無料アクセスカウンターofuda.cc「全世界カウント計画」
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫メニュー■ ■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:lain.
男「初恋の人は○○○だった。死にたい」友「落ち着け」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:15:16.01 ID:w246TZLIO

・純愛(笑)
・真剣なギャグ
・NTRなし。
・遅筆
・初スレ立て

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1340165715(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:17:37.88 ID:w246TZLIO


〜通学路〜

金曜の朝。
早めに家を出て、学校へと向かう。
少し回り道をして、ある人がバス停で降りてくるのを確認。

そしてその先の曲がり角まで、彼女に見つからないように裏道を走り、待ち伏せ、その時を待った。

やがて、肩に触れる程度のショートヘアを揺らし歩く、制服の似合う清純な女の子が現れ、すぐに目が合った。

朝の日差しに光る彼女の白い肌。
そこに浮かぶ、少し紅潮した頬、瑞々しい唇の色が、僕の胸を高鳴らせる。
そして笑顔。
あまりに輝かしく、蠱惑的になった彼女の眼差しに射抜かれるも、僕は耐えきれずに眼をすぐに逸らして、言う。

男「あ…おはよう」

女「おはよう!男くん…また会ったね!」

男「偶然だね!…と言いたいところだけど実は、少し時間を合わせようとしたんだ。
その…明日からは…迷惑じゃなければ…
バス停とかで待ってていいかな?」

女「全然大丈夫!明日から一緒に登校しようよ!
…出来たら、帰りも…途中までとか」

男「…おう!もちろん!」

2人の距離は急速に近づきつつあった。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:19:22.99 ID:w246TZLIO

〜高校〜

少し曇った昼の空に、少し曇ったチャイムが響く。

キーンコーン
カーンコーン

男「…ふぅ…やっと昼休みだ…
おっと!弁当忘れてた!
…仕方ない…購買に行こう」

……

男「もう全然いいの残ってなかった…」

男「…女ちゃんを誘って、一緒に食べるかな。…よし!」

男は携帯を取り出し、女の番号へと掛けた。

…プルルルル…

男「…出ない」

男「…彼女のクラス…覗いてみるか」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:20:40.78 ID:w246TZLIO

〜女のクラス前〜

男「…いない」

友「おう!男!どうした!?」

男「残念ながら、お前に用はない。女ちゃん見なかったか?」

友「まぁひどい!…女ちゃんなら…珍しく昼休み始まるなり、教室出て行ったよ。彼女も弁当忘れたのかな?…」

男「…そうか…でも、さっき購買に居なかったし、まだ教室に戻ってないとなると…うーん」

男「ありがとな、友!ちょっと探してみるわ!」

友「お?…お前も、女ちゃんに素直なって来たな?頑張れよ!」

男「…ありがとよ!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:21:55.60 ID:w246TZLIO
〜廊下〜

男(女ちゃん…最近可愛いよなぁ)

男(やっぱり、好きになっちゃったのかな。
いや好きだろ、絶対…
…初恋かぁ…)

(最近、彼女もいい顔で笑ってくれるし…)

友2「やあ男、さっきからニヤニヤしながらウロウロ歩き回って、どうしたんだ?」

男「!?…なんでもねぇよ!…それより女ちゃん、見なかったか?」

友2「ああ女ちゃん?…そういえばさっき、隣のクラスのチャラ男と4階に登って行くの、見たぜ?」

男「…はぁ?何で?」

友2「なんでって…知るかよ…そんなに怖い顔しないでくれ。」

男「まあいいや。探してみる。ありがとな。」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:22:51.34 ID:w246TZLIO

…20分後

男「いない…携帯も繋がらない…昼休み、もうすぐ終わるじゃん…」

男は中庭の時計を見た。

すると、中庭の向こうのガラス越しに、4階の使わなくなった教室から、女とチャラ男が笑いながら出てくるのが見えた。

男「…!!?」

男はノドが締め付けられ、心臓がズシリと重たくなるのを感じた。
逆に、身体の重心は上がり、宙に浮いている。

男は追いかけようと足を前に出すも、すぐに立ち止まってしまった。

男「…くっ……教室に戻ろう」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:23:57.14 ID:w246TZLIO

……

昼休み終了ギリギリに男は教室に戻り、席についた。

授業が始まってからというもの、男は上の空だった。

男(くそっ…なんで…どうして…)
嫌な想像が頭を駆け巡り、心を刻みつける。

授業が終わって10分休みに入っても、彼女に会う気は起きなかった。まだ勇気がなかった。

男(帰りも約束したんだし…その時でいいか…)

掃除を終え、帰宅する時間になると、彼女から電話があった。

男「もしもし?」

電話「もしもし、男くん?ゴメンね。もう少しで掃除が終わるから、5分後くらいに校門前に。」

男「…分かった。待ってるよ。」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:25:34.45 ID:w246TZLIO


しばらくして、彼女が現れた。

女「お待たせ!一緒に帰ろ?」

男「うん。」

彼女は今日あった事を、嬉しそうに話していた。

男はただ相づちを返すだけだ。

女「男くんは、今日どうだった?」

男は一息つき、自然に聞こえるよう努力して、質問で返した。
男「…今日の昼休み、どこに居たの?」

女は少し間を置いた後、返した。

女「ちょっと友達と弁当食べに行ってたの。電話に出られなくてゴメンね。」

男「…ふーん…別に良いけど」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:26:51.37 ID:w246TZLIO

男は上を向きながら少し歩き、唐突に尋ねる。
今度は、相手に鋭く刺さるように、冷たく。

男「…君のその友達って…チャラ男だよね?」

女は少し立ち止まって、眉をしかめて聞き返した。

女「…見てたの?」

男「ああ。4階の旧教材室から2人で出てくるの見た。…なにしてたの?」

女「…別に、彼とは何もないのよ!?…ちょっと相談したい事があるからって、呼び出されたの。」

男「だからって、ホイホイついて行って、2人きりだなんて、危ないと思わないの?」

男は少しイライラしながら言うと共に、彼女の無警戒さに驚いた。

女「…彼は悪い人じゃないっていう勘が働いたの。」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:27:54.53 ID:w246TZLIO


男は少し呆れて、ぶっきらぼうに言ってしまった。

男「…わかったよ。…それで?本当はナニしてたの?…正直に言ってくれない?」

女は少し黙った。

男(…なぜそこで黙る!?…まさか…本当に!?…やめてくれよ…初恋の子がビッチだなんて、そんなの…)

男は酷く動揺していた。
静寂の中で、嫌な予感が渦巻いていた。
数秒後の、最悪の未来が見えた気がして、聞くのをやめようかと思った、その時…

女が口を開いた。
そして、ボソリと言う。

女「ずっとしゃべってただけ。それ以上は何もしてない。」

男「」



真っ白になった頭が、やがて再稼働する。

男(…ずっと…しゃぶってた…!?…だと…!?)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:46:33.19 ID:w246TZLIO


男はガタガタと震えながら、聞き返した。

男「…それって…昼休み中…ずっと?」

女「…?…そうよ。すごい熱中しちゃって!」

男「」

女「本当は昼休み前の授業ですごい眠気が来ててボーッとしてて、全然アタマ動かせなかったし…もともと私はそういうの上手じゃないと思ってたけど…そしたら彼の方から(話を)振ってくれて。それがすごい上手でね!」

男「」

女「…正直、チャラい感じの男の人とは合わないだろうなって思ってたんだけど、すごい相性が良かったみたい。彼も興奮してたわ!」

男「」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:48:13.33 ID:w246TZLIO


女「でも彼は、何かずっと我慢してたみたいで…私が「全部吐き出しちゃって良いんだよ」って言ったの。そしたら最後には、彼の中に今まで溜まっていたモノを、口に出してくれたの!」

男「」

女「…なかなかそれは苦くて、ドロドロしてて、私が飲み込むには時間が掛かったけど…」

女「その時、私の顔は涙とかでグチャグチャ。
そしてそれに気づいた彼は、ハンカチを渡してくれて
「これで拭きなよ」って。」

女「ああ、チャラ男くんは、見かけによらず、優しくて純粋な人なんだなって思ったの。
…やっぱり、人は見かけで判断しちゃいけないわよね?
ふふっ!…そうそう!男くんも同じだった!」

女「あ、ちょうどバス来た!
じゃあね、男くん!また明日…は土曜日か!ふふっ!また月曜日!」

彼女は嬉しそうにバスに乗り込み、邪悪なくらいに瑞々しく、美しい、細い唇を、笑顔の形に変えて、手を振っていた。

バスが走り去った後も、男は抜け殻のように、バス停に突っ立っていた。

男「…あはは…そうだ…
今日は金曜日だったね…それも13日の。」

男は力なく笑いながら帰路についた。

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:50:44.55 ID:w246TZLIO

導入部

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/06/20(水) 13:53:56.80 ID:w246TZLIO

今日はここまで。
ご意見ございましたらどうぞ。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/20(水) 13:55:25.54 ID:BEiAvqf5o
わろた
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/20(水) 16:02:40.17 ID:XuhI7MHYo
凄く意見を求められても困ります…wwww
面白いなこれww
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]:2012/06/20(水) 20:11:55.17 ID:DNqx2YhKo
> NTRなし
この字の有り難み
18 : [sage]:2012/06/20(水) 22:36:18.34 ID:E4GR31HrP
>>17
安心感有りすぎて、個人的にはドキドキハラハラが足りないぜ…
19 :1です[saga]:2012/06/20(水) 22:50:29.67 ID:g44uFi/IO
>>17
ありがとうございます。
>>18
この、事実上NTRじゃないけどNTRな感じを楽しんで下さい。
男に感情移入するとか。

なんとなく最後までプロット考えました。そんなに長くなりませんし、起承転結で言えば、次は「承」です。
クオリティ落とさないように頑張ります。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/06/21(木) 05:10:49.66 ID:f/vE/LjDO
とりあえず女は地獄へ逝け
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 08:15:03.16 ID:JHlfAsQU0
何かこの男の精神状態的にリアルに有りそうな聞き間違いだな
22 :1[saga]:2012/06/21(木) 12:47:18.25 ID:StmO4P+IO
>>20
女ちゃんは純粋でいい娘(笑)です
>>21
この荒唐無稽な聞き違いを、いかに自然に見せるかに、こだわりました。
このSSのサブテーマは「日本語の難しさ」です

ぬるぬる再開します
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 12:52:31.47 ID:T1ya5SO4o
ぬるぬる投下ぬるったー!
24 :1[saga]:2012/06/21(木) 12:58:56.51 ID:StmO4P+IO

………



〜友宅〜

友「…ふぃー!今日も部活で良い汗かいたぜ!青春青春!
…これで、俺にも彼女がいれば完璧だな!」

友「…くくくっ…男め、急に色づきおって…なかなか女を見る目も良い!
…あの2人なら、なにも心配なさそうだ。」

プルルルル…

友「ん?電話?…男からだ…
…はい、もしもし!」

「………」ピチャ

友「おい男?どうした?何か言えよ。
…そして、何だ?今の水滴の音…」
25 :1[saga]:2012/06/21(木) 13:15:08.70 ID:StmO4P+IO




男『…ああ…すまんな、友。
俺…もうダメだ。この世では生きていけないみたいだ…』

友「…!?おいおいどした!?
お前が落ち込みやすい体質なのは知ってたが…何があった!?」

男『初恋の人はビッチだった。死にたい』

友「落ち着け」

男『落ち着いてるよ…だから、風呂場で練炭焚いてる中で、「お前に今までありがとうって伝えなきゃ」…って思って、こうして電話してるワケだ。』

友「うおぉおーい!!馬鹿!!やめろ!!今すぐ止めろ!」

男『いやだ…やめない』

友「じゃあ俺が止める!待ってろ!生きろ!お前の傷を癒してみせる!」

男『…はは、優しいな…友は。やはり、誰に電話しようか考えたけど、お前にして正解だった。

…でも無理だ。絶対来るなよ…来たらカミソリで手首を切るまでだ…自殺も結構難しいからね。あらゆる手は打ってある。』
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 13:17:00.48 ID:T1ya5SO4o
この男うぜぇwwww
27 :1[saga]:2012/06/21(木) 13:28:12.17 ID:StmO4P+IO

友「なんでそんなにネガティブな方向に完璧主義者なんだよぉー!俺を見習えよぉ!」

男『はは…お前は見ていて元気をもらえる奴だった…ありがとな。』

友「…くっ!卑怯だぞ!男!」

男『…えっ?』

友「お前は卑怯だ!…漢なら!人生と闘え!負ける事はある!でも逃げる事だけは許さん!」

男『…』

友「…そして、俺とも勝負しろ!お前が死ぬか、お前を愛する奴がお前を死なせないか!勝負だ!」
ブツッ

友は、男の家へと走り出した。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/06/21(木) 13:32:16.08 ID:HcvICdZr0
この男の女版ならよくいる
29 :1[saga]:2012/06/21(木) 13:38:19.57 ID:StmO4P+IO



友「ハァ…ハァ!」ピポパッ

プルルルルル!

友2『…はい』

友「もしもし!友2かっ!?男の緊急事態だ!お前の男に対する友情を燃料に、男宅まで全速力で走れ!今すぐにだ!俺も今向かってる!」

友2『…わかった!』ブツッ

友「くそっ!走れメロスな気分だぜ!無事でいてくれ!」
30 :1[saga]:2012/06/21(木) 13:54:26.10 ID:StmO4P+IO



友「…ハァ…!もうすぐだ!」

友は男宅に着き、ドアに手をかける。

友「…くそっ!鍵が締まってる!…窓を破るかっ!?」

友2「おい!友…ハァ!来たぞ!どういうことだ!?」

友「説明は後だ!今は何としてもこの家に入ることだけ考えろ!


2人でドアを破ろうとしていると、玄関に走り込んで来るもう一人が現れた。

友2「君は…!男の妹!?」

妹「おにぃちゃぁあん!いやぁぁあ!!死んじゃイヤぁあ!!」

小学校6年生の女の子は、半狂乱で、顔を涙に濡らしながら叫んでいた。

妹は鍵で玄関のドアを開けると、一直線に駆け出した。

友が後をつけると、洗濯機のバリケードがあり、ドアがガムテープで密閉されている風呂場があった。
31 :1[saga]:2012/06/21(木) 14:03:53.28 ID:StmO4P+IO


妹は叫び続け、友2人は洗濯機をどかし、戸を蹴り破った。

風呂場から鼻をつく煙が立ち込め、その中で男は半裸の状態で、バスタブの中にいた。

妹「……おにぃ…ちゃん?」

友「…男」

友2人は、目を見開いて崩れ落ちている妹を横目に、男を湯船から引き上げた。

男の身体は力なくもたれかかり…ズボンが水を吸っているのもあり、ひどく重かった。
幸い、手首に傷は無かった。
32 :1[saga]:2012/06/21(木) 14:31:37.66 ID:StmO4P+IO



……

救急車を呼び、その間、友2人と妹で人工呼吸、心臓マッサージを行った。

意識は戻らなかったが、呼吸と脈は戻った。

一緒に救急車に乗り込み、病院に着いた後も、三人は酷い不安に苛まれた。

待合室にて、友が事情を話し始めた。

友2「…あの男がそんな衝動的に大それた事をしでかすとは…よっぽど辛い事があったんだな…」

友「ああ…一刻を争う事態だったんで、俺も詳しい動機は知らん。」
友2「僕に連絡してくれなかったのは、まぁ良いとして…ねぇ妹ちゃん…辛いのは分かるけど、ちょっと聞いて良いかな?」

妹はしばらく経って振り向き、自分の顔の状態に気づいて、慌ただしく涙をハンカチで拭きながら言った。

妹「…はい、なんですか?」

友2「自殺を遂げようとする男から、君にも電話があったのかい?…夜の塾帰りにしては早いし、叫びながら帰って来たし…風呂場に一目散に走っていたし…」

妹「えっ!?…いや…あの…」

友2はその不自然な動揺の仕方に首を傾げつつも、答えを待った。

妹「…悔しいことに、連絡はありませんでした…ただ…その…虫の知らせというか…そういう感じで…」

いきなりバツが悪そうに赤面する妹に、友2はあえて追及しなかった。

その後、男の意識が戻った事が伝えられ、一同はホッと一息をついた。
明日の昼には自宅に戻れることが分かり、妹を送り届けた後、友2人は帰路に着いた。

33 :1[saga]:2012/06/21(木) 14:35:23.33 ID:StmO4P+IO

小休止
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 14:53:40.70 ID:aNlw9nk2o
男の構ってちゃんっぷりが

まぁあんな勘違いしちゃう位だもんな・・・
35 :1[saga]:2012/06/21(木) 15:36:55.17 ID:StmO4P+IO

基本的に、登場人物は皆いいやつです。
でも、物語の為に少し虐めてしまいますので、彼らの人間性を否定しないで下さい。「罪を憎んで、人を憎まず」です。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 15:38:13.47 ID:T1ya5SO4o
人間性の否定までいわなくても…
感想を書いてるだけなのに…
37 :1[saga]:2012/06/21(木) 16:05:39.03 ID:StmO4P+IO

……

翌朝、友2人と妹は病院へ行き、男と面会した。
男はすでに回復していて、すぐに日常生活を送れる状態だ。

男は会うなり、すぐさま土下座して自分の行動の身勝手さと思慮の無さを詫びた。

友「まあ、話は後でお前の家でみっちり聞いてやるから…帰ろうぜ。」

……


家のリビングのソファーに腰掛け、4人は話し始める。
とくに脈略は無く、好きな事を言い合っているだけだ。

友2「この度、男の称号に「キング・オブ・構ってちゃん」が永久に加わる事が決定しました。皆さん拍手!」
パチパチパチ

「…返す言葉もありません…すみませんでした。」
男は小さく縮こまっている。

妹「…お兄ちゃん?何か私に言いたい事は?」

男「…ごめん…危うく妹を一人にする所だった。お兄ちゃん失格だな…本当にごめん。」

妹「…お兄ちゃんは、いつまでも私のお兄ちゃんだよ…だから、もう二度とこんな事しないって約束して…」

男「…わかった。ありがとう…約束するよ!」

妹「お兄ちゃん!」男「妹!」ガバッ!

友「もうお前ら結婚しろよ」

男「…友…お前には感謝してもしきれない…ありがとう。」

友「ばーか。自殺するって言われて、全力で止めに行かないやつを「友達」と呼べるかよ?」

男「友よ!」友「男よ!」ガバ
38 :1[saga]:2012/06/21(木) 16:31:55.28 ID:StmO4P+IO

友2「して、何が君ををそこまで追い詰めたんだ?」

男「そうだな…昨日、僕が女ちゃんを探してたの、知ってるよな?」

友「ああ」
友2「結局、どこに居たんだ?」

男「見つからなかったけど、最後に見たんだ…チャラ男と女ちゃんが、旧教材室から笑いながら出てくるのを…」

友「…それだけか?嫉妬深い奴だなぁ、それくらい…」

男「…違う!…はっきりさせる為に、下校の時に問い詰めたんだ!「何してたの?」って!そしたら…」

友2「…そしたら?」

男「…フェラ…してたって…彼女が…」ウゥ…

友「oh……
…ってちょっと待て!妹ちゃんもいるのに、なんてことを…」

男「大丈夫だ。妹は純真無垢だから、きっと分からないよ。ね?」

妹「うん!わかんない!」

男「ほらね?……話を戻そうか…それでその後女ちゃんは、絶句してる僕を尻目に、「それが何か?」っていう態度で、そのフェラがいかに興奮したかとか、口内射精させちゃったとか、実はチャラ男が優しくて良い男だったとか!嬉しそうに話すんだよ!現在進行形だった、初恋の女の子が!」

友2「…なんとまぁ…僕なら女性恐怖症になるな。」

友「あんな清純な少女が?…女って怖ぇー!」
39 :1[saga]:2012/06/21(木) 17:26:48.65 ID:StmO4P+IO


友2「…いや待てよ…逆にあまりに純粋で、性知識や倫理観に欠けているだけとか」

友「……ねぇよ」

男「…本当に嫌な思いばかり浮かんだよ。彼女は僕の気持ちを裏切った!とか…彼女の他人の精液にまみれた唇で、他人の精液を飲み込んだ喉で、僕の名前を呼び、僕はそれにときめいていたんだ!とか…」

友「ネガティブから抜け出せよ!…逆に考えるんだ!…ビッチでも良いさ!自分好みの美少女肉便器と知り合えたんだ!…と!…薔薇色だろ!?
変に独占欲とか処女崇拝とかに縛られると、人生つらいだけだぜ!?」

男「…そんなにすぐ頭を切り替えられないよ。」




40 :1[saga]:2012/06/21(木) 21:26:30.98 ID:StmO4P+IO

友2「まあ…悲しい事件だったけど、男は彼女の「事実を知った」だけだ。特に不利益を被ったワケでもないし、約束を裏切られたワケでもない。…初恋の思い出としては苦すぎるけど、あまり悲観的になる必要はないよ。早く乗り越えるべきだ。」

男「…そう…だよな。それで自殺未遂するとか、僕はなんて豆腐メンタルだったんだ…」

友「まったくだ!この経験を活かし、強い漢になれ!」

男「わかったよ…元気でてきた…友達がいてくれて良かったよ!」

友「はは、照れるなぁ!…ところで…今度…女ちゃんを昼休みに誘ったら、俺のもフェラしてくれるかな…いや、もしかしたらその先も…うへへ」

男「死ねよゲス野郎!」

友「ひどい!命の恩人に対して、なんという言い草!」

男「それでも許さんっ!既に俺のライフはゼロだ!その上、女ちゃんが親友の性処理に使われるとかマジ勘弁!NTR耐性は僕には無いんだぞ!」

友2「別に君たち、まだ付き合ってるワケじゃないじゃん。」

男「ぐはぁっ!…まぁ、そりゃそうなんだけど…良い感じに進んでたのになぁ…」



41 :1[saga]:2012/06/21(木) 21:45:16.06 ID:StmO4P+IO

友2「良い感じとは?」

男「最近よく話すし…彼女が僕の眼を見て可愛く笑ってくれるし…何より昨日、勇気だしてこれから一緒に登校しよ?って言ったら、嬉しそうに「できれば下校も一緒に」とか言ってたし。」

友「ひゅー!」

男「その矢先に起こった分、ダメージ半端なかった…」

友2「…まだスッパリ諦めきれないのなら、過去に囚われず、プラスの方向に考え方を変えなよ。…もしかしたら、彼女は色々遊んでるけど、純粋な恋人…本命として君にアプローチしているのかも知れない。もう失うものは無いって気持ちで告白して、彼女の気持ちを確かめてみればいいじゃん。」

男「告白…かぁ」

友2「そうだよ。君は一度死んでるんだ。もう何も怖くないだろ?」

男「…そう…なるかな?」

友「おうおう!グジグジするくらいなら、ハッキリさせて楽になっちまえ!…そして恋人、女友達、肉便器、性奴隷、ビッチA…どれにするか、お前が選んじまえ!」

男「……」
42 :1[saga]:2012/06/21(木) 22:23:38.63 ID:StmO4P+IO

男「…わかった…早めに決着つけるよ」


友2「よしっ…ひとまず解決ってことで…ヤるか!」ヌギッ

友「おう!最近ご無沙汰で、溜まってたんだ!」ヌギッ

妹「うわーい!兄友さんたちとするの大好きー!」ヌギッ

友「ふふふっ…妹ちゃんだからって、容赦しないぜ?泣き叫ぶくらいガンガン責めてやんよ!」ワキワキ

妹「きゃあ怖?い!」ケタケタ

兄「妹は僕が守るっ!…4Pするの久々だな…手加減はなしだ。いざ!」ヌギッ

「「「「スマブラ」」」」


43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 22:40:51.86 ID:Lbhv1H2DO
こいつらも紛らわしいなおいw
44 :1[saga]:2012/06/21(木) 23:07:18.75 ID:StmO4P+IO
(ここから某コピペ風ネタ)

妹「私のお母さんは、数年前に事故で亡くなりました。

お父さんは悲しんで…寂しさに毎日酒をあおるようになりました。


そして、お父さんも男ですから…相手を求めて、仕事から帰ると、毎晩私の部屋に来るようになりました。

休日前となると、父はとても激しく、まだ未熟な私を夜通し蹂躙することも多く、私はよく泣きました。

でも「ゴメンね、やり過ぎた」と言って、頭をなでてくれるのが、大好きでした。私を先ほどまで散々いじめた手は大きく、包み込むように温かく感じました。

やがて私も慣れ、テクニックが上がりました。

物足りない時は、私から求める事もありました。
そして、時には父を手玉にとり、激しく責めることもありました。

部活で忙しかった兄は、その事を知らないようでした。
でも、私たちの秘め事に気づいてしまった時は、怒り狂いました。

私と父は涙して謝りつつも、これだけは止めることが出来ない、許してくれ、と頼みました。

すると兄は「僕も仲間に入れろ」と条件をつけ、許しました。

私たちはその夜、初めてだった兄を迎え、優しく手ほどきしてあげました。

兄はみるみる上達し、私が負けてしまう程になりました。父は「さすが俺の息子だ」と誇らしげでじた。

そんな父も、去年他界。

私たちは寂しさを紛らすように、いけないと分かっていても、毎晩交わりました。

そんな時、兄さんが友人2人を連れて来ました。

彼らは、もともとよく遊んでいたらしく、かなりのテクニックを持っていました。

兄がいないところで、私が2人に蹂躙される事もありました。私が泣き叫んでいても、兄は何もできずに見ている事しか出来ない時もあり、兄は歯を食いしばりながら悔しそうに「頑張れ」と言うだけでした。

そんな私たちも、今では仲良く4人で遊んでいます。

もちろん、今までのは全部スマブラの話です。」

45 :1[saga]:2012/06/21(木) 23:22:53.65 ID:StmO4P+IO

小休止
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]:2012/06/21(木) 23:24:23.91 ID:9jhNcADko
このネタ挟む必要あったの?
まったく関連性が見えないんだが
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/21(木) 23:39:21.06 ID:Lbhv1H2DO
そのコピペ初見なので、面白かったから俺はいいと思うが
48 :1[saga]:2012/06/22(金) 00:03:13.26 ID:zToYMTMIO
>>46
すみません。確かに、話の流れぶった切って、思いつきでやってしまいました。
サブテーマの「日本語の難しさ」と、両親が他界している設定の説明の為というのもあります。
>>47
ほとんど1のアレンジ入ってます。
原型のコピペは、母を失った父の、将棋の相手をする娘という設定です。
49 :1[saga]:2012/06/22(金) 02:00:49.39 ID:zToYMTMIO

……

男「ふぃー!久々にやりまくったぜ!」

妹「気持ち良かったー!」

友2「おっと、何時の間にやら、もうこんな時間か…」

友「男も元気になったし、そろそろ帰るか!またやろうぜ!」

友2「じゃあ男、月曜日な。明日はゆっくり考えとくといい。ポジティブにな!」

男「おう!ありがとな!」

ガチャン…
……

妹「…いきなり静かになっちゃったね」

男「ああ。そうだな。」

妹「ところで…ねぇ…お兄ちゃん…私に何かして欲しいコト、あるんじゃない?」

男「…え?なんだろ…特にない気がする…」

妹「やだなぁ、お兄ちゃん!…毎週金曜日に、お兄ちゃんが一人でシてるコト、私が知らないとでも思ってるの?」ニコッ

男「え!!?…えぇ!?見てたの?…そんな…恥ずかしい」

妹「んふ…一週間分の濃厚なアレ…溜まってるんだよね…?…さっき…見ちゃったよ?必死に隠そうとしてたみたいだけど…うふふ」

男「うぅ…しょうがないじゃん…昨日は病院で、また自殺しないように、手を縛られてたんだ…悶々してたのに、しようにも出来なかったんだよ!」

妹「可哀想なお兄ちゃん…うふっ…じゃあ、私が…出してあげる。」ペロッ

男「うっ…ダメだよ!一人で出来るから…」

妹「だぁめ!…私を心配させた罰だよ!……ほら、来て?」

男「うぅ…」

妹「私のベッドに寝転がって、楽にしてて?すぐに終わらせるから。」

男「……」

妹「うわぁ、すごーい!垢がいっぱい溜まってるよ!」

男「…あんまり見ないでよ…昨日からシャワーに入ってないんだ…」

妹「じゃあ、私が綺麗にしてあげるね?」

男「あぁっ!…そんな、いきなり!激しっ!……ふぁ!」

妹「ゴメン…痛かった?」

男「…いや…大丈夫…気持ちぃよ…続けて…」

妹「…ふふっ…どう?」

男「ふっ…すごい…擦れて気持ちいいよ」

妹「……」

男「あっ!…そこ!…そこ!
あぁあああ!!」

男「……ふぅ」

妹「…いっぱい出たね?……お兄ちゃん。…スッキリした?」

男「うん…すごい…こんな耳掃除…初めて…病みつきになりそう…」

妹「…今度からシて欲しい時は、いつでも言ってよね?」

男「ありがとう。今日は、もう、風呂に入って寝るよ。おやすみ。」

妹「おやすみ、お兄ちゃん!」

50 :1[saga]:2012/06/22(金) 11:59:04.14 ID:zToYMTMIO

バタン

妹「ふぅ…」

(さあて…ちゃんと録れてるかな?)
ピッ


男「ふっ…すごい…擦れて気持ちいいよ」

男「あっ!…そこ!…そこ!
あぁあああ!!」

男「……ふぅ」

妹「…いっぱい出たね?……お兄ちゃん。…スッキリした?」

男「うん…すごい…こんな耳掃除…初めて…病みつきになりそう…」

……

妹(…すごい鮮明に録れてる…奮発して、いい盗聴器買った甲斐があったわ!)

妹(これで、しばらく一人エッチがはかどりそうね!)ウフフ

妹(……お兄ちゃん…)

妹(なんで私に電話してくれなかったの…?)

妹(たまたま、私がお風呂に隠しカメラ仕込んでたのが幸いして、大事には至らなかったから良いものの…)


妹(でも、私が駆けつけることが出来て…そしてお兄ちゃんが無事で良かった。)

妹(…女ちゃんか…自爆してくれたのは嬉しいけど……しばらく監視を続行しようかしら?)

妹は前日から男の鞄に仕掛けていた盗聴器を取り出していたが、再び鞄の中に隠した。

……

51 :1[saga]:2012/06/22(金) 12:04:03.88 ID:zToYMTMIO

ここまで。
起承転結で言う「承」が終わり、次は「転」に入ります。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/22(金) 13:42:31.49 ID:yusUCudvo
転はよww 続き期待してます。
53 :1[saga]:2012/06/22(金) 13:46:51.93 ID:+joeXxgIO

期待していただき光栄です。
ちょっと浸りすぎたので、少し間を開けます。
今夜あたりに、ぬるぬる再開します。
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/22(金) 16:21:44.57 ID:DK5yzDCzo
ぬるぬるまってる
55 :1[saga]:2012/06/22(金) 21:00:09.44 ID:+joeXxgIO

すみません。今夜は無理かも知れません。難しい箇所なので、ちゃんと書き溜めて推敲して出直します。

後半に入る前に、登場人物まとめ。

男…この話の主人公(笑)。高校2年生。女ちゃんに初恋し、勇気を振り絞ってアプローチ中…しかし事件は起こった。
恥ずかしい勘違い(未解決)をした挙句に自殺未遂を起こす。しかもハイレベル構ってちゃん(作者といい勝負)。聴覚に異常があるわけではない。
見た目は偏差値55。しかし覇気がない。スマブラの使用キャラはリンク。

女…この話のヒロイン(笑)。高校2年生。男と良い雰囲気?だったにも関わらず、紛らわしい言動により、無自覚のうちに男に決定的な心的損傷を与え、勝手にビッチ認定されてしまった。
見た目の偏差値63(黒髪清純タイプ)。性格は天真爛漫。上の口、下の口、後ろの穴どれも性的な意味では未使用。

友…男の親友で、女と同じクラス。男の自殺を未遂にした、友達想いの良い漢。体育系でお調子者。見た目の偏差値48。しかし内面の魅力に溢れている。
スマブラの使用キャラは、ドンキーコングもしくはファルコン。

友2…男の同級生。友に比べるとクール。でも友達想い。雰囲気メガネイケメン。見た目の偏差値58。若干の人見知り。
スマブラの使用キャラはピカチュウもしはネス。

妹…男の妹であり、唯一の家族。小学校6年生。良好な関係を築いているし、兄妹の関係を超えた感情もない…と思っているのは兄だけでした。結構な耳年増で変態。最近は盗聴関連の電子機器を操り、兄を監視している。
別に兄と将来一緒になりたいと思っているわけではなく、夜のオカズにするに留め、悪い虫がつかないよう保護しているに過ぎない。
見た目の偏差値70(小学生基準)。天然茶髪ツインテール。
性格は純真無垢…だと兄たちは信じ込んでいる。?
スマブラの使用キャラはプリン。
56 :1[saga]:2012/06/23(土) 20:53:03.61 ID:b/2YOYeIO

はぁ…文才ないのに高レベル目指そうとすると、凄いエネルギーいるんですね…

もうすぐ投下出来そうです。
57 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:16:19.80 ID:b/2YOYeIO

さあて…「転」Part1、はじまるよー!
(かまってちゃん作者の精一杯の足掻き)
58 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:17:00.92 ID:b/2YOYeIO


…月曜日の朝

ピピピピ…
男「……………ん」

(もう月曜日になっちゃったよ……)

(結局、昨日は宿題やってただけで…全然考える暇なかったなー。…女ちゃんへの気持ちは整理出来てないし……ってか、一緒に登校するとか言っちゃったけど…どうする?…やばっ!…それさえ考えてなかった!)

(…もし彼女がビッチってのが周知の事実だとしたら…一緒に居るだけで、僕にも変な噂が立たないか?)

(…いや…そういう心配は止めよう…)

(…とりあえず…会ってみようかな。)

(…うん…そうしよう。自分の気持ちも分かるハズだ。)

妹「お兄ちゃーん!朝ごはん出来たよー!」

男「お…ありがとう!すぐに降りるよ!」

……
59 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:18:20.17 ID:b/2YOYeIO

………

男「…ごちそうさま…行ってきます…」

妹「いってらっしゃーい!…元気だしてね!」

男「…うん…ありがとう…」

…ガチャン

男(………よし!)

男はバス停へと歩き出した。

………
60 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:21:12.58 ID:b/2YOYeIO
……

僕は腕時計を見た。

彼女が乗っていると思われるバスが、こちらに近づいてくる。

僕は周りの目を気にして、バス停から少し離れた所に立っていた。

それでも彼女は早々に僕を見つけ出し、バスの中から照れくさそうに、笑顔で手を振ってきた。

(ちくしょう…可愛い)
勝手に腕が動き、手を振ってしまったその瞬間、僕の中で身構えてた変なプライドは崩れていた。
(ああ、やっぱり…僕はまだあの子が好きなんだ…)

そしてその直後に、嫌な感情がどっと押し寄せてくる。
(あんなに可愛いのに…頭も股もユルくて、汚れてるんだもんなぁ…)
(僕って処女厨だったのか……いや…ビッチと分かってなお、嫌いになれないのなら…処女厨ではないか……うーん…難しい)


61 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:22:06.33 ID:b/2YOYeIO

そうこう考えているうちに、彼女は僕の所へ歩いてきた。

「おはよう…男くん!…来てくれて嬉しい!」
彼女の白くて無垢な笑顔が真っ直ぐこちらを向いている。

いつもなら耐えきれずに顔を背ける所だが…
(この笑顔も偽物なのか…裏で何考えてんだろ)
とか思っていると、平気で眼を見ながら「おはよう!…行こっか」などと言いながら歩き出す自分がいた。

62 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:24:16.65 ID:b/2YOYeIO



今までは照れくさくて、顔を前方に向けたまま会話していた。

でも、あら不思議。今日はいくらでも見れる。それを良いことに、細部まで遠慮なく観察する。

綺麗なつむじ…ハリのある瞼…可愛い耳…透き通るうなじ…見えそうで見えない鎖骨…小さな肩の線…控えめながらも確かな膨らみを主張している、清らかで妖しい胸のライン…スカートの裾をいやらしく揺らす、お尻の動き…

今まで意識しなかったけど…
(この娘…エロい…!)

…やがて、その舐めるような視線に気づいたのか、頬を赤くしながら彼女はオドオドと言った。

「あの…男くん?…どうしたの?そんなに…あの…ジロジロ…見られたら…恥ずかしいよ…」

63 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:26:54.99 ID:b/2YOYeIO


僕は慌てるとともに、その鼻にかかった声にドキリとしてしまった。

「うぇ!?…いや…あの」

そして(なにカマトトぶってんだ?)という疑問が浮かびつつ僕が返答に困っていると、彼女も慌てて言った。

「あ、もしかして汚れがついてるとか!?…この土日にクリーニングに出したんだけど…」

僕はその助け舟を利用して、さらに慌てて適当に答えた。

「あっ!いやっ!…やっぱり!?逆だよ逆!…なんか制服きれいになってるなー…って思ってさ!あはは!」

彼女はホッとしたような表情のあとに、少し意地悪そうに笑った。

「…へぇー!…男くんって意外とそういうの鋭いんだ!」

「…!し…失礼だなー!僕はかなり繊細で鋭いタイプの人間だよ!」

「…ホントにぃー?」

「ほんとほんと!」

64 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:29:56.70 ID:b/2YOYeIO

(…そう。僕は何故か、ネガティブな方向には頭が良く働くんだよなぁ。)
(実際さぁ
「この土日にクリーニングに出した」
↓つまり
「金曜日までに、何かしらの〈落ちにくい汚れ〉が付着した」
↓つまり
「チャラ男もしくは、その他諸々の体液でファイナルアンサー…ふっ余裕だぜ…」

正解!ここまで0.5秒!

orz…死にたい)

(…だもんなぁ…なにこの無駄な思考回路。こんなんだから自殺を…だいたい昔から僕は…)

65 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:33:04.33 ID:b/2YOYeIO



女「…だったら、そろそろ私の気持ちにも気づいて欲しいかなー…なんて…」ドキドキ

男「(……)」

女「……ちょっと男くん?…聞いてた?」

男「…っえ!?」
(…あれ?なんか余計なこと考えてたから聞き逃した…けど…)

男「え?…あ、うん。聞いてたよ…それで?」

女「…それでっ…て…
………男くん…やっぱりデリカシー無さすぎだよ…」

男「…え…!?…あ、ゴメン!
本当は、よく聞き取れなくて…」

女「……どっちにしたって、傷つきました。責任…とってください」

男「(えー!!何が起こった!?解せぬ!)…じゃあ…どうすれば…」

女「…ふふっ…じゃあ今日の昼休み…旧教材室で一緒にお昼食べましょ?…そこで埋め合わせしてもらいます。」

彼女は照れたように笑うと、先に走って行ってしまった。





男「……えっ?」





「ええぇえぇえーーっ!?」



66 :1[saga]:2012/06/23(土) 21:37:43.66 ID:b/2YOYeIO

小休止

続いて「転」Part2に入ります。
67 :1[saga]:2012/06/23(土) 22:19:34.71 ID:b/2YOYeIO

一人称視点だったり、台本形式だったりコロコロ変わるのは、許してください。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/23(土) 22:22:11.62 ID:RYa/LQDSo
許す乙
69 :1[saga]:2012/06/23(土) 22:22:35.02 ID:b/2YOYeIO

文体が一人称視点だったり、台本形式だったりコロコロ変わるのは仕様です。
お許しください。
70 :1[saga]:2012/06/23(土) 23:57:14.84 ID:b/2YOYeIO

……

その後、ふらふらと歩き、自分の教室に入った。

僕が自殺未遂した事は、友達と教師しか知らなかったし、彼らはあえてそれを広めるようなことはなかった。

でも、どこからか漏れてクラスの皆に知られてるかもしれない…
登校前にはそれがちょっとした心配事であったが、先ほどの彼女の言葉を聞いてからというもの、もはやそれはどうでも良いくらい、心ここにあらずだった。

正直に言おう…いや、こんなこと誰にも言えないが…

もはや僕の心はひどく動揺し、頭は淫らな妄想に支配されていた。

熱い血液は身体を急速に巡っていた。股間は硬く膨張したまま、いまだ知らぬ柔らかい刺激を夢見て、脈打ち、先端を濡らしていた。

(どうした僕!…こんな劣情に掻き乱されるとは…見損なったぞ!)

教師「…じゃあ次、16番…男!この英訳、黒板に書いてくれる?」

男「…!はい!」ガタッ

しかし、人並みとは言え、自分の怒張したものは大きく夏服のズボンを膨らませ、立ち上がるのを躊躇させた。

そこへ女教師が不審に思い、近寄って来る。

教師「…どうしたの?まだ体調が優れないの?」ボソ

男「あ…はい…そうみたいです…すみません。」

教師「…無理しないでね…じゃあ代わりに…」

友2「…?…あ、僕やりますよ!」

教師「じゃあお願い」

男は友2の視線に「心配するな」という身振りで答え、一時限目を終えた。

71 :1[saga]:2012/06/24(日) 00:24:20.28 ID:Yg9H2eeIO


10分休みに入るなり、友2が友を呼んで来て、男の席へかけつけた。

友「どうした?大丈夫か?」

男「ああ…今朝…女ちゃんと一緒に来たんだけど…」

友2「…傷をえぐられたか?」

男「…いや…そこはあまり問題じゃない…普通に僕は、まだ彼女を好きだと知ったよ。むしろ元気すぎて困ってる。」

友「?」

男「…実は、今日の昼休み…彼女に旧教材室に呼ばれる予定なんだ…」

友「…!!?」友2「!!」

友「おい!マジかよ!」

男「ああ。良く分からんが約束させられてね。後でその意味に気づいて愕然としたよ。」

友2「…やはり彼女は…」

友「ビッチで、次のエモノとしてお前を選んだのか…」

男「…やっぱそうなのかな」

友2「聞いてみればいいさ。そこなら人目を気にせず話せるだろう?」

男「そうだね。自分の気持ちも大体わかった。あとは相手の方を確認してみるだけだ。…本当は、もっとじっくり時間を掛けたかったけど…そうも言ってられない状況だし…」

友「…おう!頑張れよ!」

男「…まさか初めての告白も、こんな形で迎えるなんて…」

友「まぁ気にすんな!…もしかしたら、「初めて」は告白だけじゃ済まないかも知れねぇぞ!?」

男「…さっきからその期待と不安で、愚息がいきり勃ってるんだが…」

友「はっはっは!準備万端だな!良いことだ!」

友2「…まぁもし…望まない結果になったとしたら…その時は一緒に泣いてあげるよ。」

男「ありがとう。…でも、もう覚悟は出来てるし…自殺したりしないから大丈夫だよ。」

友「お!強くなったな!友ちゃん嬉しいぜ!」

友2「そろそろ休み時間が終わる…幸運を!」

男「…おう!またな!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/06/24(日) 00:31:23.19 ID:jm+a2l8w0
ふむ
73 :1[saga]:2012/06/24(日) 00:31:32.97 ID:Yg9H2eeIO

脳が活動限界を迎えましたので、また
明日!
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage]:2012/06/24(日) 00:33:42.48 ID:SBejGdHMo
ハヒー
75 :1[saga]:2012/06/24(日) 08:48:45.92 ID:Yg9H2eeIO



そして4時限目が終わるチャイムが鳴った。

空には暗い雨雲がのしかかり、男の心に更なる刺激を与えていた。
湿っぽい空気が、より淫靡な雰囲気を増してるように感じられる。

男は心拍数を跳ねあげながら、旧教材室の戸を恐る恐る開けた。

男「……いない…か」

身構えて固くなった全身を、安堵と少しのガッカリ感で一気に弛緩させる。

男「…待とう」

男は少し埃っぽい、いくつかの本棚で仕切られた旧教材室の奥へと進み、長机のパイプ椅子へと腰掛けた。

空腹も気になって来たので、妹が作ってくれた弁当の他に買っておいた白い苺ジャムパンを頬張った。
76 :1[saga]:2012/06/24(日) 09:22:21.51 ID:Yg9H2eeIO

頭はまだ煩雑に動き、長く感じられる時が過ぎた。
30秒ごとに何度も腕時計を確かめた。

そして男が座ってから10分ほどたった頃、女が息を切らせるように入って来た。

男は不意をつかれて焦った。

女「ごめん!男くん!…待った?」

男はとりあえず、ありきたりな言葉で返す。
「大丈夫、僕も今きたばかりだから…」

女「…良かったぁ」
息を切らせながらホッと一息つく彼女は色っぽく、僕の嗜虐心を刺激した。
77 :1[saga]:2012/06/24(日) 09:40:56.67 ID:Yg9H2eeIO


本来ならば、とりあえず昼食を食べて、それから順序立てて会話を進めたかったが、完全にリズムを崩された僕は…いきなり心にもない適当な質問をしてしまった。

「チャラ男くんとは…その後なにかあった?」

彼女は、しれっとして返す。
「何もないわ。彼の中で結構、ふんぎりがついたみたい。今朝ちょうど目が合った時に「金曜日はありがとう」って言ってくれたけど。」

「その…あーいうことって…他の人にもするの?君が好きでやってることなの?」

彼女は眼を輝かせ、笑顔で言った。
「…うん!困ってる人がいたら、ほっとけないし。
私を頼って、言(イ)ってくれるだけでも嬉しいし…終わった後に、スッキリした人の顔見て、「こんな私でも役に立てたんだ」って思えるから、すごい幸せなの!」

僕は急に気分が悪くなってきて、先ほど嚥下したはずの苺ジャムパンが逆流しそうになった。
「へぇー…そう」
78 :1[saga]:2012/06/24(日) 10:06:49.17 ID:Yg9H2eeIO



(…そうか、そこまで献身的なビッチだったのか…どうしよう…こんな娘に関わっていいのか?)

さらに彼女は躊躇いながらも、決心したように言った。
「男くんには隠しゴトしたくないから、正直に言うと…ここに来る直前にも似たようなことがあって…それで遅れちゃったの…」

僕は嫌な予感がしながらも、促す。
「それって、つまり?」

「…言いにくいんだけど、私の女友達と付き合ってる後輩の男の子がいてね…彼は昨日フられちゃったみたいだから、慰めてあげたの。男くんを待たせちゃいけないから、出来るだけ早く終わらせたんだけど…」

僕の覚悟とかは崩れ去り…彼女に対する嫌悪が湧き始めた。

「それで、彼もまだ未練があるみたいで、いくつか頼みごとされちゃって…」

僕は混乱し、もはや彼女の言葉は遠くから聞こえるようで、半分ほどしか頭に入ってこなかった。
そして彼女の話をさえぎり、言う。
「…それで?飲んだの?」

彼女は申し訳なさそうに言った。
「…うん。あんな熱心に頼まれたら、断れないよ。彼も良い人だし、女友達のフりかたにも問題があったみたいだし…」
79 :1[saga]:2012/06/24(日) 10:44:27.63 ID:Yg9H2eeIO



僕は気がつくと立ち上がり、彼女へと迫っていた。

驚きながら後ずさりする彼女を追い詰め、肩をつかんで壁に押さえつける。

彼女は当然のことながら、ひどく驚いている。
「…!?…やだ…ちょっと男くん…どうしたの?…怖いよ」

お互いの息がかかる距離に顔があった。

僕は憎悪と悲哀を突き刺すように睨み、彼女の可愛い顔を見ながら思った。
(なぜだ…なぜなんだ…)

しばらくお互いは潤んだ瞳で見つめ合っていたが、彼女は眼をスッと閉じると、僕に口づけした。

僕は衝撃にしばらく絶句したあと、激昂して彼女を突き放した。
「!!くそっ!…やめろっ!汚らわしい!ぺっ!…うぇ…」

幸い、精液のニオイは感じられなかったが、僕は怒りと嫌悪に歪ませた顔で女を睨み、壁に叩きつけた。

彼女は、力なく膝を曲げ、崩れ落ちた。その様子は人形を思わせた。
もはや僕に心というものは無かった。

「…ほら…しゃぶれよ」

…ボロン

僕の股間から取り出されたものは、外気に触れ、彼女の頬に近づけると同時に、最大になった。

「…君の好物は、コッチだろ?」

彼女は顔を背けたまま、動かない。

僕は苛立って、声を荒げた。
「…ほら!…グズグズしてんじゃねぇよ!最初からコレが目当てだったんだろ!?」

彼女の手を乱暴に引き寄せて
(…初めて握って…)
誘導した…

80 :1[saga]:2012/06/24(日) 10:46:29.16 ID:Yg9H2eeIO


触れた瞬間、彼女の顔から何か水滴が落ちた。

「…?なんだよ…ヨダレ垂らしているくらいなら、早く…って
…え?」

彼女は眼から、ポロポロと大粒の涙を落とし…静かに泣いていた。

僕は驚き、うろたえる。

今にも千切れそうな細い声で、彼女は震えながら言った。

「………最低…酷いよ…男くん…」


「…!?」
慌てて僕は彼女から離れ、ズボンを上げた。

長い沈黙の後、彼女は涙を袖で拭い、服を直すと、黙って教室から出て行こうとする。


やがて戸の前で立ち止まると、背を向けたまま言った。

「…この事は皆に黙っておきます…

…今まで好きでした…けど、もう顔も見たくありません。

二度と近づかないで下さい…」


ピシャリと戸が閉まり、彼女が泣き叫びながら走り去る音がした。

僕は、まだ何が起こったか分からず混乱するばかりだったが、やがて「なにか大変な事をしてしまった」という恐怖に飲み込まれ、周りが真っ暗になり、押し潰されそうにな感覚を覚えた。

廊下へ出ると、友に会った。
彼は無邪気に言う。

友「お!男!終わったのか!?
……で……どうだった?彼女のフェラテク?…おいおい、そんな放心状態になるくらいスゲエのかよ!?…次は俺もしてもらおうかな?……おい…男?」


僕は友の肩を殴り、そのまま泣いた。



その後、彼女がそのまま学校を早退したのを知った。


81 :1[saga]:2012/06/24(日) 10:55:18.49 ID:Yg9H2eeIO

「転」Partが終わり、ついに「結」です。
でもかなり時間かかると思います。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2012/06/24(日) 11:15:22.87 ID:yTlroB400
ギャグ…なんだよな…?
83 :1[saga]:2012/06/24(日) 11:25:34.20 ID:Yg9H2eeIO

一見シリアスに見えるでしょう…?

大きな視野で見てみると…

悲劇じゃないぜ?ギャグだぜ?滑稽な言葉遊びだぜ?

とは言え、いきなり暗くなってしまいましたよね。すみません。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]:2012/06/24(日) 11:58:54.42 ID:0zlZJQCeo
いくらなんでもいきなり「しゃぶれよ」は無理がらあるだろ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/24(日) 12:55:08.08 ID:NGEmpq3DO
ある意味これって誤解の解きようがないよな?
男が信じるしか
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/24(日) 13:34:55.82 ID:8y2xsLxDO
この女の言葉と行動が糞だったな…やれやれだぜ
87 :1[saga]:2012/06/24(日) 15:49:38.65 ID:Yg9H2eeIO
>>79訂正版(一部抜粋)

しばらくお互いは潤んだ瞳で見つめ合っていたが、彼女は眼をスッと閉じると、僕に口づけした。

僕は衝撃にしばらく絶句したあと、激昂して彼女を突き放した。
「!!くそっ!…やめろっ!汚らわしい!ぺっ!…うぇ…」

幸い、精液のニオイは感じられなかったが、僕は怒りと嫌悪に歪ませた顔で女を睨み、壁に叩きつけた。
彼女は、力なく膝を曲げ、崩れ落ちた。その様子は人形を思わせた。

彼女は酷く傷ついた顔を浮かべ、震えている。
「…ご…ごめん…許して…。嫌だった!?…」

僕は吐き捨てるように言った。
「信じられないよ…どういう神経してるんだ!?」

彼女はハッとしたように言う。
「あ…はは…そうよね…いきなりキスなんて……でも、い…いくらなんでも「汚らわしい」…は酷かった…かな?…はは」

僕は(何を言っているんだか)と呆れ、ため息をついた。

彼女は怖がり、僕の顔色を伺っている。
「あの…本当にゴメンなさい…何でもするから…許して…下さい…」

その様子は酷く僕の嗜虐心を煽り、残酷な思考に拍車をかける。
もはや僕に心というものは無かった。
「…何でも?」

彼女は少しビクついたように顔をあげ、うなずく。

僕は意地の悪い声で、見下すように言った。
「…じゃあ、僕のチンポ…フェラして?」

彼女は一瞬なんのことか分からないという風に固まったが、やがて蒼ざめた。

僕は(何を今さら…)と思いつつ、ズボンに手をかけ、中程度に硬くなったモノを露わにした。
「…ほら…しゃぶれよ」


88 :1[saga]:2012/06/24(日) 15:57:15.89 ID:Yg9H2eeIO

Σ(゚д゚lll)

>>84
そうおっしゃるのも当然ですね…
ごもっともです。
iPhoneのメモからコピペしながら書いてるんですが…なんと大事なところがスッポ抜けてました。((((;゚Д゚)))))))

上に訂正版を書いておきました。

いきなり「しゃぶれよ」は無いですよね…男くんの株価大暴落させてしまいました。

以後気をつけます。



89 :1[saga]:2012/06/24(日) 17:14:17.82 ID:Yg9H2eeIO

ぬるぬる「結」入ります
90 :1[saga]:2012/06/24(日) 17:52:49.86 ID:Yg9H2eeIO

……

放課後

男は昼休みの事件を、洗いざらい友2人に話した。

友2「…そんなことが」

友「…つまり…どういうことだってばよ!?」

男「こっちが聞きたいよ」

友2「話をきく限り、そこまで君には非がないように思えるけど…」

男「…そう思いたい…でも…何かとんでもない勘違いをしている気がする…」

友2「いま思いついた…考えられるパターンは2つ。」
「一,君のあまりに粗末なモノには、彼女といえどフェラする気も起きなかった…のに強要されて嫌だった。」

男「失礼な!人並みだと自負してるよ!」

友「チャラ男や後輩のが、マグナム級だったんじゃね?」

男「」orz


91 :1[saga]:2012/06/24(日) 17:56:46.27 ID:Yg9H2eeIO



友2
「二.彼女は君とピュアな関係で居たかった…のに君が性的な関係を強要してきたので嫌だった。」

男「それなら…まだ希望はあるか…もう絶交された今では時すでに遅し…潰したのは僕けど。」

友「でもピュアに好きな男へ、他人のおちんぽミルクつきキッスするか普通」

男「ォェ」orz

92 :1[saga]:2012/06/24(日) 18:42:42.53 ID:Yg9H2eeIO


友2「うーむ…わからなくなってきた…とりあえず、男宅でゆっくりと作戦会議しようか…」?

友「ああ。男がまた悩みすぎるのも防ぎたいしな…」

男「ああ…ありがとう」

……

三人が家のドアを開けると、妹が出迎えた。

妹「あ、お兄ちゃんたち!お帰りなさい!…リビングへどうぞ!今日は素敵なお客さんが見えてるの!」

男「え?…」

友「…なんだ?」

男「さぁ…全然見当つかないや…」

三人がリビングに通されると、ソファには…

チャラ男、後輩、そして女ちゃんが座っていた。



男「!!!?」
友「!?!?」
友2「!?」

あまりの意外な人物に、男を始め三人は固まった。

男(なにこれ!ドッキリ!?)

妹「さぁお兄ちゃんたち?硬直してないで座りなよ。」

向こう三人もどうして良いかわからないようで、全員が困惑していた。

一人、落ち着き払った妹が、やけに大人びた様子で話し始めた。

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/24(日) 19:26:12.68 ID:b6oSNnaso
はよ
94 :1[SAGA]:2012/06/24(日) 19:35:34.41 ID:Yg9H2eeIO

すみません今書いているのですが…

ほこ×たてSP見ながらなので、全然集中出来ません。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/06/24(日) 19:47:57.67 ID:8y2xsLxDO
うわぁ…ビッチ三組来たかよ
96 :1[saga]:2012/06/24(日) 20:34:34.24 ID:Yg9H2eeIO

………
時を少し戻して、2時間前…

妹は早めに帰宅していた。

学校で時折、兄の鞄に仕掛けた盗聴器から届くリアルタイムの音を聞いていたが、ただならぬ状況に気づいたため、急ぎ足で自分の部屋を目指し、隠された第二のパソコンに向かっている。

妹(…これって、まさか…)

妹はすぐに男の学校へと向かった。

学校にて女を呼び出そうとしたが、すでに彼女は早退したと知らされ、上手く理由を言って自宅の電話に繋いでもらう。

生では一度も聞いたことはないが、その声はいつもより酷く暗かった。

「もしもし…女さんですか?」

『はい…そうですけど』

「私は男の妹です。はじめまして。」

『…!?……』

「唐突ですが、最初に尋ねます…お昼の事件がもし…何かの間違いで…それまでの兄と女さんの関係に戻れるチャンスがもし…存在するとしたら…あなたはそれに挑戦しますか?」

『…!?…なんでそのこと…』

「いいから質問に答えて下さい…あなたの本心を…尋ねているんです…」

『…………うっ……ひっく…………はいっ……戻りだい…でず…出来ることなら……ひっく…』

「…ふぅ…分かりました。その為に私、全力を尽くしたいと思います。……まずは「チャラ男」さんと「後輩」さんのクラスとフルネームを教えて頂きますか?彼らの微々たる助けも欲しいのです。」

……

妹はチャラ男と後輩を呼び出してもらい、簡単に事情を伝える。

妹「…少し言いにくいのですが…貴方たちが女さんに助けを求めて接触した事が災いして…彼女は今、危機的状況にあります。恩を仇で返したくなければ、女さんの為と思って、私についてきて下さい。」

二人は快く承諾してくれた。


……

そして妹は2人を連れて、女宅の呼び鈴を押す。

眼を泣き腫らした女が出てきた。

妹「はじめまして、女さん。…辛いでしょうが…これから私の家に来て貰います。」

女「…え?」

妹「もちろん、兄たちも帰って来るでしょう。でも私がちゃんと仲立ちしますので、心配しないで下さい。……来てくれますよね?」

女「……はい…」


妹は三人を引き連れ帰宅し、男たちの到着を待っていた。


……
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/06/24(日) 20:43:04.21 ID:D6pXT8PM0
小学生とは思えないほど行動力のある妹だなwwww
98 :1[saga]:2012/06/24(日) 21:30:16.26 ID:Yg9H2eeIO


…現在

妹「…さて、兄さんと女さん…今はお互いに困惑し、気まずく、顔を合わせるのも辛いでしょうが…しばらく私を信じて、協力して下さい。
今からこの私が、2人の間に起きた滑稽で壮大な「すれ違い」を解き明かしてみせましょう。」

男「…?」
女「…?」

妹「まず、誤った「認識」を明らかにしましょうか。
…兄さん。…金曜日に、あなたが女さんに「裏切られた」と思ってしまった事について、全てここで話して下さい。女さんサイドには、その間一切の発言を禁止させて頂きます。」

男は当然ためらったが、観念したようにポツリポツリと話し始めた。

彼女を好きだったこと…
そんな折、チャラ男との怪しげな行動を目撃…
問い詰めると淫行を告白し、悪びれる様子もなく詳細を語り出したこと…
彼女の本性を知ったこと…

妹は、衝撃と困惑に眼を見開いていた女サイドへ話し始めた。
「今の話に、事実と違うことがあれば、話して下さい。」

堰き止められたダムが決壊するように、反論が爆発した。

チャラ男「ひどい勘違いだ!女さんと俺は何もしてない!」

女「そうよ!話してただけって、ちゃんと言ったじゃない!」

男「…嘘だっ!僕は確かに聞いた!…妹!…奴らは口裏を合わせているに過ぎない!…薄汚いクズめ!!」
男は吐き気を催したようで、涙ながらに訴えている。

妹「お兄ちゃんは黙ってて!…お願い…」
リビングは、一気に緊張感を増した。

妹「チャラ男さん、本当に?」

チャラ男「ああ…俺、進路で悩んでて…親父と喧嘩して…わけわかんなくなって…女さんが同じ看護師を目指してるって知って、進路相談してもらって…すごい助かったんだ……指一本触れてないよ」

妹「…今のチャラ男さんの言葉に、嘘偽りは有りませんね?」

女「…はい」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/06/24(日) 21:39:25.55 ID:4SRUxiFj0
シュール
100 :1[saga]:2012/06/24(日) 21:46:16.92 ID:Yg9H2eeIO

両脇の友人に抑えられ、歯を食いしばり、恨みがましく2人を睨みつける兄を見て、妹は哀しい顔をした。
「どうやら、既にお互いの間に決定的な溝が出来ているようですね。…致し方ありません。」

妹はパソコンを立ち上げ、「名称未設定ファイル」を開き続け「兄:6/13 fri.」と書かれたファイルをダブルクリックした。

妹「…これは、私がちょうど兄と女さんの仲の進展を危惧して、金曜日の朝に鞄に取り付けた盗聴器によって拾われた音声です。無線でデータが送られ、このパソコンに記録され続けていました。」

男「え?ちょっと妹!?」

妹「…すみません兄さん。…さて、再生します。」


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/24(日) 21:49:06.43 ID:tIZQYdOK0
どんな勘違いしてたとしても、勝手に人をビッチ想像してキスを汚らわしいと言ったりフェラしろというような男と、よりを戻したくなるとは思えないのだが……
つまり勘違いをするための根底に自分(女)を信じてなかったという問題があるわけで。
自分が可愛いだけのカマってチャン(男)に対して恋愛感情を維持できるとは思えない。
DV夫に依存する妻の段階にいくほど関係も深くないわけだし。
勘違いが明かされていくら謝罪を受けようと、他の相手を探したほうがいいレベル。
102 :1[saga]:2012/06/24(日) 21:50:00.59 ID:Yg9H2eeIO
ザザ

男「…今日の昼休み、どこに居たの?」

女「ちょっと友達と弁当食べに行ってたの。電話に出られなくてゴメンね。」

男「…ふーん…別に良いけど」


男「…君のその友達って…チャラ男だよね?」

女「…見てたの?」

男「ああ。4階の旧教材室から2人で出てくるの見た。…なにしてたの?」

女「…別に、彼とは何もないのよ!?…ちょっと相談したい事があるからって、呼び出されたの。」

男「だからって、ホイホイついて行って、2人きりだなんて、危ないと思わないの?」

女「…彼は悪い人じゃないっていう勘が働いたの。」

男「…わかったよ。…それで?本当はナニしてたの?…正直に言ってくれない?」

ザザ
103 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:00:43.29 ID:Yg9H2eeIO

ピッ

妹「…さて…この後の女さんの言葉が、恐らく決定的な影響を与えたと思われるのですが…あいにく盗聴器でも明瞭に聞き取れませんでした。…なので、お互いなんと言ったのか、そして聞いたのか…教えてくれませんか?」

男も女も少し思い出すように虚空を見つめた後、同時に言った。

女「しゃべっていただけ」
男「しゃぶってただけ」

女「え?」
男「え?」

妹「…はぁ、やはりですか。では、兄さんは、これから再生する音声を「しゃべってた」という発言を元に聞いてみて下さい。逆に女さんは「しゃぶってた」という解釈を元に。何を?って顔しないで下さい…男性器です。」

ピッ

104 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:06:20.29 ID:6bT1yAtIO
ザザ…

女「ずっと…………それ以上は何もしてない。」



男「…それって…昼休み中…ずっと?」

女「…?…そうよ。すごい熱中しちゃって!」


女「本当は昼休み前の授業ですごい眠気が来ててボーッとしてて、全然アタマ動かせなかったし…もともと私はそういうの上手じゃないと思ってたけど…そしたら彼の方から振ってくれて。それがすごい上手でね!」


女「…正直、チャラい感じの男の人とは合わないだろうなって思ってたんだけど、すごい相性が良かったみたい。彼も興奮してたわ!」

女「でも彼は、何かずっと我慢してたみたいで…私が「全部吐き出しちゃって良いんだよ」って言ったの。そしたら最後には、彼の中に今まで溜まっていたモノを、口に出してくれたの!」


女「…なかなかそれは苦くて、ドロドロしてて、私が飲み込むには時間が掛かったけど…」

女「その時、私の顔は涙とかでグチャグチャ。
そしてそれに気づいた彼は、ハンカチを渡してくれて
「これで拭きなよ」って。」

女「ああ、チャラ男くんは、見かけによらず、優しくて純粋な人なんだなって思ったの。
…やっぱり、人は見かけで判断しちゃいけないわよね?
ふふっ!…そうそう!男くんも同じだった!」

女「あ、ちょうどバス来た!
じゃあね、男くん!また明日…は土曜日か!ふふっ!また月曜日!」

ザザ…

105 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:11:29.87 ID:6bT1yAtIO

ピッ
妹「…さあ、何が起こったか理解できました?」

友「」
チャラ男「」
後輩「」プッ
男「」
友2「」
女「」

妹「これが…真実です。客観的で明確な記録が無いので…女さんが「噛んだ」のか…兄さんが「聞き間違えた」のか…それは永遠に謎のままとなってしまいましたが…」
106 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:19:57.06 ID:6bT1yAtIO


友「…なんとまぁ」
チャラ男「ハハハ!傑作!」
友2「気持ち悪いぐらい上手く出来ちゃってる…」
後輩「クスクス」

男「…そんな……まさか…」

女「…私ったら…なんて紛らわしい言葉を…///」

妹「…そうです。…ここで兄さんは「女さんは淫乱ビッチ」という考えに支配されることになりました。その上で、今日の昼休みの会話を聞いてみて下さい。兄さんが鞄ごと弁当を運んでくれて助かりました。」

ピッ
107 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:25:40.88 ID:6bT1yAtIO

ザザ
男「チャラ男くんとは…その後なにかあった?」

女「何もないわ。彼の中で結構、ふんぎりがついたみたい。今朝、目が合った時に「金曜日はありがとう」って言ってくれたけど。」

男「その…あーいうことって…他の人にもするの?君が好きでやってることなの?」

女「…うん!困ってる人がいたら、ほっとけないし。
私を頼って、言(イ)ってくれるだけでも嬉しいし…終わった後に、スッキリした人の顔見て、「こんな私でも役に立てたんだ」って思えるから、すごい幸せなの!」

男「へぇー…そう」

女「男くんには隠しゴトしたくないから、正直に言うと…ここに来る直前にも似たようなことがあって…それで遅れちゃったの…」


男「それって、つまり?」

女「…言いにくいんだけど、私の女友達と付き合ってる後輩の男の子がいてね…彼は昨日フられちゃったみたいだから、慰めてあげたの。男くんを待たせちゃいけないから、出来るだけ早く終わらせたんだけど…」


女「それで、彼もまだ未練があるみたいで、いくつか頼みごとされちゃって…」

男「…それで?飲んだの?」

女「…うん。あんな熱心に頼まれたら、断れないよ。彼も良い人だし、女友達のフりかたにも問題があったし…」

ザザ
108 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:34:26.69 ID:6bT1yAtIO

妹「…もう素晴らしすぎて、言葉もでませんね。」

チャラ男「アヒャヒャヒャ!…ゲホッ!ゴホッ!」

後輩「もちろん僕も、「慰められた」というのは、女さんの女友達にフられて落ち込んでる所を「励まされた」だけで、女さんが飲んだのは「女友達と仲直りするための作戦協力」という「要求」です。一応、誤解の無いよう確認を…」クスクス


男「…なんてことだ…僕は…僕は!」

女「…私…なんて馬鹿な女なの!?」

妹「…誤解が解けたようで、何よりです。」


109 :1[saga]:2012/06/24(日) 22:46:50.15 ID:6bT1yAtIO

妹「さて、誤解が生んだ悲劇によって、お互いは酷く傷つき、傷つけ合ったはず…告白し、謝罪して下さい。」

男「…僕…勝手に誤解して…女ちゃんの人格を疑って…ショックで自殺未遂起こして…」

女「じ…自殺未遂っ!?」

友2人と妹は頷く。

女「…ごめんなさい。違うわ…紛らわしい言葉で混乱させた私が悪いの…ほんとにゴメンなさい…」

110 :1[saga]:2012/06/24(日) 23:29:10.56 ID:6bT1yAtIO

男「謝らなきゃいけないのは僕の方だ!…君を信じずに…ビッチだって決めつけて…見下して…乱暴して……本当にごめん」

女「…私の初めてのキスを「汚らわしい」って言われたのが、死ぬほどこたえちゃったけど…よく考えたら…それは当然の反応よね。…当然の報いだと思う。」

男「そんなことない!悪いのは僕だ!…勝手に誤解して、君の心を踏みにじって!……自分の欲望の捌け口にしようとして…僕は…男として最低だ…」

女「その原因は…全て…私の浅はかな、行動と言葉にある…これは確かなこと…だから、男くんは自分を責めないで」

男「…そんなこと言って、君も自分を責めてるじゃないか!…君は優しすぎるんだよ…」

女「…私も、男くんが優しいことくらい…知ってるわ…だから好きになったわけだし…」

男「…僕もだよ…
…そんな君を…信じられなくてゴメン…」

女「…私こそ…
信じられなくて…信用に応えられなくて…ごめん」



男「……僕たち、やり直せるかな…」

女「…やり直したく…ないの?」

男「…やり直したいよ…難しいかも知れないけど…」

女「…難しくないよ…私も気持ちは一緒だから……また男くんと笑いながら、一緒に学校に行きたいから…」

男「…僕も君の笑顔が見たい……もう二度と君を泣かせないと約束する…だから」

女「…ん…!」

男「…うん…仲直り!」

…シーン

女「……ところで、皆は?」

男「……あれ?」

111 :1[saga]:2012/06/25(月) 00:07:50.97 ID:bCYR/M1IO

いつの間にかリビングを抜け出していた5人は、ホッと一息つく。

妹「本当にありがとうございました。」

チャラ男「いいって!俺が蒔いた種もあったし…それに報いるのは当然のこと…じゃあね!女さんにヨロシク!」

後輩「おかげで面白い体験も出来ました。むしろ感謝してますよ…僕も女友達先輩とヨリを戻したいなぁ。女さんによろしくお伝え下さい…それでは。」

ガチャン

友「…しかし妹ちゃん…そんなキャラだったのか…でも大活躍だな!スゲぇよ!」

妹「いつもの無邪気モード、楽しいけど疲れるんですよねー。兄の為なら何だってしますよ!」

友2「そして…さっきのでようやく、君が男の自殺を予期して、風呂場に駆けつけた理由が分かったよ。君がリビングを出た後、名称未設定フォルダの中を見させてもらったけど…」

妹「な…!…な!?見たんですか!?信じられない!!」

友2「はは…伏線は回収しなきゃ、気が済まないからね。…でも大丈夫!内緒にしてるよ!…だから…」

妹「…だから?」

友2「…口調は今まで通りに…そしてポニーテールにしてくれないかな?髪型…そのほうが好きなんだ。」

妹「…えー!?変態!?…そんな伏線ありましたっけ!?」

友2「ないよ!…とにかく約束!」

妹「…はーい」シュル…

友2「…」

妹「はい!友2さん!似合うー?」

友2「うん!すごい可愛いー!」


112 :1[saga]:2012/06/25(月) 00:10:39.15 ID:bCYR/M1IO

ひとまずココまで。
これで起承転結すべて終わりました!
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/25(月) 00:13:38.86 ID:1ALsEaeDO
はーい先生、ゴミクズ男に女はもったいないと思います!
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/25(月) 00:24:33.27 ID:frIJQNG8o
ひとまずってことは完結じゃないってことかな?
おつかれ
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2012/06/25(月) 00:38:33.90 ID:RMtzZRHAO
次から第2章始まっちゃうの?
13章まで続いちゃうの?
116 :1[saga]:2012/06/25(月) 00:38:56.77 ID:bCYR/M1IO

はい>>113くん!
良い意見ですねー!
でも先生、いちおう2人で痛み分けさせるために有罪比率50/50にしようと頑張ったんだー!そのためにあえて「噛んだ」か「聞き間違い」かボカしたんだー!
でもやっぱり男くんが少し悪いよねー!
彼女に見た目の偏差値で負けてるし!

書いてる途中のレスで、男派と女派に別れちゃってたから、それ見て上手くバランス取ろうと思ったけど…
やっぱムズかったー!
みんなはどう思う!?
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[sage]:2012/06/25(月) 00:43:18.65 ID:pvjW8xwao
終わりなのかな?乙です

友二人がすごくいい奴だったけど
他のキャラにはあまり魅力を感じなかった
118 :1[saga]:2012/06/25(月) 00:44:11.86 ID:bCYR/M1IO

>>114さん
>>115さん

ここまでお読み頂き、ありがとうございます。…実はこの話、スレ立てする朝に見た作者の夢をもとに、起承転結で面白くしようと努力して書いたものです。なので、このエンドにちょうどいい情報量しか詰め込んでませんし、この先も思い浮かびません。
ですが、ほんのすこしの後日談は書こうと思っております。
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/06/25(月) 00:47:40.43 ID:YebqXIDt0
男は女をビッチ扱いして散々言ったことを誠心誠意謝る前に、自分の自殺未遂アピールして僕のショックの大きさ知ってちょ〜するあたり、マジで屑だと思う。
言葉の難しさをテーマにした以上誤解するくだりはどうしようもないとは思うけど、男の人格面が受け付けない。
友、友2、チャラ男、後輩は、そのことになんで突っ込んでくれないんだろう?
相談に乗ってくれた女に対する恩義もあるだろうチャラ男や後輩が、女にそういう扱いをした男に対してアクションをしないのはむしろ不自然。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/06/25(月) 00:54:47.99 ID:/q8vy1Uc0
相談に乗ってただけで特に何した訳じゃないが
好きな男に誤解を持たれるような言動をした女にも大いに原因がある
121 :1[saga]:2012/06/25(月) 00:57:13.16 ID:bCYR/M1IO
>>117
>>119

はい。ROM専からいきなり書く側になった作者の未熟さゆえです。でも、もとから男は「主人公(笑)」のつもりでしたし、感情移入の対象でもなく、単なる駒でした。
男の自殺未遂カミングアウトは、直前で妹が「傷ついたことを告白し、謝罪せよ」と言ったのを受けてのことでした。
少なくとも作者には、そこで男に対する悪意を付け加えた意図はありませんでした。精進します。
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/06/25(月) 01:01:30.53 ID:YebqXIDt0
それはそうだけどそれがなきゃそもそも話が始まりすらしないといいたい。
というか、私が言いたかったのは「誤解しうる言行」と「誤解したこと」の罪の大小じゃなく、自分可愛さで行動する男の人格についてさね。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/25(月) 01:02:33.47 ID:1ALsEaeDO
たとえ本当に筋金入りのビッチ相手でも、レイプ未遂は犯罪だからねぇ。
チャラ男と後輩が殴らなかったのは、そのへんのくだりはさすがに言葉でぼかしたのかな。
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/06/25(月) 01:15:53.57 ID:K4TZEzZo0
誰しも自分はかわいいもんだ
その点に関しては人間らしい描写だ
7割方男が悪いが、3割は女に原因がある
好きな男がいるなら迂闊に他の男と二人でいる時間は作るべきではないし、逆の場合でも同じ
125 :1[saga]:2012/06/25(月) 01:26:25.39 ID:bCYR/M1IO
>>120
きっとこれを機に、女ちゃんも成長します。
>>123
はい。作者がリアルで一番許せない犯罪はレイプ及び強制わいせつです。そのへんは心得ております。

妹ちゃんは、チャラ男と後輩をあくまで「証人」もしくは男宅での「ボディーガードとして、女に安心感を与えるもの」という理由で呼んでます。なので、2人に必要以上の情報(キス、フェラ未遂)の事は伝えてないし、その場での突発的な行動も制限させてました。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/25(月) 01:39:05.25 ID:lFzUvWsIo
キャラ設定が未熟過ぎ
誤解でもいきなりフェラしろなんて言う馬鹿はいないだろ
127 :1[saga]:2012/06/25(月) 01:45:26.17 ID:bCYR/M1IO

>>124
ですよねー。
「自分カワイイ」と「構ってちゃん」は人間の土台だと思うんです。それだけの人は問題ですが。

>>all
恋愛に理論はありません。もちろん正義もありません。愛も正義も人の数だけ形がありますし、ましてSSの中の事で語るなんてナンセンスです。

でも言わずにはいられないよね!不思議!
128 :1[saga]:2012/06/25(月) 01:48:10.75 ID:bCYR/M1IO

>>126
すみません。
自分の中でもアレは難所でした。
そしてその難所に挑むための準備も気力も足りませんでした。

的を射た指摘おいしいです。
129 :1[saga]:2012/06/25(月) 03:38:25.19 ID:bCYR/M1IO

寝れないし後日談も浮かばないので、作者の中学時代のエピソードを。
(恥ずかしいけど、一切脚色なし)

僕が中学生の頃は、何故か女子に人気があった。ずば抜けてイケメンでもないし、運動神経も良くなかった。
まあ成績は良かったし、学級代表しててクラスの中心ではあった。

放課後の教室で告白されることもあった。
でも超草食系で、そもそも恋愛に興味ゼロ。
彼女なんて、大学生になってから…みたいな考えがあったから、断っていた。

でも、性欲とエロ妄想だけは溢れ出てたんだよな。

そんなある日の放課後、僕は学級代表の仕事で一人遅くまでポスター製作してた。

すると、部活上がりのうちのクラスの女子が、息を荒げながら教室に入って来た。

彼女は教室の戸を閉め、僕の方を見ると持っていた荷物を近くの机に置き、大きな声で言った。
「……犯して」

僕は混乱しつつ「いいよ」と言いながら近づいていった。

彼女はハッとして、そのまま後ろの自分のロッカーに、机に置いた自分の荷物のいくつかをしまっていた。

(ああ…なるほど。あれは僕の机だから、「僕の机に荷物を置かして」(その子は方言つよめ)と言ったんだな…)

と一秒後に理解した。

そして(俺だけが勘違いしちゃって、恥ずかしいなぁ)と思っていたら、彼女が顔を赤くしながら言った。

「あの…ゴメン!…おかしてって言ったのは…そう言う意味じゃなくて…置かしてって意味で…ああもう何言ってるんだろアタシ!」

目線を泳がせる彼女を見ながら(可愛い)と思いつつ、溢れんばかりの余裕をまとって「…分かってるよ」と言った。

彼女は教室を慌てて出て行った。


そんな思い出。

130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/06/26(火) 01:00:10.93 ID:+8WZYRXCo
なにそれ・・・日本語ってすげぇ・・・
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage]:2012/06/26(火) 01:30:11.82 ID:dVV9Oq9oo
終わり方クソだったな
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2012/07/03(火) 21:48:37.71 ID:F0siCDtc0
あれ?続くんだよね?
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/07/08(日) 18:05:14.10 ID:AS/Wggbio
>>1はゾンビッチ読んでる?



Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By VIP Service
Script Base by toshinari