VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 13:56:31.21 ID:/BNqpFXSO<>ソルジャー「お前が勇者?…なのか?」
勇者「うん、まあそうだけど…なんなのよあんた急に」
ソルジャー「勇者というぐらいだから男だとばかり思ってた…」
勇者「おあいにくさま。残念だけど女よ。ていうかあんたバカ?勇者だから女なんじゃない」
ソルジャー「?」
<>ソルジャー「俺をつれてけ」勇者「へ?」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 13:59:03.69 ID:/BNqpFXSO<> 戦士「おいおい勇者様っつったらは代々女性だろ。んなこともしらねえのかこの田舎もんわ」
賢者「ちょっとあなただってド田舎出身じゃないですか」
戦士「いやいや、それでもそんぐらい常識だろ」
ソルジャー「そっか、この世界では常識なのか」メモメモ
戦士「なんかこいつメモしてるよっ!」
賢者「うわっ!この世界ノートって書いてあります!」
戦士「どれどれどんなことメモしてんだ…?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:01:02.04 ID:/BNqpFXSO<>
モンスター基本的にまずい
喋るモンスター強い
神は三体←※
神はなんでも知っている
勇者は神に選ばれた人(凄い強い)
勇者は女←New!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 14:03:46.60 ID:YmqBmFyIO<> ほう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:04:09.99 ID:/BNqpFXSO<> 戦士「…な、なんだこりゃ!」
賢者「世間知らずというかなんというか…混沌ですわ!」
ソルジャー「悪いが、この世界には慣れてないんでな。いいから俺をつれてけ」
戦士「おいおい勇者様とそのご一行に向かって随分な口の聞き方じゃねーか」
賢者「たしかにいきなり現れて失礼ですの」
勇者「まーまー。ところであんたの職業はなんなの?見たところ変な武器?ばかり持ってるけど」
ソルジャー「職業?」
戦士「おいおい。俺なら戦士!こっちのチビガキなら賢者みたいなさ」
賢者「ムカッ」
ソルジャー「ない」
戦士「無職wwww」
賢者「だっさwwww」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:07:06.59 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「ていうか、イマイチ記憶が曖昧なんだ。かれこれこの世界に来て一ヶ月は経つはずなんだが」
戦士「こいつ危ないやつなんじゃねーの?」ヒソヒソ
賢者「たしかに目が本気で恐いですの」ヒソヒソ
勇者「…記憶喪失?職業というか…まあ仕事というかさ。なんかあったんじゃない?」
勇者「ってこんな意味わかんない奴に何構ってるんだろ。みんな今日は宿をとって明日出発ね!」
戦士「了解!」
賢者「やったー!もうクタクタですの!」
テクテク
ソルジャー「俺の仕事か…仕事…」
キーーーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/01(月) 14:09:12.45 ID:TgqGwd9bo<> ふむふむ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:19:14.07 ID:/BNqpFXSO<> ーーーーー
?「今回の我々の任務はマキナの中枢動力室の破壊だ。」
?「ファーストとソルジャー以外が陽動撹乱にあたってもらう」
ソルジャー「あれ?するってえと俺らは…?」
ファースト「家でシャワーでも浴びてろってか!ヒャッホーイ!」
?「残念だが、シャワーは任務終了後にしてもらう。お前らには大事な仕事が用意してある」
ファースト「…。侵入し、動力室及びメインコンピューターの破壊か」
?「ご名答。任務は24:00からだ。頼りにしてるぞ」バタン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2011/08/01(月) 14:19:42.01 ID:fbshVtzYo<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:21:04.73 ID:/BNqpFXSO<> ファースト「うっわ!マジかよ!冗談で言ったのによ〜!大佐も勘弁して欲しいよな〜ソルジャー!」
ファースト「…ソルジャー?」
ソルジャー「…」ガタガタ
ファースト「お前…震えて…怖いのか?」
ソルジャー「い、いや馬鹿そんなことねえよ…む、武者震い…うっぷ…お、おえぇ」ガタガタガタガタガタガタ
ファースト「おい…」
ソルジャー「死にたく…ないよ…」ガタガタ
ファースト「おい!」
ソルジャー「!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:23:41.61 ID:/BNqpFXSO<> ファースト「俺らの仕事は死ぬことか?」
ソルジャー「そ、それが未来のためなら…」ガタガタ
ファースト「ちげえよ。生きて帰ることだ。生きて帰って、明るい未来って奴を生きようぜ。」
ファースト「そして…未来に伝えよう。俺達を。それが仕事だ。」
ソルジャー「それが…仕事」
ーーーーー
ソルジャー「それが…仕事」バタッ
勇者「ちょ!あんた!大丈夫!?戦士!ちょっと手を貸して!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:35:30.09 ID:/BNqpFXSO<>
ソルジャー「こ、ここは…?」
勇者「あ、気がついた。」
ソルジャー「あんたが…看病してくれたのか?」
勇者「この宿屋まで運んだのは戦士。そこの氷は賢者が用意してくれたのよ。お礼はあの二人に言ってよね」
ソルジャー「勇者…ありがとう」
勇者「ちょ、だからあの二人に言ってって…」///
ソルジャー「…」スピースピー…
勇者「また寝ちゃった」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 14:52:59.50 ID:/BNqpFXSO<> 次の日
勇者「さて、準備はオッケーね!」
戦士「はい!ここから東へ行ったところが邪教徒の街でさ!」
賢者「もうひとがんばりですの!」
勇者「それじゃあ出発!」
ソルジャー「まてい!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 15:42:19.13 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「あ、起きたんだ」
ソルジャー「俺をつれてけ」
賢者「しつこい男は嫌われますよ」
ソルジャー「俺はどうしてもアンタ達といっしょに行きたい…行かなきゃいけないんだ…。」
ソルジャー「そして俺は神に会わなきゃいけないんだ!!」
勇者「!!」
戦士「まったく急に現れるわ急に倒れるわ…そんで神様に会いたいだと?世間知らずにもほどがあるだろてめえ…」バッ
ソルジャー「やるか?悪いけど手加減はできねえよ…仕方忘れたから」
戦士「都合のいい記憶喪失だぜ…来な!!」
ソルジャーはゆっくりと黒い棒状のそれを構えた。
そして戦士は背負っていた鉄塊を両手で構えた
勇者「ちょっとあんた達!やめてよ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 15:46:54.37 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー(なんだあれは?…剣なのか?まったくなんつーでかさだ。)
ソルジャー(しかし得物がでかけりゃスキもでかい。初撃をかわして懐に踏み込む)
戦士「シュッ」
ブオン!
ソルジャー「ッッッ!!」バッ
勇者「あれは!!」
戦士の大剣がソルジャーの身体をかすめる。
風圧だけでも吹き飛ばされるような一撃。
まともに喰らったら四肢はもげバラバラになるだろう
戦士「俺の一撃をかわすとはな…。てめえなかなかできるじゃねえかよ。」
ソルジャー「はは!あんまりスローモーションだからフェイントかと思ったぜ」
ソルジャー(いやいや、はや過ぎるだろ!なんつー馬鹿力だよこいつ…!!)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 15:49:24.65 ID:/BNqpFXSO<> 戦士「へへっそうかい…。そりゃあよかった。様子見は終わりだ。次は本気でいくぜ」
戦士(あいつの身のこなし…懐を狙っていた…やはり棒術…あるいは腰のナイフでの近接か)
ソルジャー(あれより速くなるのかよ…。こりゃあ使うしかないか。まったく人相手に使うことになろうとはな。)チャキ
戦士「言ってくれるぜ。変わった構えだな?それがてめえの本気かい?」
ソルジャー「ああ、これでお前は終わりだ」
戦士(おかしい。なぜあんなに間合いを取る?離れすぎている。魔法…?いや違う奴からは魔翌力を微塵も感じない。何を企んでやがる…)
戦士の百戦錬磨とも言える勝負の勘が告げていた。「あの棒は危険」だと。
戦士「!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 15:50:02.83 ID:/BNqpFXSO<> そのとき雷が戦士を襲った!
戦士「おうふ!」
戦士(馬鹿な!?魔法だと!?いつ詠唱しやがった!?そしてそれより気になるのは…!?)
ソルジャー「あいいい」
戦士(なんであいつも痺れてやがるんだ!?)
勇者「やめろっつってるだろうがボケ!!」
戦士「あ、そういうことか」ガクッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 15:56:39.16 ID:/BNqpFXSO<> 部屋掃除して走って筋トレするんでまた夜にでも来ます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/01(月) 16:15:17.13 ID:QT1jyq0ho<> 待ってるよ( ;´Д`)
支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<><>2011/08/01(月) 17:11:59.29 ID:W5i0WCDU0<> しえーん <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/01(月) 19:59:35.50 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「まったくやめろっつったらやめなさいよ!」
戦士「でもこいつが」
勇者「あん?言い訳すんの?」
戦士「すいませんでした」
勇者「あんたもあんたよ」
ソルジャー「…あの電気は…なんなんだ?」
勇者「は?魔法に決まってるじゃない」
ソルジャー「まほう??」
賢者「え!?あなた魔法も知らないんですかー!?」
ソルジャー「馬鹿な。そんなもんが存在するっつーのか…?」
勇者「あ?現に存在したじゃない。信じられないっつーならもう一発食らってみる?」
ソルジャー「いえ、結構です」メモメモ
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/01(月) 20:00:14.43 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「まったくやめろっつったらやめなさいよ!」
戦士「でもこいつが」
勇者「あん?言い訳すんの?」
戦士「すいませんでした」
勇者「あんたもあんたよ」
ソルジャー「…あの電気は…なんなんだ?」
勇者「は?魔法に決まってるじゃない」
ソルジャー「まほう??」
賢者「え!?あなた魔法も知らないんですかー!?」
ソルジャー「馬鹿な。そんなもんが存在するっつーのか…?」
勇者「あ?現に存在したじゃない。信じられないっつーならもう一発食らってみる?」
ソルジャー「いえ、結構です」メモメモ
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/01(月) 21:02:56.28 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「あんたさ、なんでそんなに神様に会いたいの?」
ソルジャー「…」
勇者「あとあの身のこなしは普通じゃないわ。戦士だって剣術だけなら王国一…世界でも有数の腕前よ」
戦士「えへへ」
賢者「まあアホさもそんぐらいですけどね」
戦士「おいこら」
ソルジャー「…」
勇者「…答えられないの?ならいっしょには連れてはいけないわね」
ソルジャー「話すと少し長くなる…何か食べながら話そうか。ちなみに金はない」グー
賢者「勇者様!こいつたかる気満々ですよ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:10:20.06 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「」ムシャムシャ
勇者「」
戦士「」
賢者「」
ソルジャー「」ガツガツ
勇者「よく…食うわね…」
賢者「なんかわたくし気分が悪くなってきたですの…」
ソルジャー「おかわり」
戦士「まだ食うんかい!?」
ソルジャー「ごちそうさまでした」ゲプ
勇者「いや、いくらなんでも食い過ぎだろ…少しは遠慮しなさいよ」
ソルジャー「すまん、2週間ぶりのまともな食事だったんでつい…」
ソルジャー「それにしても飯はこの世界のも変わらないな…ていうかこっちのほうがうまいな。
やはり材料が豊富だ…そういえばあちこちに草が生えていた…土がいいのか?主食はパンか…」メモメモ
勇者「あんたさぁ、話する気あんの?」
ソルジャー「ああ!すまん!つい夢中になってしまって!昔からそれで怒られて…あれ?」
勇者「?」
ソルジャー「誰に怒られてたんだっけ?」
勇者「知るか!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/08/01(月) 21:11:26.59 ID:Z9+1PJeoo<> おもしろい、支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:13:40.72 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「俺は一ヶ月前、爆発に巻き込まれて死んだと思ったら、この世界で目が覚めた。」
ソルジャー「そこはリアという村だった」
勇者「リアですって!?」
戦士「嘘だろ!?リアから一人でそれも一ヶ月でこのフィレに来たっつーのかよ!?」
賢者「信じられません…」
ソルジャー「いや、厳密には二週間だ」
勇者「はぁ??」
ソルジャー「俺大怪我をしてて動けなかったんだ…全治二週間」
賢者「信じられません…」
ソルジャー「リアの村の人は温かくてな。」
ソルジャー「わけわからないことばかり言う俺を魔物にやられて記憶がおかしくなった奴だって勘違いしたみたいでさ」
ソルジャー「そんな俺を気味悪がることもなく、手当してくれて、新しい村人として受け入れてくれたんだよ」
ソルジャー「まあそういうわけで少しお世話になって俺もこのまま暮らすのも悪くないかな…て思ってたんだけど」
ソルジャー「ある日村に怪物どもが攻めてきたんだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 21:22:06.17 ID:SHNREJgSO<> ほう面白いなC <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:43:06.62 ID:/BNqpFXSO<> ー 二週間前 ー
村人「もうダメだ…ウルフがあんなに…もうこの村は終わりだ…」
村の子「父ちゃん俺死ぬの?」
村人「死ぬんじゃないよ。少し眠るだけだよ。少し目をつむってなさい…」
ソルジャー「…」
村人「あんた!!何やってるんだい!あんただけでも逃げとくれ!一人なら…逃げられるかもしれない…」
ソルジャー「…親父さんや村の人達は?」
村人「俺達はここ以外では生きていけないよ…。これが運命なんだよ…運命には逆らえないんだよ…」
ソルジャー「運命…」
キーーーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:44:34.21 ID:/BNqpFXSO<> ーーーー
ソルジャー「ッキショウ!あと、あと一歩だっつーのに…!!」
?【これが運命です。受け入れなさい。】
ソルジャー「運命…」
?【苦痛から肉体を解放するのです。貴方はもう十分に生きました。】
ソルジャー「俺はもう…」
ファースト「糞が!!」
グサッ
?【ッッッ!!】
ソルジャー「ファースト!」
ファースト「説法かい?…神様にでもなったつもりかコラァ!!」
ファースト「俺の運命は俺が決める。それは神様だろうと決められねえ…」
ファースト「ましてやてめえみたいな鉄クズには尚更だ!!」
ーーーー
ソルジャー「運命は流されるものでも逆らうものでもない…自分で切り開くもんだ。」
村人「あんた…!」
ソルジャー「親父さんは生きたい。そうだろ?」
ソルジャー「俺はこの村を助けたい。それに…」
ソルジャー「俺にはそのための力がある。」チャキ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:45:42.83 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「身体は戦うことは覚えてたよ。」
ソルジャー「俺は怪物達を倒して思ったんだ。ここにいるべきじゃないって。」
ソルジャー「村の人達に聞いたんだ、神様ならなんでも知ってる。きっと俺の記憶も、俺がこの世界に来た意味も…」
ソルジャー「そして神様に会えるのは勇者達だけだって。魔王を倒した勇者達が神様に祝福されるって言ってた。」
ソルジャー「だから俺はあんたらを追ったんだ。あんたらについていくために、そして神に会うために!」
ソルジャー「以上だ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 21:49:38.56 ID:xJrvqpTN0<> 一瞬ロケットジャンプをするサイコパスの方だとおもった
支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 21:50:10.36 ID:OvOAi6Gu0<> 迷彩君の野本思い出すな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:58:02.50 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「なるほど…ね。それであんたが今覚えてることっていうのは…」
ソルジャー「俺はこの世界とは違った世界で生きていたということ」
ソルジャー「そこで日夜何かと戦っていたこと」
ソルジャー「それと戦い方…まあようは武器の使い方…それと…」
ソルジャー「ファースト」
勇者「ファースト?」
ソルジャー「俺にとってかけがえのない奴だった…と思う。」
勇者「恋…人?」
ソルジャー「奴は男だ」
勇者「あ、そっちの方…」
戦士「こっちよんなよ…」
賢者「ハードコアです…」///
ソルジャー「いや!やめて!!そいうんじゃなくてガキの頃から親友なの!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 21:59:11.79 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「まあ実際ファーストについても結構ちぐはぐだけどさ。」
ソルジャー「奴のことはふいに思い出すし、夢に出てくるんだ。何か俺に伝えようとしてるみたいで…」
賢者「人はそれを恋と呼びます…」///
ソルジャー「お前マジで殴るよ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 22:02:00.76 ID:SHNREJgSO<> 賢者はあっちかよwwwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 22:07:59.12 ID:xJrvqpTN0<> この賢者は腐ってましたかww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:27:39.47 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「他にも細かいことは覚えてるけどさ。この世界からしたら至極どーーでもいい知識だし。この世界じゃ使い物にならなそうなもんばかりだわ」
勇者「なるほどな。大方わかった…かな。正直わからんが本人がわからんのだからしょうがない」
勇者「最後に一つ聞きたいことがある。少し顔を貸してくれ」
戦士、賢者「?」
勇者「二人はここで待っててくれ」
ソルジャー「?」
ボロ小屋
勇者「ここなら誰にも見られないな」ボソ
ソルジャー「おいこんなとこに呼び出して」
勇者「」ヌギヌギ
ソルジャー「え、ちょ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:29:18.73 ID:/BNqpFXSO<> 勇者は胸当てを取ると、銀色の長髪をあげ、後ろを向いた。
勇者「ほら」
ソルジャー「ほらって…ちょっと」
勇者「これが何かわかるか?この首の紋章が」
勇者の首にある黒の縦線が並びその下に小さな数字…それはまさしく
ソルジャー「バーコード…!?」
勇者「この紋章は勇者の証だ。」
勇者「お前が戦士の一撃をかわしたとき、お前の首にもこれが見えた。なぜだ?」
ソルジャー「いや、よくは思い出せないけど、俺の世界には…厳密には俺がいっしょに戦ってた連中にはみんなこれがついてたぞ…」
ソルジャー「そして俺はこれがついてることが嫌で嫌でしょうがなかったような…」
キーーーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:31:28.54 ID:/BNqpFXSO<> ーーーー
大佐「戦う者にのみ印された証だ!誇れ!」
大佐「俺はこんなものがついていようがいまいが…お前らを本当の子供のように思っている…」
ーーーー
ソルジャー「…」
勇者「この証を持つ人間が世界に二人いた…ましてやそれが男だなんて歴史はない!」
勇者「この証があるのは世界に勇者と、」
勇者「魔王だけだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:39:58.33 ID:/BNqpFXSO<> ソルジャー「…俺はどちらでもないぜ」
勇者「わかってる。だからおかしいんだ。お前は何者なんだ」
ソルジャー「俺もそれが知りたい。だから神に会わなきゃいけないんだ」
勇者「…お前がこの世界に来たことには何か意味があるかもしれないな」
勇者「その証は隠せ。面倒なことになるかもしれんからな…」
ソルジャー「…わかった」
勇者「歓迎しよう。ソルジャー」スッ
ソルジャー「よろしくお願いします。勇者様。」パシッ
勇者「ふふ、握手が友好の証というのは世界共通なんだな」
ソルジャー「ちなみに俺の国じゃあキスもするぜ」
勇者「え、嘘…!」///
ソルジャー「うん、嘘だけど」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:41:58.53 ID:/BNqpFXSO<> 勇者「みんなー?新しい仲間を紹介するよー!」
勇者「ジャーン!ソルジャー君でーす!」
賢者「わー」パチパチ
ソルジャー「…」
勇者「おいなんか面白いこと言えよ」
ソルジャー「いやいや、そのフリだと何言っても滑るでしょ」
賢者「ホモジャーさん!よろしくお願いします!」
ソルジャー「よろしくね。あと名前違うよ」
戦士「足手まといだけにはなるなよ」
ソルジャー「気をつけるよ。ところで魔王ってのはどこにいるんだい?」
戦士「…」
こうして勇者一行に加わったソルジャー。
彼の運命やいかに。
続く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 22:46:59.65 ID:qVpYe2n2o<> 乙
ソルジャーとかファーストとか出たらどうしてもFF7が思い出される <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/01(月) 22:59:46.40 ID:/BNqpFXSO<> 今日はこれで腕立てして寝ます。
明日は仕事なんで更新は明後日になる可能性があります。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/01(月) 23:50:23.86 ID:OvOAi6Gu0<> 乙。
プロテイン飲めよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/02(火) 11:59:14.22 ID:DgAhWNEno<> ロケットジャンプしないの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/02(火) 14:51:06.01 ID:S+5771xzo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2011/08/03(水) 14:25:51.46 ID:s8qwy5aRo<> FF7じゃないのか? <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/03(水) 15:11:23.59 ID:tRaIJIJSO<> 勇者一向は、東、邪教徒の街へ向かっていた。
ソルジャー「かなり歩いたな…」
賢者「一面岩だらけ…。なんかこの風景も飽きましたの…」
勇者「少し休もっか」
ソルジャー「了解」ヒョイ
ソルジャーは岩に腰掛けた。が、その岩がグラグラと揺れる。
戦士「おい…それ、ゴーレムだ!」
ソルジャー「…うお!」
ゴーレム「ゴガァー!!」
ソルジャー「びっくりした!これでも食らいやがれ」
ソルジャーは腰に差したナイフを抜くとそれをゴーレムに突き刺した。
戦士「馬鹿か相性ってもんを考えろよ!そんなナイフじゃ岩相手にゃ…」
キュイーーン
ナイフは甲高い音をあげながらゴーレムを両断した
戦士「十分効果あるな」
ソルジャー「岩は食えない…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:27:19.92 ID:tRaIJIJSO<> 戦士「お前の武器はよ。どれも見たことがないものばかりだ…お前の世界の武器なのか?」
ソルジャー「そうだよ。」
戦士「さっきナイフで岩を両断したが…ありゃあなんだ?」
ソルジャー「こいつはプラズマナイフ。切るというか溶かしてるんだ。ナイフを超高温にしてね」
戦士「溶かす…火を付加してるということか?魔法剣か何かか?」
ソルジャー「いや魔法ではないと思う…。なんつーのか…科学の力?」
戦士「カガク?」
ソルジャー「まあようするにそういう武器なんだよ」
戦士「すげえな…あっちではそりゃあ伝説の武器かなんかなのか?」
ソルジャー「伝説?いや、俺の仲間もみんな持ってたよ。」
戦士「はぁ?」
ソルジャー「標準装備。」
戦士「お前らはいったい何と戦ってたんだよ…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/03(水) 15:44:40.32 ID:EYVG7jO8o<> ワクテカ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:45:03.62 ID:tRaIJIJSO<> 戦士「あとよ…そっちの棒はなんだ?俺の勘だとそれのほうがやべえ」
ソルジャー「あ、これ?俺らのメインウェポン。可搬式万能破壊兵器…」
戦士「かはん…?なげえよ」
ソルジャー「ああスマン、通称ベンケー」
戦士「ベンケー?なんかマヌケな名前だな。」
ソルジャー「はは、そうだろ?なんでも俺らの世界に大昔、ベンケーていう大男がいて、そいつ1000本剣を集めることを決めて道行く強者に勝負を挑んでは勝ち、その度に剣をとってたんだとさ」
ソルジャー「そいつのように強くて、そいつが集めた武器の数のようにいろんなことに使えるって意味らしいよ」
戦士「するってえと1000通りの使い方があるのか!?」
ソルジャー「…いや、7種類に変型する。そんだけ。」
戦士「変型?」
ソルジャー「うーんと…剣やら槍やら…まあ俺の世界の奴らは主に銃として使ってた。」
戦士「銃…?」
ソルジャー「…飛び道具だ。それも目にも留まらぬ速さで一撃で人なんて葬れる」
戦士「…まるで破壊の杖だな…。」
ソルジャー「え?」
戦士「いや…なんでもねぇ。伝説だ。」
ソルジャー「?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:45:39.19 ID:tRaIJIJSO<> 戦士「ところでその人の方のベンケーは1000本武器を集められたのかい?」
ソルジャー「いや、999本だってさ。」
戦士「もう一本じゃねえかよ。気張れよ。」
ソルジャー「いやさ、千本目の相手がスッゲー強くて負けて、それでそいつの子分になったんだってさ」
戦士「…ほほう。そいつの名前はなんていうんだ?」
ソルジャー「えーとウシワカ?だっけ?」
戦士「じゃあ俺の剣の名前は今日からウシワカにしようかな。なんせベンケーよりも強いからな!ハハハ!」
ソルジャー「負けず嫌いな奴だな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:49:23.65 ID:tRaIJIJSO<> 賢者「なんだか戦士さんとソルジャーさん仲良くなりましたね!」
勇者「男は単純だからな。どうせ武器か女の話でもして盛り上がってるんだろう。」
勇者「それにしてもさっきからずっーと気になってたんだが…」
勇者「なぜあいつは日傘なんてさしてるんだよ!?」
賢者「たしかに…日焼け対策ですかね…」
ソルジャー「え?これ?充電中。」
勇者「耳いいなおい」
ソルジャー「太陽光ってのは貴重なんだよ。今はいつバッテリーが切れてもおかしくない非常事態だ」
ソルジャー「平素から常に節電を心掛けるだけじゃなく、エネルギーを蓄える努力もしなくちゃいけないわけよ」
勇者「まったく意味がわからんから、歩くときは離れてくれる?」
ソルジャー「アイアイサー」
勇者「あいつは腕は立つが奇行が目立つな…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:57:38.46 ID:tRaIJIJSO<> 勇者「ところで、あんたの世界にもモンスターはいたの?」
ソルジャー「…なんでそんなこと聞くんだ?」
勇者「あんたはこっちに来て一ヶ月とはいえ戦いに慣れすぎているわ。特に大型モンスターとの戦闘においてのあんたの動きは時折私達以上に的確だし…」
ソルジャー「モンスター…か。たしかにいたよ。すっげえ恐いのが。」
勇者「あたしたちが戦ってるようなの?」
ソルジャー「違うな…こっちのと決定的に違うことは装甲…えっと、身体の頑丈さ…それと…知能の高さだな」
勇者「硬いの?そして知能?魔族並なの?」
ソルジャー「魔族がどれぐらいか知らんが、そりゃあ人口知能…そのすっげえ賢い奴もいりゃ単純動作しかプログラムされてない…、馬鹿な奴もいたけどさ、」
ソルジャー「硬さは基本的には共通だったね。例外はあるけど、雑魚から何まで一定以上はあった。」
ソルジャー「だから俺らの世界の武器はこっちの世界からすると貫通力に特化してるんだ。」
勇者「むむむ…よくわからない…。要するにそいつらとの戦闘であの動きを身につけたってこと?」
ソルジャー「うん多分そうだな。あとは…これかな?」パサッ
勇者「あ、この世界ノート(笑)じゃん。なになに…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 15:59:04.78 ID:tRaIJIJSO<>
スライム
打撃△
切断○
熱◎
柔らかく、アメーバのように動く。毒を持ったものもいる。
カロリーが低く食物繊維が豊富なダイエット食材。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 16:01:31.71 ID:tRaIJIJSO<> そこに綴ってあるのは、は絵付きで詳しく解説された数々のモンスターであった。
勇者「…最後の一文が気になるけど。これは?」
ソルジャー「俺が戦った奴らだよ」
勇者「…あんた案外マメなんだね」
ソルジャー「努力家って言ってほしいね。」
ソルジャー「初見のモンスターもある程度種類がわかれば対処がしやすいわけよ。あとはパターンも見極められるし」
勇者「…こんなことしてたのね…意外…。」
ソルジャー「まあ才能ないからな〜俺は。」
勇者「才能?」
ソルジャー「そ、俺は出来損ないだったしな…」
ソルジャー「精神論だって馬鹿にするかもしれないけどさ、才能のなさは努力とガッツでカバーするしかないと俺は思う。」
ソルジャー「人の倍やって人並みでもさ。四倍やりゃ人一倍ってわけよ」
ソルジャー「そうやって俺はあいつに追いつきたくて、必死に、必死に…」
勇者「お腹空いたわね」
ソルジャー「聞いてねえし!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/03(水) 16:04:19.91 ID:CjHXq9Lco<> こういう 世界の外を匂わせるファンタジーは好きだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/03(水) 16:04:51.84 ID:HC+fVCgSO<> そうか、スライムはダイエット食品だったのか……
ちょっとスライム狩りに行ってくる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 16:15:15.00 ID:tRaIJIJSO<> ー 夜 ー
戦士「東の村到着!」
賢者「邪教徒の街まであと半分というとこですの」
勇者「今日はここで泊まって行こっか。」
賢者「疲れたですの。お風呂入って寝たいですの…」
ソルジャー「ところでさ…ここホントに村なの?誰もいないじゃん」
勇者「たしかにいくら夜とはいえ静か過ぎるね…生気をまるで感じない」
戦士「勇者様…こいつぁ…」
村には石像が無造作に置いてあった。中には砕かれたものもある…。
ソルジャー「よくできてるな〜」
勇者「それにさわらないで!!」
ソルジャー「…!」ビクッ
勇者「それは人よ…石化させられた…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/08/03(水) 16:19:36.72 ID:PN/LCseto<> やばい面白い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/08/03(水) 16:23:56.40 ID:PN/LCseto<> やばい面白い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/03(水) 16:27:45.61 ID:tRaIJIJSO<> 腕立てしたりするんで、また夜にでも来ますー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/03(水) 20:14:42.47 ID:xV528YMIO<> 巡回スレが増えたな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/03(水) 20:16:57.88 ID:7VRQ0qkAo<> キン肉アタルかと思ったら違った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/03(水) 20:33:13.19 ID:jJKXo8t0o<> 破壊の杖とか最高にゼロ魔
設定とかどこかで見たことあると思ったら高度な文明からファンタジーワールドに移動しちゃった感じか <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/04(木) 07:13:45.35 ID:aYq0ZWJSO<> ソルジャー「石…化?」
賢者「石にされてるんです。こんなマネができるのは高レベルのモンスターか…魔族です」
戦士「まだ近くにいるかもしれねぇ…警戒しろっ!」
戦士「…!!」
戦士「そこかっ!」
木の後ろに気配を感じた戦士は、その刹那、大剣で木ごと両断した。
ドーン
子供「た、たすけて…」
戦士「こ、子供…!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/04(木) 07:15:43.72 ID:aYq0ZWJSO<> 子供「ひぐっ!ひぐっ!」
勇者「もう大丈夫だよ。何があったの?」
子供「う、うぅ…パパもママも…村の人みんな…おっきい蛇みたいなのに…」
賢者「バジリスク…」
ソルジャー「モンスター?そいつは強いのか?」
戦士「…相当やっかいだ。」
賢者「バジリスクは人を石化させて食べます。」
賢者「巣と食料を溜め込む場所を分けて、少しずつ巣に持ち帰り、食べる習性があります。」
勇者「ねえ、このへんに大きな洞窟とかあるかな?」
子供「あるよ…あっちに歩いてすぐのとこに…」
戦士「決まりだな。どうします勇者様?」
勇者「万全でもやっかいな相手だ…今の疲労した状態で勝てる保証はない。今日はここで休み、明朝に仕掛けよう」
戦士「了解です。しかし…」
勇者「夜に襲って来ないとも限らない…か。」
勇者「よし、1時間ごとに交代で見張りをしようか。今日はしっかり休んで明日に備えよう。以上だ」
戦士、賢者「了解」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/08/04(木) 07:19:57.57 ID:Qa2fX7JSo<> 朝っぱらからおもしろいの書いてるじゃねぇかゲヘヘ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 07:20:34.51 ID:aYq0ZWJSO<> ー 宿屋 ー
ソルジャー「さて、寝るか…」
子供「…パパ。…ママ」スースー
ソルジャー「よかった。よく寝てくれてる…」
1時間後
勇者「ソルジャー…交代だ」
ソルジャー「う〜ん、寝たきがしないな〜」
勇者「はは、居眠りするなよ?」
ソルジャー「了解了解。じゃ、おやすみ」
勇者「…」
ソルジャー「あれ、行かないのか?」
勇者「もう少しここに居ても…いいかな?」
ソルジャー「え、いや…別に構わないけど」
勇者「そっか。ありがと」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 07:23:01.09 ID:aYq0ZWJSO<> ソルジャー「…」
勇者「…」
ソルジャー(気まずい!)
ソルジャー、勇者「あのさ!」
ソルジャー「…」
勇者「…」
ソルジャー「そっちからどうぞ」
勇者「いや、そっちから話してくれ」
ソルジャー「いや、マジでたいしたことじゃないから…勇者、どうぞ」
勇者「…。じゃあ言うけどさ。あのさ…お前の両親は…家族はどうしてる?」
ソルジャー「…ああ、俺に親はいないよ。もちろん家族もさ。天涯孤独って奴」
勇者「そうか…すまん」
ソルジャー「いや別に謝ることなんかねえよ。それにいないって言ったけどさ、親代わりは大佐…兄弟は隊のみんながいたよ。だから寂しくなんかなかった」
勇者「そうか…。お前とその仲間達は幼少の頃からいっしょだったんだな…」
ソルジャー「ああ、そして物心ついたときから武器の使い方や格闘術、兵法やらを叩き込まれた」
勇者「…!辛くは…なかったのか…?」
ソルジャー「そりゃ辛かったし逃げたかったよ…。だけど隊のみんなや大佐…そして何よりファーストがいたからがんばってこれた」
勇者「苦労してきたんだな…」
ソルジャー「俺はとにかく不器用だったし出来が悪くてさ…そいつぁ苦労したよ!ハハハ」
ソルジャー「あの子供ぐらいの歳のときにはこっちの世界でいうモンスターはもちろん…人を殺してたよ…」
勇者「…そう…か。似た者同士だね」ギュ
ソルジャー「なっ!」///
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 07:26:52.73 ID:aYq0ZWJSO<> 勇者「実はね…あたしも天涯孤独なんだ…」
ソルジャー「え?」
勇者「生まれたときから勇者だったあたしは物心ついたときから勇者となるべく教育を受けた。」
勇者「なんであたしなんだろう…勇者になんてなりたくなかった…ただ普通の女の子として生きたかった…」
勇者「だけどこの世界はそれを許してくれない。勇者は迷っちゃいけない。間違っちゃいけない。」
ソルジャー「…」
勇者「…あんたは他人とは思えない。なんだか昔から知ってたような…」
勇者「って出会って間もないあんたに何言ってるんだろ!話しはこれで終わり!おやすみ!」ダッダッダ
ソルジャー「お、おや…すみ…」
ソルジャー「勇者の手…柔らかかったな…」 <>
!ninja<>sage<>2011/08/04(木) 10:31:44.68 ID:mnxx7f3Fo<> いつのまに手さわったんだよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/04(木) 13:36:08.36 ID:VKzx26Tuo<> ワクテカ <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/04(木) 19:23:03.49 ID:aYq0ZWJSO<> 次の日
子供「」スースー
勇者「待っててね。必ずみんなを元に戻すからね」
勇者「準備はいい?いくぞ」
戦士「よっしゃ!」
ソルジャー「ところでさ、石化したらさ…どうすんの?どうやったら治るの?」
賢者「対処法としては三つあります。」
賢者「まずは私の魔法で解除する方法。これはすぐになら効果はありますが、今回の村の人達のように時間が経っていると戻せません」
賢者「次に道具で治す方法。メデューサの涙と呼ばれるもので治せますが…かなり希少なのでまず手に入らないと考えてください。」
賢者「そして最後に石化させた本人を倒す方法。これが最もポピュラーです。単純に石化させる能力を持つ固体数自体が少ないので。」
ソルジャー「なるほどな…ありがとう。じゃあ戦闘中に石化したら…」
賢者「できる限り私が治します。私が石化したときは…」
ソルジャー「もうバジリスクをぶっ倒すしか方法はない…か」
賢者「そういうことです」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:24:18.29 ID:aYq0ZWJSO<> 戦士「この洞窟か…」
ソルジャー「真っ暗だな」
勇者「よし、行くぞ。賢者」
賢者「はい!…光よ!」
ピカッ
賢者の肩のあたりにフワフワと小さな光球が浮かんでいる。
まるでちいさな太陽。
それが勇者達の周りを照らした。
ソルジャー「おお〜!すげえ!超便利!!ライト入らずだな!」
ソルジャー「それが魔法か〜どっひゃ〜!!凄いなぁ〜!!」
賢者「えへへ…照れるです」
ソルジャー「これ触っていい?あ、あつっ!あつい!」
ソルジャー「ちょ!あついのかよ!あらかじめ教えてくれよ!そこ大事だろ!」
勇者「わかったからちょっと黙りなさいよ」
賢者「さすがにうっさいです…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:26:47.51 ID:aYq0ZWJSO<> 勇者「この道を抜けた先…広い部屋があるな」
賢者「いるとしたらそこ…ですね」
戦士「ふぅ…」
勇者「いいか、確認するが奴の白い息には触れるなよ。石化する」
戦士「了解」
勇者「あたしが前衛。戦士とソルジャーはあまりつっこみ過ぎないで、いつでも退避できる体勢で。」
戦士、ソルジャー「了解」
勇者「賢者は後衛から魔法で攻撃及び援護。そして石化の息が来たときは風で二人を守って。」
賢者「わかりました」
ソルジャー「二人…?お前は…?」
勇者「…あたしは勇者だよ?効くわけないじゃん。」
戦士「勇者様にはあらゆるステータス異常は効かないんだぜ。常識…って知らないか」
ソルジャー「なるほどな…」メモメモ
勇者「あたしの身体は普通じゃないんだよ。いろんな意味でさ。あんたにもいずれそれがわかるよ。」
ソルジャー「そっか…。まあだけどさ、だからって無理はするなよな。」
勇者「誰にもの言ってるのよ…ま、ありがと。あんたもね」
勇者「それじゃあ…行くよ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:32:16.28 ID:aYq0ZWJSO<> バジリスク「…!キシャーー!」
ソルジャー「でけぇ…!」
勇者「突破口はあたしが作る!行くよ!」
勇者「稲妻よ…!!」
勇者は右手を高くかざした。
ビリビリと帯電した右腕…そして右手には雷が槍のような形になり握られた。
勇者「貫け!!」ビュン
勇者はその雷の槍をバジリスクに投擲した。
バジリスク「グゥ!」
勇者「直撃!戦士!」
戦士「おうよ!」
戦士は空高く舞うと大剣を振り落とした。
バジリスク「ギャー!」
バジリスクの尾は断たれた。
戦士「クッ、直撃は避けやがったか!」
勇者「はぁ!」
勇者は跳躍しながら剣を抜くとバジリスクに切り掛かかり片目を切り付けた。
勇者「いまっ!」
ソルジャー「わかってるよ!」
バジリスクの懐に飛び込んだソルジャーはナイフで一閃。
バジリスクの身体を切り付けた。
バジリスク「ギャーー!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:34:36.86 ID:aYq0ZWJSO<> 賢者「…!!離れてください!!ブレス来ます!!」
戦士、ソルジャー「ッ!」バッ
二人がとっさに距離をとった刹那、バジリスクはもがきながら白い息を勢いよく吐き出した。
賢者「風よ!」
石化の息で白くもやだらけになる室内。
賢者の近くまで下がった戦士とソルジャーは寸前のところで息から逃れた。
戦士「あぶねぇあぶねぇ…サンキュー」
賢者「思った以上に室内だと分が悪いですね…!息から逃れる方法が距離を取るだけじゃ不十分です。」
ソルジャー「それより…勇者は…!?」
白いもやがゆっくりと消えていく中、重心を落とし両手を前にし構える勇者がそこにいた
勇者の身体はバリバリと帯電している。
バジリスク「…!!」
勇者「石化が効かなくて驚いてるのかい?それともこの魔翌力に驚いてるのかい?」バリバリ
勇者「まあもうどっちでもいっか…」バリバリ
勇者「爆ぜろ!!」
カッ…ドーン
バジリスク「ヒギャァアーー!」
勇者の両手から打ち出される雷撃はバジリスクを消し炭にした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:39:45.41 ID:aYq0ZWJSO<> シュウゥゥー…
戦士「終わった…な」
ソルジャー「なんだよあれ…すげえ威力だな……」ゴクリ
賢者「雷は勇者様しか扱えない…全てを滅する魔法です。」
ソルジャー「ていうかあいつの本気初めて見たぜ…すげえな」
戦士「あれが勇者様だ。剣術、魔法、そして指揮…すべてがピカイチだ。まったく生きてるのがイヤになるほどの才能だぜ」
ソルジャー「…」
賢者「みなさんケガはありませんか?回復が必要なら言って」
勇者「…!!みんな!後ろっ!!」
戦士「はっ!?」
賢者「うそっ!?」
ソルジャー「なっ!?」
白い息が三人の背後から浴びせられた。
勇者「もう一匹…いたのね」
白い息は消えていく中先程のバジリスクの二倍はあるであろう巨大な影がそこに見えた。
勇者「でかいわね…」
バジリスク「キシャーー!」
姿を現した巨大なバジリスク…そして二体の石像…
勇者(石化した仲間を助けるためにもこいつをさっさと倒さなきゃ…)
勇者「あれ…二体?」
ソルジャー「さっきよりでけえ!」
勇者「あいつ…なんで平気なの!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 19:45:02.92 ID:aYq0ZWJSO<> 寝る前にでももう一回来るかもです。
走ってきます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/04(木) 20:29:08.83 ID:14f3LtnSO<> >>80
乙
あとメール欄にsagaや!
魔翌力になっちゃうぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/04(木) 20:29:12.93 ID:Ekv8IRwC0<> FF7であってますか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/04(木) 20:34:24.94 ID:NEc6DHxAO<> おぉう、なかなか面白いもの書いてるな。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/08/04(木) 21:28:39.62 ID:88Y3us0AO<> FF7のソルジャーとは明らかに違うと思うが
単純に色んな作品の設定を参考に混ぜたりしてるだけじゃね <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/05(金) 00:26:44.71 ID:l2uAjliSO<> ソルジャー「わかんねーけど、なんともない!それより今は」
勇者「そうね、こいつをどうにかするのが先ね…」
ソルジャー「…!」カシャカシャバン
ソルジャーはベンケーを目にも留まらぬ早さで素早く折りたたみ、組立てた。
ソルジャー「エネルギーはオッケー…いける」
ソルジャーは変型したベンケーを構えた
剣のように構えたそれ、だがそれに刃はない。
勇者「な、何をやってるんだ!?来るぞ!!」
ソルジャー「…出力!!」ブオン
変型したベンケーから光が伸び、それは剣となった。
勇者「まるで光の…剣…?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/05(金) 00:28:42.16 ID:l2uAjliSO<> ソルジャー「ら!」
ソルジャーは素早くバジリスクに向かって飛び込み、胴の真ん中を切り付けた。
バジリスク「ギャーー!!」
勇者「焦げたような臭い…魔法剣!?」
その威力はすさまじく、切り付けた箇所は深くえぐれ、また燃えカスも残らないほどに焼けていた。
ソルジャー「ボサッとしてんな!何やってんだよ!」
勇者「うっさいわね!誰にもの言ってるのよ!」
勇者は剣を抜くと、左手をその刃に置いた。
勇者「雷よ…我が剣に宿れ…」
バリバリ
勇者がそう呟くと剣は光輝き帯電した。
勇者「一瞬でいいわ!奴の動きを止めて!」
ソルジャー「あいよ!」
ソルジャーは暴れるバジリスクの尾を紙一重でかわすと、後方に跳びながら空中でベンケーを変型させた。
ガシャガシャバン
着地と同時に最初の形に戻るベンケー。それを肩の高さで構えバジリスクに向けた。
ソルジャー「くらえ!」
閃光。ベンケーから一瞬で光が伸び、バジリスク頭を貫いた。
バジリスク「!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/05(金) 00:29:25.62 ID:l2uAjliSO<> 勇者「上出来」
勇者は跳躍し、剣をバジリスクの頭頂部に突き刺し、そのまま地面に着地した。
バジリスク「ピギャァー!」
勇者「駄目押し!」
勇者は膝をつき右手を突き上げ、地面に下ろした。
勇者「避雷針!」
ドーン
バジリスクに突き刺さった剣に落ちる雷。
プスプスプス…
黒焦げになったバジリスクは大きな身体をくねらせ、倒れた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/05(金) 00:30:50.14 ID:l2uAjliSO<> 戦士「あ!」
賢者「うわあ!」
勇者「二人も元に戻ったな」
戦士「あれ…」
賢者「まさか…」
ソルジャー「もうバジリスクは倒したぜ」
戦士「…面目ない」
賢者「しっかりしてほしいです」
戦士「いや、お前が言うなよ」
勇者「ははは」
勇者「にしてもあんたの武器…凄いわね」
ソルジャー「武器よりも俺を褒めてくれよ」
勇者「ふふ」
ソルジャー「へへへ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/05(金) 00:33:25.41 ID:l2uAjliSO<> ー 東の村 ー
村人「勇者様ありがとうございました!」
子供「お姉ちゃん!ありがと!」
勇者「いいよいいよ。勇者として当然のことをしたまでだよ。」
村人A「さすが勇者様だ…」
村人B「美しく、優しい…まるで天女だ!」
村人『天女だワッショイ!天女だワッショイ!天女だワッショイ!』
勇者「いや、それはやめて」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/05(金) 05:46:04.31 ID:l2uAjliSO<> 村人「どうぞ、今日は村に泊まって行ってください。それなりの持て成しもします。どうか…」
ソルジャー「やったぜ!それなりの持て成しフワッフー!」
勇者「悪いが先を急いでいるんだ。」
ソルジャー「…え」
村人「いや、そう言わず是非!」
勇者「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくよ。」
ソルジャー「…え、マジでなし…」
村人「そうですか…」
ソルジャー「そうですか…じゃねえよ。もうちょい食い下がれよそこは」
村人「では勇者様達の旅に神の御加護があることを祈っております!!」
勇者「ありがとう。それじゃあ私達は行く。ではな!」
村人「天女だ…」
村人『天女だワッショイ!天女だワッショイ!天女だワッショイ!』
その天女だワッショイは勇者達の姿が見えなくなるまで村に響き渡ったという。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/05(金) 12:13:48.62 ID:4hT+dpHco<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/08/05(金) 16:05:59.99 ID:lZwM+eJAO<> 古くは戦国自衛隊、最近ならゼロ魔やJIN-仁-もそうだが、
進んだ文明の人間が過去や異世界とかの
文明的に遅れた世界に行く話っていいよな。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/05(金) 20:54:35.42 ID:sqkpgfMUo<> 科学が発展してない世界に発展してる世界から来るとかいいよな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2011/08/05(金) 21:34:55.52 ID:yteDnLh2o<> 逆もまた然り <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/05(金) 21:35:15.39 ID:ZKQmodO50<> 意外とノリは軽いんだなソルジャー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/05(金) 23:41:24.23 ID:GOxIGyZ6o<> >>94
逆はコメディになりがちな気がする。具体的な作品名が思い浮かばないけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/06(土) 00:55:06.23 ID:1sfGfbz5P<> 逆はわざわざ世界移動しなくても、現実世界の未開発地域出身ってことにすればいいだけだから、あんまり流行らない <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/06(土) 03:56:13.73 ID:gspIPJHSO<> 少しだけ投下します。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 03:57:03.16 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「うまいもんが食いたかったな…」
賢者「ソルジャーさんは食べるのが好きなんですか?」
ソルジャー「うん。かなり。ちなみに料理もする。」
賢者「えー、カッコイイ!男の人が料理うまいってポイント高いです!」
ソルジャー「えへへ…。今度なんか作るよ!」
賢者「楽しみです!」
ソルジャー「うまそうなモンスター出たらね」
賢者「…やっぱいいです」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 03:58:02.97 ID:gspIPJHSO<> 戦士「…そんなことより、お前さ」
ソルジャー「そんなこと?いや、大事なことだろ。」
戦士「お前はバジリスクの石化のブレスを避けたのか?あれをどうやって?」
ソルジャー「いや、避けれるわけもなく直撃だったよ…」
戦士「なら…なぜ平気だったんだ?」
ソルジャー「さあわかんねーよ…いや、まてよ…?」
戦士「なんだ?」
ソルジャー「よくよく考えてみたら俺…」
ソルジャー「昔から身体だけは丈夫だったから、病気とかにかかったことないな!」
戦士「そういう次元じゃない気がするんだが」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 04:04:18.51 ID:gspIPJHSO<> 勇者「…この世界にステータス異常にかからない…まあそれ以外もいろいろあるけどさ、そういう特殊な身体を持つ者が二人いる」
勇者「勇者と」
勇者「…そして魔王」
ソルジャー「俺がどっちかだっていうのかい?違うと思うぜ?」
勇者「それはわかってる…。だけど、何か私達に共通するものがあるのかも知れない…と思っただけ」
ソルジャー「…」
勇者「異世界から来たあんたにはこっちの常識は通じないってだけかもしれないけどさ。」
勇者「今回もたまたま石化しなかっただけかもしれない。」
勇者「だけどあたしには何か”必然”を感じる…あくまであたしの勘だけど」
ソルジャー「…真相はわからない…か」
勇者「あんたは本当に何者なんだろ…」
ソルジャー「俺が俺であることはもちろん覚えてる…だけどなんか足りないんだ…」
ソルジャー「忘れてるのか…それとも思い出したくないのか…」
勇者「邪教徒の街へ行ったら…あんたは足手まといになりそうだね…」
ソルジャー「どういう意味だよ?」
勇者「…そのままの意味」
続く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/06(土) 04:06:50.86 ID:FAsnK6sWo<> 洗脳されるのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<><>2011/08/06(土) 05:54:09.31 ID:zZAFy+eW0<> これは面白い
続きが楽しみだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/06(土) 08:14:56.56 ID:+6ctK4h5o<> 乙
これは面白い <>
◆g6Hj21.DWo<>sage<>2011/08/06(土) 11:20:03.41 ID:gspIPJHSO<> 邪教徒の街
邪教徒、彼等は神に反する邪教を信じ、”世界の終わり”を目論む狂信者達と言われている。
世界から追われ蔑まれながらも独自の倫理や哲学、そして文明を持ち世界を歩き回る。
そんな彼等の集落こそが「邪教徒の街」と呼ばれる。
世界の長い歴史の中、いつの時代もその街の数、またその各々に住む人数は不明であり、そして世界から”粛清”されてきた。
しかし奇しくも歴史上、
彼等がいなかった世界は存在しない…
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/06(土) 11:21:16.28 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「そろそろ邪教徒の街か…。そこに着いたらさ、俺らは何をするんだい?」
戦士「…」
賢者「…」
ソルジャー「ん?なんだよみんな黙っちゃって、教えてくれよ」
勇者「…粛清」
ソルジャー「粛清?なんだいそりゃ」
勇者「…行ってから使い物にならないようなら邪魔だから話すよ」
勇者「[ピーーー]んだよ。そこに住む邪教徒を…一人残らずね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 11:25:28.96 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「そろそろ邪教徒の街か…。そこに着いたらさ、俺らは何をするんだい?」
戦士「…」
賢者「…」
ソルジャー「ん?なんだよみんな黙っちゃって、教えてくれよ」
勇者「…粛清」
ソルジャー「粛清?なんだいそりゃ」
勇者「…行ってから使い物にならないようなら邪魔だから話すよ」
勇者「殺すんだよ。そこに住む邪教徒を…一人残らずね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 11:26:53.29 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「…。そいつらが魔族って奴なのか?」
賢者「…人間です。ただし私達とは”格”が違います。」
ソルジャー「格…?同じ人間じゃねえのかよ」
戦士「奴らは邪教徒…。神様に仇なす連中だ。俺らとは違う。」
ソルジャー「そいつらがお前らに何かしたのか…?戦争を仕掛けてきたりだとか」
勇者「神を冒涜している。それだけで罪だ。罪には罰を与えなければならない。死という罰を」
戦士「それにな…奴らは”世界を終わり”を目論んでいるんだ。それを阻止するのが俺らの勤めだ」
ソルジャー「…納得できない」
勇者「するしかないの。それがあたし達と旅をするということなんだから」
ソルジャー「…」
勇者「ほら、街が…見えたわよ。あなたはどうするの?あたし達と来る?それともここで旅はやめる?」
ソルジャー「…」
勇者「だんまり…か。いいわ、ただし…」
勇者「迷ったら殺られるから。それだけは覚えておいて。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 11:28:14.81 ID:gspIPJHSO<> 勇者「ところで賢者、魔力を練るだけの時間はお喋りしたつもりけど…もう少し必要?」
賢者「…今終わりました。広範囲魔法…撃てます。」
勇者「それじゃあ…行くよ!!」
賢者「紅蓮の炎よ…その身を雲に変え…」
賢者「火の雨を降らせよ!!」
賢者の両手から放たれる赤く、どす黒い炎は邪教徒の街を覆い…そして、数えきれない炎が街に降り注いだ。
勇者「行くわよ!戦士、ソルジャーはあたしに続いて街の殲滅!賢者は魔力が回復し次第援護を頼むわ!!」ダッ
戦士「おう!」ダッ
ソルジャー「…」ダッ
賢者「はい…」ガクッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 11:34:22.70 ID:gspIPJHSO<> ー 邪教徒の街 ー
「火を消せぇー!」
「パパー!ママー!!」
「もう手遅れだ!」
「まだ中に妻が!!」
燃え盛る街はパニック状態であった。
そこに三つの影が風の如く駆けた。
邪教徒「ッ!!勇者が…勇者が来たぞー!!みんな逃げ」
勇者「天誅」シュパ
出会い頭に男を一刀の元に切り伏せる勇者。
その太刀筋には一瞬の躊躇も見られない。
「勇者だぁー!!」
「キャー!」
勇者「ハッ!」
勇者は地面に手を叩き付け、高く跳躍すると、一際高い家の屋根の上に着地し、天に向かい片手を上げた。
ソルジャー「まさか…や、やめろ…勇者…!!」
勇者「滅せよ…落雷!!」
ドオオン!!!
勇者の周囲に雷が落ち、勇者の周りの人間は炭となった。
ソルジャー「…!!」
勇者「聞けっ!神に仇なす愚かな邪教徒よ!我が名は勇者!!貴様らを滅ぼす者だ!」
勇者「我が名を刻め!そして粛清されよ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 11:36:36.72 ID:gspIPJHSO<> 「悪魔だ…!ウワァー!」
「た、助けて」
ザシュ
ドォン!
「ギャー!!」
「パパ!パパァー!!」
ソルジャー「こんなの…こんなの絶対間違ってる…」
邪教徒「お前ら…お前らのせいで息子は…俺達が何をしたっていうんだよ!!」
ソルジャーに向かって何かに乗った邪教徒は突進してきた。
ソルジャー「…ッッッ!?」
戦士「面妖な!!」
その何かのスピードは凄まじいながらも、戦士はその突進する物に正面から大剣を横一文字に切り付け、木っ端みじんに吹き飛ばした。
戦士「ボサッとしてんな!死にてえのか!?」
ソルジャー(あれは…形は違うけれど…車…なのか!?)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 11:41:13.34 ID:gspIPJHSO<> ちょっと寝まーす
また夜にでもきまーす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2011/08/06(土) 12:06:37.50 ID:c1XakHhIo<> >>96
>>97
亀レスだが侍とか騎士とか来たら少し面白くね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>saga sage<>2011/08/06(土) 23:28:08.86 ID:Q0NAlrHGo<> >>113
なんで上から目線なんだよ死ね <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/06(土) 23:40:55.86 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「この人達なら…何か知っているかもしれない…。うわ!」
突如背後からソルジャーに切り掛かる邪教徒。
彼の手に握られているのは…およそ武器とは言い難い、果物ナイフであった。
邪教徒「はぁ、はぁ…勇者の仲間!貴様らのせいで!」
ソルジャー「待ってくれ!俺はあんたらと戦いたくないんだ!」
邪教徒「俺だって戦いたくなんかないよ!だけどお前らが来たから…お前らが家族を殺すから…し、死ねぇ!!」
ソルジャー「ま、まってく」
邪教徒「うわぁ!」
突如、邪教徒に鋭い氷の塊が突き刺ささり、邪教徒は倒れた。
賢者「ハァ…ハァ…ソルジャーさん…無事ですか…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 23:43:04.77 ID:gspIPJHSO<> 戦士「お前迷ってる場合か!?死ぬぞ!」
大剣で邪教徒達を切り伏せながら戦士が叫ぶ。
賢者「ソルジャーさん!ダメなら逃げて下さい!ここは私達が!」
無数の火の玉を邪教徒達に浴びせながら賢者が叫ぶ。
ソルジャー「…ありがとう。でも俺は、お前達もこの街の人達も…助けたい」
ブオン!ザシュ!
戦士「馬鹿か!?[ピーーー]しかねえんだよ!!」
ソルジャー「本当にそうなのか…?お前らだって殺したくなんかないはずだ…」
戦士「うるせえ!俺達は勇者のパーティーだぜ!?そんなはずねえ!」
賢者「これも私達の勤めなんです!」
ソルジャー「ならお前らのその涙はなんだよ!」
戦士「!?」
賢者「!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 23:44:18.72 ID:gspIPJHSO<> 戦士「お前迷ってる場合か!?死ぬぞ!」
大剣で邪教徒達を切り伏せながら戦士が叫ぶ。
賢者「ソルジャーさん!ダメなら逃げて下さい!ここは私達が!」
無数の火の玉を邪教徒達に浴びせながら賢者が叫ぶ。
ソルジャー「…ありがとう。でも俺は、お前達もこの街の人達も…助けたい」
ブオン!ザシュ!
戦士「馬鹿か!?殺すしかねえんだよ!!」
ソルジャー「本当にそうなのか…?お前らだって殺したくなんかないはずだ…」
戦士「うるせえ!俺達は勇者のパーティーだぜ!?そんなはずねえ!」
賢者「これも私達の勤めなんです!」
ソルジャー「ならお前らのその涙はなんだよ…」
戦士「!?」
賢者「!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/06(土) 23:46:12.17 ID:QtSfNjKho<> 一気に幼稚っぽくなったな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 23:46:34.57 ID:gspIPJHSO<> ソルジャー「気づいてなかったのかよ…。さっきから泣きながら戦ってるってさ…」
戦士「…」
賢者「…」
ソルジャー「俺は行くよ…」
戦士「行くって…どこに?」
ソルジャー「勇者を止めて来る」
賢者「勇者様は止まりません!この街を滅ぼすまでは…!」
ソルジャー「それでも行く…」ダッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/06(土) 23:47:31.86 ID:gspIPJHSO<> 戦士「あいつ…!?」
賢者「戦士…。どうするの?」
戦士「…退こう。ここらは大方片付いた…。それに…」
賢者「それに…?」
戦士「これ以上ここにいる意味もない…いや、俺には…見出だせない。」
賢者「だけど…勇者様は…?」
戦士「勇者様はソルジャーに任せる。俺達じゃ…この世界の常識じゃ勇者様は止められない。」
賢者「でもでも!…何かあったら!?」
戦士「俺は二人を信じる!」
賢者「…そっか。あ、」フラッ
戦士「だ、大丈夫かよ!?」
賢者「うん…。魔力を使いすぎただけ…」
戦士「ったくしょうがねえな…」
戦士は賢者をおぶると街の外へ向かって走った。
賢者「…ありがと」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/06(土) 23:48:53.84 ID:gspIPJHSO<> 明日は多分更新無理す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2011/08/07(日) 00:17:19.38 ID:lLX4NSyAO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/07(日) 00:23:21.65 ID:ixhg0zKFo<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2011/08/07(日) 03:58:03.13 ID:0z42jbyyo<> >>114
??? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/07(日) 12:10:42.94 ID:osOe+d14o<> 乙 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/08(月) 21:59:36.70 ID:ijasjcCSO<> 勇者「この気配は…。大勢で移動してる…?」
勇者「…逃がさない」ダッ
邪教徒A「急げ!勇者が来るぞ!」
邪教徒B「くそっ!くそっ!…あいつさえ来なければ!!」
邪教徒C「早く乗るんだ!!」
邪教徒D「うわぁ!!ゆ、勇者!!」
勇者「見つけた。まだこんなにいたんだ。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/08(月) 22:00:48.24 ID:ijasjcCSO<> 勇者「それは…?モンスター?それで逃げるつもり?」
邪教徒A「…みんな先に乗れ、そして逃げるんじゃ」
邪教徒B「先生…」
以後先生「いいから行け。こいつは…わしが止める」
勇者「止める?あんたみたいな老いぼれに何ができるの?」
先生「…あんま調子乗んなよ…クソガキが。」
先生「学者!早く行くんじゃ!真実は…もうすぐそこまで来てる!!」
以後学者「…はい!!」
勇者「悪いけど一人も逃がすつもりなんてないよ。」バリバリ…
勇者の右手が帯電した
その時
先生「ほれ…プレゼント」
先生は黒い玉を投げた
それは緩やかな放物線を描き勇者の目の前で…
カッ!
ドーン!!
爆ぜた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/08(月) 22:02:29.94 ID:ijasjcCSO<> 先生「…」
プスプスプス…
勇者「素敵なプレゼントありがとう」
先生「…とっさに雷撃で相殺したか…簡単には死んでくれないとはわかっていたが…無傷とは…」
勇者「あたしを殺せるのは魔王だけだよ。」
勇者(今のは…何!?魔力の練り上げや詠唱なしに高レベルの火炎魔法…?)
勇者(だけど奴には魔力を微塵も感じない…)
先生「戦力の分析は終わったかい?ちなみにプレゼントだが…」
先生「たくさん用意したんじゃ」
勇者「…プレゼントは多けりゃ喜ぶもんでもないわよ…!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/08(月) 22:04:23.10 ID:ijasjcCSO<> ドドーン!!
ソルジャー「あの爆発は…!!あそこか!」ダッ
勇者(…こいつ…あたしを殺そうとするんじゃなくて…近づかせないようにしてる?)
勇者(ならこいつに構う必要は…ない)
勇者「あんたはあいつらを始末した後にするわ!」ダッ
勇者は動き出した巨大な船のような何かに向かって跳躍した
先生「くぅ!気づきおったか!?」
邪教徒「勇者が来るぞ!」
学者「く、助走が足りない…!ま、間に合わない…!!」
勇者「これで…チェックメイトね」
勇者「雷よ!」
空中で勇者の右手に雷が落ちると、それは大木のような巨大な雷の槍に姿を変えた
勇者「滅っせよ!!」
勇者は全身を使い、それを投擲した。
学者「…!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/08(月) 22:09:52.70 ID:ijasjcCSO<> 勇者「!」
ソルジャー「出力最大!」ドオン
ソルジャーのベンケーから放たれる巨大な光。
それは勇者の雷の槍を相殺した。
勇者「あんた…裏切る気!?」
ソルジャー「これ以上、お前に殺しはさせない。」
勇者「邪魔するなら…正義の名の元に…容赦しないわよ」
ソルジャー「やめろよ。こんなの正義じゃねえよ。」
勇者「この世界を何も知らないあんたにそれを判断する資格なんてないわ」
ソルジャー「なんも知らないからこそ、客観的に判断できることもあるだろ。」
勇者「これ以上は平行線を辿るだけね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/08(月) 22:25:40.98 ID:ijasjcCSO<> すいません。職場で飲みに行ったりしてたら全然更新できませんでした
明日は休みなんでカッツリ行きますね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/08/08(月) 22:27:08.14 ID:qSTjKOsDo<> おっしこーい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/08(月) 22:39:14.35 ID:ijasjcCSO<> あ、すいません明日って意味です。
今日は飲みすぎたんで寝ます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/08/08(月) 22:47:45.09 ID:qSTjKOsDo<> おやすみー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/08(月) 23:22:00.17 ID:9llg6jCIO<> 明日はばっちこーい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/08(月) 23:22:53.48 ID:9llg6jCIO<> 明日はばっちこーい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)<>sage<>2011/08/09(火) 00:11:55.90 ID:u56mwjTbo<> 素晴らしい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/09(火) 10:36:46.60 ID:So2CTzISO<> 先生「仲間割れ…?いや、それよりあの武器は…!」
勇者「邪魔するなら…容赦はしないわ」
ソルジャー「…俺も手加減はできないぜ…仕方は」
勇者「忘れたでしょ?」ダッ
一気に間合いを詰め、切り掛かる勇者。
その剣をベンケーの真ん中で受け止めるソルジャー。
キーン!
ギリギリ
勇者「かかったわね」
勇者は剣を持った右手の力を緩めることなく、左手溜めた電気をソルジャーに浴びせようとした
…その時
ガシャ、パカッ
勇者「なっ」
ベンケーが真っ二つに割れた
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/09(火) 10:37:55.01 ID:So2CTzISO<> 均衡していた力が突如なくなり体勢を崩す勇者
勇者(剣で破壊した?いや違う…)
二つに分かれたベンケーを左右の手に持ち構えるソルジャー
ブオンブオン
それに光の刃が伸びる
先生「あ、あれはビームサーベル…??馬鹿な!!」
ソルジャー「お前を止める…」
勇者「例の変型…二刀流か」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/09(火) 10:44:20.79 ID:So2CTzISO<> ソルジャー「せいや!」
ブオンブオン
両手に持ったベンケーで舞うように切り掛かるソルジャー。それを紙一重でかわす勇者。
勇者「!」
ソルジャー「まだまだぁ!」
ブオンブオン!
勇者「動きに無駄がない…」
ソルジャー「らあ!」
勇者「ように見えるけど…」
ソルジャー「…ぐ!」
光の刃をかわしざまの勇者の蹴りがソルジャーの脇腹に突き刺さる
勇者「動きが固い。狙いが雑。単調。」
勇者「そして何より…踏み込みが甘い。」
ソルジャー「ぐぐ…」
勇者「わかりやすい奴ね。動きに迷いが出てる。それじゃあたしには勝てない」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 10:49:59.08 ID:So2CTzISO<> キーーーン
ーーーーー
ファースト「まだやるか?」
ソルジャー「…まいった」
ファースト「動きに無駄が多いし攻めが直線的すぎるんだよお前は」
ソルジャー「…なんでだよ。」
ファースト「ん?」
ソルジャー「なんで勝てないんだよ!!俺はお前より努力したさ!何倍も!何十倍も!!!」
ソルジャー「なのに…なんでなんだよ…」
ファースト「ソルジャー…。お前は迷ってる。それじゃ俺には勝てない。」
ソルジャー「迷う…?俺が…?」
ファースト「優しすぎるんだよ…お前は…」
ーーーーー
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 10:52:12.34 ID:So2CTzISO<> ソルジャー「う、頭が…」
勇者「たぁ!」
勇者の剣による目にも留まらぬ突き。それを紙一重でかわすソルジャー。
ソルジャー「!」
反撃に転じようとするがソルジャーの身体は言うことをきかない。
そんなソルジャーに続けざまに勇者の足払い。
ソルジャーは地面に吸い込まれていった。
ソルジャー「ぐ…何が…起きた…!?」
勇者「最初の剣の突きはかわしたけどさ。電撃まではかわせなかった」
ソルジャー「…!剣に…電気を…!」
勇者「正解。だけどわかったときにはもう遅い。」
バキィ!
ソルジャー「ぐあああ!」
そう言い、勇者はソルジャーの右膝を剣の柄で破壊した。
骨が砕ける音とソルジャーの叫び声が響いた。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 10:56:20.34 ID:So2CTzISO<> 勇者「あんたは殺したくない…けどさ、今は邪魔だからそこで見学しててよ」
ゴォーーーー!!
そのとき巨大な船は爆音と共にスピードを上げ走り始めた
勇者「とんだ邪魔が入ったせいで、あれ忘れてた…」バリバリ
先生「させるか!」
勇者「電撃…地走り」
地面を流れる電気が先生を襲った。
先生「ぬああああああ!!!」バタッ
ソルジャー「!!」
勇者「死んだ?まあいいか…それより今は逃げようとしてるほうが先だね」
勇者「邪教徒はみんな殺さなきゃ…」バリバリ!バリバリ!
ソルジャー「や、やめろ」
勇者「消し飛べ!」カッ
ソルジャー「やめろぉおおお!!!」
キーーーン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/08/09(火) 11:54:46.22 ID:lyLb2/w70<> ソルジャーってアイザックみたいな感じで想像してたわ
FFの方のソルジャーなのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/09(火) 12:29:07.75 ID:viHwidO90<> 勇者がいい感じに鬼畜だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄)<>sage<>2011/08/09(火) 14:42:33.47 ID:vodeOSsAO<> ようするに邪教徒ってのは科学者達の集団で
勇者達は教会の十字軍みたいなもんか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/09(火) 17:08:09.61 ID:req5wQPmo<> 十字軍設定がちょっと唐突なのよね
好意で書いてもらっているものにケチつけるのもあれだけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:12:36.47 ID:So2CTzISO<> ーーーーー
?「ソルジャー!」
ソルジャー「ん?なんだサードか…。」
サード「なんだとは失礼ね。こんな時間までまたあんたトレーニングしてたの?」
ソルジャー「悪いかよ…俺みたいな出来損ないはこうでもしなきゃお前らに追いつけないんだよ…」
サード「出来損ない…そんなことないんじゃない?」
ソルジャー「出来損ないさ。ガキの頃から研究者やらにずっと言われ続けてきた。」
サード「ふぅん。それよりさ!」
ソルジャー「流すの早っ」
サード「どっかご飯食べに行こうよ!お腹すいちゃった!」
ソルジャー「いや、俺家で食うからいいっす」
サード「じゃあさ!あたしも行くっ!なんか作ってよ!」
ソルジャー「えぇ!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:14:50.29 ID:So2CTzISO<> ーーー
ーー
ー
?【消えよ…】カッ!
サード「ソルジャー!危ないっ!」
ソルジャー「!!」
サード「っ!」
ソルジャー「なんで…なんでお前…!」
サード「わかんないけどさ…身体が勝手に動いちゃって…」
ソルジャー「血が!クソッ!止まれ!止まってくれ!!」
サード「あれ…お腹から下ないや…ははは、これじゃもうソルジャーの料理食べられないね」
ソルジャー「いいからしゃべるな!止まれ!止まれ!」
サード「痛くて眠い…これが…死?こんなになったら流石に私達でも死ぬんだね…」
ソルジャー「死ぬな!死ぬなよ!!」
サード「ソルジャーの料理…また食べたかったな…」スッ
ソルジャー「うわ!うわあああ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:16:03.76 ID:So2CTzISO<> ーーー
ーー
ー
?【消えよ…】カッ!
サード「ソルジャー!危ないっ!」
ソルジャー「!!」
サード「っ!」
ソルジャー「なんで…なんでお前…!」
サード「わかんないけどさ…身体が勝手に動いちゃって…」
ソルジャー「血が!クソッ!止まれ!止まってくれ!!」
サード「あれ…お腹から下ないや…ははは、これじゃもうソルジャーの料理食べられないね」
ソルジャー「いいからしゃべるな!止まれ!止まれ!」
サード「痛くて眠い…これが…死?こんなになったら流石に私達でも死ぬんだね…」
ソルジャー「死ぬな!死ぬなよ!!」
サード「ソルジャーの料理…また食べたかったな…」スッ
ソルジャー「うわ!うわあああ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:17:28.03 ID:So2CTzISO<> ?【弱き者を庇って強き者が死んだか。人間とは実に非効率的だ。】
ソルジャー「…」
?【人間は間違う。だから人間は我々が導いてやらなければならない】
ソルジャー「うるせえ…」
?【しかし貴様らは人間の中でも犯してはいけない間違いを犯した。】
?【我々に逆らうという間違いを。だから貴様らは粛清する。】
ソルジャー「うるせえええ!!!」
?【…ッッッ!!】
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:22:25.11 ID:So2CTzISO<> ーーーーー
学者「うわあああ!」
勇者「!!」
学者「生き…てる…?」
勇者「あんた…どうやって…」
勇者の雷は学者達を目前にして消えた…
そしてその前にいたのは…
二刀流のベンケーを×の字に構えたソルジャーだった
プスプス…
ソルジャー「はぁはぁ…」
学者「い、今だ…!離陸!!」
学者達の乗る、巨大な船は翼を広げ遥か空へと飛び立っていった。
勇者「飛ぶ!?クソッ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/09(火) 18:25:37.96 ID:So2CTzISO<> 勇者「…あんたさ…さっきまでそこで寝てたじゃない…。それにあたしの雷を食らって…」
ソルジャー「…」シュン
勇者「は?消え…ごほっ!!」
瞬く間に勇者に膝蹴りを食らわすソルジャー
続いて二つのベンケーで切り付ける
ブオンブオン!
勇者「!」
それをなんとかかわした勇者だが、右腕は出血していた。
勇者(あたった…?嘘…!?)
ソルジャー「はぁ…はぁ…」
勇者(こいつのスピード、パワー…もはや人間のレベルじゃない…)
勇者(そして…膝が完治してる…やはり勇者と魔王の共通点…こいつにもそれがあるっていうの?)
勇者「…」ジュー
勇者の出血は止まり、傷は跡も残らずその身から消えた。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:35:06.58 ID:So2CTzISO<>
街から天高く伸びる光
戦士「なんだよあれ!!」
賢者「勇者様とソルジャーさんは!?」
それは雲を消し飛ばし
学者「つ、つかまれ!!…な、なんだこの高エネルギーは!?」
どこまでも伸びていった…
ー 魔王城 ー
魔王「!!」
プシュー…
魔王「…ととっ…あーよく寝た…もう200年か〜」フラフラッ
魔王「今度の勇者は…期待できそうだな…」
魔王「早く来い…勇者…!!」
続く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:38:45.14 ID:So2CTzISO<> 勇者「…本気で…行くわよ」バリバリ
勇者の身体は電気を纏い金色に輝いた。
ソルジャー「はぁ…はぁ…!!」
ガシャガシャバン…ブオオン
ソルジャーはベンケーを元の形に戻し、そこから折りたたみ剣にした
その光の刃はバジリスクとの戦いで使用したときの三倍はあろうほどに長く…巨大なものだった
勇者「電光石火!!」シュン
ソルジャー「うあああ!!」シュン
勇者は消えた。またソルジャーも消えた。
カッ!!
次の瞬間…街は光に包まれた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/09(火) 18:41:55.45 ID:So2CTzISO<> 順番ミスった
>>155の次が>>154です
>>153→>>155→>>154
つーわけで筋トレしてきます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/09(火) 19:08:28.47 ID:CbTIRX7Yo<> 乙
いってらっしゃい <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/11(木) 11:38:51.81 ID:jlAoQZPSO<> あの天に登る光を見てから三日が経ちました。
私と戦士は勇者様とソルジャーさんを捜索していますが以前発見できていません。
光に飲み込まれた街はもう街だった面影はなく、全てが砂になってしまっています。
ただ、勇者様とソルジャーさんが戦闘した思われる場所には大きな、とても大きな穴がありました。
深さはわかりませんが、どこまでも、まるで地の底…地獄まで続いているような深さのようです。
捜索できない場所はそこだけ。
多分二人はそこにいるんだと思います。
私は無事だと信じています。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 11:39:52.98 ID:jlAoQZPSO<>
ーーーーー
ファースト「うおおおお!」
?【貴様!?まだ生きて…!?】
ファースト「ソルジャー…ありがと…あと、ごめんな」
ソルジャー「ファースト…?」
ファースト「マキナ…これでてめえの神様ごっこも…」カチャ
ソルジャー「ッッッ!?ファースト…やめろぉぉお!!」
ファースト「終わりだーーッッッ!!」
カッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 11:41:06.93 ID:jlAoQZPSO<> ーーーーー
ソルジャー「はっ!」
ソルジャー「こ、ここは…?」
先生「気がついたかい」
ソルジャー「あんたは…?生きていたのか?」
先生「わしはあんぐらいじゃ死なん!貴様こそずいぶん長い間気を失っていたようだな。もう起きないと思ったぞ」
ソルジャー「…そっか、俺はまた生き残っちまったのか…」
先生「まあわしもお前もこの状況で生きてるとは言えないのかもしれんがのう」
ソルジャー「?」
先生「ほれ、そこから上を見てみい」
ソルジャー「!?」
先生「…地上は遥か上空…周りは岩だけ…」
先生「ここはもはや、死を待つだけの退屈な場所じゃ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 11:42:30.02 ID:jlAoQZPSO<> ソルジャー「クソッ、身体中が痛ぇし、なんだか頭がガンガンする…俺はたしか誰かと戦って…」
ソルジャー「…勇者!?勇者はどこに!?」
先生「勇者か…あいつは見ておらん…わしが目覚めたとき、お前が近くて転がっていたんじゃ」
ソルジャー「あいつを探しにいかなきゃ…う!」
先生「無理をするな。お前は普通の人間なら三回は死んでるような傷を負っていたんじゃ」
先生「生きてるだけでも奇跡なのに…応急手当でここまで回復するとは…驚き過ぎて何も言えん。」
ソルジャー「え、じゃあじいさんが俺を…」
先生「お前はわしらを助けようとしてくれたんじゃろ?恩は忘れぬ性分でな」
ソルジャー「じいさん…ありがとう」
先生「ほほほ!いいってことよ!
まあ、奴を探すのはもう少し身体を休めてからにしたほうがいいじゃろ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 11:45:07.50 ID:jlAoQZPSO<> 先生「それよりおぬしの武器…それは…?」
ソルジャー「ああ…これは俺の世界の武器だよ。これを持てるのは選ばれた精鋭だけだったからさ、初めてこいつを握ったときはそりゃあ…」
先生「ちょっと待て!俺の世界?貴様は何者なんじゃ?」
ソルジャー「さぁ…気づいたらこの世界にいた…。何者か…俺もそれが知りたくて勇者といっしょにいた。」
ソルジャー「神に会うために、神ならなんでも知ってると聞いてさ。」
先生「異世界から来たとでも言うのか!?信じられん!」
ソルジャー「俺も信じらんねーよマジで」
先生「…ウ゛ァナルガンド!!」
ソルジャー「なんだよ急に意味わかんないこと叫び出して。ボケたかじいさん。」
先生「その武器、どこかで見たと思ったら…昔文献で見たウ゛ァナルガンドにそっくりじゃ」
ソルジャー「ウ゛ァナルガンドだかアナル感度だか知らねえが、なんだよそりゃ」
先生「通称破壊の杖…」
先生「神殺しの武器じゃ…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 11:55:34.91 ID:jlAoQZPSO<> ソルジャー「神殺し?俺らの部隊の標準装備だぞ」
先生「しかし、これほどまでに精巧、それでいて軽量、そしてあの光は高出力のエネルギー?理論上可能かもしれぬが…」
ソルジャー「街を見て思ってたが、今確信した!やはりあんたらは少なからず科学に精通している!邪教徒なのに?なぜだ?」
先生「邪教徒か…。神に逆らった覚えなどない。わしらは真実を追い求める一族じゃ。それ以上でもそれ以下でもない」
ソルジャー「真実…?」
先生「言うならばわしらの一族全員が考古学者と言っていいだろう。みななんらかの分野の先祖代々受け継がれし技術、そして知識を持っておる…」
先生「そして失われし歴史を読み解き、この世界の真実を暴く使命を持って生まれた一族なんじゃ」
ソルジャー「すまん…よくわからんが…なんでそれが邪教徒に?」
先生「さてな…神は気に食わぬのかも知れぬな…我々が真実を読み解くことが」
ソルジャー「…迫害されたり…今回みたいに無差別に殺されたりさ…そうまでして真実は大事なのかい?」
先生「さてな…ただ」
先生「先祖達…そして同胞達がそうまでして、伝えようと、読み解こうとしたものだ…その想いを無駄にすることは…わしにはできんよ」
先生「もう後戻りできないところまで来てしまったしな」
ソルジャー「そうか…。よかったらあんたらのことについてもっと聞かせてくれないか」
先生「まあいいが…なぜじゃ?」
ソルジャー「なんだか俺が俺を知る手掛かりになりそうな気がするんだ。」
ソルジャー「それにここは、死ぬほど退屈だしな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 20:10:09.17 ID:jlAoQZPSO<> ソルジャー「じいさんの仲間達が逃げるために乗っていたの…ありゃあ飛行機なのか?」
先生「飛行機…そういう呼び方もあるのかもしれぬな。あれは飛空挺じゃ。」
ソルジャー「…あんたらが造ったのかい?」
先生「あれはわしらの祖先が発掘し、それを改修、整備したものじゃ」
先生「あれを一から造るほどの技術力などわしらにはないよ」
ソルジャー「ちょっと待て。発掘?どういうことだ」
先生「この世界にはな。わしらでは到底造れることはないようなものが、極々まれにだが存在するんじゃ…」
先生「それをわしらはオーパーツ(場違いな工芸品)と呼んでおる…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/11(木) 20:13:18.10 ID:jlAoQZPSO<> 先生「わしはそんなオーパーツこそがこの世界を読み解くカギとなる…そんな気がするんじゃ」
先生「おぬしが街で見たものも、わしらの祖先が発掘し、それを改修整備したものや、それらを模倣し、わしらが造ったものじゃ」
先生「そういった文明の力を借りながら、わしらは生きてきた…」
ソルジャー「そうか…じゃあそういったいろいろなオーパーツとともに、じいさんたちは生きてきたのか」
先生「そう、わしらが世界を転々としている理由は、世界から身を隠すことももちろんあるが、それと同時にオーパーツを発掘するためでもあるのじゃ」
ソルジャー「ということは…」
先生「そう、ここにもオーパーツを発掘しに来たんじゃ」
ソルジャー「でもこの分じゃ…」
先生「ああ…きっと消し飛んでしまっただろうな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/11(木) 20:14:28.65 ID:jlAoQZPSO<> ソルジャー「あのときは必死で…すまん」
先生「何を謝る必要がある。おぬしのおかげでわしは生きてる。それにわしの弟子達も生き残ることができた…」
ソルジャー「…あのとき」
先生「ん?」
ソルジャー「はじめは勇者を止めようとしてた…だけど勇者に叩きのめされて…」
ソルジャー「目の前のあんたらが殺されそうになったとき…大事な人が死ぬとこが頭に流れて…なんだか身体が熱くなって…」
ソルジャー「そこから先はあんま覚えてないんだ。ただ…あのときの俺は…ただの獣だった。」
ソルジャー「目の前の勇者を殺すことしか頭になかった。そんな気がする…」
ソルジャー「だから感謝される資格なんてねえんだよ」
先生「…感謝されるのに資格なんていらんよ。だからわしは言う。」
先生「お前のおかげで助かった。本当にありがとう。とな」
ーーーーー
ファースト「ソルジャー…ありがと…あと、ごめんな」
ーーーーー
ソルジャー「…」
先生「お、泣いておるのか?大の男が?」
ソルジャー「うるせえじじい!こっちみんな!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/11(木) 20:15:55.94 ID:jlAoQZPSO<>
というわけでゴミだらけの部屋掃除します。
更新遅くてすいません。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2011/08/11(木) 20:19:13.96 ID:sdJgCw1uo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/11(木) 21:10:15.13 ID:DYtNrrYDo<> 乙
Gには気をつけろよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/11(木) 21:29:06.58 ID:RTaEOz+To<> なんというザナルカンド <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/12(金) 02:45:39.65 ID:pSrW8KD6P<> マキナということは、ソルジャーの世界は機械の神様に支配されていたのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2011/08/12(金) 09:40:29.32 ID:t6BQeTMR0<> アルベドを酷くした感じだな。
それを踏まえてソルジャーは未来から来たと予想。
ちなみに、神様落ちを「デウス・エクス・マキナ」といったはず。
そのマキナの可能性もある。
まぁこのSSのは盗むで一撃KOできそうなやつらっぽいけど。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/12(金) 10:11:28.87 ID:2eOi8wS2o<> >>172
取り敢えずお前は黙っとけ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/12(金) 10:34:42.32 ID:5NgqK09SO<> ソルジャー「う、…うあ…」
先生「ど、どうしたのじゃ!どこか痛むのか!?」
ソルジャー「腹減った…」
先生「…食うものなどないぞ」グー
ソルジャー「…マジかよ。」グー
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/12(金) 10:35:54.52 ID:5NgqK09SO<> ソルジャー「よっと、じゃあちょっくら探して来るわ。ついでに勇者のアンチキショウもさ」
先生「おぬし…もう身体が…」
ソルジャー「ああ、傷の治りは早いんだ。まあさすがにまだあちこち痛いけどさ」
先生「無理はするなよ…」
ソルジャー「ははっ!ご馳走持って帰ってくるよ!だからさ大人しく待っててくれよ!…あとさ」
ソルジャー「もし勇者が来たら…隠れてくれな…」
先生「わかっとる。では頼むぞ」
ソルジャー「まかしとけっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/12(金) 10:38:30.22 ID:5NgqK09SO<> テクテク
ソルジャー「馬鹿広いわりには…マジでなんもねえな…」
ソルジャー「まあ元々地面だったとこを吹き飛ばしたわけだからなぁ…そりゃなんもねえか」
ソルジャー「にしても地上とはすげえ距離だな…ロッククライミングするっつーのも到底無理だなこりゃ」
ソルジャー「食い物はなし…勇者もなしか…」
ソルジャー「それにしても俺独り言多いな…」
バシャバシャ…
ソルジャー「…水?」
ソルジャー「あ、あれは…!湖!?」
岩の壁から流れる大量の水
それが貯まり湖となっていた。
ソルジャー「…?」
そこで佇む人影
ソルジャー「ん?誰かいるのか…」
勇者「あ」
そこにいたのは何も纏わぬ姿で身を清める勇者だった
ソルジャー「勇…者…?」
勇者「…貴様!よくも邪魔して…!?」バリバリ
ソルジャー「ちょっと待って!その格好は…その格好はまずいって!」
勇者「…!!」
ソルジャー「…」
勇者「キャーー!あっち行っててよ!変態!」バシャバシャ
ソルジャー「ひとまずそうします」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/12(金) 10:39:51.93 ID:5NgqK09SO<> 勇者「はぁはぁ…あんたさ。これはどういうことよ…」
ソルジャー「さあ…俺もよくわからないんだ。ちなみにあんま覚えてない」
勇者「はぁ?あたしにあんだけやっといて?今すぐ殺すわよあんた」スチャ
ソルジャー「ちょっと待て…。今はそんなことしてる場合じゃないだろ」
勇者「たしかにそうね…あんたの処分はここを出てからにするわ」
勇者「ちなみに勇者への反逆、邪教徒への加担…懲役三十年は堅いわよ」
ソルジャー「ついでに勇者の裸を見ちゃった罪もあるしね☆」
勇者「あんたマジで今すぐ殺すわよ…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/12(金) 10:41:01.40 ID:5NgqK09SO<> 勇者「あたしは気づいたらこの辺りにいたわけだけど…あんたは?」
ソルジャー「俺はあっちに30分ほど歩いたとこだ」
勇者「ふぅん…そんな広いんだ…」
ソルジャー「地上はあの高さ、周りは岩の壁。簡単には出れそうもないな」
勇者「まあ元はと言えばあんたのせいだけどね。あんたさえ邪魔しなければ」
ソルジャー「は?知るかよ。目の前で罪もない人達が殺されるの…見てられるかよ」
勇者「罪もない?奴らは生きていることが罪よ。」
ソルジャー「だからそれがおかしいっつってんだよ」
勇者「おかしいのはあんたよ。口出ししないでよ部外者が。ムカつくのよあんた」
ソルジャー「あ?頭固いんだよてめえは。こっちだってムカついてるんだぜ?膝砕かれるしよぉ」
勇者「は?何やろうっての?次はマジで殺すわよ」バリバリ
ソルジャー「あ?上等だよ」チャキ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/12(金) 10:42:12.77 ID:5NgqK09SO<>
ちょっとだけ投下しました
そのうちまた来ます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/12(金) 10:51:33.02 ID:wWQzeqTM0<> 勇者が美琴化してる… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/12(金) 10:52:06.73 ID:2eOi8wS2o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2011/08/12(金) 11:40:43.55 ID:D+fzKzqUo<> 自分も機械壊しまくってたくせにそれを棚に上げて人に説教するソルジャーさんマジソルジャーさん
機械の人可哀相です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/08/12(金) 14:47:13.08 ID:NnJdWegP0<> >>182
えっ
えっ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/12(金) 15:14:38.74 ID:anQ3+bgCo<> >>183
読解力がないんだよ、かまってやるな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/13(土) 01:21:32.97 ID:Z19g/Nt4P<> えっ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/13(土) 22:19:52.11 ID:8Mg+Lf2Eo<> なんかだれてきたな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県)<>sage<>2011/08/17(水) 08:29:04.96 ID:H3gznL+uo<> そんなことはないさ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/19(金) 08:42:46.45 ID:fppp3b7so<> ソルジャーまだー? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/20(土) 14:40:16.11 ID:9WNbk5dDo<> ワクテカ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/08/20(土) 18:03:55.80 ID:mUATkZEn0<> 失踪エンドですね <>
!ninja<>sage<>2011/08/21(日) 00:35:36.12 ID:fFy6m6W8o<> >>190もうちょっと気長に待とうぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 07:31:56.78 ID:oXSj91iUo<> >>190
おまいはS速に向いてないよwwwwww <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/21(日) 09:29:52.20 ID:CzyuSnrSO<> すいません。急な異動と急な親の再婚(←え)でバタバタしてました。
読んでくれてる人にはホント申し訳ない。
明日からまた投下できるのでもうちょい待ってちょ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/08/21(日) 10:21:56.27 ID:Qo98677Fo<> 親の再婚…義妹か! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/21(日) 12:29:56.57 ID:bIspTP5IO<> おう! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 17:06:13.35 ID:9jHjchmb0<> 頑張れ、とにかく頑張るんだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 18:25:54.37 ID:AiyWoqx0o<> 待っとるよー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/08/21(日) 19:39:07.39 ID:UE7blI4c0<> 失踪エンドじゃなかったのか!
よかったよかった <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/21(日) 21:00:41.36 ID:CzyuSnrSO<> ソルジャー「あ…」
勇者「何よ?よそ見なんてして」
ソルジャー「う、嘘だろ…いや!そんなはずは…!!」
勇者「…?」
ソルジャーの視線の先にあるのは岩の壁に挟まる、人の形をした金属の上半身であった
勇者「な、何これ?」テクテク
ソルジャー「近づくな!!」バッ
勇者「!」ビクッ
ソルジャー「それに…近づくな…」
勇者「人…?いや、人形?死んでる…の?」
ソルジャー「…ぅ!」
キーーーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/21(日) 21:04:43.72 ID:CzyuSnrSO<> ーーーーー
ソルジャー「2小隊が全滅…嘘だろ…」
?『生命反応確認』
ソルジャー「それをこいつ一体でやってのけたっていうのかよ…」
?『目標を殲滅』
ファースト「…いいか。俺が奴の動きを止める…その隙にソルジャーがセンサーを破壊。そしてセカンドはコアを破壊。…いいな」
セカンド「俺に指図すんじゃねえ。それにこんなボンクラに命を預けるなんてゴメンだぜ」
ソルジャー「…」
ファースト「セカンド!!」
セカンド「あぁ?それによぉ、てめえに止められるのかよ…奴を」
ファースト「セカンド。俺を…ソルジャーを信じてくれ。」
セカンド「へ!」
ファースト「そしてソルジャー…お前は自分を信じろ」
ソルジャー「…!」
ファースト「お前ならできる…いや、お前じゃないとできないんだ」
ソルジャー「ファースト…!」
ファースト「よし…、いくぞ!!」ダッ
セカンド「おい!ま…クソッ!やれやれだぜ!」
ソルジャー「うおおおお!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/21(日) 21:08:31.19 ID:CzyuSnrSO<> ーーー
ーー
ー
ソルジャー「ハァハァ…や、やった…!」
セカンド「ポンコツが…俺を殺せるわけねえだろうが…へへへ」
ファースト「先を…急ぐぞ」
セカンド「へっ、おい待てよ…一本ぐらい吸わせろよ」カチカチ
セカンド「チッ、おい火貸して…」ポロッ
ソルジャー「…?」
セカンド「チキショウ…マジかよクソが…」
ファースト「!!」
?『目標を殲滅』ゾロゾロ…
ソルジャー「嘘だろ…十体はいるぞ」
セカンド「…行け」
ファースト「おい、今なんて…」
セカンド「行けっつってんだよ!!」
ソルジャー「馬鹿かよ!一体でも三人掛かりでなんとか」
セカンド「うるせぇ」ドカッ
ソルジャー「ぐぅ!」
セカンド「…あんな雑魚ども俺一人で十分っつってんだよ。」
セカンド「てめえと違って俺様は強えんだよ…わかったら行け」
ソルジャー「だけど!」
セカンド「ファースト!…その雑魚をさっさと俺の視界から消してくれ。イライラして敵わねえ。」
ファースト「…。」
セカンド「おい、これが終ったら決着つけようぜ」
ファースト「いいぜ。ま、どーせ俺が勝つけど。行くぞソルジャー!」ダッ
ソルジャー「セカンド…死ぬなよ」
セカンド「へ!」
ダッダッダッダッダ…
セカンド「…お前も…な」
カッ
ドオオォォォォーーーン!!!
ソルジャー「あの爆発は…セカンドーー!!」
ファースト「…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/21(日) 21:16:19.78 ID:CzyuSnrSO<> ーーーーー
勇者「これって…まるで…天使…?」
ソルジャー「ハァハァ…天使だと?ふざけるな!」
勇者「ちょ、ちょっとあんた…凄い汗…だ、大丈夫?」
ソルジャー「そいつは人型決戦兵器T-1800…最強のアンドロイドだ…」
勇者「え、な、何言ってるの?」
ソルジャー「ようするに目茶苦茶強いモンスターだよ…俺の仲間は何人もそいつらにやられた…」
勇者「でもこれ、死んでるんでしょ?」
ソルジャー「…ああ、こいつは俺ら三人でスクラップにした。」
勇者「あんたさっきから…どうしたの…?まさか記憶が?」
ソルジャー「ああ、思い出したよ。全部じゃねえけどさ…俺が何と戦ってたぐらいはな」
勇者「え?」
ソルジャー「機械だよ。俺らは奴らと戦争した」
ソルジャー「先に仕掛けてきたのは奴らだ。いや、暴走したのはな。」
ソルジャー「奴らはまず核保有国を殲滅した。そして世界各国の紛争に武力介入し互いの国を殲滅した。」
ソルジャー「喧嘩両成敗だ。狂ってる。おかげで世界の人口は1/20にもなっちまった…」
ソルジャー「”普通”じゃ奴らは殺せない。だから俺達が組織された…奴らを殺すために…奴らと…戦う…ために…」フラフラ
勇者「ちょっと…しっかりしてよ!あんたさっきから何言って」
ソルジャー「でも俺は…ホントは戦いたくなんて…なかった…」バタン
勇者「ちょっと!!」
先生(…機械が…意思を持つだと…!?馬鹿な!ならばオーパーツとはなんなのだ?真実とはなんなのだ!?
先生(まさか真実に一番近いのは…奴だとでもいうのか…!?)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 21:18:27.29 ID:6wU9klsDo<> キテターーーーーーーーーー!!!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/21(日) 21:21:16.99 ID:CzyuSnrSO<> ソルジャー「うっ…あれ?」
勇者「気がついた?なんかあんたわけわかんないこと言って倒れたわよ」
ソルジャー「あぁ…そうか…それより…」グゥ
勇者「お腹すいたんでしょ?ほら、お魚いたから捕まえたよ。」
ソルジャー「うおおおお!!」
勇者「ちなみにジジイの分はない」
先生「あれ?バレちゃった?食べたかったのう」ヒョコ
勇者「それで隠れてたつもり?」
ソルジャー「じ、じいさん!なんで来たんだよ!」
先生「いやぁ〜お前さんが心配になって」
勇者「わざわざ殺されにご苦労様。」
ソルジャー「勇者ッ!」
勇者「はいはい殺さないわ。…今はまだ、ね。こいつを殺すのはここを出てからにするわ。それまでこいつは利用できる」
先生「…どういう心境の変化じゃ?そこの兄ちゃんに影響されたのか?」
勇者「ただの気まぐれよ。その気まぐれで死ぬかもしれないってこと…忘れないほうが身のためよ」
先生「おーこわこわ」
先生(やはりここにオーパーツは眠っていたか…それもとっておきのが…)
先生(先人達はいったいわしらに…何を伝えようとしてる?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/21(日) 21:25:52.52 ID:CzyuSnrSO<> ソルジャー「よし」
勇者「ところであんたさっきから何やってるの?」
ソルジャー「いや、何って見ての通り魚を捌いてるんだよ」
勇者「あんた…ホントに料理するんだ」
ソルジャー「ああ。まあ本来得意じゃなかったんだけどさ。練習してさ」
勇者「ふーん…まさか?彼女に作るためにとかぁ??」
ソルジャー「…」
勇者「え、ヤダ図星?」
ソルジャー「そんなんじゃ…ねえよ…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/21(日) 21:26:40.05 ID:CzyuSnrSO<> 続く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/08/21(日) 21:36:54.14 ID:ONN5ReWho<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 21:42:52.22 ID:6wU9klsDo<> 乙
楽しみにしてるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/21(日) 21:57:29.15 ID:UG4OL8SPo<> 乙っぽ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/08/21(日) 22:06:25.27 ID:UE7blI4c0<> おもしろいかった!!
乙!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/22(月) 14:14:47.64 ID:MhzO9Ak6o<> なにこれすげー面白い
続き期待 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/22(月) 18:35:11.40 ID:E/kKSZQSO<> パチパチ…
ソルジャー「そろそろ焼けたかなぁ〜♪」
ソルジャー「ジャジャーン!完成!」
勇者「切って焼いただけじゃない…」
ソルジャー「馬鹿か貴様。それがうまいんだよ。切り身にしたら火も通るし食べやすいし。」
勇者「あ、ほんとだ。凄いおいしい」パクパク
先生「たいしたもんじゃなぁ」ムシャムシャ
ソルジャー「だろだろ!?川魚だから火を通したほうがいいしな!」
ソルジャー「あ〜調味料があればもう少し」
ソルジャー「…あれ?川魚?」
ソルジャー「なんで川魚がいるんだ?」
先生「そこの湖の水…岩の間から大量に流れているのは川からなんじゃないか?」ムシャムシャ
勇者「そこから魚もいっしょに流れてきたってだけのことでしょ」パクパク
ソルジャー「…たしかにこの近くにはかなりデカイ川があったな…」
ソルジャー「…!!ここから出れるぞ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:36:51.57 ID:E/kKSZQSO<> 勇者「どうするつもり?」
ソルジャー「まずあそこ湖を作ってる穴があるだろ」
ドドドドド
勇者「あるわね」
先生「滝のように水が出てるのう」
ソルジャー「あのあたりをぶっ壊す。というか馬鹿でかい穴を作るんだ」
勇者「は?そんなことしたら水だらけになっちゃうじゃない」
先生「…そうか!ここから抜けるには水で満たし、浮力で上がるということか!」
ソルジャー「ご名答」
先生「目茶苦茶なことを考える奴じゃわい!だがそれなら…いけるかもしれん」
勇者「え、え〜と…」
ソルジャー「…例えばコップに1/3ほど水が入ってる。そこに大豆が浮いてるとする。こいつを手を使わずに取るにはどうすりゃいいと思う?」
勇者「足」
ソルジャー「…水を加えてコップを水で溢れさせるんだよ。そうすりゃ勝手に出てくるだろ」
勇者「なるほど私達が大豆ってわけね」
勇者「だけどさ、コップと違ってここには水が出てく穴とかあるかもよ?」
勇者「それに大豆と違って私達はそこまで浮かないよ?どーすんの?」
ソルジャー「うーん」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:38:24.84 ID:E/kKSZQSO<> 先生「…まず最初の穴じゃが、ここは地面を根こそぎ削りとった場所じゃ…そんな穴は少ないじゃろ。」
先生「あっても単純にそれより馬鹿でかい穴さえ開けれれば問題はないはずじゃ」
先生「そして浮力となるものじゃが…生半可では長時間浮くのは無理じゃなあ。」
ソルジャー「うーん…なんかお前魔法とかでなんとかなんねーの?」
勇者「私の魔法は言うなら戦闘専門なの。そんな繊細なことできないわ」
ソルジャー「…なんだかなぁ」
勇者「何よ文句あんの?」
ソルジャー「いや、ないっすけど」
先生「わしも魔力はないからのぅ」
ソルジャー「あーそういえば穴あけたときにすげえ量の水もでるだろうから、その安全策もないなぁ…チキショウダメかぁ〜」
勇者「…いや、いけるわ」
ソルジャー「へ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:40:21.77 ID:E/kKSZQSO<> 勇者「穴をあけて水が出る瞬間に跳ぶのよ」
ソルジャー「いや飛べたらそのまま飛んで出りゃいいんじゃ…」
勇者「鳥じゃないわ。飛べるわけないじゃない」
勇者「だけど垂直に跳躍するだけなら可能よ」
ソルジャー「?」
勇者「あたしの電撃で真上に跳躍して水に落下。そんで後はプカプカ浮いて出る。どーよ」
ソルジャー「…」
先生「…」
勇者「そーすれば最初の水で押し流されることもないっしょ」
先生「目茶苦茶なことに加えて無茶苦茶…」
ソルジャー「…考えれば考えるほどリスクしか思い浮かばんな」
勇者「まったく…さっきからあんたらさあ、助かる方法を考えてるの?やらない理由を考えてるの?」
勇者「人が考えるのは前に進むためでしょ?何もしないためじゃない。」
勇者「あたしは馬鹿だけどさ、考えて何もやらないのってもっと馬鹿だと思う。」
ソルジャー「…!!」
ソルジャー「サード…」
ーーーーー
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:42:15.09 ID:E/kKSZQSO<>
ソルジャー「な、なんつー無茶苦茶な作戦だよ…」
サード「あはは!考え過ぎだよソルジャー」
ソルジャー「いやいや、だけどよ…」
サード「これはあたしの考えだけどさ。考え過ぎると、ただのやらない理由探しになっちゃわない?」
サード「だからあたしはいつも『まず行動』なの!」
サード「失敗するのはヤダけど、やらないで後悔するのはもっとヤダもん!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:44:04.31 ID:E/kKSZQSO<> ーーーーー
先生「でものぅ…」
ソルジャー「…いや、それでいこう」
先生「おい!おぬしまで何言っとるか!」
ソルジャー「成功者はリスクを侵すことが1番リスクが少ないことを知ってる…」
ソルジャー「やるしかねえ…そうだろ?」
勇者「ふふ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:44:50.68 ID:E/kKSZQSO<> 勇者「あたしだけじゃなく、あんたら二人もいっしょに跳ぶ。どのくらいまで跳べばいい?」
ソルジャー「なるべく水に落ちるときのダメージ、水に浮かんでる時間を短くしたい。」
ソルジャー「水の流量とここの体積を目算して、この穴の…3/4だな。」
ソルジャー「そこまで跳べれば、落ちる速度、貯まってる水、その辺を考えて最低限にできるはずだ…」
勇者「三人分を3/4か…はっきり言って相当な魔力使うわよ」
勇者「加えて今のあたしはあんたにやられた傷やら、魔力の使いすぎやらで、まだベストじゃない」
勇者「魔力は跳ぶことに集中しなきゃまず無理ね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 18:46:32.88 ID:E/kKSZQSO<> ソルジャー「じゃあ穴のほうは俺が開ける。」
先生「おぬしの武器で開けるのか?勇者の巨大な雷の槍…最低でもあれを打ち消したときほどの威力がないと無理じゃぞ?」
ソルジャー「たしかに出力はかなり落ちてるな…」
先生「じゃあ無理じゃな」
勇者「ちょっとジジイ!」
先生「…じゃから、わしの爆弾をあの穴のあたりに大量に仕掛ける。」
勇者「!」
先生「それならば威力も補えるし、穴の広さも確保できるはずじゃ」
ソルジャー「じいさん…!」
先生「…まったく、こんな無茶することも久しく忘れてたわい!血がたぎるわ!」
勇者「ふふ、決まりね。」
ソルジャー「決行は明日の昼にする。それまで各自準備、体力の回復にまわしてくれ。以上!」
勇者、先生『了解!』バッ
勇者「って何あんた仕切ってんのよ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/22(月) 18:47:58.98 ID:E/kKSZQSO<> というわけで走ってきます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/22(月) 18:50:41.56 ID:Aoq8LkE/o<> はいはいおつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/22(月) 18:54:19.47 ID:0mraHjtCo<> 乙
久しぶり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/22(月) 19:17:12.04 ID:C2FZFOBd0<> >>220いってらっしゃい。 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/22(月) 21:56:36.55 ID:E/kKSZQSO<> 夜
先生「あらかた準備も終った…わしはもう寝るわい」
ソルジャー「おつかれさん。」
先生「ところで勇者は?」
ソルジャー「ああ、ほら、そこで寝てるよ」
勇者「…」スピースピー
先生「こう見ると普通の娘じゃな…可哀相な娘じゃ…」
ソルジャー「ああ…そうだな。何があいつをあそこまで追い詰めたんだろうか」
先生「追い詰める?」
ソルジャー「俺も生まれたときから兵士だったからな…少し気持ちがわかるんだ」
ソルジャー「こうしなきゃいけない。こうあらなきゃいけない。っていう観念に追い詰められてる。」
ソルジャー「少なくても俺にはそう見える。街での暴挙もな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 21:59:18.33 ID:E/kKSZQSO<> 先生「そうか…なぁソルジャーよ」
ソルジャー「ん?」
先生「おぬしは機械と戦争しとったというがわしには信じられん」
ソルジャー「聞いてたのか」
先生「盗み聞きするつもりはなかったんだがの…」
ソルジャー「俺が生まれる前に奴らが暴走したんだよ」
ソルジャー「あいつらは徹底してた。」
ソルジャー「邪魔になるものは全て排除した。」
ソルジャー「逆らう人には容赦しなかったし、その人の意思に関係なく自分の邪魔になりそうな可能性が少しでもあればそれを排除した」
先生「機械が意思を持っていたのか…?思考を?魂を?」
ソルジャー「たしかに奴らは自分で考え、学習する高度な知能を持っていた。」
ソルジャー「だが、所詮機械だ。」
ソルジャー「怒ることも悲しむことも…愛することもできない。できるはずがない。」
ソルジャー「もししていても、そうやった表情をプログラムされたか真似てるだけだ。そう見えるだけだ」
ソルジャー「そこに意思も魂もないさ」
先生「…その人の慢心が戦争を引き起こしたのかもしれんな…」
ソルジャー「…どういう意味だ!?機械は機械だぜ!?」
先生「さてな。ああ今日は疲れた。わしももう寝るわい。おやすみ」テクテク
ソルジャー「クッ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 22:00:59.05 ID:E/kKSZQSO<> 先生「最後に一ついいか?」
ソルジャー「…なんだよ」
先生「おぬし、元の世界に帰りたいか?」
ソルジャー「ああ帰りたいさ!」
先生「…戦争のある世界にか…?戦いたくないのに?」
ソルジャー「たしかに戦争はヤダよ。それに俺の大事な人は…仲間はみんな死んだ。」
ソルジャー「だけど、俺は仲間と未来を生きるって約束した!」
ソルジャー「未来に伝えるって約束した!」
ソルジャー「それにもし奴がまだ生きていたとしたら…」
ソルジャー「なんとしてもぶっ壊さなきゃなんねぇ…死んでったみんなのためにもな」
ソルジャー「つーわけだ。おやすみ」
先生「ああ、すまんな時間をとらせて。おやすみ」テクテク
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 22:04:41.27 ID:E/kKSZQSO<> 勇者「帰りたいんだ。元の世界に」
ソルジャー「うお!起きてたのか?」
勇者「あんな大声出されちゃ誰でも起きるわよ」
ソルジャー「ご、ごめん」
勇者「ねぇ、あんたって好きな人とかいたの?」
ソルジャー「なんだよ急に気持ち悪い」
勇者「教えてよ。元の世界にいたんでしょ?いいじゃん♪いいじゃん♪」
ソルジャー「お前ときどき凄いガキみたいなこと言うよな」
勇者「あんたには常識がないからね」
ソルジャー「…??なんだよムカつくなぁ」
勇者「とにかくいいじゃん!減るもんじゃないし!」
ソルジャー「…ああ、いたよ。」
勇者「ヒュー!付き合ってたの?」
ソルジャー「いや…想いは…伝えられなかったよ…」
勇者「ヘタレじゃん」
ソルジャー「そーマジでヘタレ…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/22(月) 22:08:14.27 ID:CwTIFjbco<> 勇者かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/22(月) 22:08:27.43 ID:E/kKSZQSO<> 勇者「…どんな人だったの?」
ソルジャー「うーんと、」
ソルジャー「天真爛漫っつーか、大雑把で、適当で、目茶苦茶で…だけどすげえ明るくて優しくて…」
ソルジャー「あと単純にすげえかわいかったし…」
勇者「ふむふむ」
ソルジャー「そーそーなんか勇者と雰囲気似てるっていうか…」
勇者「…」
ソルジャー「あ」
勇者「…///」
ソルジャー「…」
ソルジャー「寝ますか」
勇者「そ、そうね!」
ソルジャー「おやすみ〜」テクテク
勇者「お、おやすみ」テクテク
ソルジャー「なんか変な感じになってしまった…」
ソルジャー「…失敗して後悔するのはヤダけど、やらないで後悔するのはもっとヤダ…か。」
ソルジャー「結局俺はお前に想いを伝えられなかったよ…リスクばかり恐れて」
ソルジャー「サード…ありがとな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/22(月) 22:09:49.13 ID:E/kKSZQSO<> 続く
俺っちも寝るっち <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/22(月) 22:49:41.22 ID:0mraHjtCo<> 乙
何が言いたいかっていうと勇者可愛い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/08/23(火) 12:01:59.85 ID:kEbblzPgo<> お疲れさま <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/23(火) 19:08:56.78 ID:4dIPL77SO<> くそおもしれえな乙
あと>>1から体育会系の臭いがプンプンする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/23(火) 19:19:50.42 ID:ykGsF6jL0<> この1は実はボクサーなんじゃ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/08/23(火) 20:09:28.23 ID:cPSlYLIJ0<> 兵士だったり・・・
ンナワケナイヨナー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/23(火) 20:09:45.94 ID:IKlMvUmDO<> ボクサー犬ってでかいよな… <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/24(水) 16:51:49.91 ID:RnFstaSSO<> 次の日
ソルジャー「勇者、魔力のほうは?」
勇者「」ビリリ…
勇者「まだ本調子じゃないけど…いけるわ。」
ソルジャー「じいさんは?」
先生「昨日あの穴の周り爆弾を仕掛けた。おぬしの武器で攻撃すれば誘発的に爆発するはずじゃ。」
ソルジャー「了解。遅くまでサンキューな。」
先生「しかし…跳んでから水に落ちて…そこから浮上して立ち泳ぎか?わしそんな体力ないぞ」
ソルジャー「そう思ってな。助けを呼ぶことにした」
先生「助け…?」
そう言うとソルジャーはベンケーを頭上に掲げ、空に向かって引き金を引いた。
ドシューーン…
光りは銃口から伸び、真っ直ぐに天へ昇っていった
先生「な、なにやっとるんじゃ?」
ソルジャー「気づいてくれるはずだ。賢者と戦士が。」
勇者「…たった一発の今ので?」
ソルジャー「俺は信じる。」
勇者「…じゃああたしも信じてみる。」
先生「助けか…。そんなものがあるとするならば奇跡じゃな」
先生「ふふ、そもそもこれが成功したら奇跡じゃ。奇跡が起きるのを信じるというのか?」
ソルジャー「俺が信じるのは、漠然と奇跡が起きることなんかじゃない」
ソルジャー「奇跡を起こせる自分を信じる。自分の可能性を信じる」
ソルジャー「大丈夫。俺らなら…できるよ。」
ソルジャー「さぁ!はじめようぜ!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/24(水) 16:54:50.66 ID:RnFstaSSO<> ソルジャー「この位置でいいな。」
勇者「ジジイはあたしが背負うわ」
先生「おっほほーーい!」
勇者「…変なとこ触ったら殺すからヨロシク。」
先生「…ほい」
勇者「あんたが撃った瞬間に跳ぶわ。すぐに手に捕まってね」
ソルジャー「わかった。離してくれるなよ?」
勇者「うん!」
ソルジャー「…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 16:57:11.82 ID:RnFstaSSO<> ソルジャー「標的は合わせた。準備できたら言ってくれ」
勇者「…」バリバリ!バリバリ!
勇者の脚が帯電し金色に輝く
勇者「…いいよ!」
ソルジャー「じゃあいくぜ!発射!」
ドシューン…
光は水が滝のように出る、岩の壁に向かって吸い込まれるように伸び…爆発が起こった。
ドォォオオン!!
勇者「飛翔!」バァン!!
勇者「ソルジャー!」
ソルジャー「うおおおお!」バシッ
勇者はソルジャーの手を取り、高速で垂直に跳んだ。
そのすぐ下には爆発が爆発を呼び、炎が満ちていた。
かと、思うと、大量の水が流れ込み、瞬く間にさっきまでいた場所は沈んでいった。
勇者「クッ!もう少し…!!」
先生「目標より低い!!落ちるぞ!!」
ソルジャー「!」
勇者「もう…ダメ…」
ソルジャー「勇者!!」
キュイイイイイン
先生「!?」
カッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:00:06.21 ID:RnFstaSSO<>
ーーーーー
勇者「なんであたしが勇者なの?」
勇者「こんな身体…化け物と変わらないよ。」
勇者「死にたくても死ねない…でも魔王なら、魔王ならあたしを殺せる」
勇者「だったら魔王に会わなきゃ…。会って」
勇者「殺してもらわなきゃ」
ーーーーー
ザブーン!
勇者(夢…?小さい頃の…あたし…)
勇者「ぶはぁ!」
勇者(って、み、水!?あたし達…溺れてるの!?)
勇者(クソッ!身体が重い…下に吸い込まれる!!)
勇者「え!空気…?」
そのとき空気の膜が勇者達を包み込んだ。
ソルジャー「こ、これは…!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:01:09.99 ID:RnFstaSSO<> ー地上ー
戦士「何やってるんだお前」
賢者「日記を書いてるの…この旅を記録するために」
戦士「そっか、ならまだこんなところで旅を終わらせるわけにはいかないな」
賢者「そうね」
賢者「あ!」
戦士「ん?」
賢者「あれは…!?」
戦士「あいつの…!!」
ーーー
ーー
ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:03:05.90 ID:RnFstaSSO<> 丸い空気の膜に包まれた三人は水面まで浮上していく。
賢者「勇者様!ソルジャーさん!もう少しです!」
ソルジャー「賢者…!」
戦士「捕まれ!」
そして、戦士の手に捕まり、三人は地上へと脱出した。
賢者「勇者様!ソルジャーさん!…無事で…無事で何よりです…!!」
戦士「おかえり。どうだった地底での生活はよぉ?」
ソルジャー「ハァハァ、うーん」
勇者「ハァハァ、結構楽しかった…よね?」
ソルジャー「ははっ!違いないな!」
勇者「ふふふ!」
ソルジャー「あはは!」
賢者、戦士「?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:04:09.11 ID:RnFstaSSO<> 先生「おええ…」
勇者「あ、ジジイ忘れてた」
先生「生きとるぞい…な、なんとか…」
勇者「そ、残念」
ソルジャー「じいさん。ほら、起こせただろ?奇跡が」
先生「…そうじゃな。ははは!おぬしらには本当驚かされるわい!」
戦士「邪教徒…?」
ソルジャー「いや、ただのじいさんだよ。ただの…。な?」
先生「おぬし…」
戦士「…そっか、ただのじいさんか。無事でよかったな。じいさん。」
先生「…感謝するぞ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:05:35.15 ID:RnFstaSSO<> 勇者「あたし達は旅を続けるわ。わかったらあんたはさっさと消えて」
先生「勇者…わしさえいなければ…二人なら確実にあの高さまで跳べたはずじゃ…」
先生「人一倍わしらを恨んでおるお前が…なぜ…?」
勇者「…言ったでしょ。ただの気まぐれだって。」
先生「そうか…。では気が変わらぬうちに退散するかの」
ソルジャー「じいさん。本当ありがとな」
先生「いやいや、礼をするのはわしのほうじゃ…奇跡を…人の可能性を見せてもらった」
先生「じゃあの」
ソルジャー「ああ。またどこかで」
パシン
そう言い、二人はかたい握手を交わした。
先生の去る後ろ姿に手を振り、勇者一行は次なる目的地へ向かう。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:07:31.02 ID:RnFstaSSO<> ソルジャー「ところで魔王ってどこにいるの?」
勇者「北よ」
ソルジャー「じゃあ次の行き先は北か!」
戦士「おいおい、いきなり魔王ってか?冗談きついぜ」
ソルジャー「え、そーなの?」
賢者「魔王は眷属となる魔族から力を吸い取っているといわれています。」
賢者「だからまずその眷属となる魔族を退治します」
戦士「…魔族は基本的に強いことにはかわりないが…その強さはまちまちだ。」
戦士「眷属は…その中でもかなり強いぞ」
勇者「というわけでまずは南の眷属を退治に行くわ」
ソルジャー「南か…温かいとこは好きだぞ。食い物がうまいし」
戦士「死ぬほど緊張感のねえ野郎だな…」
勇者「まあ行けば、嫌でも気が張るでしょ。」
勇者「…嫌でも…ね。さ、行こ!」
こうして勇者一行は南へと向かった。
眷属の力とは…彼女達の運命やいかに!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/24(水) 17:10:31.34 ID:RnFstaSSO<> …
先生(行ったか?)
先生(お前らには感謝しとるぞ…何せ…こいつを持ち帰ることができるのだからな…)
T-1800『』
先生(くくく…。)
先生(しかし高さが足りずに落ちそうになったあのとき…たしかにあそこから更に跳んだ)
先生(あれは…やはり共鳴。)
先生(勇者と魔王はその共通する性質から共鳴し合い…お互いの力を高め合うという)
先生(それ故に両者の戦闘は熾烈を極める…か)
先生(ソルジャー…奴は何者なんじゃ?)
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/24(水) 17:13:54.89 ID:RnFstaSSO<> 続く
ちなみに僕は健康のためなら[ピーーー]る、ただの健康マニアです <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 10:15:44.70 ID:+NCHeaQSO<> 勇者「…」テクテク
ソルジャー「勇者さん先頭でグイグイ歩いてますけど…。賢者、南ってどうやっていくんだよ?」
賢者「まず、南に向かってとにかく歩きます」
ソルジャー「ふむふむ」
賢者「南の港町に到着そこから、船で南下し、南島に到着」
ソルジャー「あ、眷属がいるのは島なんだ」
賢者「はい。それでそこからジャングルを抜け、世界最南端の岬と言われているところに行きます」
賢者「そこに眷属がいます」
ソルジャー「うーん遠そうだなぁ」
戦士「ああ、結構な移動時間があるぞ…」
ソルジャー「だるいな…切実に」
戦士「…ああ、かなり」
勇者「男の癖に文句ばっか言うなー!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 10:20:23.73 ID:+NCHeaQSO<> 戦士「…やべ聞かれてた。だってさ」ヒソヒソ
ソルジャー「地獄耳め…。やれやれだな。」ヒソヒソ
賢者「まあたしかにさすがに遠いですね…」ヒソヒソ
戦士「お前からなんとか言ってくれよ。」ヒソヒソ
賢者「やってみるです。」ヒソヒソ
賢者「勇者様。次の街で馬を借りませんか?」
勇者「馬か…」
賢者「それでかなり時間を短縮できるはずです。あと無駄な戦闘も避けられると思います。」
勇者「そうか…悪くないな。そうするか」
戦士「やったぜ!ナイス賢者!」
賢者「えへへ」
ソルジャー「え、馬なんかいるの?で、借りてどーすんの…?馬刺し?」
戦士「え?」
賢者「は?」
ソルジャー「?」
戦士「乗るに決まってんだろ。阿保か」
賢者「むしろそれ以外に何するんですか」
ソルジャー「いやだから…馬刺し」
賢者「馬刺…なんですかそれ?」
ソルジャー「馬を捌いて生で食うあれよあれ。」
戦士「あれってお前…馬食べるのか?しかも生で」
賢者「や、野蛮過ぎます…」
ソルジャー「ちょっと臭いけどうまいよ。今度ご馳走するよ」
賢者「近寄らないで下さい。この野蛮人」
ソルジャー「え、えぇー!」
賢者「ていうかこっち見んな。キモい」
ソルジャー「酷い言われようだなおい」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 10:25:59.68 ID:+NCHeaQSO<> 勇者「さてと、街に到着したけど…」
モーモー、コケコッコー
勇者「…随分とのどかな街ね」
賢者「ここは自然豊かな街、リピリカです。」
賢者「恵まれた天候、そして大地、またモンスターが少ないことから農業や酪農といった第一次産業が非常に盛んな街です。」
ソルジャー「へぇ〜、賢者って物知りだなぁ」
賢者「えへへ、勉強しましたから」
ソルジャー「偉いなぁ」ポンポン
賢者「そんな〜…や、やめて下さいよ〜///」
勇者「…」ドカ←ローキック
ソルジャー「うぐぅ!何で?」
勇者「いや、なんとなく」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/08/25(木) 10:28:29.08 ID:+NCHeaQSO<> 勇者「それじゃあまずは…」
ソルジャー「食事にしよう」
ソルジャー「腹が減っては戦はできん。戦どころか何もできん。」
ソルジャー「以上だ」
勇者「…物資を調達するわ。」
勇者「戦士は装備の整備をお願い」
戦士「了解!」
勇者「賢者は食料や消耗品を頼むわ」
賢者「了解!」
勇者「ソルジャーはえーとそこでじっとしてて」
ソルジャー「了解!」
勇者「馬の調達はあたしがやるわ」
勇者「それじゃあ1時間後にここで集合で…解散」
戦士、賢者「はっ!」バッ
ソルジャー「…」
ソルジャー「暇だな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 10:32:48.83 ID:+NCHeaQSO<> ピヨピヨ…
ソルジャー「のどかだな…」
ソルジャー(こういう自然がある世界も…悪くないな…)
ソルジャーはベンチに腰をかけ、空を眺めた。
ソルジャー(俺達はこういう世界のために戦ってたのかもな)
ソルジャー(ファースト…お前まで死んじまったのか?)
ソルジャー(いや、お前のことだ。絶対生きてる。なんてったって不死身のファーストだもんな…。)
ソルジャー(やっぱり俺は元の世界に帰らなきゃいけない…お前との約束を果たさなきゃ…)
少女「ねーねー」
ソルジャー「ん?」
ソルジャーが物思いにふけっていると、その目の前には少女が不思議そうな顔をして立っていた。
ソルジャー(やべ、全然気づかなかった…)
少女「ねーねー」
ソルジャー「なんだいお嬢ちゃん?」
少女「お兄ちゃん何やってるの?」
ソルジャー「お兄ちゃんはねぇ。見てのとおり何もやってないよ。」
少女「ふぅん。じゃあロクデナシだね。」
ソルジャー「あ?」
少女「何もしない人はロクデナシってお母さんが言ってた。」
ソルジャー「そうだねロクデナシだね。」
ソルジャー「ロクデナシに構ってるとろくな大人にならないからさっさとどこか行っておいで」
少女「はーい!」タッタッタ
ソルジャー「…ったく、ガキは嫌いだ」
少女「そーそー、あとね」クルッ
ソルジャー「ん?」
少女「なんで”作り物”の癖に人間の振りしてんの?」
ソルジャー「は?どういう…」
少女「…わからないならいいや」
少女「ロクデナシ、バイバーイ!」タッタッタ
ソルジャー「ちょ、待てよ!」ダッダッダ
ソルジャー「チッ、見失ったか…」
ソルジャー(俺が、作り物?)
ソルジャー(なんだよあのガキ…)
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/25(木) 10:36:19.92 ID:+NCHeaQSO<> ちょっとだけ投下しました。
ちなみに明日は更新できません。あしからず。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sagesaga<>2011/08/25(木) 10:54:51.79 ID:SAj/Wuep0<> うわあああ!!なんだあのガキ!!むかつく!!
おつ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/25(木) 12:26:00.43 ID:9Ho/u5Bdo<> また意味深な…乙 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:33:57.49 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「なんだったんだあのガキは…」
勇者「ガキはあんたよ」
ソルジャー「あ、勇者じゃん」
勇者「何が『あ、勇者じゃん』よ!」
勇者「もーじっとしてなさいよ!子供じゃないんだから!」
ソルジャー「あ、もうこんな時間が。失敬失敬」
勇者「あっちで、戦士と賢者が待ってるよ!」
ソルジャー「はいはい今行きますよっと」
勇者「まったく…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:35:17.30 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「お待たせ」
戦士「なんで待ってるだけのお前に待たせられなきゃいかんのだ」
賢者「ホントですよー」
ソルジャー「すまんすまん」
勇者「さ、準備はできたわね!」
ソルジャー「あれ?馬は?」
勇者「今から馬屋まで取りに行くの。さっ行くわよ」
ー 馬屋 ー
ソルジャー「うおおおお!なんだよこれ本当に馬か!?」
勇者「これ以外の馬って何よ?」
ソルジャー「でっけえ!俺が知ってる馬の二倍はあるぞ!」
賢者「ソルジャーさんの世界の馬とは違うんですか?」
ソルジャー「いやいや姿はまあ同じだけどさ!でかさが全然違うよ!」
ソルジャー「それにこの尻と脚のでかさ!こりゃあ相当パワーあるぜ!」
ソルジャー「そしてうまそうだぜ!」
賢者「…」
<>
雄一郎 ◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:37:32.54 ID:+NCHeaQSO<> 戦士「そういやお前、馬は乗れるのか?」
ソルジャー「俺の世界では馬は高級食材なわけ。つーわけで食ったことはあっても乗ったことはない。」
賢者「野蛮な文化です…」
ソルジャー「まぁ大昔は乗ったり、その速さを競い合ったりしてたみたいだけど。」
ソルジャー「というわけで俺は食い物としてしか知らん!よって乗れん!」バン
戦士「んな偉そうに言われても…」
賢者「私もあまり得意ではないですけど、今時馬にも乗れない男性ってモテないと思います…」
勇者「まあ実は貸してくれる馬が二頭しかいなかったんだよね。」
勇者「丁度いいから二人乗りで行こう」
ソルジャー「え…ていうことは…」ドキドキ
戦士「俺が乗りながら教えてやる。落ちるなよ。」
ソルジャー「お前そこはマジで空気読めよ!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:38:45.44 ID:+NCHeaQSO<> 勇者「じゃあ出発!」
賢者「はいです!」
賢者「キャッ」
勇者「賢者、しっかり捕まっててね」
賢者「勇者様…素敵です!」
勇者「もう賢者ったら」
ソルジャー「…」
戦士「おい、振り落とされるぞ。ちゃんと捕まってろ」
ソルジャー「…はい」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:40:15.20 ID:+NCHeaQSO<>
パカラパカラ
ソルジャー「はえぇし!めっちゃ揺れるな!こえええ!」
戦士「ははは、お前本当に初めてなのな。お前の世界は馬に乗らないなら、代わりに何に乗るんだ?」
ソルジャー「えーと、車、バイク、あと飛行機…」
戦士「なんだそりゃ?どんな乗り物だ?」
ソルジャー「うーんと…すごい速いよ。」
戦士「教養のねえ野郎だな…。」
ソルジャー「うまく説明できねえんだよ…あ、飛行機なんかは空を飛ぶぜ!」
戦士「空か…ドラゴンみたいにか?」
ソルジャー「ドラゴン?ああ見たことあるぜ!」
戦士「実はな、俺は今こうして勇者一行に加わる前は、竜騎士だったんだぜ?」
ソルジャー「竜騎士?」ポカン
戦士「…おめえにはわからないか。飛竜に乗って戦うんだ。それに、まあ自分で言うのもなんだけどよ…」
戦士「竜騎士っつーのは選び抜かれた精鋭…まさに超エリートだけがなれるんだぜ」
ソルジャー「そっか…俺らの部隊みたいなもんか」
ソルジャー「…それがなんで勇者一行に?」
戦士「…ある魔族を殺したくてな。俺の隊と竜を殺したあいつを」
ソルジャー「復讐か…」
戦士「まあそんなところだ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:42:06.53 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「ところでお前の武器はその頃から使ってたのか?」
戦士「ああ、死線をくぐり抜けた相棒だぜ。」
戦士「このドラゴンスレイヤーはよ、竜をも両断できる剣なんだぜ?竜殺しの名に恥じぬ秀作だ」
ソルジャー「俺にはただの鉄塊にしか見えねえけどな…それに俺はデカイ武器は嫌いだ。」
戦士「へ、俺の相棒に向かって失礼な奴だぜ。」
ソルジャー「俺の嫌いな奴が持ってたんだよ。だから嫌い。」
ソルジャー「…そういや、ちょうどお前みたいなサイズの剣だったなぁ。」
戦士「でも強かったんだろ?そいつ?」
ソルジャー「…ああ、部隊で二番手…単純な戦闘能力なら一番だったかもな」
ソルジャー「それだけでもムカつくのに、態度でかくて粗暴で、いつも俺を足手まといにしやがって…」
ソルジャー「…そして最期には俺を逃がすために死んだ。だから…嫌いだ。」
戦士「そうか…」
ソルジャー「なんかお前と少し似てるよ。」
戦士「俺はお前のために死んだりはごめんだ」
ソルジャー「じゃあ嫌いにならずにすみそうだな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:43:00.32 ID:+NCHeaQSO<> ー 夜 ー
勇者「今日はここらへんにしとこうか。よし野宿の支度だ」
戦士「了解!」
ソルジャー「ケツいてぇ〜」
戦士「情けねえ奴だな…まあそのうち慣れるだろ」
ソルジャー「そうなの?」
戦士「俺もはじめは痛かった」
ソルジャー「なら我慢するか…」
賢者「ハァハァ…///」
勇者「賢者?」
賢者「ハァハァ…」
勇者「賢者…ごめん火を…」
賢者「あ、す、すいません!ただ今!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:44:40.43 ID:+NCHeaQSO<> パチパチ
賢者「火の準備できました」
勇者「ありがと」
ソルジャー「疲れたな…」
戦士「今日お前は何もやってねえだろ」
賢者「たしかにそうですね」
勇者「うんそうだ」
馬「ヒヒーン」(そーだそーだ)
ソルジャー「…」ショボン
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:45:59.01 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「ところで勇者って代々女なんだよな?」
勇者「うん。それが?」
ソルジャー「代々ってことは勇者っつーのは昔からいたのか?」
勇者「うん。あたしは10代目勇者。」
ソルジャー「10代目って…老舗中の老舗だなおい。」
戦士「あのな、勇者様は魔王を倒すために200年ごとに現れるんだ」
ソルジャー「ということは2000年かよ…すげえな。で、なんで?」
戦士「なんでって…そりゃあ魔王も200年ごとに現れるからだよ」
ソルジャー「なんで?」
戦士「いやそりゃ知らねえよ」
勇者「そういう運命…決まったことなんだよ」
ソルジャー「運命…か」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:47:35.54 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「その長ーい歴史の中、勇者は魔王に勝ってきたわけかぁ」
勇者「…」
賢者「勇者というものが魔王に負けたという記述は歴史にはありません。…が」
賢者「4代目勇者は相打ちとなりました…。そして7代目勇者は倒したかどうかわかりません。」
ソルジャー「え、わからないって?」
賢者「7代目勇者は歴代勇者の中でも最高の…恐ろしいほどの魔力の持ち主だったと言われています」
賢者「そう、魔王を凌駕するほどの…」
賢者「ただ、7代目勇者は旅の途中から姿を消しています」
ソルジャー「あれ?でもその後も普通に勇者は200年ごとだろ?おかしくねぇか?」
賢者「そうです。ほどなくして魔王も姿を消しました。」
賢者「そういうことから7代目は姿を消したが、その後単身で魔王を倒した言われています。」
ソルジャー「とにかく勇者は代々魔王を倒してきたのか…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:48:54.76 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「勇者は魔王を倒して神に祝福されて…それからどうなるんだ?」
勇者「さぁ」
ソルジャー「さぁって…」
賢者「歴史にも勇者一行が魔王を倒した後の記述はありません」
戦士「きっと、魔王がいなくなった平和な世界で…後の人生を静かに暮らしてるんじゃねえのか?」
賢者「きっとそうですね…」
ソルジャー「そっか…。みんなは魔王を倒した後は…どうするんだ?」
勇者「…!」
勇者「そんなこと話してどうするの?」
ソルジャー「いや、大事なことかなーって。平和になった世界で何をしてどう生きたいかってさ。」
ーー−−−
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:49:45.46 ID:+NCHeaQSO<>
サード「ソルジャーはさ!戦争が終わったらさ、何するの?」
ソルジャー「なんだよ唐突に…」
サード「何をして…どう生きたいかって聞いてるの!」
ソルジャー「戦争は…終わらないよ…」
サード「だーかーらー!終わったらどうするか聞いてるんじゃない!」
ソルジャー「…」
サード「?」
ソルジャー「…今を生きるのが精一杯で…そんなこと考えたことなかったから思い浮かばん」
サード「つまんない奴だなぁ〜」
ソルジャー「ム…」
ソルジャー「あ、あった…」
サード「何何?ほらほらユー言っちゃいなよ?」
ソルジャー「いや…やっぱいい」
サード「ちょっとちょっと〜!そりゃないっしょ〜!」
ソルジャー「わ、笑うなよ…?」
サード「うんうん、わかったからプリーズプリーズ!」
ソルジャー「…コックさん」
サード「ぶぶっ!!」
ソルジャー「おい!笑うなって言っただろうが!」
サード「いや、だって…コックさんて…あはは!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:51:40.56 ID:+NCHeaQSO<> ソルジャー「…じゃあお前はどうするんだよ?」
サード「あたし?あたしはねー」
サード「お嫁さん!」
ソルジャー「…子供か!」
サード「それでね、ずーと幸せに暮らすの」
サード「おばさんになっても、おばあちゃんになっても、ずっとラブラブなの」
ソルジャー「なんだそれ」
サード「今馬鹿にしたでしょ?…でもさ、そういう世界っていいよね」
ソルジャー「…たしかにな」
サード「だから戦争を終わらせよう。ソルジャーはコックさん、あたしはお嫁さんになるためにさ」
ソルジャー「…終わるかな?」
サード「終わるよ。終わらせよう…。」
サード「あ、旦那さんがコックさんだったら家事サボれていいかもなぁ〜」
ソルジャー「え!」///
サード「なーんちゃって!」
ソルジャー「おい!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/25(木) 21:54:14.59 ID:+NCHeaQSO<>
−−−−−
戦士「うーん…あまり考えたことなかったな」
ソルジャー「そっかー」
賢者「あ、あの、私は魔法学校の先生になりたいです」
ソルジャー「おおーいいじゃんいいじゃん!」
賢者「えへへ…///」
戦士「じゃあ俺は竜騎士に戻るかな。それで王都を守って、後輩指導。」
ソルジャー「おおー!出てきたねー」
ソルジャー「勇者は?」
勇者「…」
ソルジャー「?」
勇者「あたしは魔王を倒すために生まれた…。魔王がいない世界なんて、考えられないよ…」
戦士「…」
賢者「…」
勇者「ただ…」
勇者「ただ、もし叶うなら…普通の女の子として生きたい。」
勇者「ただの女の子として普通に…」
ソルジャー「…」
ソルジャー「じゃあなんとしても倒さなきゃな!魔王を!」
勇者「うん!」
勇者「…そういえばあんたは?あんたはどうするの?」
ソルジャー「俺…?俺は…」
ソルジャー「元の世界に帰るんだ…。だから平和になったこの世界には…いないよ」
勇者「そっ…か…」
勇者「ソルジャー…帰れるといいね!元の世界に!」
ソルジャー「…ありがとな」
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/08/25(木) 21:56:49.31 ID:+NCHeaQSO<> 続く
俺頑張りすぎだろ…
そしてそのくせ話進まなすぎだろ…
まあいいか。寝ます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/25(木) 21:57:39.31 ID:Fs1RwR6Uo<> 乙
勇者たんかわあああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/08/25(木) 22:08:46.52 ID:SAj/Wuep0<> おつ!!
おもしろかった!!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2011/08/25(木) 22:41:08.24 ID:JOUoo79to<> 面白い、乙!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/26(金) 01:44:38.54 ID:hCCulIuIO<> 乙
俺は魔王倒したらイケメンになるんだ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/26(金) 17:41:23.29 ID:hiYmbiySO<> 乙ー
じゃあ俺は魔王倒したらリア充になるわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/08/27(土) 02:48:49.63 ID:JC4ouU5SO<> この死亡フラグのバーゲンセールの中、誰が生き残るのか <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 12:51:55.51 ID:3fLJsJcSO<> チュンチュン…
ソルジャー「ん、朝か…」
勇者「あらら、随分遅いお目覚めね。」
戦士「なんもしてねえくせによく寝る奴だな」
ソルジャー「眠いものは眠いの。くはぁ〜、眠い。今日は何すんの?」
賢者「引き続き南下します。今までのペースなら明日の夕方には南の港町に着くと思われます」
ソルジャー「え!それまでずっーと移動!?」
賢者「はい。途中休憩取りつつも、基本的にはそうなります」
ソルジャー「くー!まじかよ辛抱たまらんな」
賢者「この先に村があります。夜には着くはずですから今日はそこで寝ましょう」
ソルジャー「はぁ、りょーかい」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 12:58:37.19 ID:3fLJsJcSO<> ー 夜 ー
勇者達は特にモンスター等に出会うことなく、無事に南の村まであと一息というところまで来たのであった。
勇者「もう村は目の前ね」
賢者「予定より随分早かったですね」
戦士「まあ、途中特にモンスターに遭遇することもなかったからな」
勇者「とりあえずどこか宿をとって休もうか」
ソルジャー「だな、ケツ痛えよチキショウ」
戦士「…?」
戦士「何か来るぞッ!!」
戦士が叫んだその瞬間、二頭の馬の首から先は消えた。
何が起きたか理解ができない勇者達、視界は目の前の馬の血飛沫でうめつくされていた。
勇者「クッ…!」
ソルジャー「…!?」
賢者「ひっ!」
そんな勇者達の目の前に現れたのは、一人の男だった。
その男は自らの身体の二倍はあろうほどの異常に肥大した右腕を引きずりながら、不気味な笑みを浮かべた。
?「ウヒッ!ウヒッ!勇者みつけた!」
勇者「魔族…!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:02:11.21 ID:3fLJsJcSO<> ?「タロ、勇者の臭い追ってきた。勇者殺したい。殺したい殺したい」ダラダラ
ソルジャー「な、なんだよこのキモい奴は」
勇者「魔族よ。それも…この気配は間違いない。眷属よ。」
戦士「ははっ!まさか眷属を殺しに行く途中で他のに出くわすとはな…ついてねえぜ…」
勇者「いや、ついてる。探す手間が省けた。」
タロ「タロ早く殺したいよ…ねえいーい?」
ソルジャー「タロ…?それがお前の名前かい?見た目と違って随分かわいい名前じゃねえか」
タロ「ん〜?あれれ?魔王の臭いもする?ん〜?」
ソルジャー「何わけわかんねえこと言ってんだコイツ?」
賢者「構うだけ無駄です。魔族は概して狂っています…これも例外ではありません…」
戦士「おい絶対に油断するなよ…こいつの動きは普通じゃねぇ」
タロ「あ、あ、あ…」バッ
勇者「来るわよ!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:05:27.08 ID:3fLJsJcSO<> タロの右腕がボコボコとうごめく…
戦士「ッッッ!!!」
そして次の瞬間、戦士は後方に吹き飛ばされた。
戦士「がはっ!」
岩にぶつかり吐血する戦士。
その戦士の身に纏う鎧の腹部は、何か常軌を逸した力で砕かれていた。
勇者ー「!!」
ソルジャー「せ、戦士ー!!」
賢者「え、何が起き…」
勇者「賢者!危ない!」
勇者に突き飛ばされた賢者。賢者の後ろにあった馬だったものはおびただしい血を飛散して弾けた。
賢者「あ、あ…」
ソルジャー「こいつ…速い…」
ソルジャー「いや…厳密にはこいつの右腕…!!」
勇者「それに加えて物凄い破壊力…そして伸び縮み変幻自在の動き…」
タロ「ん〜?あれ?生きてる?ん〜?」ダラダラ
勇者「あんた…前にあたしと戦ったときのあれ…今できる?」
ソルジャー「悪いけど…あのときは夢中でどうやったか覚えてないんだわ」
勇者「はぁ…使えないわね。じゃああいつのスピードに対抗できるのは…」バリバリ…
勇者「あたしだけね」バリバリバリバリ!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:07:38.87 ID:3fLJsJcSO<> 勇者「ソルジャー!あたしに続いて!撹乱程度はできるでしょ!」
ソルジャー「見くびられたもんだぜ…任せろ!」ブォンブォン
勇者「賢者!援護を頼むわ!」
賢者「は、はい!」
勇者「行くわよ…電光石火!」シュン!
一瞬でタロの懐に飛び込んだ勇者は、剣を抜きタロの腹を切り付けた。
勇者「はっ!」シュパ
タロ「ん?」
ソルジャー「くらえ!」ブオンブォン
続けてソルジャーが二刀流のベンケーで切り掛かる。タロはそれを右腕で弾いた。
ソルジャー「ダメージは…なしかよ!」
賢者「火炎弾!」
ボゥ!
タロ「!!」
タロの顔面にぶつけられる炎の塊。
タロはたまらず身をくねらせた。
タロ「びっくり!」
勇者「今ッ!」シュン
勇者は瞬時に背後に回り込み、剣を振りかぶった瞬間、タロの右腕が勇者を殴りつけた。
勇者「…!」
それをギリギリでかわす勇者…だがその額には血が流れていた。
タロ「ハァハァ…タロびっくりした。だけどそれだけ。お前らの攻撃。効かない。」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:09:56.87 ID:3fLJsJcSO<> 賢者「そんな…全然効いてない!?」
勇者(ク、かすっただけで頭がガンガンする…直撃したらただじゃすまないわね…)
勇者(それがわかってるから、半歩踏み込みが下がる…)
勇者(だから奴には致命傷は与えられない…か?)
勇者(いや…根本的に違うような…何か…ひっかかる…)
戦士「く…、なぜだ?」
戦士は腹部を押さえ立ち上がりながら、先の攻防を見ていた。
恐らく戦闘経験ならこの四人で群を抜いているであろう戦士。
その百戦錬磨の勘が「おかしい」と告げていた。
「身体への攻撃は直撃している」
「しかし奴へのダメージはない」
「そして右腕のあの動き」
目の前の攻防から得体の知れない違和感を感じ取った戦士は、ある推測をした。
「魔族タロは身体が付属品…そう、あの腕こそが本体なのではないか?」と。
「想像力」はあらゆる形の戦いにおいて、戦局を有利に進めることはもちろん、
勝負を分けるといっても過言ではないほどに重要である。
戦士のその「想像力」は数多の戦闘経験、そして努力に裏付けされたもの。
偶然や気まぐれ、思いつきといったものをいくら繰り返してもたどり着くことができない境地。
自信は確信に変わり、核心をついた。
戦士「奴の弱点は顔だ!顔を狙え!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:11:50.16 ID:3fLJsJcSO<> 勇者「顔!?」
戦士「間違いねえ!はやくしやがれ!!」
ソルジャー「わかった!」
戦士の言う通り、
勇者はタロの顔に切り掛かり…
ソルジャーはタロの顔に向かって砲撃を放ち…
賢者はタロの顔に火炎を浴びせ…
勇者達は一斉にタロの顔に標準を合わせ攻撃した。
そう、ただ一人、それを言った本人、戦士を除いて。
戦士「うおおおおお!!」
戦士は跳躍し、タロの腕を両断した。
タロ「!!」
タロ「いてぇえよぉおおお!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:15:02.92 ID:3fLJsJcSO<> 勇者「ハァハァ…やった…」
賢者「やりました…ね」
ソルジャー「戦士…お前、いつ気づいたんだよ。右腕があいつ本体だって。」
戦士「まあ、勘だよ勘。」
賢者「なぁ〜にが顔が弱点ですか」
戦士「敵を騙すにはまず味方からってな。」
戦士「ま、単純に奴に顔に意識を向かわせて、気づかせたくなかっただけなんだけどな」
ソルジャー「うまい具合に利用されちまったな〜」
戦士「ははは、ありがとな!それより…」
戦士「勇者様!すいません!戦闘中とはいえ無礼を!」
勇者「え、何が?」
戦士「いや、その命令するような真似を…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:17:20.52 ID:3fLJsJcSO<> 勇者「ああそんなことか。」
勇者「全然いいよ!戦士はあたしより人生も戦いも知ってる。」
勇者「賢者はあたしよりずっと賢い。」
勇者「二人ともあたしにこれからは気を遣う必要なんてなんもないよ!」
勇者「実は前からそういうの嫌で嫌でしょうがなかったんだよね」
戦士「え」
賢者「で、でも!」
勇者「じゃあこれは命令よ!これからはフツーに接してよね!」
戦士「わかり…わかった。勇者。」
勇者「うんうん、よろしい!」
賢者「わかりました!勇者様!」
賢者「あ」
勇者「賢者はあんま変わらないか!はは」
勇者「もう、これからは上下関係なんてない。そうしよう。」
戦士「…」
賢者「勇者様…」
ソルジャー「うむ。たしかにこんな小娘にペコペコする必要ねえわな。」
勇者「あんたはもう少し言葉を選んで欲しいわね…」バリバリ
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:19:31.81 ID:3fLJsJcSO<> ソルジャー「ところで眷属ってよお、何人ぐらいいんだよ?」
賢者「アカ、サル、ドル、ザリ、タル、タロの六体です」
ソルジャー「なんだよ名前までわかってんのかよ!」
ソルジャー「眷属も魔王といっしょに200年ごとに現れるわけ?」
勇者「眷属は死んだら次の代の魔王のときに、別の魔族がなるのよ」
ソルジャー「は??それなのに眷属??意味わかんねーな?」
賢者「たしかにそこは謎です。何か意味があるのでしょうか…?」
勇者「よくわかんないけどそーゆーことだからそーなんでしょ?」
勇者「ちなみにドルはあんたと出会う前に殺したわ。そしてタロは今殺したから、残るは四匹ね」
ソルジャー「そっか…骨が折れるなぁ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 13:21:05.96 ID:3fLJsJcSO<> 若干半端ではあるけどここで終わりまーす。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/08/29(月) 13:22:18.66 ID:uRQBgI4so<> リアルタイム遭遇でした
乙! <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 14:00:37.62 ID:3fLJsJcSO<> あ、抜けてた…ww
あーもう携帯から更新すんのやめたい <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 14:02:46.65 ID:3fLJsJcSO<> >>283と>>284の間
戦士「勇者!今だ!こいつを…!」
勇者「!わかった!…稲妻よ!!」バリバリ!
タロ「あああああ!やめるうぅ!!」
勇者「消し去れ!!」
タロ「ーーー」
カッ
ズゴォオオオン!!
タロの右腕…いや、タロ本体は跡形もなく消し飛んだ。
残りの付属品も砂になり消えた。
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/08/29(月) 14:03:39.45 ID:3fLJsJcSO<> すごくしにたくなった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/08/29(月) 14:13:23.08 ID:bTSG7zZJo<> 乙
キニスンナヨ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/08/29(月) 15:35:53.48 ID:phtHjKQno<> 乙です
変わりに丁度タロが死んだんだしそれで十分だろ? <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/07(水) 20:02:09.37 ID:zeL5BwCSO<> 戦士「まあそういうわけだ…グッ」
賢者「戦士、無理しないで下さい!生命の息吹よ…」
パァ…
戦士「サ、サンキュー…」
ソルジャー「戦士お前大丈夫かよ?」
戦士「見た目ほどダメージはねえが…鎧はお釈迦だな」
賢者「南の港町は貿易が盛んなのころです。そこで調達しましょう。」
勇者「馬もお釈迦だからね…これからの行程は歩きだから当分はそれで我慢してね」
戦士「ああ、わかった」
勇者「とにかく今日はもう休もう。」
ソルジャー「だな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/07(水) 20:04:11.69 ID:zeL5BwCSO<>
ー 南の村 ー
勇者「…」
賢者「ひ、ひどい…」
村は荒らされ、静寂を極めていた。
そこにあるのは身体が常軌を逸した力で分断された村人達の変わり果てた姿だった…
戦士「タロ…か」
ソルジャー「生き残った人はいないのかよ!!」
勇者「この分じゃもう…」
賢者「勇者様…」
勇者「供養したいところだが…行こう」
ソルジャー「…」
勇者「これが魔族だよソルジャー…。奴らは殺戮を愉しんでる」
賢者「ここから少し歩いたところに小川があります。その近くで今日は休みましょう…」
勇者「港町に着いたら、この村の供養を手配しよう」
勇者「さ、行こ…」
ガサゴソ…
戦士「誰がいるのか!」
少女「うう〜」
勇者「生き残り…!?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/07(水) 20:07:37.83 ID:zeL5BwCSO<> 少女「こわかったよぉ〜」
ソルジャー「…!!お前あのときのガキ…!!」
賢者「知り合い…ですか?」
ソルジャー「マジかよ…お前馬で来た俺らにその身体で追いついたのか…?」
少女「ん?なんのこと?」
ソルジャー「ありえねぇ!こいつ…魔族って奴何じゃないのか!?」
少女「うん?」
ソルジャー「しらばっくれてんじゃねえよ!」
少女「うえーん!お兄ちゃんがいじめるー!」
ソルジャー「!!」
勇者「子供に向かって何してんのよアンタ!」ボカッ
ソルジャー「いた!」
勇者「もう大丈夫だからね。怪我はない?」
少女「うん…大丈夫だよ…」
勇者「この子からは魔族の気配を感じない…”普通”の子よ!まったくなんなのよあんた!」
ソルジャー「いや…でも…」
勇者「もうあんな奴ほっといて休も!」
少女「うん!」
賢者「ソルジャーさんちょっと変です!」
戦士「まああんな戦闘の後だし…ちょっと気が立ってただけだよな?」
ソルジャー「…」
ソルジャー(気のせい…か…)
ソルジャー(まぁガキなんてどれもこれも似てるし…俺の勘違いか)
少女「作り物」ニヤリ
ソルジャー(…!いや勘違いなんかじゃねぇ!)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/07(水) 20:13:17.86 ID:zeL5BwCSO<> ー 小川 ー
ソルジャー「…」
ガサゴソ
少女「みんな寝たよ。お兄ちゃん?寝れないの?」
ソルジャー「…ガキは早く寝ろ」
少女「ガキじゃないもん」
ソルジャー「そっか…で、お前何者だよ」
少女「ん?なんでそんなこと聞くの?」
ソルジャー「さぁ…なんかお前…普通じゃない…そんな気がする。」
少女「…その問いに…お前は答えられるのか?」
ソルジャー「!!」
少女「お前こそ何者だ?奴の気配がして…ついに会えると思った。奇跡が起こったと。そしたらお前だ。」
少女「お前は…何者だ?」
ソルジャー「本性あらわしやがったな!お前は魔族…なのか?」
少女「10代目…勇者も言っていただろう。魔族ではない」
ソルジャー「だとしてもお前普通じゃないだろ!人外な何かだ!」
少女「人外?言い得て妙だな。一応は人だろう。少なくてもお前よりは」
ソルジャー「はぁ?」
少女「まあいい。お前に聞いてもわからないか」
少女「多分私の方が幾分か今のお前よりお前について知っている…」
ソルジャー「どういうことだよ」
少女「そのままの意味だ」
ソルジャー「じゃあ…教えてくれよ…俺が何者なのかさ」
少女「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/07(水) 20:15:42.49 ID:zeL5BwCSO<> 少女「4代目勇者を知ってるか?」
ソルジャー「俺はそんなこと聞いてないっつーの!」
少女「今聞いているのは…私だ」ゴゴゴゴ
ソルジャー(な、なんだこの威圧感…てか一方的過ぎるだろコイツ)ゴクリ
ソルジャー「し、知ってるよ…魔王と相打ちになった勇者だろ?」
少女「そうだ唯一魔王と相打ちになったと言われる勇者だ」
少女「…彼女を弱いと思うか?」
ソルジャー「さぁ…わかんねぇけど、、でも唯一相打ちってことは」
少女「そうだ…最強の勇者だ。」
ソルジャー「…え?」
少女「なんせあの魔王と”相打ちに近い”ところまでいったんだからな」
ソルジャー「…勇者は魔王に勝ってきたんじゃないのか?」
少女「駄目だ眠い。寝る。」
ソルジャー「おい待てよコラ」
少女「お兄ちゃん!おやすみ!」ニコッ
ソルジャー「おい!」
少女「お、や、す、み」ゴゴゴゴ…
ソルジャー「お、おやすみなさい」
少女「また明日ね!」ニコッ
ソルジャー「あ、はい」
ソルジャー「ビ、ビビったぁ…なんなんだよアイツ…」ヘタァ
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/09/07(水) 20:17:30.87 ID:zeL5BwCSO<> 続く
随分更新しないですいませんでした。
というわけで走ってきます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)<>sage<>2011/09/07(水) 23:18:32.66 ID:hGOVdxkAO<> 乙 面白い <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/08(木) 00:27:14.53 ID:gNAPUomSO<> 朝
少女「おはよー!」
勇者「おはよう!元気いっぱいだね!」
少女「えへへ〜」
ソルジャー「…」
勇者「昨日考えたんだけどさ、お姉ちゃん達といっしょに港町まで行こ?」
少女「え?」
勇者「みんなも異論ないわね?」
戦士「こんな小さい子一人で置いとくわきゃいかねえからなぁ」
賢者「それに港町まで行けば孤児院があります。…きっとお友達もたくさんいますよ」
ソルジャー「…俺は反対だ」
勇者「よしじゃあいっしょに…って、はぁ?何言ってくれてんのよあんた」
ソルジャー「俺はこんな得体の知れない奴といっしょはゴメンだ」
戦士「おいおいどうしたんだよお前」
賢者「ソルジャーさんがそんな冷たい人だったなんて…幻滅です」
勇者「あんた男として恥ずかしくないの?ていうかあんたも十分得体の知れないじゃない。」
ソルジャー「うぐ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/08(木) 00:28:16.08 ID:gNAPUomSO<> 少女「けんか…しないで」ウルウル
勇者「ご、ごめんね!喧嘩なんかしてないよ!」
少女「ほんと?」
勇者「うん、ホントホント!…ほらあんたのせいよ」ボカッ
ソルジャー「いた!」
少女「お兄ちゃんあたしのこと…キライなの…?」ウルウル
勇者「あ、泣かした!」
賢者「ソルジャーさんが悪いです!謝るべきです!」
戦士「まぁここは大人になろうや…」
ソルジャー「…ごめん」
勇者「それじゃあ港町まで歩こっか!」
少女「おー!」
賢者「んふふ、姉妹みたいですね」
勇者「姉妹…んふふ…妹かぁ」
ソルジャー「何ニヤニヤしてんだよ気持ち悪ぃな」
勇者「あ?」
ソルジャー「…なんでもないです」
少女「変なお兄ちゃん」
ソルジャー「…狸め」
少女「あ?」
ソルジャー「…なんでもないです」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/08(木) 00:29:30.46 ID:gNAPUomSO<> テクテク
少女「〜♪」
勇者「元気な子ね」
賢者「そうですね」
戦士「そういや…あの子の家族は?」
ソルジャー「…」
勇者「さぁ…覚えてないってさ…」
賢者「よほど…辛い光景でも見たんでしょうね…」
戦士「あんまり触れないでやろう…」
ソルジャー「…」
賢者「もう少し歩いたところにブローニャの森があります。」
賢者「そこでは狼のような魔物が多数いると聞きます」
戦士「俺達だけならまだしもあの子を守りながら抜けなきゃならねぇのか…やれやれだな」
勇者「まあやるしかないわね…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/09/08(木) 00:30:21.78 ID:gNAPUomSO<> というわけでアイロンかけて寝るっす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/09/08(木) 02:02:08.00 ID:XPIAHfwK0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/08(木) 09:17:04.19 ID:tn1IyFipo<> 乙
少女の正体気になるな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2011/09/08(木) 23:53:54.83 ID:XI4fOjZAO<> >>301
何か知らんがワロタwwww
突如として勇者一行の前に現れた、その勇者一行と比べても遜色ない戦闘能力を持ち魔王や勇者にしかないはずの特徴に近い性質を見せるが自分自身の事もよく知らないと主張する異世界出身とおぼしき謎の男「怪しいやつめ!」
こういう事か <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:19:40.73 ID:LsYkBmOSO<>
ーブローニャの森、入口ー
賢者「この森さえ抜ければあと少しです」
勇者「少女ちゃん…あたし達の後ろに隠れててね…」
少女「うん」
ソルジャー「賢者、一応聞いとくけどさ、もしこの森通らないで迂回したらどうなるの?」
賢者「平地が続き、強力なモンスターも少ないです。
しかし徒歩なら恐らく、街まで急いでも五日はかかります。」
賢者「馬がいる場合ならもちろんそのルートをとりましたが…
馬を失ってしまった以上この森を抜けるのが近道となります。
ソルジャー「まあ俺個人的には面倒だからこの森つっきっちまいたいけどさ、
急いでないなら迂回してもいいんじゃね?」
賢者「単純に距離があることもありますが、迂回ルートには村がなく食料の確保が困難です」
勇者「それに…時間はないわ」
ソルジャー「時間?そーなの?」
勇者「魔王が力を取り戻す前に眷属を倒さなきゃならない…それに」
勇者「眷属がいつまでも同じとこにいてくれるとは限らないしね」
ソルジャー「ふーん…」
勇者「というわけで行くわよ」
少女「時間などさほど関係ないがな…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:22:26.60 ID:LsYkBmOSO<>
テクテク
賢者「静か…ですね」
戦士「いや、いる…それもかなりの数」
勇者「少女ちゃん…あたし達の後ろに…隠れててね」
少女「…うん」
戦士「…!!来るぞ」
「ガルルルル…」
ソルジャー「ん?…犬?可愛くないな」
賢者「ヘルハウンドですね…」
戦士「ワラワラ出てきやがったな。」
賢者「やはり数が多いですね」
勇者「賢者は広域殲滅魔法の詠唱をお願い。
戦士は賢者と少女を守って。
ソルジャーは群れに飛び込んで適当に撹乱ね。」
勇者「それでヨロシク。それじゃあ合図いくわよ」
タァン
勇者は垂直に跳ぶと、空中で両腕を左右に広げた…
勇者「くらえ!大雷撃!!」
ババァーーーン!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:25:01.39 ID:LsYkBmOSO<> ソルジャー「うわすげ!」
合図というには大きすぎる勇者の魔法により勇者の左右にいたヘルハウンド達は消し炭になった。
だが、まだ数は多い。
勇者は着地と同時に群れに向かって飛び込み遊撃、またソルジャーも反対側にベンケーを二刀流にし、飛び込んだ。
戦士は飛び込んで来るヘルハウンドを迎撃し、その後ろで賢者は詠唱をしていた。
ソルジャー「やっ!」ブォンブォン
勇者「はっ!」ザシュ
戦士「うおおお!!」バァン
賢者「広域殲滅魔法撃てます!みなさん私の周りに集まってください!」
勇者「よし!」
賢者「螺旋よ…すべてを燃やし尽くせ…!!火炎渦!!」
ドガァアアアアアア
ソルジャー「ヒュー!まるでナパームだぜ!」
勇者「残りは後わずか…一気に叩くわよ!」
少女(なるほど、連携は悪くないな)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:29:09.92 ID:LsYkBmOSO<> 少女(…。)
少女(…くるか。やはり二人もいるとよくよって来るなぁ)
勇者「…ッッ!!魔族の気配…!」
勇者「上よ!!みんな避けて!」
戦士「だと!?」
ソルジャー「うお!」
賢者「キャ!」
ドドォォーーン!!
突如上から落ちてきた何可によって地面はえぐれ周囲は吹き飛んだ。
?「うっひひー!」
それは巨大で屈強な赤い身体…右手に斧を持つ魔族であった。
ソルジャー「ん?鬼?」
?「俺は夜叉。お前らとりあえず殺す。そんで食べるんでヨロシク」
戦士「…そいつぁ無理だぜ」
夜叉「筋肉は旨くないから黙ってろ。」
戦士「だと!?」
夜叉「グヒヒ、女が旨いんだよ。それも若いのがねぇ。ちょうど旨そうなガキがいるじゃないか」
少女「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:31:48.97 ID:LsYkBmOSO<> 勇者「残りの犬はソルジャー!あんた頼むわ!
賢者!戦士!こいつを始末するわよ!」
戦士「おう!」賢者「はい!」
ソルジャー「すぐに片付けてそっち行くぜ」ダッ
ソルジャーはヘルハウンドの群れに飛び込みながら二刀流にしたベンケーの柄を繋ぎ合わせた。
カチャギュン
ベンケーは中央に柄、両端に刃の武器に姿を変えた。
ソルジャー「いくぜ」ブォンブォンブォン
それを頭上で振り回すと、ソルジャーは舞うようにヘルハウンドに切り掛かった。
ソルジャー「1!2!、、3!…多いなチキショウ!」ブォン、ブォンブォン
群れの間を縫うように移動するソルジャー
はヘルハウンドを次々と切り捨てていった。
賢者「舞…」
戦士「ボサッとしてんな!こっちも来るぞ!」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:33:44.88 ID:LsYkBmOSO<> 夜叉「いただきまっす!」
戦士「させっかよ!」
ガチーーン!
夜叉の振り落とされた斧を戦士は大剣で受け止めた。
夜叉「!随分デカイ得物つかってんなぁ!それに…人間にしては力持ちだねぇ旦那!」
戦士「そりゃどーも…今だ勇者!」
勇者「雷撃!」バリン
夜叉「いったぁ!」
勇者「!?…こいつ」
賢者「火炎弾!!」ボゥ
夜叉「あちちー!」
勇者「やっぱりそうか…こいつ…多少魔法への耐性があるわね!」
勇者「戦士!いくわよ!賢者は援護を頼むわ!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:35:59.43 ID:LsYkBmOSO<> ソルジャー「…9、10、、、11!!」ブォンブォン
ソルジャー「やっと終わったぜ!今そっち行く!」ダッ
戦士「うぉおお!」ブン!
夜叉「グギャ!」
戦士の大剣は夜叉の斧を落とした。右手首ごと。
勇者「はぁ!」シュパ!
夜叉「ホギャ!」
ソルジャー「て、大丈夫そうだな」
夜叉「いてててて、」
勇者「攻撃は当たってるのに…」
戦士「なかなかタフな野郎だぜ…」
夜叉「うぐぐぅ…手がぁ…チッキショウ…お前らすばしっこいし、なかなか強いなぁ」
勇者「命乞い?まあどのみち殺すけど」
夜叉「でしょ〜?まいちゃうよ…だから」
ビュン!
戦士「なっ!」
ソルジャー「あ!」
夜叉の舌が伸び、それは一直線に少女を捕縛し、夜叉の元へ戻った。
少女「キャーーー!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:37:19.12 ID:LsYkBmOSO<> 勇者「少女ちゃん!!」
夜叉「ぐひひ…やっぱ若い女は身体を舐めただけでも旨味成分が…ん?あれ?」
夜叉「…まぁいい!さぁ形勢逆転だ。どうする?お?」
少女「お姉ちゃーーん!助けてよぉ!」バタバタ
夜叉「さぁ、こいつを食わ」
シュン
勇者「え、」
賢者「消え…た?」
戦士「て、転移?あいつ…そんな術使えたのか?」
ソルジャー「話し途中だったような…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:42:14.62 ID:LsYkBmOSO<> 勇者「…。まだ森に気配はあるわ!少女ちゃんが危ない…」
ソルジャー「森?つっても広いっつーの!どこだよ!?」
勇者「わかってるわよ!出口付近ってことはわかるけど…」
勇者「魔力による妨害?詳しい位置は確認できないの!」
勇者「少女ちゃんが危ないし、やむを得ないわね…散らばって探そう。」
賢者「手負いとは言え、人質がいます…あの魔族を見つけたらなんでもいいからあたりに知らせましょう」
ソルジャー「わかった」
勇者「それじゃあ行くわよ!」ダッ
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 10:48:12.81 ID:LsYkBmOSO<>
ーブローニャの森、出口付近の木陰ー
シュン
夜叉「こ、ここは!?」
少女「やっと二人きりになれたね」
夜叉「てめぇがやったのか…な、何しやがった!?」
少女「ん?ちょっちテスト。まあ鬼ごっこかな。」
夜叉「はぁ?てかてめえ…何者だ?若い味がまったくしねぇ…」
少女「ん?」
夜叉「するのはババアのホギァアア!!」
少女「あ?てめえ今なんつった?」ピキピキ
夜叉「え、脚が!脚がねぇ!なんで?なんで?」
少女「どうみてもピッチピチの可憐な乙女だろうがぁあ!!」
バリバリ…バリバリバリ…
夜叉「は?まさかそんな…!いや!ありえねぇ!!」
少女「滅っせよ!!」
カッ
ドォォオオン!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 14:26:15.88 ID:LsYkBmOSO<> ソルジャー「光!?」
ソルジャー「あっちか!?」ダッ
プスプスプス…
少女「やれやれ…予定が狂った」
ソルジャー「お前がやったのか?」
少女「早かったなお前が一番乗りだぞ」
ソルジャー「お前…マジで何者なんだよ…答えによっちゃあ…」チャキ
シュン
少女「どうする?」
ソルジャー「ッッッ!」(い、いつの間にか後ろに…!?あ、ありえねぇ!!)
少女「安心しろ。お前らの敵ではない。…まあ味方でもないだろうが」
勇者「はぁはぁ少女ちゃん大丈夫!?」ダッ
少女「うわぁーーん!お姉ちゃん恐かったよぉ!」
勇者「よしよし、もう大丈夫だからね!」
ソルジャー「チッ」
戦士「無事か!?」
賢者「大丈夫ですか!?」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 14:27:56.27 ID:LsYkBmOSO<> プスプスプス…
勇者「あれは…夜叉?」
少女「お兄ちゃんがね!助けてくれたの!」
ソルジャー「え、」
戦士「やるじゃねえかお前!」
勇者(夜叉…もはや消し炭になってる…
私達の魔法で致命傷は与えられなかったのにどうやって…?)
賢者「ソルジャーさんもやるときはやりますね!」
ソルジャー「いや俺は」
少女「ありがとお兄ちゃん!」
ソルジャー「俺じゃ」
少女「あ、り、が、と」ゴゴゴゴ
ソルジャー「あ、は、はい。どういたしまして。」
勇者(本当にソルジャーがやったのか?これを?)
勇者(あいつの魔法耐性をものともしない桁違いの魔力で攻撃しなきゃ、ああはならない)
少女「お姉ちゃん?」
勇者(…それにあの光は…)
少女「お姉ちゃんどうしたの?」
勇者「…ううん!なんでもないよ!さ、いこっか」
勇者(考え過ぎか…) <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:11:47.81 ID:LsYkBmOSO<> ー港街まで続く道ー
テクテク
賢者「森も抜けましたし、明日には街に着くと思います。」
戦士「もう一息か」
ツンツン
ソルジャー「ん?なんだよ」
少女「お兄ちゃんといっしょに歩くぅ〜!」
ソルジャー「…やだよ」
少女「死なすぞ小僧」ボソッ
ソルジャー「…はい」
戦士「お、随分気に入られたじゃねえかよ色男」
賢者「あらら、ホントですね」
勇者「ちくしょう…」
賢者「ゆ、勇者様…?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:13:34.89 ID:LsYkBmOSO<> 少女「タロのときもそうだったが、連携は悪くはないな」
ソルジャー「どーも。…やっぱり見てたのか、タロとの戦闘も」
少女「ああところで、戦いながら魔力を練るとは10代目はなかなか器用だな」
ソルジャー「器用?でも前あいつ自分で、戦闘専門とか言ってたぜ?」
少女「ふむ、戦闘に特化してるわけか…通りで転移魔法を使えないわけだ」
ソルジャー「転移魔法…?」
少女「そのへんは本人に聞け。私は必要以上の質問には答えたくない」
ソルジャー「ホント自分から話したり話しやめたり自分勝手な奴だな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:14:57.15 ID:LsYkBmOSO<> 少女「にしても油断したのは大減点だが…まだ伸びしろもあるし悪くはない」
ソルジャー「何様だよお前」
少女「まあそこらへんも加味して勇者のパーティーとしても歴代で4番目ぐらいはいけそうだな」
ソルジャー「…それって強いの?」
少女「いや、魔王を倒すつもりなら最低でも歴代最強にならなきゃあキツイよ」
ソルジャー「ん?どういう意味だ?」
少女「魔王は超強いって解釈でかまわんよ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:15:48.34 ID:LsYkBmOSO<> ソルジャー「…やっぱ歴代最強は4代目勇者のパーティーなのか?」
少女「アタリだがハズレだな」
ソルジャー「は?」
少女「4代目は一人だった。単身で旅し魔王に挑んだ。まさに勇者だ。」
ソルジャー「相当強かったんだな…」
少女「うむ。でもまあ一人だったから…パーティーとして考えれば…7代目だな」
ソルジャー「あれ?でも7代目は魔王と戦わず姿を消したとかなんとか…」
少女「7代目勇者は完璧無比な魔力と美貌を誇り、
その仲間は最強のナイト…全てを切り裂く大剣使いだった」
ソルジャー「二人で旅してたのか!?」
少女「ああ、7代目はその強大過ぎる魔力と、使命感から一人を好んだが…
なぜか一人だけ仲間を連れていた」
ソルジャー「なんで?」
少女「さぁ…なぜだろうな…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:16:50.58 ID:LsYkBmOSO<> 少女「その大剣使いは強くてな…。7代目の盾となり剣となった。」
少女「二人なら4代目を超えてたかもしれないな…。いや、超えてた。」
ソルジャー「そんな強かったのに…なんで姿を消したんだろうな?
それともこっそり魔王を倒したとか?」
少女「さぁ…」
ソルジャー「ったくしゃべったり黙ったり、本当勝手な奴だな…」
少女「ふん。」
戦士「まーた後ろで二人キャッキャしてるよ」
賢者「あの二人本当仲良しですね」
勇者「チクショウ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 15:19:03.13 ID:LsYkBmOSO<>
まーた夜にでも来るっす
ちょっくら部屋掃除して走るっす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/09/12(月) 15:21:13.79 ID:hrHmpjMxo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/09/12(月) 17:07:09.86 ID:7NTSw7KOo<> 乙した
勇者のちくしょうはどちらについてなんだろうか… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/12(月) 17:39:36.14 ID:quTZy3jIO<> 乙した
>>327おまいはおれか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/09/12(月) 17:46:46.50 ID:NQGTNdsAo<> 乙
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 21:47:56.95 ID:LsYkBmOSO<> ー夜ー
勇者「今日はここらへんで休もうか」
賢者「もうクタクタです〜…」
ソルジャー「ああ、今日はホント疲れたよ」
戦士「じゃあ野宿の準備でもすっかぁ…」
勇者「今日の飯はなんだ料理長?」
ソルジャー「今日はね、道中で猪見つけたしじゃん?その鍋とご飯。」
戦士「お前、ライス好きだよな〜」
ソルジャー「和食っていうんだぜ?」
ソルジャー「俺らの格闘術の先生が極東の人でな。
よく飯をご馳走になってハマったんだよね。」
戦士「ん?お前の世界の極東ってのはライス好きなのか」
ソルジャー「そうそう。うまいよな〜。」
賢者「偶然ですね!この世界でも東方はライスが主食ですよ」
ソルジャー「へぇ〜!行ってみたいなぁ」
少女「いつもお兄ちゃんがご飯作ってるの?」
ソルジャー「ふふふ、まあ俺の料理がうますぎるからな。しょうがなくね。ふふふ」
戦士(お前が進んでやりはじめたんだろうが)
賢者(作っても反応をいちいち気にするところがなかなかうざいんですよね…)
勇者(全然できないから助かるなぁ)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 21:49:48.49 ID:LsYkBmOSO<> グツグツ…
ソルジャー「できたぁー!完成!」
戦士「お、うまそうだなぁ」
ソルジャー「へへへ、さー食べてくれよ!」
少女「いただきまーす」
パクパク
賢者「おいしいですね!」
勇者「うんなかなか」
戦士「うまいうまい」
ソルジャー「えへへ〜そーだろー?」
少女「…あ」
ソルジャー「あれ?口に合わなかった?」
少女「うううん、とってもおいしい」
ソルジャー「そっか、よかった」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 21:53:35.47 ID:LsYkBmOSO<> 少女「戦士のおじちゃん」
戦士「おじ…!あのなお嬢ちゃん、俺は多少老けてるがまだお兄さんだよ」
少女「戦士のおじちゃんは、なんでそんな大きな剣使ってるの?」
戦士「…俺は元竜騎士だ。竜騎士だから当然ドラゴンだったり空飛ぶ化け物との戦闘がよくあった」
戦士「そいつらは概してデカイからな。それをぶった切るためかな…それと」
少女「それと?」
戦士「7代目勇者の盾…伝説のナイト…あれに憧れてさ…へへへ」
少女「あー通りで!」
戦士「昔からお伽話で聞かされてたナイトみたく強くなりたくて…
ガキの頃から鍛えてきたんだよなー」
賢者「ふふふ、むしろそっちが本当の理由でしょ?」
勇者「へー初耳だよ」
戦士「いやだって男なら憧れるだろ!
大剣を振り全てを切り裂く最強のナイト…勇者を守り…
一説によると病臥した7代目勇者に代わり単身魔王を倒したと言われてる…そんぐらいの強さだからな」
少女「…」
戦士「生い立ちは一切不明!だけどその伝承は各地に残ってる…まさに伝説!シブイよな!」
ソルジャー「おかわりあるよ〜」
戦士「お前興味なさ過ぎだろ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 22:02:36.40 ID:LsYkBmOSO<>
…
賢者「それじゃあここらへんに結界張っときますね」
勇者「賢者、いつもありがとね」
賢者「とんでもないです!」
ソルジャー「さてと、寝るとすっかぁ〜」
戦士「だな」
勇者「おやすみ〜、さ、少女ちゃんこっちおいで」
少女「お兄ちゃん。」
ソルジャー「なんだよ俺はもう寝る」
少女「ねー…怖い、いっしょに寝ていい?」
勇者「なっ!」
戦士「モテモテだなおい」
ソルジャー「え、やだ」
少女「お願いお願い。」
ソルジャー「疲れてるんだ。寝かせてくれ。」
少女「そんなぁ…酷い」
戦士「なんだあの倦怠期夫婦っぽい会話は…」
少女「…あんま調子こいてんと死なすぞガキが」ボソ
ソルジャー「ささ、どうぞ」
少女「わーい!」
勇者「…変態ね」
賢者「とんだロリコン野郎です…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 22:08:51.18 ID:LsYkBmOSO<> ギュ
ソルジャー「…くっつくなよ」
少女「なんだ?照れてんのか?かわいい奴め」
ソルジャー「う、うるせえ」
少女(お前の記憶…見せてもらうぞ…)
キュイイイイイン
ソルジャー「あれ?なんだか急に眠く…ん…
−−−
−−
−
少女(断片的だな…なるほど…やはりそうか…)
−−−
−−
−
少女(…!!)
少女「魔王…!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/12(月) 22:10:01.90 ID:LsYkBmOSO<>
…
ソルジャー(ん…なんだいつの間にか寝ちまったのか…)
少女「…うぅ」スースー
ソルジャー(こう見るとただの女の子なんだけどな…)
少女「行か…ないで…」
ソルジャー(…ん?うなされてるのか?)
少女「…行かないで」ツー
ソルジャー(泣いてる…)
少女「…セカ…ンド」
ソルジャー「え!?」
続く
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/09/12(月) 22:17:28.05 ID:LsYkBmOSO<> 今回はここまでです!ありがとうございました!
明日早いんで俺も寝るっす!
>>327>>328
あ、たしかにどっちなんだろww
二回言ってるからどっちにもかもしれん。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/09/12(月) 22:19:53.55 ID:VB8Yg2jLo<> 乙
勇者(^ω^)ペロペロ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/09/13(火) 02:03:18.31 ID:GrZO7tXpo<> 乙した <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/09/13(火) 07:32:31.77 ID:9ApG/VsN0<> 乙です。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/13(火) 07:57:30.74 ID:kb3kCQ6IO<> おつんぽ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2011/09/14(水) 23:21:26.08 ID:i2+y/lXSO<> 面白い
正直伏線張りすぎな気もしてたけど、ちょっと物語がわかってきたな <>
あ<><>2011/09/18(日) 02:06:36.33 ID:oPTFIImSO<> <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/09/29(木) 20:17:44.79 ID:vNOET7XVo<> とても面白いから頑張ってくれ <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/09/30(金) 17:02:01.58 ID:TciGdJrSO<> >>343
書き溜めをミスで消しちゃう&レスのなさにやる気失せてましたが、
この1レスで頑張ろうという気になりました。アタイ頑張る。 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:05:22.47 ID:TciGdJrSO<> 勇者「朝〜起きろ〜ってうお!!」
ソルジャー「ん〜」
少女「むにゃむにゃ」ダキツキ
ソルジャー「ん?朝かぁ〜、、」
勇者「」
ソルジャー「うお!?なんだこりゃ!離れろコイツ!」
勇者「死ねロリコン!」ダッ
ソルジャー「ちょ、違う!違うから!待って!」
少女「んん、ああ、朝か」
ソルジャー「なにしてんだお前!」
少女「ん?別によかろう減るもんじゃないし」
ソルジャー「いや、俺の信頼度は減るよガンガン。」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:07:15.88 ID:TciGdJrSO<> テクテク
賢者「港町まであと少しです」
勇者「…」
ソルジャー「なあ勇者!あれは違うんだよ」
勇者「…」スタスタ
ソルジャー「ちょ、無視て!」
ソルジャー「あ、賢者!ちょっと賢者からも」
賢者「…なよ」ボソッ
ソルジャー「え?」
賢者「ロリコン野郎、話しかけんなよ」
ソルジャー「!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:08:02.31 ID:TciGdJrSO<> ソルジャー「はぁ…誤解なのに」
戦士「おう、元気ないな」
ソルジャー「戦士きゅん!」パァア
戦士「まあ俺も綺麗系かかわいい系かどっちかって言ったら、かわいい系が好きだけど…」
戦士「さすがにあの歳は違うだろ…。ロリコンはないわ。」
ソルジャー「泣きそうだぜ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:08:51.20 ID:TciGdJrSO<> ソルジャー「お前のせいでみんな口をきいてくれないんだが」
少女「ドンマイ」
ソルジャー「ほら、みんなあんな前、歩いてる。」
少女「嫌われたもんだな」
ソルジャー「元はといえばお前のせいだろ」
少女「え?」クビカシゲ
ソルジャー「え?じゃねえよ」
少女「ん?私のプリティーボディは童貞坊やには刺激が強すぎたか?」
ソルジャー「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!!」
少女「ふーん。」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:10:50.43 ID:TciGdJrSO<> テクテク
ソルジャー「ところでさ…お前セカンドって知ってるか?」
少女「!!」バッ
ソルジャー「やっぱりか…なんでお前がセカンドを知ってるんだ?」
少女「知らん」
ソルジャー「いや、さっきの反応知ってるだろ絶対。」
少女「知らん。」
ソルジャー「……お前寝言で言ってたぜ、『行かないでセカンド』ってな」
少女「………聞き違いだろう」
ソルジャー「奴もこっちの世界にいるのか!?どこにいる?教えてくれよ!!」
少女「知らん。」
ソルジャー「頼む…。」
少女「…」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:14:41.81 ID:TciGdJrSO<> ソルジャー「俺はあいつが大嫌いだった」
少女「…」
ソルジャー「ガサツだし、単細胞だし、いっつも俺を見下して、足手まといに扱って…」
ソルジャー「そのくせ最期はそんな俺なんかを庇って死んで…」
ソルジャー「だから奴が生きてるなら!…ぶん殴ってやりてぇんだ…」
少女「そうか…私も奴は大嫌いだったよ。」
ソルジャー「!」
少女「……理由はだいたいお前と同じだ。」
少女「…つかまれ。」
ソルジャー「は?」
少女「手がかりぐらいは見つかるかもな。」
ソルジャー「お前…!!」ガシッ
少女「”飛ぶ”ぞ」
ソルジャー「!!」
シュン!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:17:09.48 ID:TciGdJrSO<> 戦士「勇者!動いた!!」
勇者「ついに尻尾を出したか!?」
勇者「あの森以来ひっかかってた…時折感じた強大な魔力に…」
戦士「…たしかに、モンスターに囲まれたときの、あの子の目…。
怖がっているように繕っていても俺にはわかった。
百戦錬磨なんてもんじゃねぇ…戦いを日常としているような…そんな目をしてた。」
勇者「どうやら普通じゃない」
賢者「というと…?」
勇者「考えられるのは特殊な魔族。所謂、はぐれか…。」
賢者「単体で行動し、魔王にも…何者にも従わず、各個の特殊な思考、倫理、道徳で行動する魔族…
中には魔王と匹敵するほどの者もいるという…あれですか?」
勇者「ああ、だが、魔族の気配は感じなかった。…まったくな!」
賢者「魔族の気配すら完全に消せるはぐれ…?それとも別の何か??」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:21:09.79 ID:TciGdJrSO<> 戦士「にしても転移呪文とは…クッソ!想定外だぜ!…どうする!?」
賢者「今の私たちでは…二人を追う術はありません!」
勇者「…奴に敵意はなかった。あとソルジャーもただでは死なない奴だ。だから信じる。」
戦士「ソルジャーを…か?」
勇者「いや、少女を。森でのあの一撃が奴の実力だとしたら…」
勇者「…負けるよ。四人全員でも。」
戦士、賢者「…ッッッ」
勇者「だからこそ、それをできるのにしなかった奴に賭ける。いや、信じる。」
戦士「今はそれしかできない…か」
勇者(ソルジャー…!!) <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:30:05.56 ID:TciGdJrSO<>
シュン!!
ソルジャー「ん?ここは?要塞…?いや、違う。シェルターか?」
少女「久しぶりだな。ここは本当に何も変わってないな……何も…」
ソルジャー「おい、ここはいったい…」
少女「勇者の旅の終わりの地…そして勇者の物語が終わる地…」
少女「ようこそ。魔王城へ。」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/09/30(金) 17:30:58.25 ID:TciGdJrSO<> つづく
寝るっす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/09/30(金) 17:35:42.17 ID:3a0CkRvso<> 乙です
レスが少ないのはみんな雑談して雰囲気とかを悪くしないように
控えてるのもあると思う
毎回楽しみに待ってるし気にせず続けて欲しい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/09/30(金) 18:15:27.92 ID:NwuXZaIQo<> 支援とかしなくても落ちないしな
静かに待つのがSS板のマナーみたいなもんだ、たまに乙と書き込むのがいいってなってるし
何にせよ、乙
俺もいつも楽しみですよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/30(金) 18:21:28.11 ID:Hwx4PXjtP<> たぶんレスの数以上に楽しみに待ってる連中は多い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/30(金) 19:49:09.07 ID:R1xbL3OJo<> 乙
今度からちゃんと乙するから、やる気失せたなんて言わないでくれよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)<>sage<>2011/09/30(金) 20:09:02.75 ID:twXsa34AO<> よし>>1のやる気が戻るなら俺が何度でもレスしてやるめちゃんこ楽しみにしてるぜヒャッフ- <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/09/30(金) 20:26:46.49 ID:RhkGRhqSO<> 頑張ってー(゚∀゚) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/09/30(金) 21:23:56.73 ID:hKrvl5o4o<> 乙ですー。
下手に書き込んでレス消費するのもアレかなと思って遠慮してたけど
毎日チェックしてる人も多いはず!
自分もそんな一人です。
続きも楽しみにしています。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/09/30(金) 21:53:41.73 ID:xThroG8yo<> 乙
俺はいつも書き込んでるぞ! <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:04:33.19 ID:PEajdejSO<> レスありがとうございます。
なるほどそーなのか。オリジナルだししょうがないとこもあるのかもしれんすね。
なんだか女々しくて申し訳ないです。すいません。
続き
↓ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:07:41.05 ID:PEajdejSO<> ソルジャー「ま、魔王城…?」
ソルジャー「おいおいいきなりラスダンかよ…」
少女「…」
ソルジャー「お前…魔族…なのか?いやそれどころか…まさか魔…」
少女「…」スウッ…
ソルジャー「何を…?」
少女「…ずちよ…」バリバリ…バリバリ…
ソルジャーに向けられる少女の掌。
少女のその目は光りを帯びず、恐いほど据わっていた。
ソルジャー「!」
少女「はっ!!」
ソルジャー(…避けれない!!)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:09:06.38 ID:PEajdejSO<> 少女の掌から光が発せられる。それはソルジャーの頬をかすめた。
「ぎゃああああ!!」
ソルジャー「え」バッ
ソルジャーが光りの先…背後を振り返ると、そこには何かが灰になり崩れ去っていた。
少女「何が『え』だ。ここをどこだと思ってる?」
ソルジャー「…全然気づかなかった」
少女「まぁそいつは気配をかなり殺してたからな。性質的にアカか。
…眷属か。よかったな一匹殺す手間が省けて。」
ソルジャー「あ、ああ、サンキュ…」
ソルジャー「一撃…かよ…」ゴクリ
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:18:37.02 ID:PEajdejSO<> 少女「行くぞ」
ソルジャー「行くって…どこに?」
少女「魔王のところだ」
ソルジャー「おいおいマジかよ…」
少女「恐いのか?」
ソルジャー「死ぬほど恐いよ。魔王も、そしてお前もな」
少女「ふん、安心しろ。お前は殺さん。殺させない。」
少女「…それに、私も魔王は恐い。」
ソルジャー「お、お前より強いのか…?」
少女「今戦ったら負けるな。間違いなく。」
少女「だから正確には魔王の近くだ。奴には会わない。私だって死ぬのはヤダからな」
ソルジャー「魔王…そんなやべえのかよ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:23:18.88 ID:PEajdejSO<>
テクテク
ソルジャー「眷属殺して魔王城に入って少し経つが…中は静かだな…不気味なほど」
少女「まだ、魔王が目覚めて間もないからな…」
ソルジャー「そうなのか?」
少女「ああ、ただし、今回は予定より早く目覚めたみたいだな。お前らの戦闘に共鳴して」
ソルジャー「!?…俺と勇者の?」
少女「…あのときのお前の力を感じて、勘違いした。あまりに似ていたからな」
ソルジャー「勘違い?」
少女「まあいいさ…油断はするなよ。まぁ奥でズンと構えているのが所謂”魔王”だ…奴から来ることはないとは思うがな」
ソルジャー「…」
少女「この先に広い部屋がある。その奥に魔王がいる。」
ソルジャー「来たこと…あるのか…?」
少女「ああ…昔、一度だけな…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:24:53.98 ID:PEajdejSO<> ソルジャー「行き止まり…いや違う。扉か」
少女「…前は勝手に開いたんだがな」
ソルジャー「…」
少女「壊すか」
ソルジャー「いや、まて。」
ソルジャーは扉の周りを見渡し、何かを見つけ作業をはじめた。
少女「?」
カタカタ
カタカタカタカタ
ウィーーン
少女「開いた…!お前何をした?」
ソルジャー「…47ケタのパスワードを入力した。」
少女「ぱすわーど…?なんだそれは」
ソルジャー「…どうやら俺もここに来るのは初めてじゃないみたいだ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:27:27.67 ID:PEajdejSO<> その扉の先に広がるのは、天井が高く、何もない広い部屋だった。
魔王城、外から見たそれは、この建物自体が世に言う”城”とは掛け離れたものであることをソルジャーは感じていた。
その無駄がなく、頑丈過ぎる造りに。
その中はというと人が住むには無機質過ぎる。
そして外からの”強力な何か”から守るような装甲を重ねた頑丈な造りであった
この部屋はそんな魔王城の中で、一際頑丈にできていた。
そして広く、殺風景で何もない部屋だった。
だが、よく見るとあちこちに幾多にも及ぶ戦闘の跡が垣間見えた。
そしてそんな部屋だからこそ目立ちすぎる…不自然なものが一つあった。
ソルジャー「あれは…!?」
部屋の真ん中に突き刺さる鉄塊…それは戦士の武器に似た大きな大剣…
ソルジャー「セカンドの…剣…!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:30:39.11 ID:PEajdejSO<> 少女「やっぱりお前は、もういないんだな…」
少女「本当は気付いてたんだろうな…。だけどそれを信じたくなくて…受け入れたくなくて…」
ソルジャー「おい、セカンドはどこだ!?奴はいったいここで………」
少女「…」
ソルジャー「お前…泣いてるのか…?」
少女「…帰ろう。ここにいると魔王を刺激しかねない…それに」
少女「私が辛い」
ソルジャー「………わかった」
少女「ありがとう。」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/01(土) 00:32:00.34 ID:PEajdejSO<> テクテク
ソルジャー「外に…出たな」
少女「すまんな、あの城の中では転移は使えんのだ。」
ソルジャー「教えてくれ。セカンドのことを。」
少女「ここで話したいところだが、、魔王城の近くは強力なモンスターも多い。場所を変えよう。」
ソルジャー「そうだな」
少女「つかまれ、少し飛ぶ」
ソルジャー「ああ」
シュン <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/01(土) 00:35:36.95 ID:PEajdejSO<> 続く
今日はこのへんで終わりす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/10/01(土) 02:07:04.46 ID:5Ot4fZWAO<> おっちゅ
面白いからぜひ頑張ってね
まあ無理しない程度に
続き期待してます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/01(土) 04:09:55.45 ID:OxoCDqSSO<> 完結まで頑張って <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2011/10/01(土) 13:13:35.55 ID:DWYdE7hzo<> やっと追いついた>>1乙!!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/10/01(土) 13:20:47.66 ID:5iiuKzRAO<> 1乙です
見てるよー楽しみにしてるよー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/10/02(日) 09:04:16.65 ID:xnbzs0RDO<> 無駄にレス消費するかと今まで黙っていたがいつも楽しみにしてる。ここはそのへんの二次創作よりずっと好きだよ。オリジナルだからって遠慮しないでめげずに最後まで書き上げてくれ。
それでは再びROMに戻る。 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 13:37:37.98 ID:NDvD8vsSO<> シュン!
ソルジャー「ここは…?なんだ?もの凄い量の書物…図書館?」
少女「私の家だよ。そこらに座ってくつろいでくれ。茶はでないが。」
ソルジャー「い、家ぇ!?なんだよこの本の量は!?趣味は読書ってレベルじゃねぇぞ!!」
少女「ちょいと調べ物をしててな」
ソルジャー「お前マジで何者だよ…」
少女「ふん、薄々感づいてるんだろ?」
ソルジャー「まあな…だけど……それはありえない」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 13:40:36.95 ID:NDvD8vsSO<> 少女「ありえない…か。なぁ、お前は魔法ってなんだと思う?」
ソルジャー「…不思議で凄い力だよ。俺らの世界の常識じゃ考えられない」
少女「魔法は人の想いを叶える力。意志が魔法の力を変える。想像力が魔法の形を変える」
少女「…と私は勝手に解釈してる」
ソルジャー「はぁ…」
少女「魔法を科学に置き換えてもそうだ。
”お前ら”の世界では魔法はなかったが科学が発展してた。
それはもうそんじょそこらの魔法なぞ軽く凌駕するほどに。そうだろ?」
ソルジャー「…そうだな。よくご存知で」
少女「それは私達の世界の常識では考えられないことだ。
科学など日常生活に使用する程度にしか発展してなく、
それ以上のものは邪教などと蔑むこの世界ではな。」
少女「ありえないものが存在してる事実。
時に常識に捕われず、柔軟な思考で物事を考えることが、活路を見出だすということだ」
ソルジャー「……えーと、魔法の話だよな?」
少女「そうだ。だから私の魔法は世界一だったんだ。常識に捕われなかったからな」
ソルジャー「常識がないだけじゃあ…」
少女「殺すぞ」
ソルジャー「すいません」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 14:46:04.48 ID:NDvD8vsSO<>
少女「元から魔力は他の追随を許さぬ程に強かったが…
奴と出会い、私の魔法は飛躍的に進化した。」
少女「奴と別れた後も尚、私の魔法は進化を続けた。」
少女「もう一度セカンドに会うために、そして運命に振り回される世界を終わらすために…な」
ソルジャー「…そうか」
少女「そう、セカンドはたしかにこの世界にいたよ。」
少女「……300年前にな」
ソルジャー「!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 15:58:12.14 ID:NDvD8vsSO<> 少女「そして奴をもってしても魔王には勝てなかった。」
ソルジャー「なんでそれがわかる?大嫌いだったけど…アイツの強さは本物だ」
少女「…今も魔王は存在してるからだ。
いい機会だ。教えてやる。過去魔王に勝った勇者など一人もいない…一人もだ。」
ソルジャー「!!いや、だけど魔王は姿を消して…」
少女「また100年の眠りにつくだけだ。それの繰り返しがこの世界だ。
ならば魔王を倒そうとする意味はなんだ?実に馬鹿げてると思わないか?」
ソルジャー「一度も勝ったことないっていうなら…神の祝福ってなんだ?
魔王に勝った勇者は神に祝福されるんだろ?」
少女「…神からしても魔王を倒した勇者達は脅威だろうな。
しかし魔王を倒すために勇者を送り出していることもまた事実だ。」
ソルジャー「どういうことだ?」
少女「神に会えばわかるさ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 16:04:44.72 ID:NDvD8vsSO<> 少女「もう一度言うが魔王を倒した勇者はいない。これは紛れも無い事実だ。」
ソルジャー「…それでも、俺は旅を止めない。真実が知りたいから。そのために神に会いたいから。
それに、例えそうだとしても、あいつは…勇者は止まらない。」
少女「今は後者の方が強いんじゃないのか?」
ソルジャー「…んなことねーよ」
少女「別に止めんよ。今までの勇者はみな魔王に挑んで負けた。ただそれが繰り返されるだけだからな」
ソルジャー「でも4代目はあと少し、7代目は謎だ。ただ繰り返してるわけじゃない」
少女「4代目は特別だ。…それに7代目はただ魔王と戦うのが恐くて逃げた腰抜けだよ。」
ソルジャー「………」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 16:07:21.19 ID:NDvD8vsSO<> ソルジャー「だけど、俺はそんな運命なんてもんに振り回されるのはゴメンだ。
そんなもんは変えればいい!そうだろ!?」
少女「!!」
ソルジャー「俺らでその狂った繰り返しを終わらせる。…運命を変えてやる。」
少女「…セカンドもお前と同じようなこと…言ってたな」
ソルジャー「ははっ!だろうな!…それにファーストだって絶対にそうするはずだ。」
少女「………」
少女「もし、この世界の運命を変えるつもりなら、魔王を倒す以上に力が必要だぞ」
ソルジャー「…やってやるよ」
少女「ふふふ、、あはははは!」
ソルジャー「な!馬鹿にしてんのか!?」
少女「いや、違うんだ。なんでもない。
ソルジャー「?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 16:11:28.24 ID:NDvD8vsSO<> 少女「私も昔は慣習、掟…全てに捕われていたよ」
ソルジャー「…」
少女「そんな私を変えたのがセカンドだった」
少女「セカンドは言ってた。できもしないことをやる奴は馬鹿だ。」
ソルジャー「…奴らしいな」
少女「…だけど、どうせできないと何もやらない奴は馬鹿より馬鹿だ。とな」
ソルジャー「!!アイツ…」
少女「私も力を貸そう。お前らに」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/03(月) 16:21:27.41 ID:NDvD8vsSO<> 少女「さてと、ではお前はもう帰れ」
ソルジャー「え?」
少女「私は大事な調べ物があるのでな。邪魔だ帰れ。」
ソルジャー「…俺はまだアンタに聞きたいことが山ほどあるんだがな」
少女「…もう夜だ。勇者達が心配してるぞ」
ソルジャー「あ、ホントだ!もう夜かよ!」
少女「この調べ物が終わったら…また姿を見せる。そのときにでもまたな」
ソルジャー「…そっか」
少女「それまで死ぬなよ…」
ソルジャー「…お前もな」
少女「たわけが。誰にものを言ってるんだ?」
ソルジャー「失礼だったな、人生の大先輩に」
少女「ふん…、つかまれ。勇者の近くまで飛ぶ。私はすぐ帰るが。」
ソルジャー「ああ、ありがとな」
少女「こちらこそ。……ありがとう」
ソルジャー「!?」
シュン!
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/03(月) 16:27:01.04 ID:NDvD8vsSO<> 続く!
さてと走ってくるか〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/10/03(月) 19:17:26.05 ID:IoAtmyUZo<> その後1週間以上>>1を見たものはいなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)<>sage<>2011/10/03(月) 20:50:37.85 ID:jKH16c0Ro<> …という夢を見たんだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/10/03(月) 23:12:49.71 ID:0UJt4eYAO<> 死のスパイラルがFF10ぽいな <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:22:46.32 ID:wbT36NZSO<> シュン!
ソルジャー「お、」
少女「」シュン!
ソルジャー「本当にすぐに帰りやがったなあいつ…」
勇者「ソルジャー…!」
ソルジャー「あ、ただいま」
勇者「」タタタタタ
ソルジャー「わ、悪かった…殴るな!」
勇者「」ギュ
ソルジャー「…え、ちょ」
勇者「心配したぞ…バカ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:23:28.11 ID:wbT36NZSO<> 戦士「おアツイねぇ〜」
ソルジャー「えへへ」
勇者「いや、これは、違う!」バッ
賢者「ともかく…よかったです」
戦士「ああ、無事で何よりだな」
ソルジャー「あれ、全然移動してなかったんだ。」
勇者「当たり前じゃない!あんたを置いていくわけないでしょ!」
賢者「そーゆーことです」
ソルジャー「そっか…みんなありがと」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:24:30.67 ID:wbT36NZSO<> 勇者「あの子は?あとどこで何やってたの?」
ソルジャー「いやぁ、その、ちょっと魔王城まで…」
勇者、戦士、賢者「はぁ!?」
賢者「ど、ど、ど、どういうことですか!?」
戦士「あ、足はちゃんとあるな…」
ソルジャー「いや、その落ち着いてくれよ。今から話すから…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:26:31.84 ID:wbT36NZSO<> −−−
−−
−
戦士「なるほど…な」
勇者「やはりあの子は普通じゃなかったわけね」
ソルジャー「みんなも気付いてたのか?」
勇者「森での戦闘でね。あんたは会ったときから気付いてたみたいだけど」
ソルジャー「…うん、だけど、あいつは敵じゃない。味方だ。
”調べ物”が終わったらまた俺らの前に姿を現すってさ。」
勇者「そっか…」
賢者「ともかくソルジャーさんが無事で何よりです!」
ソルジャー「おいおいロリコン死ねとか言ってなかったっけ?」
賢者「敵を欺くにはまず味方からです♪」
ソルジャー「はぁ」
勇者「まぁあたしは幾分か本気だったけど」
ソルジャー「おい」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:27:14.21 ID:wbT36NZSO<> −−−
−−
−
戦士「なるほど…な」
勇者「やはりあの子は普通じゃなかったわけね」
ソルジャー「みんなも気付いてたのか?」
勇者「森での戦闘でね。あんたは会ったときから気付いてたみたいだけど」
ソルジャー「…うん、だけど、あいつは敵じゃない。味方だ。
”調べ物”が終わったらまた俺らの前に姿を現すってさ。」
勇者「そっか…」
賢者「ともかくソルジャーさんが無事で何よりです!」
ソルジャー「おいおいロリコン死ねとか言ってなかったっけ?」
賢者「敵を欺くにはまず味方からです♪」
ソルジャー「はぁ」
勇者「まぁあたしは幾分か本気だったけど」
ソルジャー「おい」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:30:27.55 ID:wbT36NZSO<> ソルジャー「ああ、そういえば魔王城の近くでアカだっけ?眷属倒したぞ」
勇者「!」
戦士「お前がやったのか!?」
ソルジャー「いや、少女が。それも一撃で…」
戦士「一撃…」ゴクリ
勇者「…なんなのその異常な強さは」
ソルジャー「さぁ…でもあいつ自分で私の魔法は世界一みたいなこと言ってたぜ」
賢者「ピンポイントの超長距離転移、一撃で眷属を葬る魔力…まさに世界一の魔法ですね…」
勇者「………」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:35:38.77 ID:wbT36NZSO<> 戦士「しかし、伝説のナイトがお前の知り合いとはな」
ソルジャー「俺も信じられないけど…間違いない。奴だ。」
賢者「300年前…。ソルジャーさんの世界からこっちに来るときは…
世界だけじゃなく、時も超えるのでしょうか……」
勇者「何か因果があるように感じるがな」
戦士「で、魔王はやっぱりナイトが倒したのか!?」
ソルジャー「それは…」
−−−−
少女「やっぱりお前は、もういないんだな…」
−−−−
少女「そして奴をもってしても魔王には勝てなかった。」
−−−−
ソルジャー「…それは、わからないよ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:36:49.15 ID:wbT36NZSO<> 勇者「今日はもう遅いから、ここで休んで明日出発しよう」
戦士「そうだな」
賢者「なんだか何もしてないのに疲れましたね〜」
ソルジャー「…」
勇者「?」
ソルジャー(魔王に勝った勇者がいないこと…話したほうがよかったのか…?)
勇者「ねぇ?」
ソルジャー(みんなを信用してないわけじゃないが…
これはまだ言うのは早い…気がする)
勇者「ソルジャー?」
ソルジャー「あ、ああ!ごめんごめん。何よ?」
勇者「…あんた…、なんか隠してない?」
ソルジャー「い、いや!別に!」
勇者「…。そっか、今日はここで休んで、明日出発だからね」
ソルジャー「あ、ああ!おやすみ。」
勇者「おやすみ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/04(火) 04:38:10.62 ID:wbT36NZSO<> ソルジャー(因果か…。俺がここに、この時間に来たことにも…?
セカンドが過去にか。だとしたらもしかしてファーストも…!?)
ソルジャー(…って、あいつが来てたらそれこそ魔王なんて倒しちまってるんじゃねーか…はは。)
ソルジャー(時も超える…か)
ソルジャー(俺が元の世界に帰ったとき…そこにファーストやセカンドはいるのかな?)
ソルジャー(サードは…?)
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/04(火) 05:04:08.13 ID:wbT36NZSO<> 続く
みなさんありがとうございます!
もちろん完結させます!だけど少し長くなるかもしれないす。
>>387
おいw <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/10/04(火) 09:11:30.56 ID:Ajw/9Dwo0<> 乙です。
更新を楽しみに待ってます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/04(火) 16:48:40.39 ID:6KZnxirIO<> やだなにこれ面白い
お気に入りに追加だ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/04(火) 18:16:58.36 ID:8apd1nVIO<> ちゃんと待ってるんだからな!
支援できなくても読んでるんだからC <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/04(火) 23:48:46.07 ID:AwMImaHl0<> 乙、アレだマキナとかタイムスリップとか出て来ると
ラインバレルが頭に浮かんでくる。
ソルジャーの世界と勇者の世界が異なってるんじゃ無くてやりn(ry <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/04(火) 23:52:30.51 ID:ufY2lAfpo<> 出た、予想を書く奴
どうして、こういうのっていなくならないんだろうな
いろんなスレに予想書く奴でてきてそのたびに注意されてるんだから、目にしたことくらいあるだろうに
それ以前にマナー違反ってわからんもんかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/04(火) 23:56:50.65 ID:lu7xEgwfo<> どうでもいいけどうるさいぞ自治厨
素直に>>1まとうや <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:00:09.60 ID:c5A+WA3Uo<> >>405
レスしてる時点でどうでもよくないと思ってるってことじゃないのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:00:55.38 ID:Qb334gdio<> お前の意見なんてどうでもいいけどうるさいから黙れ自治厨
これで理解できたかお前の小さな脳みそで <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:01:03.76 ID:6n348uiLo<> 落ち着けよ
言い方は荒いが実際>>403みたいなのは注意されないと判らないことも多いし
注意したら全てを自治厨と叩くのも同類だぞ?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:01:50.16 ID:c5A+WA3Uo<> え?
予想とか書くのがマナー違反ってのが理解できないの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:03:21.59 ID:Qb334gdio<> は?
ここの奴らはいちいちごちゃごちゃ言いたいお子様が多いらしいな
注意されないと判らない(笑)
クソみたいなローカルルールでガタガタ抜かしてんじゃねえよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:06:04.23 ID:c5A+WA3Uo<> なに、こいつ>>403か?
注意されて逆ギレかよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/05(水) 00:08:45.96 ID:POq0zBJZP<> 予想ウェルカムか予想禁止かは書き手の考えによる
ということで大人しく>>1を待て <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/05(水) 00:08:48.07 ID:AlLmLJLOo<> ローカルルールというちゃんとしたモノを否定してる時点で荒らしだな
ほかっとけ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:09:25.04 ID:Qb334gdio<> ID違うのも見えないのかな自治厨さんは
自分の考え押しつけていいことしたみたいに思ってんだろ?
予想するしないは個人の勝手
それに対してどう思おうがお前の勝手だ
ただクソみたいなレス垂れ流してんじゃねえよって言いたいわけよ
あーまた気持ち悪い予想厨沸いてるなあで済ませないわけ?
いちいち癪に障る書き込みしやがって <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:14:24.55 ID:c5A+WA3Uo<> IDなんていくらでも変えられるんだけどな
>>413だな、荒らしは放置するわ
まぁなんにせよ、予想書き込むのはマナー違反だけどな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 00:15:21.06 ID:Qb334gdio<> 決め付けて終了
さすが思考停止自治厨はすることが違うな
さっさと放置しろよクソガキ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/05(水) 00:24:51.03 ID:ZP5XQdFWo<> ハトポッポ思い出すようなブーメラン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2011/10/05(水) 02:44:22.16 ID:yLkVqTo8o<> まぁ落ち着いて>>1を待とうぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/10/05(水) 08:15:04.28 ID:3xiYTxTho<> 関西が一人でボケ突っ込みやってら <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2011/10/05(水) 11:45:00.35 ID:ysGZYeU2o<> おいお前、そう怒り狂ってるお前
お前が怒っているそのレスだけど、確かに文面を読めば不愉快極まりないものだろう
まっすぐなお前のことだ、スルー出来ないのも無理はない
だがお前が怒っているそのレス、信じられないかもしれないが 猫 が 書 い て い る ん だ
わかるか?耳をうにうに動かしながらぷにぷにの肉球でキーを叩いている
「Eはどこかな?」なんて時々キーボードの隅々を見回している
そしてようやく書き上げたレスを尻尾をピンと立てながら「書き込み」ボタンを押しているんだ
後は自分にどんなレスがつくのか画面をじっと見ている
そう思えばお前もそんなに厳しいレスは返せないんじゃあないか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2011/10/05(水) 11:45:36.24 ID:ysGZYeU2o<> おいお前、そう怒り狂ってるお前
お前が怒っているそのレスだけど、確かに文面を読めば不愉快極まりないものだろう
まっすぐなお前のことだ、スルー出来ないのも無理はない
だがお前が怒っているそのレス、信じられないかもしれないが 猫 が 書 い て い る ん だ
わかるか?耳をうにうに動かしながらぷにぷにの肉球でキーを叩いている
「Eはどこかな?」なんて時々キーボードの隅々を見回している
そしてようやく書き上げたレスを尻尾をピンと立てながら「書き込み」ボタンを押しているんだ
後は自分にどんなレスがつくのか画面をじっと見ている
そう思えばお前もそんなに厳しいレスは返せないんじゃあないか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/05(水) 17:13:53.53 ID:POq0zBJZP<> ちょうぶんを連投しちゃうと物凄いインパクトだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/05(水) 17:21:11.04 ID:Qb334gdio<> こぴぺやろ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:46:27.38 ID:VL9lgDaSO<> なんかめっちゃ伸びてるから、乗っ取りでもされたのかと思ったわww
ここで会ったのもなんかの縁だし仲良くして下さいよ〜
予想含めて、人に反応して貰うのは書いてる側としては凄い嬉しいですけど、
自分は仮に当てられても、断固設定は変えないです!ていうか正確にはここまで書いちゃったら変えれないです!ww
これから(これまでもだけど)結構物語の核心に触れる内容が出るんで、なんとなくわかっちゃうと思うけど、
やっぱみんなを驚かしてやりたい自分もいるんで、良い意味でみんな予想を裏切れるようがんばります。
あ、ちなみに今全裸です。寒いです。
続き↓ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:48:21.67 ID:VL9lgDaSO<> −朝−
勇者「なんかいろいろあって遅れちゃったけど、さ、出発するよ!」
戦士「了解!」
ソルジャー「あ、そーいえばさ」
勇者「ん?」
ソルジャー「お前って『転移呪文』って奴使わないの?あれやったらすっげえ楽じゃね?」
勇者「」
戦士「ば、馬鹿!」
賢者「あわわわ」
勇者「…使えないのよ」ボソッ
ソルジャー「え?何?」
勇者「使えないのよ!!悪かったわね!」バシッ
ソルジャー「あいた!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:49:47.39 ID:VL9lgDaSO<> ソルジャー「いってぇ〜、殴ることないだろ〜」
勇者「」テクテクテクテク
ソルジャー「なんか一人で歩いちゃってるし…」
戦士「お、おい、まずいぜ…」
賢者「完璧やらかしましたね…」
ソルジャー「ん?なんか俺怒らすようなこと言ったの?」
戦士「あのな、勇者はたしかに抜群の戦闘センスを持ってるけどな…
魔法に関しては…その、変にムラがあるんだよ…」
ソルジャー「ムラ?」
賢者「本来、”勇者”は得意不得意こそあれど、聖なる雷と回復、そして転移が可能…ですが、、」
ソルジャー「ああ、勇者は他が雷以外が苦手ってか。
まあ人間得手不得手はあるもんだからなぁ〜」
賢者「…はい。しかしその三つの中で得意不得意があるならまだしも、
なぜか勇者様の場合は雷だけが飛び抜け、他はゼロです…
ソルジャー「あら…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:51:33.20 ID:VL9lgDaSO<> 賢者「だけど、その雷は威力もさることながら、
ただ攻撃に使うだけではなく戦闘、状況に応じて臨機応変に対応できますし、
…何よりも詠唱が極端に短いです。」
ソルジャー「あいつなりに短所を補うために長所を伸ばした結果がそれなんだろうな。
…俺はいいと思うけどな。そういうの。」
賢者「たしかに勇者様は転移、回復を使えないにしても余りある雷、そして剣術と戦闘センスを持ってます。」
賢者「あ、あと一つ言っておきますが、あの少女は特別ですよ。
転移呪文といっても、ここから魔王城に行くようなピンポイントな超長距離移動なんて普通はできませんし、
転移は非常に魔力を消費しますから、まるっきり便利というわけでもないんですよね。」
ソルジャー「なるほどなぁ。だったら尚更気にすることなんてないと俺は思うけどなぁ……。
元から魔法なんて使えない俺が言っても説得力ないんだろーけどさ」
勇者「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:52:27.89 ID:VL9lgDaSO<>
ソルジャー「なあ勇者?」
勇者「…」テクテク
ソルジャー「おーい、聞こえてるんだろ?」
勇者「…」テクテク
ソルジャー「知らなかったとはいえ悪かったよ。ごめんな。」
勇者「…」テクテク
ソルジャー「だけどさ、別に気にする必要なんてないと思うぞ。勇者は勇者だし。」
勇者「…」ピタッ
ソルジャー「うん。そんだけ。そんじゃあさっさと眷属退治してやろうぜ」
勇者「…うん。そうだな。…ありがと」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:53:27.44 ID:VL9lgDaSO<> −南の港町、パイヤス−
勇者「到着!よかった昼までには着いた。」
ソルジャー「…にしても」
ワイワイ、ガヤガヤ
ソルジャー「すっげえ活気がいい街だな〜!!」
賢者「南国との貿易も盛んということはもちろんですが、土地柄が大きいですね」
ソルジャー「土地柄?」
戦士「生粋の商人の集まりなんだよ。うかうかしてると…」
商人A「へいへい!お兄ちゃん!どうだいこれなんて!」
商人B「おいこっちだこっち、防具が安いよぉ!」
商人C「魔導書なんていかが?いや〜これは彼の大賢者が〜」
ワイワイ、ガヤガヤ、
ソルジャー「助けてくれ〜!!」
戦士「遅かったか」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:54:34.12 ID:VL9lgDaSO<> ソルジャー「ふぅ、なんだよここは…。疲れるったらありゃしないぜ…」
戦士「お前舐められてるんだろうなぁ〜。なんか簡単に買いそうだし。」
ソルジャー「なにぃ〜?失礼な!」
賢者「あ、ところでソルジャーさん、その本なんですか?」
ソルジャー「ちょ、これは、あ!」
バサッ
『女僧侶、背徳の好奇心〜真夜中の懺悔室〜』
ソルジャー「…いやね、ほら、押し売りされちゃってね、ははは…」サッ
戦士「…」
勇者「…」
賢者「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 17:55:39.92 ID:VL9lgDaSO<> 勇者「それじゃあ私は船の手配をしてくるわね。今からだと夕方の便かな」
戦士「じゃあ俺はそれまでに防具を買ってくるよ」
ソルジャー「おいおい変なもん買うんじゃねえか?」
戦士「お前といっしょにすんな!まああちこち見させて貰うよ。
ついでに道具や食料も買ってくるわ。」
賢者「それでは私は南の村に人を派遣して貰うよう手続きしてきます。あと私も装備を少し見たいです。」
勇者「わかった」
ソルジャー「えーと。俺は?あれ?デジャヴ?」
勇者「あんたこういうとき本当使えないわよね…」
勇者「ウロウロしてまたなんか余計なことされても困るし、あたしに付いてきなさいよ」
ソルジャー「ったく、ガキ扱いしやがって。」
賢者「ここは魚料理が有名な街です。
船の予約さえしてしまえば時間もありますし、お昼にでも食べたらどうですか?」
勇者「ふむ…」
ソルジャー「魚…勇者についてく」
戦士(ホント食い物好きだなコイツ…)
勇者「それじゃあ夕方に港に集合で!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 18:01:01.88 ID:VL9lgDaSO<> 勇者「じゃあ行くわよ」
ソルジャー「ほい」
商人A「あ、お兄ちゃん!彼女かわうぃーね!」
ソルジャー「またきた…」
勇者「かかか、彼女だと!?」
商人A「どうだい彼女にアクセサリーなんか?きっと似合うよ!」
ソルジャー「…あ、すいません、いらな」
勇者「…」キラキラ
ソルジャー「………」
ソルジャー「え、何、まさか欲しいの?」
勇者「…」コクリ
ソルジャー「えー…」
勇者「…」ドヨーン
ソルジャー「…。じゃあ…うーん……あ、これは?」
勇者「…ヤダ。こっちの方がかわいい」
ソルジャー「コイツ…!!
ん?シルバーのネックレス?なんか先端のこれ、猫みたいだな。って高っ!」
商人A「やや!お目が高いねぇ!その昔、猫も魔よけの動物として扱われていたわけ!
そして銀も魔よけと言うじゃない?
つーわけで、魔よけと魔よけで、とっても魔よけだし、とにかくカワイイし一石二鳥!
あ、そうそう、その昔、その身を犠牲にして世界を救った4代目勇者様も大の猫好きだったと聞くニャン!」
ソルジャー「少し黙れ。あとニャンはやめろ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 18:02:12.03 ID:VL9lgDaSO<> 商人A「ささ!お兄ちゃん!どうすか?」
ソルジャー「……いや、でもそれ高いしなぁ〜…」
勇者「…」ドヨーン
商人A「ちょっとちょっとぉ〜、彼女の前でそれはカッコ悪いっしょお〜!
男ならガツンとやっちゃいなよぉ〜!」
勇者「そーだ!そーだ!」
ソルジャー「うーん、でもやっぱ」チラッ
勇者「…」ジー
ソルジャー「うーん」チラッ
勇者「…」ジーー
ソルジャー「…これ下さい。」
勇者「わーい!」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/05(水) 18:03:14.98 ID:VL9lgDaSO<> 続く
部屋の掃除と筋トレするニャン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)<>sage<>2011/10/05(水) 18:35:18.70 ID:6n348uiLo<> 乙です。あとニャンはやめろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/10/05(水) 18:55:36.23 ID:kItkSAxEo<> 勇者可愛いのぉ・・・
乙です。 <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/05(水) 19:59:52.84 ID:VL9lgDaSO<> なんか日があいたせいでミスをしていました
>>154と>>264で200年と言っているのに、最近では100年ごととなってる…
これは100年としてください。
すいませんウッカリミスしちゃって!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/06(木) 07:15:36.30 ID:weYAydkDO<> 乙
ミスは誰にでもあるから気にするニャン! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/06(木) 09:14:28.83 ID:kvFEgKBYo<> 乙です。あとニャンはやめろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2011/10/06(木) 17:47:28.62 ID:z8Tv6j2To<> 乙です。あとニャンはやめろ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)<>sage<>2011/10/06(木) 18:23:24.02 ID:eMGZWe1qo<> >>439
ニャンニャン? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/10/06(木) 20:10:14.24 ID:q0bJ8AEzo<> こりゃしばらく流行るなw <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:27:27.50 ID:IKW3XXjSO<> 商人A「ありがっしたぁ〜!!」
勇者「えへへ、かわいい…」
ソルジャー「…」(こう見ると本当、普通の女の子だよな…)
勇者「早速つけていい!?」
ソルジャー「え、あ、どーぞ」
勇者「…と、よし!できた!どう?」
ソルジャー「………」(訂正、こんなかわいい女の子なかなかいない。)
勇者「ん?何?」
ソルジャー「いや、その、かわいいなぁって」
勇者「…!!」///
ソルジャー「あ、いや、違くて、ネックレスがさ!」(おいおい俺何言ってるんだよ!!)
勇者「あ、そ、そうだよね!その…」
勇者「ありがとね!」
ソルジャー「あ、ああ……」(え、か、かわいくね…?コイツ…)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:30:00.46 ID:IKW3XXjSO<> 勇者「〜♪」
ソルジャー(なんだか凄く勇者がかわいく思える件)
ソルジャー(何故だ!?別に今までそんなことなかったのに!!)
ソルジャー(そういえば、魔王城から帰ってきたとき…こいつ、抱き着いてきたな…)ゴクリ
ソルジャー(柔らかかったな…うん)
ソルジャー(あれ…もしかして俺、こいつのこと……)
ソルジャー(って何を考えてるんだ俺はッッッ!!俺にはサードがいるじゃないか!!)
勇者「ん?何やってんの?」
ソルジャー「いや、なんでもない!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:30:46.59 ID:IKW3XXjSO<> − 港 −
勇者「これで、よし…と」
ソルジャー「それで船はオッケーなのか?」
勇者「まあね、夕方の便で、着くのはだいたい明日の朝ね」
ソルジャー「よーし、じゃあ仕事も終わったし、魚食べようぜよ魚」
勇者「まあ、あんた何もやってないけどね」
ソルジャー「何もしてなくても腹が減るのが人の性です」
勇者「はいはい、じゃああそこにしよう。おいしいらしいよ」
ソルジャー「了解!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:31:34.54 ID:IKW3XXjSO<> − レストラン −
…
ソルジャー「うまい!」ガツガツ
勇者「…。んな、バクバク食ってたら味なんてわかんないでしょ……」
ソルジャー「いや、これはうまいよ!魚が新鮮!さすが港町!」
ソルジャー「俺の世界じゃこんな魚どこ探したって食べれないよ!!」
勇者「はぁ…。うん、たしかにおいしい」パクパク
ソルジャー「本当にこの世界は自然が豊かだよな…」
勇者「ふーん、そうなんだ」
ソルジャー「俺らの世界とは大違いだよ本当に!」
ソルジャー「俺の世界も俺らが勝てば…戦争が終われば…こんな風になるのかな?」
勇者「…きっとなるんじゃないかな?」
ソルジャー「それじゃあなんとしても、帰って、戦争を終わらせなきゃ!」バクバク
勇者「…そうだね」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:33:37.04 ID:IKW3XXjSO<> ソルジャー「…俺の目には、この世界は今も十分平和にみえるんだけどさ…」
ソルジャー「もし、魔王を倒したら…この世界はどうなる?どう変わるんだ?」
勇者「…平和に見えるかもしれない。だけど魔族の猛威はあるのは事実よ。特に地方ではね」
ソルジャー「南の村みたいな…か」
勇者「…うん。魔王を倒せば、次の魔王が出てくるまでは魔族やモンスターは大人しくなる…」
ソルジャー「そうなんだ…ごめん」
勇者「ううん、いいよ、」
勇者「…それにあの村はあたしのせいでもあるしね…」
ソルジャー「え?」
勇者「魔族は勇者に引き寄せられる性質があるの…」
ソルジャー「!…そっか」
勇者「…うん」
ソルジャー「じゃあ、早く魔王を倒さなきゃな!」
ソルジャー(…魔王には勝った勇者はいない…か。)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:35:27.18 ID:IKW3XXjSO<>
…
ソルジャー「あー食った食った」
勇者「ってあんた食べ過ぎでしょ!」
ソルジャー「いやぁ〜、おいしくてつい…」
ソルジャー「!!」
勇者「まったくあんたは…」
ソルジャーの視線の先、窓の外を歩く見慣れた老人。
ソルジャー(あいつは…!!)
勇者「ちょっと?聞いてるの?」
ソルジャー「わりぃ!後は頼んだ」ダッ
勇者「ちょっと!なんなのよ!」
ソルジャー「夕方までには絶対戻るから!!」タッタッタ!
勇者「少しはじっとしてられないわけ!?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:36:33.98 ID:IKW3XXjSO<>
…
ソルジャー「おい、じいさん!」
老人「!」ダッ
ソルジャー「クッ、ジジイの癖にすばしっこいな!」ダッ
…
−路地裏、行き止まり−
ソルジャー「やっと捕まえたぜ…逃げるこたねえだろ?」
老人「すまんかったのぅ…人目につくのが嫌でな」
ソルジャー「相変わらず元気そうだな」
老人「ふふ、お前もな、」
先生「ソルジャーよ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:40:52.41 ID:IKW3XXjSO<> ソルジャー「やっぱりか!」
先生「ほほほ!」
ソルジャー「仲間とは再開できたのか!?」
先生「おかげさまでな。みなお前に礼を言っとったよ。」
ソルジャー「いやいや、よしてくれ。無事ならよかったよ。」
ソルジャー「ところでどうしてこんなとこにいるんだい?」
先生「なぁに、ちょっとショッピングじゃよ〜」
ソルジャー「そうか。まああんたが邪教徒かどうかなんて、はたから見たらわかんねーからな!」
先生「そーゆうことじゃ!」
ソルジャー「ははは」
先生「ほほほ」
ソルジャー「…本当の目的はなんだ?」
先生「はて?」
ソルジャー「しらばっくれんなよ。」
先生「ふん、嘘は言っとらんのじゃがのぅ…まぁおぬしになら話そうか」
先生「…オーパーツを探しにきたんじゃよ」
ソルジャー「!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:42:40.08 ID:IKW3XXjSO<> 先生「ここは世界でも有数の貿易が盛んな町、商人が集まる町じゃ」
先生「人が集まればモノも集まる…」
先生「骨董品なんかにな…混じっとるんじゃよ、オーパーツが」
ソルジャー「なるほどな。使い方も価値もわからない奴からあんたらが直々に回収しに来るっつーわけか」
先生「ご名答…と言いたいところじゃが…60点じゃな」
ソルジャー「は?」
先生「一部の商人は気づいておるよ。そのモノがなんなのか…な」
ソルジャー「邪教徒なのか?」
先生「違う。じゃが知っとる奴もいる」
ソルジャー「おいもったいつけんな」
先生「最小コストで最大パフォーマンス。
これが経営の基本にして最大目標じゃ」
ソルジャー「はぁ?」
先生「ようするに神よりも金なんじゃよ。まあそりゃ表向きは知らないふりはしているがな。」
先生「奴らはオーパーツとわかると法外な値段をつけやがるからのぅ」
ソルジャー「ふーん…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:44:01.27 ID:IKW3XXjSO<> 先生「そういうことじゃ、あ、そうそう…」
ソルジャー「ん?」
先生「今度わしの弟子達と会ってはくれぬか?おぬしに直接礼をいいたいそうだ。
…それに、見せたいものがあるんじゃ」
ソルジャー「俺に?見せたいもの?」
先生「うむ。東方にある霊峰の樹海、そこにわしらの研究所がある。」
ソルジャー「そこに行けばいいのか?でも俺だって勇者一行だしよ、意外と忙しいんだぜ?」
先生「いつでも構わんよ。来たらわかるから案内しよう。」
先生「…ただし、一人で来てくれ。そうでなければ姿は見せられん。」
ソルジャー「わかった」
先生「それとこのことは」
ソルジャー「他言無用…だろ?大丈夫。誰にも言わないよ。」
先生「命の恩人のおぬしだから言った。信用しておるぞ。」
ソルジャー「ああ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/06(木) 20:45:01.47 ID:IKW3XXjSO<> 先生「それじゃあな」
ソルジャー「どこいく?」
先生「なぁに、今から使えそうな”パーツ”がないか探して来るんじゃよ」
ソルジャー「そうか…」
先生「じゃあな」
ソルジャー「絶対に会いに行く!だから、それまで無理すんなよじいさん」
先生「おぬしもな。」テクテク
…
ソルジャー「行っちまったか。そういえばなんのパーツだろ?車かなんかかな?」
…
先生(人型の機械…か。
故障と老朽化が著しいとはいえ驚異的…いや、まさに桁違いの出力をたたき出した!)
先生(まさに”魔神”!!その名に恥じぬほどの戦闘力を秘めているにちがいない!!)
先生(なんとしても完成させる!!)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2011/10/06(木) 20:46:51.28 ID:YgGTZjZxo<> マジンガーか?マジンガーなのか? <>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/06(木) 20:48:03.88 ID:IKW3XXjSO<> 今日はこれにて終わりです。
ニャンとか書いた自分殴りたい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/10/07(金) 00:10:18.78 ID:XI1248KAO<> 乙だニャン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/07(金) 00:37:28.36 ID:zZFWw9KZo<> しょうがないにゃあ・・・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/07(金) 01:36:05.67 ID:HRASsNbwo<> 見抜きいいですか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/07(金) 07:51:28.49 ID:zZFWw9KZo<> 溜まってる…・ってことなのかな? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/07(金) 08:51:58.75 ID:ApxavFRIO<> 順番違うやんけww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/07(金) 17:55:58.06 ID:0iWznalIO<> 乙だニャンニャン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/10/08(土) 09:50:56.27 ID:h8u8ItMSO<> このほんわかニヤニヤはこれから食うか食われるかの血みどろのバトルが始まる合図に違いない…!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2011/10/08(土) 11:30:37.10 ID:WZf2JUuAO<> 全裸乙にゃん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/08(土) 11:57:13.24 ID:8+hNSVpTo<> パンツでニャンニャンスレと聞いて <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/10/08(土) 15:28:06.41 ID:64rozHDQo<> 超兄貴のコミックにこんな少年でてたなww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/10(月) 02:29:15.97 ID:O/89dI0SO<> 乙にゃんにゃん!
毎度楽しく読んでるぜ! <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:06:06.52 ID:mHE9PrmSO<> ソルジャー(じいさん無事でよかったな)
ソルジャー(研究所か…何かわかるかもしれないな…!)
ソルジャー(ところで…)
ソルジャー「ここどこだーー!?」
− 一方その頃、戦士は −
戦士(鎧は買ったけど…まだ時間あるな…)
戦士(あそこ行くか…)
…
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:06:39.39 ID:mHE9PrmSO<> −酒場−
ガチャ、チリンチリーン
マスター「おう旦那、真昼間から酒かい?」
戦士「久しぶりだな」
マスター「…!!隊長さんじゃねえか!」
戦士「元だ。その呼び方はやめろ」
マスター「今日はどうしたんですか?」
戦士「情報が欲しい。」
マスター「…またあんたの竜と仲間を殺したはぐれの情報ですかい?」
戦士「…わかってるなら早くしろよ」
マスター「へいへい…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:07:31.35 ID:mHE9PrmSO<> マスター「”銀色の男”はあれから世界各地で目撃されてます」
戦士「…そうか」
マスター「なかでも目撃が最も多いのが…北です」
戦士「北…か」
マスター「しかし奴は空だ…だけど旦那、あんたにはもう竜は…」
戦士「わかってるよ」
マスター「それとこれは独り言ですが…」
マスター「昨日、旦那の友達を見ましたぜ。」
戦士「友達…?」
マスター「ほら、全身コートの…」
戦士「!!………会いたくねぇな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:08:43.18 ID:mHE9PrmSO<> − 一方その頃、賢者は −
賢者「はい、ここから北に行った村です。はい…」
…
賢者「…これでよし、と」
賢者(夕方まで時間あるな…)
賢者(ん、本屋さんか…。寄っていこうかな。)
…
チリンチリン
賢者「ごめんくださーい」
賢者(誰もいないのかな?にしても…どの本もすっごい古いなぁ)
賢者(いろいろあるなぁ…ん?なんだこの汚い本…)
『真実』
賢者(250年も前の本!?…これの著者は…邪教徒…!!)
賢者(神を冒涜する内容の本は不適切として教会から禁止になるはずだけど…!!)
賢者(…どれどれ、…)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:09:31.64 ID:mHE9PrmSO<> − 一方その頃、賢者は −
賢者「はい、ここから北に行った村です。はい…」
…
賢者「…これでよし、と」
賢者(夕方まで時間あるな…)
賢者(ん、本屋さんか…。寄っていこうかな。)
…
チリンチリン
賢者「ごめんくださーい」
賢者(誰もいないのかな?にしても…どの本もすっごい古いなぁ)
賢者(いろいろあるなぁ…ん?なんだこの汚い本…)
『真実』
賢者(250年も前の本!?…これの著者は…邪教徒…!!)
賢者(神を冒涜する内容の本は不適切として教会から禁止になるはずだけど…!!)
賢者(…どれどれ、…)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:11:05.28 ID:mHE9PrmSO<>
第五章「勇者と魔王」
…
「魔王を倒せる人間を造る」
勇者とは即ち神の実験材料に過ぎず、魔王もまたそれに過ぎない。
いや、正確には考古学者…世間でいう邪教徒と、実験の失敗作達を殺す役割も兼ねている。
事実、勇者が倒した魔王などいない。
そう、これは神が生み出した壮大な茶番劇なのだ。
賢者(何をわけのわからないことを…
やれやれ、お決まりの邪教徒による、神陰謀説や無神論ですか…)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:16:37.37 ID:mHE9PrmSO<> 第七章「神」
…
神が人間を生み出したとする、ならば神は誰が生み出したというのだろうか。
断っておくが、これは鶏が先か、卵が先かという話ではない。
幾人もの研究者が調査を重ねた。その結果導き出された答え、神は
「お嬢さん」
賢者「ひっ!」バッ
本屋「おっと!すまんのぅ、驚かせちまったかい」
賢者「あ、いえ…」
本屋「古い本ばかりじゃが。気に入ったのがあったら言っておくれ。」
賢者「あ、はい」
本屋「…ん、その本は?」
賢者「なんか目について…」
本屋「あー、そりゃ本来禁止書物じゃが…こんなさびれた本屋にゃ教会の人間なぞこんしのぅ、ほっほ」
賢者「ふーん。って、あ!もうこんな時間!!行かなきゃ!ありがとうございましたー!!」
タッタッタ
本屋「元気な子じゃわい」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:19:12.11 ID:mHE9PrmSO<> − 夕方、港 −
勇者「…」イライラ
戦士「あいつ遅いな」
賢者「そろそろ出港時間ですね」
タッタッタ
ソルジャー「すまん!遅れた!」
勇者「遅い!!」
戦士「なんでお前が一番遅いんだよ…」
賢者「たしかに一番暇な癖に遅れるのはどうかと思います。」
ソルジャー「いや〜ごめんごめん。迷っちゃってさ」
戦士「子供か!」
勇者「ったく!…まあいいわ。ほら、船に乗りましょ。」
賢者「あ、勇者様がすんなり許した…」
戦士「嵐の前触れだな」
賢者「これから船乗るのに…やめて下さいよ縁起でもない」
ソルジャー「船旅かぁ〜楽しみだなぁ〜」ワクワク
賢者「…」
こうして一行を乗せた船は南へ向かい出港したのであった…
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/11(火) 19:26:28.79 ID:mHE9PrmSO<> 更新遅くなる&短くてすいませんでした。
連休は久しぶりに実家に帰ってアホみたいにダラダラしてました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/11(火) 21:14:16.96 ID:oLzuI2ySO<> ディシディ……ゲフン!ゲフン! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2011/10/11(火) 22:10:24.26 ID:iCxnvXsAO<> >>476
俺も思った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/11(火) 22:25:28.98 ID:MTN+CZYIO<> しえんぬC <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage saga<>2011/10/11(火) 22:47:02.24 ID:JHR4LRIAO<> 確かに設定似てるなw <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:26:46.64 ID:vqlUROASO<> −船ー
ソルジャー「海だーー!!」
勇者「海よ」
戦士「海だな」
賢者「海ですね」
ソルジャー「…お前らテンション低いなおい」
勇者「あんたが勝手に上がってるだけでしょ」
賢者「着くのは明朝です。今のうち休みましょうか」
戦士「だな」
ソルジャー「ったくつまんねー奴らだぜ」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:27:55.82 ID:vqlUROASO<>
−2時間後ー
賢者「あれ?ソルジャーさんは?」
戦士「あそこ」
ソルジャー「オェエエエ!!」
賢者「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:29:48.02 ID:vqlUROASO<> − 夜 −
ソルジャー「…」
戦士「大丈夫かよ」
ソルジャー「ああ、だいぶよくなった…」
勇者「あんたが、食欲ないとか…気持ち悪いわね…」
ソルジャー「今、食べ物の話、やめて。」
勇者「はぁ」
賢者「明朝着いたら出発しますから今日はゆっくり休んで下さい」
ソルジャー「あ…がと…ござます」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:31:02.00 ID:vqlUROASO<> ソルジャー「……」
勇者「なによ」
ソルジャー「いやさ、まあ当たり前って言ったら当たり前なのかもしれないけどさ。」
勇者「うんうん」
ソルジャー「本当みんな随分旅に慣れてるなぁ…って思ってさ」
戦士「そりゃ、まあなぁ」
勇者「あんたが来る前から旅してたからね」
賢者「いろいろありましたね〜」
ソルジャー「そっかー。三人で??」
勇者「…いや、四人だったよ」
ソルジャー「……ご、ごめん」
戦士「いやいや、普通に生きてるって。」
勇者「ていうか殺しても死なないっていうか…」
賢者「本当死ねばいいのに…」
ソルジャー「???」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:33:30.51 ID:vqlUROASO<> ソルジャー「どんな奴だったんだ?」
戦士「やめろ。あんまり思い出したくない」
賢者「たしかに」
勇者「腕は立つけど、相当な変わり者だったわね。あんたと同じで」
ソルジャー「俺のは個性だ。オリジナリティーと言ってほしい。」
戦士「個性か…。まあたしかに個性的だったな」
賢者「せっかく忘れてたのに…。やめましょうよ…」
勇者「たしかになんかムカついてきたわね…」
戦士「俺寝るわ。おやすみ」
賢者「おやすみなさい」
勇者「じゃあ明日」
ソルジャー「………お、おやすみ」
ソルジャー「どんな奴だよ…」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 14:38:23.45 ID:vqlUROASO<>
−深夜−
ガダァアアアアアン!!
勇者「何!?」ダッ
賢者「甲板のほうからです!」
戦士「行くぞ!」
ソルジャー「おう!」
タッタッタ!
勇者「!!」
勇者「何よ…こいつ…!?」
船は巨大すぎる何かに引きずり込まれていた。
戦士「真っ暗で見えねえ…!賢者!!」
賢者「わかってます!光よ!」
パァア…
戦士「おいおい嘘だろ…!?」
勇者「最悪…!!」
ソルジャー「こりゃあ…な、なんだよ…?う、海蛇…!?」
賢者「リヴァイアサン…!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 15:05:42.81 ID:vqlUROASO<> 戦士「クソがッ!どうする!?」
ソルジャー「どうするも何も戦うんだろ!?」
戦士「馬鹿かよ!あっちゃあ海、こっちゃあこの安定しない船上、更に海は闇!
…落ちたら終わりだぜ?」
戦士「言いたかねえが…分が悪過ぎるんだよ!!」
ソルジャー「は!?でもこのままじゃ?」
勇者「とにかくこいつを船から離す。みんなそれに専念して!やらなきゃ…海の藻屑だ」
賢者「でも…どうやって…!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 15:13:23.39 ID:vqlUROASO<> 勇者「絡み付いてる身体は戦士、ソルジャー、お願い」
ソルジャー「でも船にへばり付くこいつを少し離した程度じゃ…!」
勇者「離れたら、あたしが特大の雷をお見舞いするわ…動きぐらいは止められるでしょ」
賢者「と、止められなかったら……」
勇者「止めてみせる。絶対に。」
戦士「…わかった。やるぞソルジャー。」
ソルジャー「やるしか、ねえな…」
賢者「わ、わたしはどうすれば…?」
勇者「賢者は私を守って。」
賢者「え!?」
勇者「この馬鹿でかい奴をどうにかする雷…
しばらく無防備で魔力を溜めさせてもらうわ」
勇者「でもこいつは馬鹿じゃない。すぐに私の魔力に気づく。だから溜まるまで…頼むわ」
賢者「え、でも!わたしに…わたしにそんな!」
勇者「大丈夫。賢者ならできる。いや賢者じゃなきゃできない!賢者、自分を信じて」
ソルジャー「…今までお前に助けられてきた。今回も絶対できるさ。やってやろうぜ。」
賢者「……はい!」
勇者「それじゃあ…いくわよ!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 15:14:43.45 ID:vqlUROASO<> こうして俺は静かにまぶたを閉じたのであった…。
すいません寝ます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<>sage<>2011/10/13(木) 16:57:13.29 ID:APgfb4NFo<> 言い方が不吉だが乙ですww
次回も草葉の陰から期待して待ってます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2011/10/13(木) 16:59:25.53 ID:6U/2PwAPo<> 乙
ソルジャー「ウェミダー!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/13(木) 18:03:16.73 ID:pxDawz3ro<> くっ!つ、続きが楽しみすぎる・・・。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/13(木) 18:04:10.25 ID:zBkU7PCIO<> おつんぽC <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage saga<>2011/10/13(木) 20:03:11.41 ID:uN2ERSQX0<> 乙です。 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 21:40:43.91 ID:vqlUROASO<> 勇者「稲妻よ…集まれ…」バリバリ…バリバリバリ…
賢者「勇者様に結界を張ります。すいません。二人の援護はできません。」
ソルジャー「わかった。まあまかせとけって」
戦士「おい、頭だ。頭をやるぞ」ダッ
ソルジャー「おう」ダッ
勇者の身体が薄く光り、帯電をはじめたとき、
戦士とソルジャーは船の先に噛み付くリヴァイアサンの顔めがけ駆け出した。
戦士「オラァ!!」ザシュ!
リヴァイアサン「ギャオオオオ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 21:44:00.13 ID:vqlUROASO<> −船内−
客1「どうにかしろよ!なんだよあれ!」
客2「はやくボード出してくれぇ!」
船員「こんな大荒れの海でボードなんて一瞬で転覆しちまうよ!せ、船長!どうすれば…」
船長「ダメだ…リヴァイアサンにあっちまったら…終わりだ…」
船員「せ、船長!!しっかりしてくれよ!あ、あれは!!」
船長「!!あ、あいつらリヴァイアサンと戦ってるのか!?信じられん!!」
客3「ZZZ…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 21:44:43.17 ID:vqlUROASO<> リヴァイアサンは戦士の一撃で身体をくねらせながら、船を噛み付くのを止め、大きく口を開けた。
ソルジャー「お、諦めてくれたか」
戦士「違う!ぬめぬめした鱗のせいで手応えねぇ!」
キーーン
甲高い音とともに、リヴァイアサンの開けた口に光りが集まっていく。
ソルジャー「!!こいつぁ…まさか…!!」
戦士「くるぞぉおお!!」
リヴァイアサン「ギャアアアア!!」
カッ
バァアアアアン!!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/13(木) 21:49:57.42 ID:vqlUROASO<> リヴァイアサンの口に集まった光りは、筒状の光線となり、船の帆は跡形もなく吹き飛ばした。
戦士「っと、、直撃してたら…即死だったわ…サンキュ」
ソルジャー「はぁ、はぁ、っぶねぇ」
ベンケーの射撃によりわずかに軌道をずらし、直撃を免れた二人だったが、
その圧倒的な威力を目の当たりにし、思わず唖然としていた。
リヴァイアサン「ギャアアアア!」
バンバン!
リヴァイアサンは再び船に噛み付きながら暴れ出した。
戦士「クッ!」
ソルジャー「ちょっとコイツ強すぎねえか…このでかさとパワーで飛び道具とかないわ…」
戦士「ちなみに津波も巻き起こすらしいぜ…あと、こう見えて知能も高いとか…」
ソルジャー「マジかよ反則だろ。でもやるしか…ねぇか…」
戦士「ああ…だな」
ソルジャー「固まってるとやられる。俺が射撃で援護する、お前は切り込め。」
戦士「は?命令すんな。」
ソルジャー「他にいい作戦は?」
戦士「…ぬかるなよ」ダッ
ソルジャー「そっちこそ」チャキ
勇者「……」バリバリバリバリ!!
勇者(まだ足りない…まだ…) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/14(金) 08:18:57.86 ID:NKxLKIQIO<> ???????(????? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/14(金) 08:19:27.72 ID:NKxLKIQIO<> 見ているぞ(ゴゴゴゴ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/10/14(金) 14:57:22.98 ID:cSqBA3XDo<> 私ソルジャーだけど勇者の魔法布が雷撃系ばっかりだった 死にたい。。
∧_∧
( ゚ω゚ ) トドメは任せろー
バリバリC□ l丶l丶
/ ( ) やめて!
(ノ ̄と、 i
しーJ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:43:32.00 ID:KfsOijESO<> 戦士「くらえ!」
戦士はリヴァイアサンを横一文字に切り付ける。が、依然として手応えはなし。
戦士だってそれはわかってる。だが手を休めるわけには、足を止めるわけにはいかない。
戦士(ク…!!)
絶え間無く続ける攻撃、リヴァイアサンによる猛攻に次ぐ猛攻、激しく揺れる船上…
戦士「はぁ…はぁ…」
戦士は確実に消耗していた。
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:45:00.88 ID:KfsOijESO<> ソルジャー「クッ!」タッタッタ
バシュン!バシュン!
絶え間無く移動しながらの射撃。
攻撃は通っている。
だが巨大過ぎるリヴァイアサンを相手にして、そのダメージは少ない。
それでもソルジャーは攻撃を止めない。
リヴァイアサンによる戦士への注意、そして攻撃を少しでも逸らすために。
ソルジャー「はぁ…はぁ…」
戦士の援護のため、集中。
「気を抜いたら殺られるという」という極限の緊張。
ソルジャーもまた、確実に消耗していた。
ソルジャー(もう戦士も長くは持たない…勇者…まだか!?)
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:46:25.14 ID:KfsOijESO<> 勇者(もう少し…もう少しだ)
キィィィイン
勇者(きた!!そろそろ…いける)バリバリバリバリ!!
リヴァイアサン「!!」
勇者「!」
戦士「こいつ…!勇者に気づきやがったか!?」
リヴァイアサン「グギャアアアア!!」
スゥ…
リヴァイアサン「…」
ソルジャー「な、なんだ…?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:47:22.50 ID:KfsOijESO<> リヴァイアサンは攻撃を急に止め、船から距離を置いた。
先ほどまでとは打って変わり、あたりは妙な静寂に包まれる。
しかしその刹那の静寂。長くは続かない。
ゴゴゴゴゴ…
戦士「!!」
ソルジャー「おいおい…まじかよ!!」
リヴァイアサンの後ろから海が、
船を軽く覆いつくすほどのとてつもなく高い壁となり、
倒れてきたのだった。
船長「飲み込まれる…!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:49:08.31 ID:KfsOijESO<>
賢者(ここまで…なの?)
賢者(結局、私は…何も役に立てなかったなぁ…)
−−−−
勇者「大丈夫。賢者ならできる。いや賢者じゃなきゃできない!賢者、自分を信じて」
ソルジャー「…今までお前に助けられてきた。今回も絶対できるさ。やってやろうぜ。」
−−−−
賢者「!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:50:12.73 ID:KfsOijESO<> 賢者(違う!まだ諦めるのは早過ぎるよ!)
賢者「…」キィィィイン
魔力が…足りない………
だったら
……捻り出すまでだ!!
賢者「あたしの全魔力………」
賢者「もってけええええ!!!」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 21:51:48.83 ID:KfsOijESO<>
ゴゴゴゴゴ…
船の前に大きな津波が起こった。
リヴァイアサンが起こした津波の前に、賢者が起こした津波。
戦士「つかまれえ!!」
その二つはぶつかり相殺する。
ザバァアアアアアアアン!!!
激しく揺れる船。
客1「うわあああああ!」
船長「船がぁ!!」
船員「し、浸水ぃ!!」
しかし、船は、
戦士「ぐ…!」
ソルジャー「うおおお!!」
沈まなかった。
賢者「はぁ…はあ…へへ…どんな…もんですか…」
賢者「勇者様…後は…カハッ!」バタッ
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 22:20:28.44 ID:KfsOijESO<>
勇者「信じてたよ…賢者…」
バリバリバリバリ!!
勇者「これなら…」
ババババババババ!!!
勇者は限界まで魔力を溜め込み、
身体は金色に輝き周囲の物体は焼け焦げていた。
勇者「いける!!」
リヴァイアサン「!!」
勇者「終わりだぁああああ!!!」
カッ
バァアアアアアン!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 22:20:53.75 ID:KfsOijESO<>
勇者「信じてたよ…賢者…」
バリバリバリバリ!!
勇者「これなら…」
ババババババババ!!!
勇者は限界まで魔力を溜め込み、
身体は金色に輝き周囲の物体は焼け焦げていた。
勇者「いける!!」
リヴァイアサン「!!」
勇者「終わりだぁああああ!!!」
カッ
バァアアアアアン!!
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/14(金) 22:27:55.71 ID:KfsOijESO<> そして今日の投下も
終わりだぁああああ!!!
連投すいませんでした。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2011/10/14(金) 22:37:37.34 ID:/euBCI+bo<> 乙ー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2011/10/14(金) 23:31:14.78 ID:sxrbGp2mo<> 乙だぁああああ!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2011/10/15(土) 03:00:02.71 ID:QH/I063Bo<> 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2011/10/15(土) 12:32:31.44 ID:yOe6ufKMo<> おつんつー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2011/10/18(火) 00:40:43.43 ID:tRZ70EDSo<> 土日動かなかったか。
勇者ペロペロ <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 00:48:31.22 ID:lj+4S8vSO<> リヴァイアサン「グギャアアア!」
勇者の雷撃はリヴァイアサンより一回り大きく…リヴァイアサンを飲み込んだ。
バァアアアアアン!!
その衝撃で海が、船が、揺れた。
戦士「なんだありゃあ…!」
ソルジャー「…すげぇ」
光りに包まれたさっきまでリヴァイアサンがいた場所には、
水蒸気か、はたまたリヴァイアサンが焦げた煙か…白いもやが立ち込めた。
そのときリヴァイアサンの鳴き声はもう止んでいた。
もやがゆっくりと晴れていく…
勇者「はぁ…はぁ…」グラッ
ソルジャー「やった…のか」
そこにさっきまでいた巨大なものはいなかった…
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 00:50:41.02 ID:lj+4S8vSO<> 戦士「倒した…」
賢者「あはは!や、やりましたね!」
ソルジャー「足止めどころか、倒しちまったのか!?さすか勇」
カッ!
一瞬の出来事だった
わずかに残るもやの中から光が放たれた
細く真っ直ぐと進む光
それは船に向かって進み
ソルジャーの胸部を貫いた
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 00:55:20.10 ID:lj+4S8vSO<> ソルジャー「え…」
勇者、賢者、戦士「!!」
ソルジャー「かはっ!」バタ!
戦士「ソ、ソルジャー!!」
勇者「…血が!血を止めないと!!け、賢者!賢者!!」
賢者「やってます!!だけど魔力が…それに、これはもう…!」
勇者「ソルジャー!死ぬな!返事しろ!」
ソルジャー「…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 01:02:28.79 ID:lj+4S8vSO<> 戦士「…な、なんだあいつは?」
もやが完全にはれたそこには、さきほどまで猛威をふるった巨大なものの姿はなく、
人の姿をした何かが浮かんでいた。
それは勇者達の立つ場所へ向かってきた。
戦士「く、来るぞ!!」
勇者「…!!」
賢者「ヒッ!」 <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 01:05:40.87 ID:lj+4S8vSO<> それはで勇者達の立つ場所へ移動した。
?「この姿になるのは300年ぶりだな…」
勇者達の目の前で、その左腕のない男はそう呟いた。
勇者「こいつ…!」
賢者「なんていう魔力…強すぎる…」
?「さっきのはさすがに効いたよ」
戦士「まさか…リヴァイアサン…なのか…!?」
リヴァイアサン「…この姿を見たからには、また生きて大地を踏めると思うな」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/10/20(木) 01:25:15.07 ID:lj+4S8vSO<> 戦士「…」
戦士は考える。活路を見出だすために。
勇者と賢者は魔力はゼロ…実質戦闘不能。
ソルジャーは…死んだ…。
まともに戦えるのは俺だけ…
だがその俺も先の戦闘の疲労と怪我でおそらく6〜7割がいいとこ。
そして奴の力は計り知れない…間違えなく、眷属を遥かに凌駕する”はぐれ”か…。
戦士は状況を瞬時に分析した。それはもはや常に戦闘に身を置いてきた戦士の戦闘中の癖、習慣であった。
それはあくまで目測や予想といったものであるが、客観的に状況を推し量る戦士の一つの武器。
しかし、それは時として知らなくていいことまで知らせる。
戦士の百戦錬磨の勝負勘、そして本能が告げた。
戦士(…俺達はここで死ぬ)
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/10/20(木) 01:32:09.67 ID:lj+4S8vSO<> 続く
すくなくてすいまそん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2011/10/20(木) 05:02:48.71 ID:gI2OXyjmo<> 乙乙!
更新楽しみにしてるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/20(木) 07:27:34.83 ID:meS/83bIO<> 待ってるかどんどん続けて! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/24(月) 23:51:23.40 ID:umuZ63GSO<> 乙!
少なくても楽しみにしてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2011/10/25(火) 21:59:06.29 ID:ABQ4jJrso<> 勇者が両腕伸ばしてコインを雷の魔法で亜音速で飛ばす攻撃はいつ見られますか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2011/10/25(火) 22:46:24.36 ID:bY9R14+do<> >>526
禁書厨はかえれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/26(水) 07:44:46.50 ID:1AW9JvmIO<> 禁書厨▽▽ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/10/28(金) 04:09:57.54 ID:Rinux495P<> コインでレールガンは禁書以前にもあったと思うが作品を思い出せない <>
◆g6Hj21.DWo<>sage<>2011/11/03(木) 20:46:33.57 ID:iajqvGISO<> 勇者「ソルジャー!ソルジャー!」
ソルジャー「」
勇者「クソッ!動けっ!動いてよ!!」
バリン!
ソルジャー「」
勇者による電気ショック…それでも鼓動は戻らない
戦士「勇者…そいつは…もう…」
勇者「う、うそだ…!だって、死ぬなんて…」
リヴァイアサン「現実を受け入れろ。弱き勇者よ。貴様らは弱い。」
勇者「よ、弱い…」
リヴァイアサン「こやつらも魔王にたどり着くまでもなく死ぬか…。なんとも嘆かわしい…。」
賢者「え?な、何を言って…?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/11/03(木) 20:48:12.05 ID:iajqvGISO<> リヴァイアサン「勇者…魔王に会ったのはせいぜい4人か…5人か…
そして一矢を報いたのは四代目と七代目だけか…とんだ茶番だな」
戦士「魔王と戦った勇者がたった4、5人だと…!?どういうことだ!?」
リヴァイアサン「簡単なことだ。魔王に会うまでに全滅してるんだよ。
私か、ベヒーモスかバハムートか…はたまたそこらの魔族や魔物風情にな。」
賢者「え、じゃあ魔王は誰が!?平和はどうやって…!?」
リヴァイアサン「平和…か。一つ言えるのはお前らなどいくらでも代わりが効く、小さな歯車に過ぎないということだ」
賢者「代わりが効く?勇者とその仲間は神様に選ばれた悪を断つ唯一無二の存在じゃ…」
リヴァイアサン「…憐れ過ぎて説明する気も起きん。…それに、ここで終わるお前らには関係ないことだしな。
私は次に期待するとする。」
リヴァイアサン「この代はここで終わりだ」
勇者「代?終わり…?私たちが…?」
リヴァイアサン「死ね」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/11/03(木) 20:49:38.38 ID:iajqvGISO<>
ゴゴゴゴゴ
海が高い壁となり勇者達の乗る船に向かって倒れる…
勇者「ソルジャーも冷たい。」
勇者「みんなここで死ぬ」
勇者「やっと死ねるのか…私も…」
勇者「私に回復の力があればソルジャーを助けられた」
勇者「私に転移の力があればみんな助かった」
勇者「私がみんなを殺した」
勇者「殺人が罪なら…私が弱いのもまた罪だ」
勇者「死んで償えるとは思えないけれど…せめてこの命で…」
勇者「それに、やっと、らくに…」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/11/03(木) 20:50:47.78 ID:iajqvGISO<>
−−−−
ソルジャー「いや、大事なことかなーって。
平和になった世界で何をしてどう生きたいかってさ。」
−−−−
勇者「!!」
カッ!
リヴァイアサン「!!」
戦士「」
賢者「」
ソルジャー「」
シュン!!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(東京都)<>sage<>2011/11/03(木) 21:11:51.49 ID:IeiafxYso<> キテターーーーーーーーーー!!!! <>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/11/04(金) 19:22:21.76 ID:Ep+62eSSO<> リヴァイアサン「死ね」
−−−
−−
−
戦士「うわああああ!!」ガバッ
?「あ!神父様!起きました〜!!」
戦士「はぁ、はぁ…こ、ここは…?あんたらは?」
神父「私は神父、こっちのは僧侶といいます…そしてここは教会です。」
戦士「教会?…ッ!!賢者は!?勇者!ソルジャーは…」
僧侶「あなた一人でしたよ。一人でこのカラハ村の近くのオアシスに傷だらけで倒れていて…」
戦士「一人…?てか、おい待て、カラハだと!?」
僧侶「え?はいそうですけど〜…。それが…?」
戦士「俺は南行きの船に乗ってリヴァイアサンに襲われたのに…なんで西の大陸にいんだよ!
しかもカラハっつったら砂漠の真ん中の村じゃねえか!!」
僧侶「ちょ、私に言われても…」
戦士「リヴァイアサンの仕業か?いや、奴にこんなことをする力も…メリットもないはずだ…ブツブツ」
神父「ショックによる記憶障害でしょうか…?」
戦士「まて、俺をどっかの馬鹿といっしょにすんな。いたって記憶は正常だぜ」
戦士「ところで俺はどのくらい寝てたんだ?」
神父「二週間です。」
戦士「ふーん、二週間…って、はぁ!?」
<>
◆g6Hj21.DWo<>saga<>2011/11/04(金) 19:25:09.61 ID:Ep+62eSSO<> 戦士「ダメだ…もう何がなんだか……」
僧侶「あ!そうだ!」
戦士「ん?」
僧侶「あなたの倒れてた近くに、なんだかと〜っても大きな剣が刺さってましたよ!
でもでも、とても持ち運ぶことなんてできないんでそのままですけど…」
戦士「ふふ、」
僧侶「?」
戦士「あはははははは!!」
僧侶「ど、どうしたんですか!?」ビクッ
戦士「いや、おかしくてさ。今まで大事なものをなくしたり見失ったりしてきたけど…
いつだって奴だけは俺のそばにいてくれたなってよ。」
僧侶「?」
戦士「迎えに行かなきゃな。奴を、俺の相棒をよ」
<>
◆g6Hj21.DWo<><>2011/11/04(金) 19:26:11.57 ID:Ep+62eSSO<> すません。投稿途中で寝ちゃいました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(長野県)<>sage<>2011/11/04(金) 20:00:43.97 ID:0T2s+J1oo<> にゃあ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)<>sage<>2011/11/16(水) 23:04:51.18 ID:b6w+DmRyo<> 調子に乗っちゃダメー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)<>sage<>2011/11/23(水) 04:18:29.12 ID:lHRpDirVo<> いつまでも続き待ってるよ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/16(金) 21:24:16.32 ID:KpA4iasTo<> まだ来ないのかのぅ <>
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)<>sage<>2011/12/19(月) 23:56:07.81 ID:cxRlTdyho<> 舞ってるよ <>
SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)<>sage<>2012/01/01(日) 16:09:50.68 ID:yO1jG/wSO<> まだ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<> <>2012/01/20(金) 03:33:30.15 ID:sLvY8zoGo<> 楽しかったがエタったか。
ルール変更後の更新も2ヶ月〆でいい気がするよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/20(金) 07:36:38.02 ID:CwnUZ+QIO<> 楽しい作品は大抵完結しないもんな! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/20(金) 09:35:11.65 ID:rXM5jThAo<> 無理なら無理と言えばいいのになんでそれもないんだろうな
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/21(土) 21:41:54.43 ID:mSk59uPIO<> 待ってるからはよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/01/28(土) 00:00:12.28 ID:2aLA6fUNo<> 落ちちゃううう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/02/06(月) 01:11:11.14 ID:O7r5esZSo<> …削除申請しときますね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/06(月) 01:11:54.06 ID:OdI7M8wvo<> なんでや! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/02/06(月) 01:21:54.44 ID:KCMsSzvwo<> そりゃ3カ月過ぎたし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/02/06(月) 04:25:10.52 ID:sc46i6pco<> >>1ーーーー!!!!
はやく来てくれーーーー!!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/06(月) 04:35:17.27 ID:uwwFgtujo<> 削除申請なんてここには存在しないし時間切れなら勝手にhtml化される
余計な混乱招くようなことはしなくていい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/07(火) 08:18:06.62 ID:E30wNVjIO<> 戻って来い!
せめて生存報告を <>