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HTML化した人:lain.
ルサ・ルカ「マナは命、命はエロパワー」ランディ「そんな!」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 14:18:09.03 ID:9thj09qDO
聖剣伝説2です。

注意、以下の要素を含んでいます。

・エロ
・ルサ・ルカ
・童貞
・遅筆

絶対にsageて進行します。
無害なので温かい目で放置してください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1334985488(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 15:02:48.75 ID:9thj09qDO
ルサルカ「……というわけじゃ、やってくれるか?」

ルサ・ルカは言い終えると、その紅い瞳を鋭く細めてランディに向ける。

マナの枯渇、世界の異変。それに対処出来るかもしれないマナの剣の力。

聖剣を抜いた勇者としての役割はすべて説明した。
後はランディの答え次第。
ルサ・ルカはランディの覚悟を問うように、あえて表情を険しくして答えを待つ。
ランディはしばらく頭を下げ、自分に向けられたルサ・ルカの言葉を口の中で反芻するようにつぶやいていたが、やがてルサ・ルカに向けてゆっくりと顔を上げ、その口を開いた。

ランディ「……はい、わかりました」

ルサルカ「うむ」

ランディの顔には、不安げながらも確かな覚悟があった。
それを見てとった以上、ルサルカも無粋に何かを言う事無く、ただマナの勇者としての役割をランディに告げた。

ルサルカ「さあ、聖剣をマナの種子と同調させよ」

ランディ「えっと……どうやれば?」

ルサルカ「聖剣をかざして、強く願うのじゃ」

ランディ「……」

聖剣をかざして強く願うランディ。

ランディ「……」

ルサルカ「……」

静まり返った祭壇には、水の神殿らしく、辺りで流れる水音しか聞こえない。

……マナの種子はピクリとも動かなかった。

ランディ「あ、あれ?」

ルサルカ「な、何も起きないじゃと!?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/04/21(土) 15:33:05.57 ID:rQbzTTrIO
またえらい懐かしきネタで
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 16:10:23.24 ID:9thj09qDO
ランディ「こ、これはどういう……」

ルサルカ「ま、まてまて! いま考えておる!」

ルサ・ルカ(以下ルサルカ)はランディに右の手のひらを向けて押し止めつつ、頭を下げて原因を考え始めた。

ルサルカ(聖剣に選ばれなかった? いや、ランディの手で抜いたという話じゃから聖剣には認められておるはず……となると、ランディの生物としての体内サイクルが、マナを扱えない程度に少しばかり狂っておるのかもしれん)

そうやって早々に当たりをつけたルサルカはすぐさまランディへと向き直り、腕を組んでランディへと大きく声を上げた。

ルサルカ「今から質問じゃ! ちゃんと答えよ!」

ランディ「は、はい!」

ルサルカの突然の大声に、ランディはピシッと背筋を伸ばす。
ルサルカはそれを見て軽くうなずきながら続けた。

ルサルカ「第一! 毎日ご飯は食べておるか!」

ランディ「食べてます!」

ルサルカ「第二! 夜更かしはしておらぬか!」

ランディ「早寝早起きです!」

ルサルカ(……違うのか?)

アテが外れたのか、とルサルカは首をひねる。
だが、他に原因も思いつかないため、とりあえずは最後まで続けてみる事にした。

ルサルカ「1日のオ○ニー回数と性交数は!」

ランディ「えっ!?」

ルサルカ「どうした? 正直に言ってみよ」

ランディ「えっと……その……」

ルサルカ「大丈夫じゃ、ワシは二百歳を越えておる。恥ずかしがらずにドーンと言えばよい」

もじもじとするランディに、どこからどう見ても十代前半の少女姿であるルサルカが胸を張って言う。
すると、ランディは観念したようにポリポリと頬をかきながら、小さな声でルサルカへと答えた。

ランディ「い、いえ、さすがにまだ……女の人とした事は無いです……」

ルサルカ「ふむ」

まあそんなものだろうとルサルカは息をつく。
聞けばランディは16歳というし、まだ未経験でも問題ないだろう。
しかしそうなると、食でも眠でも性でも問題が無い事になってしまう。
命の根源として分かりやすい三大欲求に問題が無いとなると、原因を探すのは少しばかり骨になるかもしれなかった。

ルサルカ「……で、オ○ニー回数は?」


肩を落とし、投げやり気味に聞くルサルカ。
そんな状態だったために、遅れて返ってきた予想だにしないランディの言葉は、文字どおりに虚を突く衝撃を持ってルサルカに襲い掛かって来たのだった。

ランディ「えっと、オ○ニーって何ですか?」

ルサルカ「……へ?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 16:13:06.00 ID:9thj09qDO
ルサルカの思考が止まる。
呆気に取られたようにポカンと口を開け、再起動までに要した時間は十秒弱。

ルサルカ「あー、村では違う言葉を使っておるんじゃな、うんうん」

ルサルカは1人で納得のいく答えを見つけ、動揺を隠すように激しくうなずく。
そして、わかりやすくランディにジェスチャーで説明した。

ルサルカ「チン○ンをつかんでな、こう……シュッシュッと、じゃな」

見えない棒をつかむように自分の右手を軽く閉じ、目の前で上下させる。

ルサルカ(……ワシは何をしとるんじゃろう……)

少し死にたくなってくる水の神殿の巫女様。
だが、そんな落ち込んだ顔色もすぐに吹き飛んだ。……驚愕によって。

ランディ「えっと……それをして何かあるんですか?」

ルサルカ「……えっ!?」
再度、ルサルカの時が止まった。

ここに来て初めて、ルサルカはランディのマナ変調の原因を知ったのだった。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 16:45:54.01 ID:9thj09qDO
ランディ「あ、あの、ルサルカ様?」

ルサルカ「……」

心配するランディの声にも反応せず、石化したように棒立ちのルサルカだったが、やがてプルプルと震えだす。
そして、唐突に再起動。

ルサルカ「お、おぬしはバカかっ!?」

ランディ「うわぁッ!」

突然に目を見開いたルサルカの剣幕を前に思わず飛び退くランディ。
追うルサルカ。

ルサルカ「16じゃろう!? 息子も立派に育っておるんじゃろう!?」

ランディ「い、いえ! 子供はいません!」

ルサルカ「そうではないわッ!」

ランディ「ひぃ! すいません!すいません!」

ズカズカとルサルカに追い立てられ、あっという間にランディは壁際へと追い込まれた。

ルサルカ「う〜!」

ランディ「ひぃ〜!」

歯を見せて威嚇するルサルカと、なぜ怒られているのか理解出来ずに涙目のランディ。
肉食獣と、捕食されるだけの草食動物が織り成すヒエラルキーが形成されていく。

ルサルカ「……ふぅ」

だが、そんな肉食獣ことルサルカは糸が切れたように急に肩を落とし、静かに牙を収めた。

ルサルカ「まあ、少しばかり腑に落ちんが、怒っても仕方ない……のじゃろうな、コレは」

そうルサルカはつぶやくと、心の底から疲れたように大きく息をはき出した。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 17:53:12.08 ID:9thj09qDO
ランディ「そ、それでどうするんですかルサルカ様?」

壁に背中をつけながらランディが声を上げる。
ランディの身長は170センチほど、対するルサルカの身長はそれより頭1つぶん低い。
ランディはルサルカの気迫の前に縮こまっており、どうにもルサルカより小さく見えてしまうが、それはあくまで雰囲気というか生物としての格の話。
歴然とある身長差は変わらない。

ルサルカ「どう、と言われてものう……」

ルサルカはランディを小さく見上げていたが、そうつぶやいて一歩離れ、言い淀むようにその場でぐるぐると歩み始めた。
ルサルカも女で、しかも神殿の巫女である。
衝撃の混乱も収まってきた現在、またシモの話をするのはツラすぎた。
だが、ランディも本当に知らないみたいなのでこの際はしょうがない。

ルサルカは意を決し、ランディの顔をキリと見据えながらその言葉を告げた。

ルサルカ「おぬしがやる事は1つ、『射精』じゃの」

ランディ「射精?」

首をかしげるランディに、ルサルカも違う意味で首をかしげる。

ルサルカ「うぅ、頭が痛い……」

だが、ちゃんと説明はしておく必要があるのだろう。
純真な聖剣の勇者に紅い瞳を向け、青瑠璃のような海の色をたたえる髪をさらりと流しながら、ルサルカは説明し始めた。

ルサルカ「おぬしはマナの剣に選ばれた。マナの力は人一倍あるはずじゃ」

ランディ「でも、それなら……」

ルサルカ「話は最後まで聞け。……これはあくまでワシの予想じゃが、おぬしの場合はマナの力を任意に発散する手段が無く、体に溜まっておるのじゃ。一度発散すれば、やり方を体が覚えるはずじゃ」

そこでコホンと一息つくルサルカ。
そして少し頬を赤らめながらランディから目を逸らし、ジェスチャー混じりに言葉を締めた。

ルサルカ「だから、こう……シュッシュッとして、パァーッとじゃな……」

右手を再び動かしながら、言葉の終わりはもう蚊の鳴くように小さいボリュームになっている。

ルサルカ「わ、わかったか?」

少しやつれた感を漂わせながらルサルカが言うと、ランディは背中をつけていた壁から一歩前に進み、真面目な顔で大きくうなずいた。

ランディ「わかりました! 頑張って射精します!」

ルサルカ「あぁ、うん……何でそんなに張り切っておるのかわからんが、もうどうでもいいわい」

ルサルカは赤くなって、おまけにやつれた顔でスタスタと祭壇から離れて行き、祭壇の隅にある個室のドアへと手を伸ばした。

ルサルカ「終わったら呼んで欲しいのじゃ」

ランディ「はい!」

ランディの答えを背中に聞きながら、ルサルカは逃げるように個室の中へと消えて行った。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 19:08:49.10 ID:9thj09qDO
〜 10分後 〜

ルサルカ「お、遅いのう……初めてのオ○ニーはこんなに時間が掛かるものなのかのう?」

本棚から教本を取り出してざっと眺めて見ていたが、時間が経つにつれて祭壇にいるランディの様子が気になってしまう。
しかし、直接覗き見るのはさすがに気が引けた。

ルサルカ「仕方ない」

ルサルカは机から立ち上がると、部屋の隅にポツンと置いてある水瓶に歩いて近づいていく。
そして水瓶のそばで腰を曲げると、湛えられた水をすくうように両手を揃えて水の中へと沈めた。

ルサルカ「さて、と」

水の巫女であるルサルカは、水の流れから世界の情報を知る事が出来る。
ここにある水瓶と他の水源は直接繋がっていないために外の情報は得られないが、水の神殿内部で起きている事くらいならば巫女の力で見る事が可能だった。

ルサルカ「……」

ルサルカは目を閉じ、祭壇の元へと意識を飛ばす。
神殿を流れる水たちはルサルカの意識に喜んで答え、ルサルカの脳裏に祭壇の様子を映してくれた。

ルサルカ「これは……」

そして頭の中に浮かんできた祭壇、そしてランディの姿に、ルサルカは閉じた目を一層強く引き締めた。

ランディ『く……うぅ……』

ランディは泣いていた。
チ○コを握り締めたまま、祭壇の頂点に置いてあるマナの種子を見ながら。

ランディ『射精が、射精が出来ない! ボクはマナの勇者にならなければならないのに!』

ひたむきに、チ○コにあてがった右手を上下させながら叫ぶランディ。
その様子を、ルサルカは黙って見ていた。

ランディ『ボクには勇気が無いのか! ボクは勇者になれないのかよ!』

泣きじゃくりながら動かすランディの右手は、ルサルカから見ても力が入り過ぎているのがわかる。
ランディのチ○コは赤ではなく、鬱血したような紫へと変わっていた。
それはまるで、村から追い出されて行き場の無い彼の姿を語っているようだった。

ランディ『う……うっ……』

ルサルカ「……」

祭壇の様子を見たルサルカはゆっくりと瞳を開け、水瓶から両手を引き抜く。
そして水で濡れた手を拭く暇も無く、ルサルカは歩き始めた。

どこまでも真っすぐな勇者の元へと。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 19:58:46.61 ID:9thj09qDO
ルサルカ「まったく、おぬしというヤツは」

ランディ「ルサルカ様!?」

ドアを開けて現れたルサルカの姿に、ランディが驚きの声を上げる。
だがルサルカは足を止めず、毅然とした態度でランディのそばまで歩み寄ってきた。

ランディ「ボ、ボクは……」

ルサルカ「大丈夫、おぬしは勇者じゃ、このワシが言うからには間違いない」

弱々しく涙ぐむランディを見ながら、ルサルカは爪先立ちに背伸びをして手を伸ばす。
向かう先はランディの頭。
それを察したランディがなされるままにヒザを曲げると、目標を射程距離に捉えたルサルカの両手が素早くランディの頭を左右からつかみ、主であるルサルカの胸元へと抱き寄せた。

ランディ「うわっぷ」

体勢を崩して倒れ込みそうになるランディだが、思いの外に力強くルサルカの体がランディを支えた。

ルサルカ「大丈夫、大丈夫じゃ、後はワシに任せておけ」

子供をあやすように紡がれるルサルカの言葉は、慈愛に満ちていた。
だが幼くして母が失踪し、愛を知らずに育ったランディにそれは理解出来ない。
ただ、ランディは『許された』とだけ理解出来た。
自分が、ルサルカから、ポトス村から、この世界のありとあらゆるものから許されたと。
髪を撫でるルサルカの手が、その声が、予感ではなく確信としてランディに教えてくれた。

ランディ「……」

ランディの頭を空白が支配していく。
だが、それはひどく落ち着く、幸福で満たされた空白だった。
ランディは無言でルサルカの胸へとさらに顔をうずめた。
その胸から、小さな鼓動が伝わってくる。
他者の命が刻まれるその音は、自然とランディの肩から力を抜いた。

そして、ほのかにランディの鼻をくすぐるのはルサルカの香り。
豊穣の大地に敷き詰めた花の冠を、静謐が支配する湖に目一杯浮かべたような、甘く、透き通った香り。
気が付けば、アレほどまでに揺らいでいたランディの心は、凪に入った海原のような静けさを取り戻していた。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 21:03:02.21 ID:9thj09qDO
ルサルカ「落ち着いたか?」

ランディ「はい」

ルサルカの胸からランディは頭を離して答えた。

ルサルカ「うむ、では始めようかの」

ランディ「はい! でも、どうしたら……」

ルサルカ「ふふ、ワシに任せておけと言っておるじゃろ?」

そう言うと、ルサルカはランディの背後へとスタスタと回り込む。
そして、ルサルカはゆっくりとランディの背中から両手を伸ばしてその胴体を左右から抱き込み、両手をランディの股間にスルスルと伸ばした。

ランディ「……あっ」

ズボンの前からぶらりと垂れ下がった一物を、ルサルカの両手が包み込むように優しく撫でてくる。
しかし、少し前の水瓶によって冷えたルサルカの手は、熱を帯びた一物には少し刺激が強すぎる。
ランディは思わず声を漏らしてしまった。
だがルサルカはその反応に、いとおしそうに頬をゆるめる。

ルサルカ「ふふ、コレは力任せに扱うモノではない。大事に、大事にじゃ」

そう言い聞かせ、ランディの一物を撫で上げ、擦り、全体をまさぐるように動いていくルサルカの手。
柔らかく、肌は白くてキメ細やか。
故郷の金持ちにも、いや比較するほどに愚かしく思えてしまう、王宮を彩る芸術品のように現実離れした、そんなルサルカ様。
それが背中にぴたと張り付き、自分の一物に手を這わせている。
そんな夢のような現実が、二度と来ないだろう機会が、知らず知らずにランディの精神を一層激しく欲情させていた。

ランディ「あっ、ぐッ!」

ルサルカ「おお、勃ってきおったか」

ルサルカがランディの背中から、はしゃぐような喜びの声を上げる。
ルサルカの愛撫に答え、ランディの一物は高く反り立っていた。
硬く、血管を浮き出させ、その力を誇示するように力強く。

ランディ「はぁ……はぁ……」

一物にすべてが集まる初めての感覚にランディは息も荒く、ルサルカの愛撫を受け入れて固まっていたが、その愛撫がふと途切れた。

ルサルカ「……ふむ、皮被りか」

ルサルカは急にランディの背中から離れ、ランディの正面へと移動する。

ランディ「ル、ルサルカ様……ッ!」

その瞬間、もどかしさや焦燥感がランディを襲う。
餌箱の前でおあずけを食らった犬のように。

ルサルカ「そんな物欲しそうな目をするな、すぐに楽にしてやる」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/21(土) 22:51:41.59 ID:9thj09qDO
ルサルカは腰を落とし、顔をランディの一物に近づけ……

ルサルカ「……」

ランディ「……?」

しかし、何事かを考えるようにルサルカは動きを止め、すぐに背筋を伸ばすと姿勢を元に戻した。

ランディ「ルサルカ様?」
ランディが瞳を向けると、ルサルカはフンっと軽く息をつき、つぶやいた。

ルサルカ「キスじゃ」

ランディ「はい?」

ルサルカ「キスじゃ、忘れておった」

ルサルカは二度告げると、ランディから顔を逸らした。

ルサルカ「……やはり、知識があっても経験が……」

ルサルカはどこか苦い顔で1人うなる。
ランディは頭の上に「?」を浮かべながら首をかしげた。

ランディ「えっと……」

ルサルカ「とにかく! キスじゃ! さっさと顔を出せい!」

ランディ「は、はい!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/22(日) 22:49:29.82 ID:pjk8WolDO
ルサルカはカカトを浮かせて爪先に体重を預け、首を上に向けて反らした。
ランディとの間に一歩足らずの僅かな距離を置いて、ルサルカはちょうどランディを見上げる形になる。

ルサルカ「……」

そのままルサルカはそっと目を閉じた。
その柔らかな唇を、自分を見下ろしているランディへと向けながら。

ランディ「……っ」

ランディは思わず息を呑んだ。
ルサルカの血色豊かな唇は、何かを待ち焦がれるように尖らせられている。
そこに、先ほどまでランディをリードして動いていたルサルカの面影は無い。
手綱を任されたという責任がランディにのしかかってくる。
緊張でノドは渇き、興奮で呼吸が苦しくなってくる。
ルサルカは静かに待ってくれているのに、しかしランディはそれを目前にしながら動けなかった。

それには理由がある。

責任、臆病な心。
それらはランディの動きの妨げになるモノだが、何よりもランディの動きを封じていたのは、ランディへと向けられたルサルカの好意そのものだった。
幼少よりポトス村で生まれ育ったランディだが、そこでの彼は完全によそ者で、親代わりとなった村長たちもどこか彼にはよそよそしかった。
ランディと深く関わろうとした者はおらず、ましてや好意を寄せてくれた者など皆無に等しい。
なので、ココまでひた向きに好意を向けてくれているルサルカにランディは大きく戸惑い、そしてその好意が自分の行動如何で崩れ落ちるかもしれないという恐怖が、ランディの行動を封じていた。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/23(月) 00:27:15.20 ID:mOmzhteDO
ランディの手がルサルカの肩へと伸びかけ、だが指先が触れる事無く空中にて静止する。
ランディはためらうように手を引き戻し、再度手を伸ばすのだが、さっきと同じように途中で止めてしまう。
自分の手元とルサルカの間を行き来するランディの腕だが、何もつかめずにただ空を切り続けた。

ランディ「……」

何をすればいいのか、それはランディにも分かっている。
ルサルカを抱き締め、口付けする。それだけのこと。
しかし、今のランディには、自分がそれを出来るとは到底思えなかった。
ランディの目の前にいるルサルカは美しかった。美しすぎた。

豪奢な刺繍が施された神官服は威厳を保ちながらも動き易いように裾や丈がやや短くなっている。
そのためにルサルカの優美な曲線は隠れもせずに浮き彫りになり、均整の取れた立ち姿の奥から覗き見える艶は見惚れてしまうほど。
大海の青を湛えた長い髪は枝毛一つ見当たらず、祭壇奥のステンドグラスから神殿に差し込む陽光を浴びて水しぶきを上げるように淡い光をさらさらと反射し、背中に向けて流れていく。
ルサルカの流れる柳眉の下では長い睫毛が未だに伏せられ、白い肌は赤く上気し、すぼめられた瑞々しい桃色の唇から熱い吐息がもれていた。

そんなルサルカにランディは、つい視線を逸らすように顔を下げてしまう。
ルサルカは美しい、欠点一つ見当たらない。

──だが、自分はどうか?

ランディは自分の姿を振り返る。
旅立ちの時はまだ新しかった服だが、ここまでの旅ですでに所々が破れてみすぼらしくなり果て、ランディの容姿も取り立てて良いわけではない。
あきらかに2人の住む世界が違い過ぎた。
神殿の巫女として、国王並みに実権を振るうルサルカ。
田舎町育ち、しかもそこから放り出されたランディ。
二人の違いがそのまま形を成したように、ルサルカとランディの姿はかけ離れている。
そんなランディがルサルカに口付けすることは、ランディ自身とても許される行為に思えなかった。

ランディ「うぅ……」

何かしなければならない。
だが、それが許される行為なのか?
ルサルカは許してくれるのか?
もしヘマをしてもルサルカは自分に好意を向け続けてくれるのか?
悩めば悩むほど深みにはまっていく。
卑屈で矮小、狭量で愚かしい思考の迷路。
頭を抱える余裕も無く、ルサルカの前でただ立ち尽くすしかないランディだったが、不意にルサルカの唇が動くのが目に入った。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/23(月) 02:50:15.53 ID:mOmzhteDO
ルサルカ「……ん」

ランディ「……っ!」

ルサルカの唇は、言葉を紡ぐことはしなかった。
瞳を閉じたまま、ただ小鳥が小さくさえずるように、唇をランディに向けて揺らす。
ただそれだけのこと。
しかし、そこにはルサルカの明確な意思があり、それを読み取れないほどランディもバカでは無かった。

──自分を待ち望んでいる。

それに気付いた瞬間、ランディの頭の中で何かが弾けた。
ルサルカは、地位も名誉も容姿も、どれ一つ不満を口にしていなかったのだ。
それらを気にしていたのは、ランディただ1人。
ランディは理由をつけ、意思を行動に起こす事態から逃げていただけだ。
それらを理解したランディはあまりに小さな自分を恥ずかしく思い、同時に胸の奥から熱い何かが込み上げて来るのを感じた。
その生まれたばかりの熱い何かは、自分が勇者になるためにここまでしてくれるルサルカの優しさに何がなんでも応えなければならないと、ルサルカのひた向きな信頼に応えなければならないと、強く、強くランディの心の臓を焦がした。

ランディ「……」

ランディはルサルカに唇を向けられた時のように小さく息を呑んだ。
だがそれは、少し前の戸惑いとは違う、決意の一端。
身分に容姿、ありとあらゆる劣等感がランディの中で焼け落ちていく。
もう、迷いはしなかった。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/23(月) 17:37:58.41 ID:mOmzhteDO
ランディは両手を伸ばすと、ルサルカの肩を左右から掴んだ。

ルサルカ「あっ……」

ピクンと、電気が走ったようにルサルカが軽く身じろぎする。
そのささやかな反応が、今のランディにはとてもいとおしく感じられた。
ランディは両手をルサルカの肩に置いたまま腰を曲げて顔を近付け、ためらう事無くルサルカの唇を奪った。

ルサルカ「……!」

唇と唇が触れ合うだけの浅いキス。
しかしそれだけでもルサルカの肩は力が入り、柔らかい体がにわかに硬くなる。
その瞬間、両手越しにそれを感じていたランディの胸の内から、ルサルカに対する想いが堰を切って溢れて来た。
ランディはその想いに突き動かされるままに、唇を一端離して左手をルサルカの腰に回し、一思いに自分の方へと抱き寄せた。

肩と肩、胸と胸が触れ合う。
高さを合わせた二人の顔が、互いの左肩をアゴに置く形で交差する。

互いの吐息が、命の鼓動が、二人の体に伝播していく。

一歩足らずの二人の距離は、ここに来て初めてゼロになった。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/23(月) 22:30:27.86 ID:mOmzhteDO
しばらくの間、衣服越しに肌と肌を重ねてぬくもりを感じ合っていた二人だが、やがてどちらからともなく顔を離し、再度口付けを交わした。
今度はさっきよりも深く、奥の奥まで。

ルサルカ「ん……ぅ……」

一歩進んだキスを、いま先導しているのはルサルカ。
ランディの口内に自分の舌を這い入れ、舌と舌を絡めるように蠢かせている。
唾液と唾液が混じり合い、口内を撹拌するようにうねる舌の動きが、艶めかしく、蠱惑的な水音で奏でられる。
味であって味でない、香りであって香りでない。
体の内側を火照らせる、五感を越えた甘美な感覚。
頭の中から背骨を通り、体の芯から隅々までをじんわりと痺れさせる未知の感覚がランディを襲う。
ランディは驚き、目を丸くしてルサルカに視線を向けた。
だが、間近に浮かぶルサルカの表情を見たランディは、ゆっくりと目を閉じ、力を抜いてすべてを受け入れた。

ルサルカ「……ん……はぁ……」

ルサルカは長い睫毛を僅かに持ち上げ、その下でルビーのような深紅を彩る瞳を、うっすらと細めてランディに向けていた。

そこにあるのは、一匙の不安。

ランディをリードしているはずのルサルカは、しかし心配そうに瞳を揺らしている。
これでよいのか?
ワシは間違っておらんか?
そう言わんばかりに、おずおずと時折、尋ねるようにルサルカの舌の動きも止まっている。

──自分の事を思ってくれている。

胸を打つ感慨に、ランディは行動で返した。

ランディ「ん……ちゅ……」

ランディも舌を伸ばし、ルサルカの舌に、ルサルカの口内へと向けてそれを差し入れた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/24(火) 02:17:08.38 ID:T/bqpPIDO
ルサルカ「あむ……ちゅ……」

二人は互いのすべてを貪り合うように、熱い情愛の口付けを交わす。

どれくらいの時間が過ぎたか、沸き立つような熱が二人の体の末端まで広がりきった頃。
ルサルカがゆっくりと、ランディから顔を離した。
名残を惜しむように唾液の糸を陽光にてらつかせる舌先を、ルサルカは口に引き戻し、余韻を味わうように二、三度出し入れする。
そして、熱を帯びた吐息混じりに一言。

ルサルカ「……よし」

とだけ、一人で納得するようにつぶやいた。

ランディ「……?」

熱で浮かされた頭をランディが軽くかしげて見せるが、ルサルカは何も答えずに膝を折り曲げ、その場に腰を下ろすようにしゃがみ込んだ。
そのルサルカの位置は、ちょうどランディの股間の前。
そこにはズボンから取り出された、興奮に隆々といきり立つランディの一物があった。

ルサルカ「……」

ルサルカは、先走りの液でテラテラと濡れるランディの一物を一目見た後、少しためらうように間を置く。
だがすぐに決意の一息をつくと、ランディの見ている前で、その一物を一気に自分の口にくわえこんだ。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/24(火) 15:06:41.59 ID:T/bqpPIDO
ランディ「ルサルカ様!?」

ルサルカ「あむぐ……ちゅ……」

ランディの声もどこ吹く風のように、ルサルカは小さな口を精一杯に開いてランディの一物を半分ほどくわえこんだまま、自分の口の中で一心不乱に舌を動かして一物をしゃぶりあげた。
皮を被った一物の先端からカリの周りへと舌を這わせ、血管が浮き出る裏筋をなぞるように走らせる。
同時に、ルサルカはランディの一物を口内に強く吸い上げて締め付けた。

ランディ「……あっ!」

甘く心地よい、鮮烈な刺激がランディの脳髄をとろけさせる。
その快感にランディは堪えきれず、反射的に身を退こうとする。
だが、ルサルカの方が一歩上。
ルサルカはランディの腰に左右から素早く腕を回し、逃げられないようにがっちりとランディを抱き締めた。

ルサルカ「むふぅ……」

そしてルサルカはランディの一物をくわえたまま、上目遣いでランディを見やる。
その見上げてくるルサルカの瞳が目に入った時、ランディは直感的に嫌な予感がした。

──ルサルカの紅い瞳は、まさにイタズラを思い付いた少女の如く、意地が悪そうに細められていたのだった。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/24(火) 20:11:23.95 ID:T/bqpPIDO
ルサルカ「くむぅ……」

ルサルカはランディの一物からゆっくりと頭を後退させ始めた。
ランディの一物が、ルサルカの口内から外界へと露になっていく。
そして、ルサルカは淫らな水音を立てながら、ランディの一物から完全に口を離した。

ルサルカ「くふぅ……」

だがやはりランディの予感していた通り、まだルサルカの行動は終わらなかった。

ルサルカは今まで自分がくわえていたランディの一物に、ちらと視線を向ける。
ルサルカの唾液とランディ自身の先走りの汁で余すところなく濡れきった一物は、今にもはち切れんばかりに雄々しくそり立っていた。
だが、まだ亀頭の先端には初々しげに皮を被っている。
それを一瞥したルサルカは、ほくそ笑むように頬を吊り上げると、皮がずり上がり始めているランディの亀頭の先端に二度目の口付けをした。
だがそれは先ほどの大口を開けた口付けとは違い、唇と唇を合わせるような小さいキス。
そしてルサルカはランディの亀頭の先端に口付けを済ませると、そのまま上唇と下唇をきつく閉じたままで、再びゆっくりとランディの一物をくわえ込み始めた。

ランディ「っ!?」

きつく閉じられたルサルカの唇だが、歯を噛み合わせているわけではない。
ランディの一物自体は止まらずに、ルサルカの口内へと問題なく滑り込んでいく。
が、ランディの一物を覆う皮は別だった。
きつく閉じられたルサルカの上唇と下唇に巻き上げられるように、ルサルカの進行に合わせてランディの皮がスルスルと剥かれていく。

ランディ「あっ……、ぐっ!」

皮に守られていた時とは比べ物にならない、鋭敏な、電撃を食らったような感覚が亀頭を走り抜けていく。
そのまま数秒と経つ間も置かず、ランディの亀頭を守っていた皮は、ルサルカの上下の唇によって完全にひん剥かれてしまった。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/25(水) 10:33:07.85 ID:bkeCozADO
あまりに強力な、ジンジンと亀頭の先から一物全体が痺れるような感覚に、ランディは眉間にシワを寄せて苦悶の表情を浮かべる。

ランディ「ル、ルサルカ様……!」

ランディが逃げようにも、腰に巻き付いたルサルカの腕がそれを許しはしない。
ランディはルサルカの責め苦に、体をよじって身悶えするしかなかった。

ランディ「はっ、あっ!」

ルサルカの舌が、熱い口腔が、剥き出しになったランディの亀頭を責め立てる。そのたびにランディは行き場の無い地団駄を踏み散らかすように、その場で悶え続けた。
ルサルカはそんなランディの反応を嬉しそうに、サディスティックな嗜虐心を隠しもしない笑みを浮かべて見上げていたが、さすがに何の説明も無しは可哀想だと思ったのか、ランディの亀頭を口の中に含んだままランディに向けて声を上げた。

ルサルカ「ふぁんでぃ」(ランディ)

ランディ「……!」

ルサルカ「ふぁわをふふぇばな、ひっふぉうひもふぃふぉふなるはふんひゃ」(皮を剥けばな、一層気持ちよくなるはずじゃ)

ランディ「そ、そんな! というか、くわえたまま話すと、し、振動が……うっ」

ルサルカ「くふふ」

ルサルカはランディの敏感な亀頭に、チロチロと舌を這わせた。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/25(水) 13:33:16.43 ID:bkeCozADO
そんな風に流れを掌握していたルサルカだが、ここに来て首をひねった。

──むう。

ランディの一物はルサルカの舌技によって、これほどなく怒張しているのだが、ルサルカが刺激しても刺激しても射精の兆候がまったく見られなかった。

──はて?

ルサルカは入念にランディの一物を舐め回し、吸い付きながら自分の記憶を探る。
水を伝って情報を収集する能力を駆使し、世界の動きを監視するルサルカだが、その合間合間の暇を使って色々と自分のやりたいようにやっている。
出歯亀、もとい知的好奇心を充足させるための崇高な観察によって、ルサルカの知識は溜りに溜まっていたのだった。

──そういえば、男のコレは『出し入れ』するのに適した形状じゃったか。

ルサルカは蓄えた知識からすぐに答えを弾き出す。
そして、ルサルカはランディの一物を口の中に含んだまま顔を前後させ始めた。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/25(水) 19:04:13.15 ID:bkeCozADO
ルサルカ「あむっ……ちゅっ……」

ぐちゅ……ぐちゅ……。

ルサルカが顔を前後させる度に、唾液にまみれたランディの一物が淫靡な音を辺りに撒き散らした。

ランディ「あ……あぁッ!」

ルサルカの熱い口腔に締め付けられたランディの亀頭の『返し』部分が、ルサルカの頭部の前後運動によって激しく刺激される。
それは、ただいたずらに一物を刺激する先ほどまでの動きとは明らかに違う。
性交時の腰の動きに酷似させたルサルカの頭の動きは、性交に酷似した快楽をランディの一物に与えてきた。

ランディ「うぅ……」

引き気味の腰をルサルカに捕まえられた情けない姿で、ランディは一筋の涙を流した。
怒りや悲しみ、喜怒哀楽のどれにも当てはまらないその涙は、心の容量限界を越えた激情の発露。
皮を剥かれ、ちくちくと刺すような痛覚と認識されていた亀頭への刺激は、すでに快楽一色に変わり、今まで味わった事の無い快感をランディの脳に伝えていた。

ランディ「ぐぅ……!」

気が狂いそうな感覚の波がランディの一物を襲い続ける。
そんななかで、ふとランディは気付いた。
一物の内側、芯とでも呼ぶべき場所から熱い何かが込み上がって来ている。
その熱い何かは次第に膨らんでいき、あらがえない衝動そのものに変わっていく。

ランディ「……くっ!」

ルサルカに捕まって逃げられないランディは、ただ歯を食い縛って堪えた。

……が、

ルサルカ「……はむっ」

不意に、ルサルカが一際深くランディの一物を呑み込んだ。
深く深く。
熱く、一物に絡み付く舌と口壁。

キスも初体験だったランディに、そんなの堪えられるわけがなかった。
ランディの自制心や理性はまとめて一瞬にして薙払われた。
一物をたった一つの、純粋な感覚が支配していく。
もう、抑えきれない。

ランディ「あ、あぁぁッ!!」

灼熱の衝動が、とうとう外界へと解き放たれた。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/25(水) 22:42:27.71 ID:bkeCozADO
〜 時は数秒ほど逆戻る 〜

ルサルカ「はぐ……ん……」

ランディの一物をくわえながら、紅い瞳を上に向ける。
そこにあるのは、必死に『何か』をこらえる青年の姿。
ルサルカはその『何か』が快楽であると分かっていた。
というよりも、亀頭を刺激するたびに、しおらしく身をくねらせられては誰でも分かってしまうだろう。
しかし、いちいち舌の動きに反応してくれるランディの姿は、ルサルカにとってとても微笑ましいものだった。

ルサルカ「あぐ……じゅ……」

だが、それゆえに、早くランディを楽にしてあげたい。
そんな心に突き動かされ、ルサルカは口内と顔の前後運動を激しくする。
自分の唾液を潤滑油に、舌を、口の肉壁を、ランディの一物へと絡ませる。
縦横無尽の舌の動きに、一物を引き締めながらの前後運動が加わった、ルサルカが思い付くかぎりの力技。
しかし、どうにもあと一押しが足らないようだった。

──ええい! 早く楽にならんか!

慣れない、というか未経験なのはルサルカも同じ。
さすがにルサルカの口とアゴも疲れてきた。

いや、それだけではない。

ルサルカの華々しい装束の下。
ランディから見る事も出来ない所では、ルサルカの股間の秘裂を覆う一枚の布キレが溢れかえった愛液で水浸しになっていた。
ルサルカ自身も、ランディとの行為で興奮していたのである。

──もっと強い刺激を、もっと深く!

しかしルサルカは上目遣いにランディを見ながら、自身に起きている事態を隠すように顔を動かし続ける。
二百歳を越えても乙女は乙女、発情している自分の姿に恥じらいを覚えての急ぎ足。
神殿の巫女は熱に浮かされた赤い顔で、ひたすらに行為を激化していく。

なので、思い付きで突飛な行動に出たのも、慧眼と呼ばれたほどの紅い瞳がランディの様子を捉え切れなかったのも、ごく自然な事だった。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/25(水) 22:49:01.47 ID:bkeCozADO
ルサルカ「はむっ……」

ルサルカはランディの一物を思い付きで深く呑み込んだ。
すると、ノドの奥が一物で刺激され、軽い嘔吐感が込み上げてくる。

──うげ……少しやり過ぎたかの……。

そうルサルカが反省して、顔を離そうとした。
その瞬間。

──む?

口の中で、何かが動いた……気がした。

が、そう感じた時はすでに手遅れ。

熱い、ただひたすらに熱い奔流が、ルサルカの口内へと問答無用に流れ込んできた。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/26(木) 00:52:27.17 ID:Dl3hGjKDO
ルサルカ「う、ぐぼがぁッ!?」

粘り気の強い、灼熱の液体がルサルカのノドの奥深くを勢いよく殴り付けてきた。

ルサルカ「ぐべっ、がべぁっ!」

気管支にまで流れてきた粘液──ランディの精液に、たまらずむせ返るルサルカ。
拒絶しようにも、ノドの奥まで一物を呑み込んだのが災いして舌の根が閉じられない。

──ま、まずい!

本能的に危険を感じ、ルサルカはランディの一物を引き抜こうと、自分の頭を後ろに倒す。が、

ランディ「あ、あぁァァッ!!」

ガシッと、ランディの両手が、逃げるルサルカの頭を左右からワシづかみにした。

ルサルカ「っ!?」

驚き、深紅の瞳を限界まで見開くルサルカ。
しかし、ランディの射精は止まらない。
ランディの一物はルサルカの口内で二度三度と脈打ち、その度に大量の精液をノドの奥へと吐き出してきた。

ルサルカ「ごっ、ごぼっ!」

ルサルカの口の中を、ランディの精液が怒涛の勢いで荒れ狂う。
濃厚な臭気に、きつい苦味。
そして、限界まで凝縮されたマナがルサルカの中で暴れ回った。

ルサルカ「ぐっ、……あっ」

肉体の五感、そして精神までがランディ一色に塗り潰されていく。
ルサルカは酸欠で遠のいていく頭でぼんやりとそんなことを感じながら、ランディの精液をひたすらに口で受け続けた。

それからたっぷり数十秒後。
意識の糸が断ち切られる寸前で、やっとランディの射精が止まり、ルサルカはとうとう解放された。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/26(木) 16:33:49.05 ID:Dl3hGjKDO
ランディ「はぁ……はぁ……」

ランディは荒い息を吐きながら静かに肩を落とした。
先ほどまでランディを苛んでいた衝動は、そのほとんどが既に消え去り始めている。
身を焦がさんと猛っていた情欲は、人生初めての射精と共に体の外へと流れ出たらしかった。

ランディ「これが……射精……」

魂の一部が放出されたような脱力感。
だが、どこか清々しい心持ち。
ランディは首をわずかに上げ、遠くを見ながら小声でつぶやいた。

ランディ「すごく、気持ち良かった」

まだまだ体の熱は冷えきらないようで、額には次々と汗の珠が浮かんでは筋を引いて流れ落ちていく。
今まで随分と必死になっていたために、全身汗だくになっているのにも気付かなかった。

ランディ「……ふう」

ランディは大きく一息つき、体に残る火照りの余韻を吐き出す。
続けて、額に浮かぶ汗を拭おうと手を動かそうとして、そこでやっと思い出した。

ルサルカ「……」

──自分の両手がダブルでアイアンクローを決めている存在に。

ランディ「ルサルカ様ッ!?」

ルサルカは未だにランディの一物を深々と口に突き込まれたままだった。
ランディのアイアンクローで逃げる事も出来ず、大量の精液を注ぎ込まれたルサルカは、口の端から白濁した精液を無造作に垂れ流しつつ、涙を浮かべて焦点の合わない目を虚空にさまよわせていた。

ルサルカ「あばっ、ぐ……」

ランディ「くっ!」

ランディは急いで一物をルサルカから引き抜く。
その際、亀頭が触れるルサルカの舌に一瞬だけ甘美な誘惑をランディは覚えたが、一物はすぐに外界へと解き放たれた。

ルサルカ「ぐ、ぐげぇ……」

ごぶり、と水泡混じりの精液が、自由になったルサルカの口から吐き戻される。
滝のような勢いで流れ落ちるランディの白濁液はルサルカの下唇全体を覆い隠し、重力によってアゴ先へと流れ伝わると、そのまま勢いを殺す事無く落下。
神殿の石畳にぶちまけられ、びちゃびちゃと遠慮なく跳ね広がった。

ルサルカ「がべぇ……ごべっ」

えづき、虚ろな瞳を涙で濡らしながら、口から白濁液を吐きこぼし続けるルサルカ。
辺り一帯にむせ返りそうなほどの臭いが広がるなかで、支えを失って力尽きたように倒れかけるルサルカの肩をランディは片膝ついて抱き留めた。

ルサルカ「げほっ……げほっ……」

ランディ「……」

意識朦朧として、涙混じりの深紅の瞳をゆらゆらと揺らめかせるルサルカ。
ランディは、口から下を白濁液で濡れ隠したルサルカを見て、胸中に罪悪感を覚える。
だが同時に、そのルサルカの姿に言い様もない悦楽を感じるのだった。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/04/27(金) 11:43:27.16 ID:u2ArasUDO
〜 数分後 〜

ルサルカ「ふぅ……」

我に返り、息も落ち着いて来た頃。
ルサルカはマナの祭壇の中腹に座り、口まわりに付いたランディの精液を袖で拭い取りながら、ゆっくりと口を開いた。

ルサルカ「何か言い残す事は?」

ランディ「ありません」

対するランディは土下座。
ちょうどルサルカが見下ろす形で会話は続けられる。

ルサルカ「ワシの頭を押さえ付けた理由は?」

ランディ「つい、反射的に……」

ルサルカ「それで許されると?」

ランディ「許されませんごめんなさい」

ルサルカ「ふんっ!」

ルサルカは苛立たしげに息を吐き、腕を組んでそっぽを向いた。



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