして来た <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 09:21:17.70 ID:SOd4FcQIO<> ピッ

妹「・・・もしもし」

ヒロシ『もしもーし、マルイに着いたけど、どこにいる?』

妹「あっ、今、屋上です・・・」

ヒロシ『ああ、そっか、じゃあそこまで行こうか?』

妹がうろたえながら、どうしたらいいか考えていると、後ろから声をかけられた

警備員「申し訳ございません、そろそろ閉店のお時間でございます」

妹「はいっ、ごめんなさい、すぐ帰ります・・・」

ヒロシ『あっ、早く帰れっていわれてる?ははは、じゃあ駅側の入り口の前で待ってるね』

妹「え、わっ、わかりました・・・すぐ行きます」


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 09:36:59.51 ID:SOd4FcQIO<>
〜家〜

『ピロロロロ』
『ピロロロロ』

兄「う〜ん・・・出ないな」

友「妹ちゃん、家でマナーモードにしてるか?」

兄「いや、普段から『電話が音鳴らねえでどうすんだ』とか言ってるから、多分マナーモードにする、やり方すら知らないと思う」

友「そうか・・・だとすると、話し中かもな」

兄「もう一回、あの子に頼ってみるか・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/06(金) 09:39:39.95 ID:sczBHhh7o<> ハリケーンミキサー来るか! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 09:50:46.55 ID:SOd4FcQIO<>
〜本屋〜

カズエ「マ、マリー・・・何?」

マリトースキー「マリトースキーさ・・・やはりそうか・・・こっち側の人間には、まだ名が知られてないんだね、フッ」

カズエ「こっち側ってどっち側だよ、こえーよ」

マリトースキー「我々の居る処ね・・・そうだな、情報と電子に支配された、果て無き混沌【カオス】・・・其処では誰もが望んだ姿になれる・・・異空間って言ったらわかりやすいかな?ミス・アフロディテ」

カズエ「余計わかりにくいわ、ネットって言え・・・いや、誰がアフロディテだ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 10:43:12.36 ID:IaMuUvdho<> 相変わらずお前ら面倒くさいなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 15:21:01.03 ID:gXCxTNqIO<> アフロwwwwディナwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 17:07:11.21 ID:SOd4FcQIO<> ケシテエエエエエエエエ!
リライトシテエエエエエ!

カズエ「あ、電話・・・!!お兄さん!!」

マリトースキー「ふぅん、お兄さん・・・ねえ・・・」

ピッ

カズエ「え、えっと、もしもし・・・魔法少女カズリンだじょ!蝋人形にしてやろうか!!」

マリトースキー「!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 17:09:40.20 ID:SOd4FcQIO<>
〜家〜

兄「・・・あれ?」

友「ろ、蝋人形とか聞こえたぞ・・・おまえヤバイとこにかけたんじゃねえか?」

兄「だって、さっきと同じ番号なのに・・・すいません、間違いましたー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/06(金) 17:23:59.15 ID:ceCSB4zto<>         _         . , _ ,
     , - '`r‐'´        ` ‐r'`''‐、
    r'ヽ./             \,- 'ヽ
   i'  /                l   i
   l, -‐l    $$$$$$$$$$$     /` ‐、,l
   |   ヽ  $$$$$$$$$$$$$$$ /\  |
   ヽ / `-$$$$$$$$$$$$$$,rく     、/
    丶  $./ ̄ ̄| ̄ ̄\$$$\\  /
     ヽ/$|.   、Y     |$$$$ヽ, r'´
      `$| r'`‐、_,、,-─_,' .|$$$$$$$    魔法少女カズリンだじょ!
       $|  ̄|./|_|` ̄|  |$$$$$$
       $| .| 、__,_ |  |$$$$$
       $\| `ー─‐"| /$$$$
        $$\ r‐ /$$$$
          $$$$$$$$ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 17:44:08.40 ID:IaMuUvdho<> >>174
くっそワロタwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 18:11:12.91 ID:FFJMJrgho<> おいついた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 18:14:39.88 ID:SOd4FcQIO<>
〜本屋〜

カズエ「いやいやいやいや!間違ってないっす!カズエっす!」

兄『あれ?・・・なんかカズエちゃんに電話すると、一回変なトコに繋がるんだよね・・・』

カズエ「そ、そうなんすか・・・不思議だな〜(違う、こうじゃないんだ・・・最悪だ)」

兄『ゴメンね、何度もかけて、カズエちゃんしか頼る人がいなくてさ・・・』

カズエ「んなっなななっ、う、ウチにしか・・・た、たよ、頼、頼っ、頼朝っ・・・」

兄『また聞いてもいいかな?』

カズエ「はい!よるぉこぉんでぇ!」

マリトースキー「暫し!!!待たれい!!!!ミス・アフロディテ!!!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 18:25:17.89 ID:SOd4FcQIO<> 突然甲高い声で興奮気味に、通話中のカズエに叫んだ、『マリトースキー』と名乗る男

カズエ「うっせーな、なんだよまんこすきー、お兄さんに聞こえんだろ」

マリトースキー「まん・・・ッ!何と、下品な!マリトースキー、リカルド・マリトースキーだ!!・・・ミス・アフロディテよ、貴女に一つ問いたい!!宜しいか!!!!」

カズエ「うっせーよ!うっせーよ!宜しくねーよ!おもっきり電話中だろが!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 18:47:25.79 ID:SOd4FcQIO<> マリトースキー「では続けよう!先ず、貴女の話す「お兄さん」と呼ぶ者!貴女の実の兄では無いことは明白!!」

カズエ「何なんだ何なんだおめーは!何話し始めてんだ頭おかしーのか?!」

マリトースキー「そして先程・・・貴女は自らを『魔法少女』と呼んだ・・・どういうことか、御説明頂こう!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 18:58:36.13 ID:SOd4FcQIO<>
〜家〜

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 19:10:27.45 ID:SOd4FcQIO<> 兄「・・・なんか、向こう凄いことになってるみたい」

友「喧嘩してんの?彼氏じゃね?」

兄「そ、そうかな?何か悪いことしたかな」

友「なんて言ってる?」

兄「なんか・・・暫し待たれいとか、リカルドとか、魔法少女とか・・・」

友「か、変わった子なんだな、ギャルじゃなかったっけ?」

兄「うん・・・アフロの」

友「・・・アフロのJK・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 21:29:46.67 ID:SOd4FcQIO<>
〜本屋〜

カズエ「御説明しねえよ!あっち行け!」

ドスッ

カズエの15cmヒールがマリトースキーの盛り上がった腹にめり込んだ

マリトースキー「グペゥッ!」

カズエ「もしもし!もしもし!お兄さん!聞こえますか?!」

兄『いや・・・なんかゴメンね、彼氏怒ってるみたい?』

カズエ「かっ!チョッ!無いっす!通りすがりのキモヲタがちょっかいだしてきただけっす!」

マリトースキー「ソッチガハナシカケテキタクセニ.....」




<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)<>sage<>2012/07/06(金) 21:55:13.02 ID:lgdRfxFAO<> >>165
いや、ヒロシとトオルだったら
ビーバップかと。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 22:05:42.85 ID:SOd4FcQIO<> >>183
正解です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/07/06(金) 22:20:47.49 ID:/DjOWsP2o<> ノブオとジュンとシンペーとゲンさんはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 22:22:28.42 ID:6DLRJ0WAo<> はよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 22:26:47.99 ID:LZq1+pJYo<> つづきはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/06(金) 22:47:48.98 ID:ol0KQCBso<> いいから続きはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/07/06(金) 22:49:03.28 ID:ceCSB4zto<> ここはVIPじゃないから落ち着け <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/06(金) 23:09:01.99 ID:SOd4FcQIO<>
〜マルイ前〜

ヒロシ(あの子で100人目・・・ギャルが多かったからああ言うタイプの子は貴重だな)

ヒロシは大きなガラスでできた扉のすぐ前にあるベンチで、妹を待っていた
店内の通路の奥から小走りでこちらへ近づく妹の姿が見えた

ヒロシ「・・・合格だな」

タタタタタタ

妹「ハァ、ハァ・・・ごめんなさい、待たせてしまって・・・」

ヒロシ「イヤ、全然・・・みんなでカラオケ行こうとしたんだけど、どこもいっぱいでさ、とりあえず俺のウチ近いからそこで待機してるよ、着いてきて」

妹「えっ、あっ、はい」




<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/06(金) 23:48:52.45 ID:ZV93M3yeo<> やめろぉぉぉ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/07(土) 00:31:13.70 ID:xF5/tROIO<>
〜家〜

兄「あのさ、やっぱり妹帰って来ないんだよね、電話も繋がらないし・・・なんか心当たりないかな?」

カズエ『そうなんすか・・・ヒロシ先輩、イモ子の肩に手回したりしたらしいし、ビックリしちゃったっぽいっすね・・・どこ行ったかなあ』

兄「・・・そうなんだ、どこか一人でよく行く場所とか心当たりない?」

カズエ『そうっすねぇー・・・イモ子あんまり一人で行動しないから・・・』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 00:36:09.33 ID:CJChMaJPo<> イモ子表記なら何とかなる
妹子でもなんとかなる


妹だとダメっぽい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 01:11:25.92 ID:xF5/tROIO<>
〜本屋〜

カズエ「ん〜・・・」

マリトースキー「・・・二択・・・」

カズエ「は?」

マリトースキー「ミス・アフロディテ、その彼女は恐らく君の親友であろう」

カズエ「え・・・まあ・・・そうだけど」

床に這いつくばっていたマリトースキーがこちらに顔を向けると、先程までの埋もれていた眼球が剥き出され、生気に満ちた顔になっていた

マリトースキー「親友である貴女が彼女の今いる場所が解らない、これがポイントだ」

カズエ「・・・へ?」

マリトースキー「いつもは必ず誰かと行動を共にしている、それが突然たった一人にされてしまった・・・さあどうする」

カズエ「ど、どうするって・・・?」

マリトースキー「『お兄さん』とはその彼女のお兄さんなんだね、その『お兄さん』の元にも帰らない、または帰れない・・・喧嘩でもしたのかな?」

カズエ「そうみたい・・・だけど」

マリトースキー「そんな彼女が足を運ぶ場所、そう、それは、つい最近腰を落ち着けた場所だろう・・・これが一つ目」

カズエ「・・・腰を落ち着けた場所・・・スタバはそうは言えないし・・・お兄さんといたマルイの屋上?」

マリトースキー「でなければ・・・他の誰かと共にいる・・・ミス・アフロディテ、貴女を見るに、貴女と親友だということは、きっと同じタイプ、広く浅く交友関係を広めるタイプでは無い筈・・・」

カズエ「う、うん、そう」

マリトースキー「彼女が同性の友達といるのであれば、必ずと言っていい程、貴女の耳に入る筈・・・もしくは、在る程度誰といるか検討が付く、しかし、そんな貴女が『いる場所が解らない』と言っている」

カズエ「は、はい、言ってます」

マリトースキー「・・・二つ目は、異性と共にいる、恐らくはその彼女の肩に腕を回した『ヒロシ』と・・・」

カズエ「す、すげえ・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/07(土) 01:34:59.58 ID:xF5/tROIO<>
〜家〜

兄「もしもーし、おーい」

友「また喧嘩か?」

兄「いや、そんな感じでもないな・・・なんか感動してる」

カズエ『お兄さん!イモ子、多分ヒロシ先輩といます!』

兄「・・・なに?」

カズエ『あの子一人で行動するの慣れてないから、きっとまた、マルイの屋上に行って・・・もう閉店の時間だし、それでもし、他の子達とまた合流したんだったらウチに連絡入ると思うし・・・』

兄「・・・そうか、なるほど」

カズエ『それで、ホントに行く場所無くなってどうしようもなくなったら、ウチのとこに来ると思うけど、連絡ないし』

兄「ヒロシが、飲み会から単独行動で妹の元へ行って・・・合流したってこと?」

カズエ『そうとしか、思えないっす』

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 01:35:54.51 ID:rmFMSlnOo<> 既存の事実から最悪の事態をでっち上げる典型的2ちゃんネラーとみた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/07(土) 01:43:17.18 ID:Hb1Glaelo<> 今回ばかりは役に立ったようだが、普段なら迷惑極まりないな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/07(土) 08:35:45.82 ID:xF5/tROIO<>
〜本屋〜

兄『スゴいね、カズエちゃん・・・頭いいんだね・・・』

カズエ「いや、ウチじゃ・・・」

兄『とにかく、駅の方へ向おう・・・カズエちゃん・・・時間が遅くなっちゃったけど、よかったら一緒に探してくれる?』

カズエ「ももももももちっす、あ、ドンキの近くの本屋にいるんで、駅で待ってますね」

兄『ありがとう、ホント助かる・・・すぐに向かうから待っててね』

カズエ「まちますまつます、朽ち果てるまででもまちますんで!あ、待ってる間イモ子にも何回かイモ子に電話してみます、あと飲みに行ったメンバーにも・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/07(土) 09:03:41.83 ID:xF5/tROIO<> ピッ

カズエは電話を切った
そして、ついさっき蹴りを入れてしまったマリトースキーの方へ詫びを入れようと振り返るが、既に姿は無かった

カズエ(あれ?いない・・・なんか、悪かったな、それに・・・アイツ何モンなの?)

カズエは、礼の一つも言えなかったわだかまりを持ちながら、駅に向かおうと雑誌を手にすると
そこにわざとらしく落ちて(?)いた名刺を発見した


二次元から三次元、そして果てには難事件、浮気調査に犯罪教唆、それら全ては、お手のモノさ
マリトースキー、みんなダイスキー
あいつに任せりゃもうカンペキー
いますぐ連絡、皆すぐ潔白

クライアント・パートナーズ【何でも屋】

代表取締役社長
リカルド・マリトースキー


カズエ「ラップだせえ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/07/07(土) 09:08:41.22 ID:GBHvU2+AO<> キモヲタ社長…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/07/07(土) 09:27:29.59 ID:AYdFxWcXo<> 少なくともコミュ障じゃねーな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 16:34:44.34 ID:8lwXK70IO<>
〜駅前の通り〜

上背のあるヒロシの歩くペースは、早過ぎず遅過ぎず、女の子が後を着いて行くのに、丁度いい早さだった
だからと言って途中で話をしながらと言う余裕は無く、着いて行く事にしか集中出来ない早さ
つまり、途中で断る事が出来ない、妹は見えないロープで括られ、引っ張られて行ってる感覚だった

ヒロシ「もう、すぐそこだからね・・・あれ?電話だ」

優しい笑顔で妹に振り返ったヒロシは、電話の入っているポケットを見た
電話は、スリープ状態のままで、鳴っていない
ヒロシは電話に出る、フリをした

ヒロシ「もしもし・・・ああそうなの?じゃあ、待ってるわ・・・悪いな買いだし頼んで・・・うん、じゃ後で」

妹「どうしました?」

ヒロシ「なんかカラオケより、飲んでた方が楽しいって話になって、みんなで買い出しに出たみたい」

妹「ああ、そうなんですか」

ヒロシ「俺たちの分も買って来てくれるみたい、部屋でちょっと待っててだって」










<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/07(土) 16:50:56.00 ID:8lwXK70IO<> 駅から遠ざかるヒロシと妹は、大きな交差点で足を止めた
駅前は車の通りが多い
ヒロシは切ったフリをした電話をポケットに入れ、信号が青になったのを確認すると、また歩き始めた
この交差点は大きな割に、歩行者の信号が変わるのが異常に早い
皆小走りで渡って行く、

その中に兄と友の姿があった

すれ違う四人、妹は長身のヒロシの影に隠れて、兄達の方から見えない
ヒロシは昼間のジャージ姿と違い、ヘアーもセットしている為、兄は気づかない

そのまま、お互い逆方向に離れて行き、
やがて信号が変わった

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 23:31:36.05 ID:mWtP/Hwco<> 心臓によくないスレだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/07/08(日) 04:50:54.55 ID:3CXjjx8E0<> 妹に手ェ出したら俺がヒロシの穴という穴をブチ抜いたるわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/08(日) 09:19:01.04 ID:UmjM3wTIO<> 兄「駅前の時計台のトコにいるって言ってたけど・・・」

友「あ、あんなところにボボボーボ・ボーボボが・・・」

兄「それだ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/08(日) 10:00:03.89 ID:HBJu6DFIO<> ヒロシ殴り代行マダー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/08(日) 10:18:58.55 ID:JfU8el30o<> バッファローマンの次はボーボボかよwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/07/08(日) 10:44:54.75 ID:aOK8ctSAO<> はやくヒロシをそげぶ並みに殴るんだ兄よ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/08(日) 21:47:45.64 ID:UmjM3wTIO<> カズエは何度も妹に電話をかけたが、圏外らしく繋がらなかった
そして、居酒屋のメンバーにかけると、ヒロシが向かえに行ったまま帰って来ないという

カズエ(・・・あれ?イモ子ヒロシ先輩と消えた?よかったのかな・・・でも、お兄さんヒロシ先輩の評判聞いて来たし・・・遊ばれたりしないだろうな、あの子処女だぞ・・・ウチもだけど)

兄「カズエちゃん!」

カズエ「おっ!おにっ!お兄さん!ご、ご無沙汰して・・・あっ、べ、別に会いたかったんじゃないんだからっ、勘違いしないでよねっ」

兄「う、うん・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/08(日) 21:52:31.84 ID:UmjM3wTIO<> 友「・・・おもしろい子だね」

カズエ「(しまった!ツンデレは上級者の技だった)あ、お兄さんのお友達っすか、オハツっす、カズエっす」

兄「ホントおもしろいよね、電話のアレもギャグだったんだね」

カズエ「いえ、あの・・・はい」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 12:21:03.16 ID:yvdGma+IO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜地下駐車場〜

ヒロシは交差点を渡った後、自分の家からは遠回りとなるビルの地下駐車場に入っていた
その駐車場を抜けるとビルの地下道に出る、そして、ビルの中の通路を抜けると正面にヒロシのアパートに出る

ヒロシ「こっちだよ、もうすぐだからね」

妹「は、はい」

妹は、ヒロシへの恋心もあるが、今は駅前で腕を払ってしまった罪悪感の方が強かった

本当の気持ちは今すぐ詫びを入れて、家に帰りたかった

しかし、家に帰れば兄がいる
今まで押さえていた気持ちをぶつけてしまった、兄が

いつもの様に、何食わぬ顔で玄関を開けて部屋に閉じこもってしまえばいいのだろう

だが、何故かそうすることすら出来ない

一日の内で起きた様々な事が妹の心に重くのし掛かかり、今はヒロシの後を追い続ける事しか出来なかった


暗い通路、鼓動が早くなる


中学生の時からカズエと共に、色々とお転婆はしてきた

だが、カズエと妹は、高校に入ってから知り合った他の二人と違い、知識だけが先走り、男を寄せ付け無い空気を出し続けてしまっていた

二人に男と集まる所に呼ばれても「そんな所に来る男に興味は無い」とカズエが一喝した事もあり、それ以来カズエは呼ばれ無くなった

妹も、カズエが行かないなら、と断っていた

しかし、妹には奇抜な洋服と、厚く塗り固めたメイクで隠された「寂しさ」が膨らんで来ていた


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 12:31:58.18 ID:yvdGma+IO<> 昨夜、ふざけた調子で、久しくまともに会話をしていなかった兄の部屋のドアを開き、言った言葉

それから堰を切ったようように、今日一日流れ続けた形に出来ない感情


妹(・・・兄貴に・・・お兄ちゃんに、甘えたかったのかな)









<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/07/09(月) 14:00:20.76 ID:gU4ohjTdo<> 妹ちん… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/09(月) 14:40:09.76 ID:+gPS+75Bo<> 魔法少女カズリンはまだか
ハリケーンミキサーかましたれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 14:52:57.29 ID:mIiiKGqDO<> いつになったらヒロシを半殺しにできますか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/07/09(月) 14:57:29.23 ID:3HuEHd/7o<> ヒロシまだ本格的に手は出してないのに殺意向けられ過ぎワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 15:03:53.46 ID:yvdGma+IO<> 今メイクを落とし、感情を出し切った妹の心は、触れれば粉々に砕ける程薄い、ガラス細工の花の様に繊細だった


駐車場に停まっている車は少なく、区切りのラインや縁石を気にせず、直進して行くヒロシ

妹「なんか・・・変わった所通るんですね」

少し息を切らせながら、そして、妹の方へ振り返るヒロシ

ヒロシ「・・・うん、近道なんだよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 15:13:14.07 ID:0Te9QQO2o<> そりゃ1000万パワーズに手を出そうとしたらハリケーンミキサーだろー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 16:14:11.36 ID:yvdGma+IO<>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

兄はカズエと話しながらも、落ち着かない様子でキョロキョロと道行く人々を見ながら携帯で妹の番号を押していた
だが、相変わらず電波は届かない

友「・・・急がなきゃな、カズエちゃんだよね、ヒロシが行きそうな場所に心当たりは?」

カズエ「ウチは全く・・・多分、居酒屋に行ってるメンバーなら、他の男から聞き出せるかも」

兄「・・・俺、ちょっとそこら辺見てくる


ダッ


友「あっ!ちょっと待・・・」

カズエ「・・・行っちゃった・・・」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/07/09(月) 16:30:12.82 ID:PZUcwO3D0<> 今んところヒロシはそこまで悪い事はしてない
妹のメンタルが弱い上に流れに流されやすいってだけで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 16:32:46.59 ID:KFhESygDO<> いやいやヒロシはヤリチンだけで十分最悪だぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/09(月) 16:34:35.84 ID:fAWlncPzo<> 連れ込むまでの一連のアクションが、ひろしのクズっぷりを如実に物語ってるわ。

フルボッコまだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 16:39:00.81 ID:yvdGma+IO<> 小走りで人混みに消えて行く兄の姿を、友は不謹慎のような気持ちを持ちながらも、少し微笑んで見送った

カズエ「・・・お兄さん」

友「・・・うん、俺たちはその居酒屋の人からヒロシの事を聞き出す方法を考えよう」

カズエ「さっき電話したら、もうカナリ酔ってたから、あの子達が他の男に聞き出すのは難しそうっすよ」

友「そっか・・・ヤバイな」

カズエ「・・・お兄さん、大丈夫っすかね・・・ムチャシン(無茶苦茶心配)っす」

友「あいつは大丈夫だろう、もし何かわかったら携帯鳴らせばいいし」

カズエ「でも、ここら辺って電波入りにくいトコ多いんすよ、ちょっと建物の中入ったらバリゼロ(バリバリアンテナゼロ本)だし」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 17:04:28.02 ID:mIiiKGqDO<> それに足臭いんだぞヤバいだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 17:58:21.52 ID:AjmGGrDMo<> スレタイからどうしてこうなった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/09(月) 18:11:18.18 ID:+gPS+75Bo<> ヤりたいだから間違っちゃいない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 18:20:47.06 ID:yvdGma+IO<> 友「居酒屋ァ、乗り込むか・・・」

カズエ「え?力ずくっスカ?でもサッカー部の連中って意外とマッチョ多いっスよ、」

友「へえ・・・」

カズエ「しかも試合に勝つタメだったらどんな手でも使うとか・・・パワープレイってヤツスかね」

『成る程・・・』

友「なっ・・・誰だ?!」

カズエ「!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/07/09(月) 18:27:05.58 ID:0kldiuQjo<> リカルドキター <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 18:41:00.27 ID:8dCqNAhJo<> ?「・・・」コーホー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 18:53:20.70 ID:mIiiKGqDO<> ?「フォースを感じろ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 19:53:05.03 ID:yvdGma+IO<> マリトースキー「・・・暫くだね、ミス・アフロディテ」

カズエ「まんこ大好き人間・・・」

友「ヲタ・・・にしては、この迫力・・・な、何大好きだって?!」

マリトースキー「何好きでも無い、リカルド・マリトースキーだ!名刺を見なかったのかミス・アフロディテ」

カズエ「あ、やっぱりワザと置いてったな」

マリトースキー「ドゥフ!ドゥフ!ドゥフゥッ!!違うんですがー?たまたまポケットから落ちてコス全(コスプレ大全集)の上に舞い降りし運命の輪廻なんですが?!ドゥフォ!」

友「う、うわぁ・・・」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/09(月) 20:13:04.92 ID:yvdGma+IO<>
〜駅前通り〜

兄は行く当ては無く、ただじっとしていられず走り出してしまった
妹が、血を分けたたった一人の家族が、見ず知らずの男の手に落ちようとしている

昨夜、彼女が兄の部屋のドアを開かなければ、こんなに心がかき乱されることは無かっただろう

母を失い、父が出て行き、この家を自分一人で守らなければと言う一心から、強くなろうと努力をして来た

本当に守るべきモノは、家ではなかった

友が、カズエが、そして妹が気づかせてくれた

守りたい、守る力を自分は持っている


兄「クソッ!・・・どこにいるんだー!!」


激しい人通りの中、兄の悲痛の声が響いた
人々は一度兄の方へ目を向け、直ぐに目を逸らし、また歩き始めた
だが、その中で目を向けたまま、体をフラつかせながら兄の方へ近づく影があった

女B「あれー?イモ子のにーちゃんじゃねーすかー?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/10(火) 00:15:37.44 ID:As55AmeIO<>
〜ビルの地下道〜

暗い地下駐車場はビルの通路につながっていた
ヒロシは知っていた、この道には携帯電話の電波が届かない事を

ヒロシ「みんなもう戻ってるかな?あはは」

妹は考えていた、いつから自分を嫌いになったのか
自分をあらゆる商品で覆い隠さなければいけなくなったのだろう
自分の事を構わず、あの事に没頭し続けた兄のせい
自分を捨てて家を出て行った父のせい

自分を残し、
この世を去った、母のせい

頭を横に強く振った

ヒロシ「・・・大丈夫?」

妹「ヒロシ先輩、あの・・・ただ謝りたくて・・・」

ヒロシ「うん、そうか、大丈夫だよ、大丈夫だから」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/10(火) 00:34:55.22 ID:As55AmeIO<>
〜駅前〜

マリトースキー「うぉっほん!えー・・・お初にお目に掛かる、貴方はお兄さんの友人、それも相当頼り甲斐のある・・・無二の親友、と言ったところか・・・」

友「へ?え、なになに?」

マリトースキー「細く見えるが、その拳、相当鍛えて来たようだね・・・ミスター・フレンディア」

カズエ「そうなんスカ?!スゲえ!!」

友「フ、フレンディア?!・・・いや、だから誰なの?カズエちゃんの友達?」

カズエ「あっ、そうだ、まんこさん・・・さっきサンクスッす」

友「とんでもない名前だな・・・」

マリトースキー「下品!違う!マリトースキー!おーぼーえーてーよー!」

カズエ「友さん、この人こう見えてこんな人なんすよ」

カズエは本屋でマリトースキーがワザと落とした名刺を、友に見せた

ピラ

友「・・・ラ、ラップだせえ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/10(火) 00:42:07.15 ID:As55AmeIO<>
〜駅前通り〜

兄「・・・あ、マルイの屋上にいた」

女B「どーもっす、ヒトミッす、お兄さんなんか今叫んでた?やべーんだけど、キャハハハハ!」

デパートの屋上で会った妹の友達、ヒトミはかなり酒が入っているようだった

兄「あの、さ、妹探し・・・」

ヒトミ「なんかー、ヒロシ先輩ウチに惚れてるっぽいこと言ってー、イモ子向かえに行って戻んねーみたいな?だから今探索モード入ってんだけどー」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 00:47:36.83 ID:KdG4NgJqo<> みんな名刺のラップ気になるんだなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 01:13:42.63 ID:uxM2l27Ro<> なんか…うん… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2012/07/10(火) 06:15:24.08 ID:oe7yA12Jo<> ほ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/07/10(火) 08:25:23.07 ID:LNxW+Gu1o<> ここは保守しなくても落ちないぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/14(土) 02:48:41.83 ID:aoR77sJDO<> 待っているよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/21(土) 18:38:10.48 ID:dNoJtn77o<> まだかよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/22(日) 00:28:15.96 ID:vrmsWkDQo<> 終わったか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 13:06:48.13 ID:dpFaEp8xo<> まだ2週間じゃないか

待ってやろうぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/07/23(月) 19:18:34.23 ID:blFEtxR2o<> ゆっくり待つか
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/23(月) 19:33:24.60 ID:Wwtp/pVDO<> 遅漏にも程がある <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 16:12:13.23 ID:7rpOnysDO<> >>246
まだ二週間しか経ってないのになにいってんの新参さん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/07/24(火) 16:24:44.91 ID:S4c4U6MKo<> どっちが新参だよ
vipから来たのなんて95割これぐらいで放置して逃げてんじゃん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 16:32:28.93 ID:mt6cFaAJo<> 95割wwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/07/24(火) 16:38:34.54 ID:CE8zyVnBo<> よくあるネタだろ新参か

までテンプレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/07/24(火) 16:51:58.63 ID:D6kxDPHTo<> 以下通常運営 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 17:14:41.74 ID:75l+nGfIO<> >>248
創成期には一年待たされたこともありますよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 18:08:12.61 ID:yuJe6KlIO<> 立ってから2年以上経っててまだ完結してなくてそろそろ2スレ目かな
なんてスレもある <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 18:47:42.65 ID:uBeWZ4d0o<> 一年放置はSSスレならデフォ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 20:39:00.12 ID:cDHVvtbIO<> 急に伸びてたからきてみれば… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/07/24(火) 21:18:07.95 ID:5nQ4S3Bpo<> 急にっていう速さでもないんだが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/27(金) 16:49:33.10 ID:BbyQhV+z0<> なん…だと <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)<>sage<>2012/07/27(金) 18:08:30.18 ID:ZLUnsS13o<> あげんな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)<>sage<>2012/07/27(金) 19:49:54.70 ID:gXvxW0T4o<> 一年も放置されてたら流石にきるでしょ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/27(金) 23:13:33.57 ID:imxvAsaAo<> 残念ながら放置2ヶ月で落ちます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/07/27(金) 23:18:29.08 ID:iL2Pw90Lo<> >>260
そのルールも作者のレスが二ヶ月無ければ落ちるというもので
作者が生存報告だけしてれば基本的には落ちない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/28(土) 16:47:20.97 ID:NOvZzF08o<> オチに困って逃げたと考える方が無難 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/08/06(月) 23:23:45.22 ID:tv39Xo2fo<> なんだ結局糞なのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 11:53:22.07 ID:q/xqkGeIO<> まだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/09/17(月) 14:58:37.53 ID:3VUpy5EEo<> 終了、削除依頼ついでの上げ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 15:13:59.03 ID:wnLiTNrTo<> 削除依頼か 仕方ないね <>