VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 00:19:15.54 ID:G8eJUZrK0<>今回は化物語の『忍野忍』の物語を書いて行きたいとお思います。
なお、傷物語や西尾維新とはまったく異なる書き方の二次作なのでご了承ください。
いつも通り、読みにくいと思いますが、最後まで付きあっていただけると嬉しいです。
前回作
俺「朝起きたら女になってたんだが…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1303016647/
主人公はいつものあの人。
なお、最初はプロローグとなって書き方が前回と違う用になってます。(途中でいつも通りに戻ります。)
レスが立ったらスタートします。<>【傷物語】ドーナッツ欲しがる子に出会った。
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/24(日) 06:21:36.52 ID:56g5aba/o<> お疲れ様!
ここまで掘り下げた内容になるとは思いませんでした!
名作SSに相応しいと思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2011/07/24(日) 09:24:27.82 ID:IX9VKE8AO<> 続きものなの?それとも作者の自己アピールなの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/24(日) 09:40:02.97 ID:vuxLuyhxP<> レスが立ったら? <>
>>1 準備中。。。<><>2011/07/24(日) 12:42:46.40 ID:G8eJUZrK0<> それでは投下、始めます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 12:44:55.10 ID:G8eJUZrK0<> 俺の名前は黒川翔斗。
高校二年生。やや中二病気味。好きなことはゲーム、読書、音楽鑑賞。
いわゆる普通。
普通――。
そんな言葉に俺はいつも縛られてきた。
成績も、運動能力も…
いたって普通。
そんな普通の『人間』である俺の日常が壊れていく物語である。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 12:46:40.35 ID:G8eJUZrK0<> 金曜日。
俺が一番好きな曜日。
理由は簡単。夜更かしできるから。
『俺は夜行性なんだよ。』
友達の一人にそんな事を言うやつが居る。
人は皆、夜に憧れる。
人がもっとも少ない時間で、もっとも静かな時間帯だから。
その場所を…一人で独占できる感覚がするから。
だから、僕はその本能に従った。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 12:51:20.12 ID:G8eJUZrK0<> 「出かけるけどなんか要る?」
いつものやり取り。
俺には一人の姉がいる。
だけど、少し変った姉だ。
「………………。」
2年くらい前だろうか。
姉は俺とまったく話さなくなった。
いや、正確に言うと『男』とは。
理由はわからない。
知る事も無いだろう。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 12:56:36.86 ID:G8eJUZrK0<> 何も言わない。何も言えない。ので俺は『要らない』のだと受け取った。
普通の服に着替えて外に出る。
外に出るだけではつまらないので何かを買う事にした。
漫画と、明日の朝ご飯。
久しぶりの夜道。
中学生の頃の文化祭の準備以来だろうか…
書店は結構な時間まで営業しているのだが、朝ごはんはどうしたものか… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 13:00:37.73 ID:G8eJUZrK0<> 帰り道。
小さなトンネルをくぐる。
トンネルと言えるほど長くは無いけど…。
オレンジ色の明かりがとっても綺麗だ。
「うぬ」
声をかけられた。
そこには小さな少女が座っていた。
金髪、金眼の綺麗な少女だ。
来た時には居なかったのに… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 13:12:34.21 ID:G8eJUZrK0<> 「僕の事か?」
昔からの癖で初対面の人には一人称が僕になる。
「そうじゃ。その手に持ってる物をよこせ。」
右手を見た。
本。
「違う。逆じゃ。」
左手には僕が探しまわって見つけた朝ごはんのドーナッツだ。
「今度から人に物をもらうときはちゃんとお願いした方がいいよ?」
俺に言える事じゃないけど…。
「五月蝿いな…。さっさとよこさんか…。」
当然の反応。他人に言われる筋合いは無いから。
俺はしゃがんでドーナッツをひとつ取り出した。
取られた。いや、奪われたと言うべきか。
ドーナッツではなく箱を。
俺はこれ以上体重を減らしたくないのだが…。 <>
>>1 投下したのにレス数が上がらないので11の奴もう一回。。。<><>2011/07/24(日) 13:19:05.53 ID:G8eJUZrK0<> 「僕の事か?」
昔からの癖で初対面の人には一人称が僕になる。
「そうじゃ。その手に持ってる物をよこせ。」
右手を見た。
本。
「違う。逆じゃ。」
左手には僕が探しまわって見つけた朝ごはんのドーナッツだ。
「今度から人に物をもらうときはちゃんとお願いした方がいいよ?」
俺に言える事じゃないけど…。
「五月蝿いな…。さっさとよこさんか…。」
当然の反応。他人に言われる筋合いは無いから。
俺はしゃがんでドーナッツをひとつ取り出した。
取られた。いや、奪われたと言うべきか。
ドーナッツではなく箱を。
俺はこれ以上体重を減らしたくないのだが…。
<>
>>1 もう一回したらレス数が12になった… ひどす。。。<><>2011/07/24(日) 13:20:59.97 ID:G8eJUZrK0<> その子はどんどんドーナッツ食べた。
あげようとしたのは箱ではなくこっちだと言いたかったのだけど…
言いたくなくなるくらい良い食べっぷりだった。
「隣、良い?」
何も言わない。
隣に座る。
「おい。誰も良いとは言っておらぬぞ。」
おっと…。
この子は姉じゃないんだった。
黙ってれば誰でも許可や『好きにしろ』と言う意味ではないのだった。
「じゃあ、向かい側。」
「…………。」
睨まれた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 13:32:26.40 ID:G8eJUZrK0<> 隣に座った時、背中に刺青があった。
丸い何かの模様のような刺青。
「少し質問して良い?」
飽きられた顔をされた。
少しの間が開き、鬱陶しいような口調で許可をもらった。
「なんじゃ?」
<>
>>1 休憩中。。。<><>2011/07/24(日) 13:33:10.51 ID:G8eJUZrK0<> ココでプロローグおしまいです。
いつもの書き方に戻ります。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 20:21:20.99 ID:G8eJUZrK0<> 翔斗「その…何でココにいるかなんだけど…。」
少女「人を待っておる。」
翔斗「人? でも、こんな所に居たら危ないよ?」
少女「そんな心配は無用じゃ…。」
翔斗「でも…。」
少女「質問はそれだけか? なら去れ。」
翔斗「…………。」
翔斗「いつからココで待ってるんだ?」
少女「…知らん。」
翔斗「え?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 20:27:00.49 ID:G8eJUZrK0<> 翔斗「それって…。」
少女「もういいじゃろ? さっさと去れ。」
翔斗「……………そう…だね。」
俺は言われた通りその場から去った。
ひとつだけ彼女について分かった事があった。
彼女は…人間じゃない…。
普通では…無い……。
翔斗「………寝るか…。」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/24(日) 20:34:19.59 ID:G8eJUZrK0<> いざ寝ようとすると寝付けない。
あの女の子の刺青の模様が異様に頭の中に残っている…。
どこかで…。どこかで見た感じがするんだけど…
思い出せない…。 <>
>>1 休憩中。。。<><>2011/07/24(日) 20:37:14.18 ID:G8eJUZrK0<> 今日の投下はココまでです。
次は明日の8時くらいになります。
(今回の投下は少なすぎでしたでしょうか?) <>
>>1 準備中。。。<><>2011/07/25(月) 22:34:11.80 ID:Ba2TZuOY0<> 投下開始します。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/25(月) 22:37:59.72 ID:Ba2TZuOY0<> 少女「何でまた来たのじゃ?」
翔斗「ゴメン。やっぱり気になってさ…。」
初めて会った次の日、俺はまたあのトンネルに行った。
少女「なるほど…。貴様、まさかペドフィリアじゃなかろうな?」
翔斗「あんなやつ等と一緒にするな!」
少女「じゃあ、何故またココに来たのじゃ?どうせ夜な夜な儂の事を考えておるのじゃろ?」
翔斗「う…。」
実際、考えていたから言い返せないッ…!
翔斗「か、考えてない!」
少女「じゃあ、何故どもった?」
翔斗「た、確かに考えてはいたけど、お前の言ってる様な事は考えてない!」
少女「結論から言うと?」
翔斗「守備範囲が広いだけだ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/25(月) 23:18:03.19 ID:Ba2TZuOY0<> 少女「で、何の用じゃ…?」
翔斗「え?えっと…。」
少女「用が無いならさっさと去れ。」
翔斗「いや!あるある!はい。これ!」
買って来たドーナッツをあげた。勿論箱ごと。
少女「…なかなか気が利く奴ではないか。」
俺は少女の隣に座った。
少女は何も言わなかった。
翔斗「俺の名前は黒川翔斗。君は?」
少女「…………。」
睨まれる。この子の睨み方本当に怖い。今にも襲って来そうな目だ
少女「忍野忍じゃ。が、貴様にこの名を呼ぶ権利は無い。」
翔斗「え?何で?可愛い名前じゃん。しのb…」
忍「呼ぶな!!!!」
イキナリの大声にビクつく。
翔斗「ご…ごめん。」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/25(月) 23:22:21.43 ID:Ba2TZuOY0<> 忍「貴様にその名で呼ばれる筋合いは無い。」
翔斗「ごめん…。」
忍「…………。」
翔斗「君…人間じゃあ…ないよね…?」
忍「………それがなんじゃ?」
翔斗「いや…。何でも無いけど…。」
僕が三点リーダを伸ばしていると彼女は溜息を付いた。
忍「儂は吸血鬼じゃ。今は違うがな…。」
翔斗「そうなんだ…。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/25(月) 23:57:08.99 ID:Ba2TZuOY0<> 忍「儂が怖いか?小僧…。」
翔斗「……何でだろう…。そんなに…。」
忍「何?」
僕の回答が気に入らなかったのだろうか?
彼女はムッとした口調だった。
翔斗「羨ましいからかな…?君が…。」
忍「羨ましい?」
翔斗「僕さ…普通が嫌なんだよね。だからまぁ、普通じゃない君が…。」
羨ましい――
忍「阿呆が…。」
翔斗「え?」
忍「そう感じている内は貴様は幸せ者の一人じゃよ。」
翔斗「そっか…。そうかもね。」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 00:15:59.45 ID:AXWvHEIs0<> そこで会話は途切れ、俺は気まずくなってその場を離れた。
いや、逃げたと言うべきか…。
「そう感じている内は貴様は幸せ者の一人じゃよ。」
彼女に言われた言葉が脳内を横切る。
幸せ者か…
まったくその通りだ。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 00:26:13.99 ID:AXWvHEIs0<> あ…しまった。
刺青の事を聞くのを忘れた。
まだそんなに離れてないから戻って聞くか…。
また眠れなくなるしな。
翔斗「また嫌な顔をされるんだろうな…。」
が、俺のその行動は結局無意味になる…。
<>
>>1 休憩中。。。<><>2011/07/26(火) 00:27:39.16 ID:AXWvHEIs0<> 今日の投下終了です。
また明日。 <>
>>1 準備中。。。<><>2011/07/26(火) 21:33:23.61 ID:Dku6fK6J0<> 投下スタートします。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 21:38:42.05 ID:Dku6fK6J0<> 翔斗「あれ?」
彼女は居なかった。
あの様子じゃココからは動けないはずなんだけどな…
また明日に出直すか…。
だけど明日は夜更かしできないけどなぁ…。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 21:41:59.05 ID:Dku6fK6J0<> ―夜、翔斗の部屋―
おい――
「おい!起きんか!!」
翔斗「イタッ!」
起こされた。時計以外に起こされるはずの無い自分の部屋で。
胴の上に違和感。
そこには可愛い金髪の女の子が座っていた。
忍「可愛いだけではない。美しいくもある!」
…………。
翔斗「君か…。」
そこにはあのトンネルの少女「忍野忍」が座っていた。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2011/07/26(火) 21:45:57.20 ID:Dku6fK6J0<> 男子は皆可愛い女の子に朝、起こしてもらう事に夢見ている。
が、俺は…
忍「頭の中では自分の事を「俺」と呼んでいるのに何で儂と話す時は「僕」と言うのじゃ?」
嬉し…え?
頭の中を読まれた?
忍「まぁ、そうじゃな…。と言うかお前と感情がシンクロしてるだけじゃがの。」
翔斗「え?…それって…。」
忍「これからよろしく頼むぞ?御主様よ。」
そう言われた。 <>
>>1 投下終了。。。(書置きし忘れ)<><>2011/07/26(火) 23:01:00.58 ID:Dku6fK6J0<> 朝起きると彼女は居なくなっていた。
夢かと思ったがやけに記憶がはっきりしている。
試しに声をかけてみる。
翔斗「いるか?」
忍「…何じゃ?」
影から声がした。 <>