VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:47:38.38 ID:p+V80SnN0<><設定>
・女神探し以前
・陸上の描写出てきます。
>>1は陸上未経験なのでおかしい点が出てくるかも。ご了承。
<>桂馬「日曜日に大会?」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:49:31.23 ID:p+V80SnN0<> ――舞島学園 2−B教室 放課後
歩美「うん。今週の日曜日にあるんだけど暇?」
今日の掃除当番は桂馬と歩美だった。
まもなく掃除が終わるところで尋ねられた。
桂馬「応援なら他の奴に頼め」サッサッ
歩美「みんなあんたと違って忙しいのよー
応援してくれる人がいたほうが私も頑張れるし」
桂馬「(ボクも忙しいぞ、ゲームで) 悪いが日曜は用事が――」
歩美「○○競技場に14時だからね! 絶対来てよ!」
桂馬「」
歩美「じゃ、部活行くね! 片づけお願い!」ダッシュ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:50:47.18 ID:p+V80SnN0<> ――日曜日 朝
桂馬「(エルシィは母さんと買い物か…)」
さてどうするか。
桂馬「(決まっている、そんなこと)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:51:54.35 ID:p+V80SnN0<> ――いつかの記憶がフラッシュバックする。
『来てくれる? 明日も…… 応援に来てくれる?』
『う… うん…』
『……ありがと』
バタン
桂馬は家を後にした。
机の上には「出かけてくる」との置き書きが。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:54:42.94 ID:p+V80SnN0<> ――そして現在
**「どーしたの歩美? そんなにキョロキョロして?」
歩美「な、何でもないの」ソワソワ
**「?」
歩美「(桂木… 来てくれるかな)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:55:23.95 ID:p+V80SnN0<> ――同じ頃、競技場入口
桂馬「(何とか… 間に合ったか…
ゲームショップに寄ってる場合じゃなかった…)」ゼェゼェ
桂馬「(さて、歩美は確かハードル走だったな)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:58:05.92 ID:p+V80SnN0<> きょろきょろと歩美を探す。
桂馬「(ん… あれ… 歩美か?)」
歩美「(――! 桂木!)」ハッケン
歩美の顔がパァっと明るくなる。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:58:39.58 ID:p+V80SnN0<> **「? 行くよ、歩美?」
歩美「…うん、今行く!」チラッ
歩美「(桂木… 来てくれたんだ)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 12:59:31.39 ID:p+V80SnN0<> 着々と競技は進み、いよいよ歩美のレースとなった。
レーンに並び、
――そして一斉にスタートした。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:00:05.44 ID:p+V80SnN0<> 圧倒的な走りだった。
並んでいたのはスタートラインだけ。
みるみる差を引き離す。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:01:06.99 ID:p+V80SnN0<> 歩美「(体が軽い…! 行ける!)」
桂馬「……」
ハードル残り3… 2… 1…
これを飛び越えて後はゴールするだけ。
誰もが歩美の優勝を疑わなかった。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:01:45.76 ID:p+V80SnN0<> だが――
歩美「(あっ!)」ガシャーン
桂馬「(――!)」
桂馬が目にしたのは最後のハードル付近でうずくまる歩美の姿だった。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:05:38.22 ID:p+V80SnN0<> ――大会後
歩美「あっ、桂木…」ヒョコヒョコ
桂馬「どうなんだ、ケガは?」
歩美は左足首に包帯が巻かれ、松葉杖をついている。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:06:28.87 ID:p+V80SnN0<> 歩美「うん、ただの捻挫だって。大袈裟だよね」
桂馬「そうか。
よかったら家まで送るよ」
歩美「うん…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:07:01.19 ID:p+V80SnN0<> 二人「……」テクテク
歩美「今日はありがとね。見に来てくれて」
桂馬「別に。暇だったからな」
歩美「でも格好悪いところ見られちゃったな… あはは」
力なく自嘲気味に笑う。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:08:00.68 ID:p+V80SnN0<> 歩美「せっかく来てもらったのにね。
恥ずかしいな… 最近調子よかったのに」
桂馬が足を止める。
歩美「桂木? どうしたの?」ピタ
桂馬「調子が良すぎたんだろ?」
歩美「――え?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:08:51.96 ID:p+V80SnN0<> 桂馬「後半あたりからリズムが崩れてきたからな。
ボクは陸上のことはわからないが、リズム・タイミングが重要なんだろ?
(リズムゲーはミニゲームで何回もやってるからな)」
歩美「……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:09:36.99 ID:p+V80SnN0<> 桂馬「スピードが速かったのか、ステップ幅が大きかったのか知らないが、
いつものリズムが崩れて転倒… そんなとこじゃないか」
歩美「……すごいね、桂木」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:10:16.49 ID:p+V80SnN0<> 歩美「最近練習ですごく調子良くてさ、いいタイム出そうだったんだ」
桂馬「……」
歩美「今日もいい感じで集中できてたし…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:10:53.85 ID:p+V80SnN0<> 次第に声に元気が無くなってくる。
歩美「それに… この前1位になったのが実力だって、証明したかった…」
うつむき、肩を震わせ、消え入るような声で答える。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:11:53.98 ID:p+V80SnN0<> 桂馬「……次の大会はいつだ?」
歩美「え?」
桂馬「また見に行くから、――次は1位取れよ」
歩美「……」
桂馬「やれるよ、お前なら」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:12:54.15 ID:p+V80SnN0<> 二人「……」テクテク
歩美「ありがと、ここまででいいよ」
桂馬「ああ」
歩美「じゃ、明日学校でね」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:13:33.13 ID:p+V80SnN0<> 歩美「――ねぇ、桂木!」
桂馬「ん――?」クルッ
チュ
桂馬「」
歩美「えへへ、今日はありがと! じゃね!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:14:05.49 ID:p+V80SnN0<> 桂馬「(今、頬に… キッ、キスを…)」ボーッ
エルシィ「にーさま… 何ニヤニヤしてるんですかぁ…」
桂馬「エルシィ! なんでここに!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:14:58.83 ID:p+V80SnN0<> エルシィ「買い物の帰りなんです。お母様は先に帰りましたけど。
にーさまと歩美さんの姿が見えたので、一緒に帰ろうと思ったら…」
桂馬「違うんだ! これは――」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:15:44.75 ID:p+V80SnN0<> エルシィ「『リアルなんかクソゲーだ』って言っていたのに、
キスされたぐらいでデレデレしちゃって。私というものがありながら…」ドドドドドド
桂馬「エ、エルシィさん…?」
エルシィ「どうやらお仕置きが必要みたいですね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
桂馬「や、やめろエルシィ! アッーー!!」
桂馬「日曜日に大会?」
END
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 13:22:01.64 ID:p+V80SnN0<> 短いですが以上です。
読んでくれた方ありがとうございます。
ハードルやってた方、ありえねーよと思われたらごめんなさい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 13:40:25.58 ID:CVpu0yZko<> 乙
もうこれで終わり?次作ある? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage <>2011/07/01(金) 13:44:05.15 ID:fOmMfvO80<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2011/07/01(金) 14:10:41.04 ID:Rql6aMhno<> いい感じに青春してるな
乙
>体が軽い…!
関係ないだろうけどやっぱりフラグだったか……
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 14:23:07.91 ID:p+V80SnN0<> >>1です。レスありがとうございます。
>>28
今書いてるのが30〜40%ぐらいしかできてないので、
すぐには厳しいですが、2〜3日中には投下したいです。
歩美ルートではありません、あしからず。
>>30
体が軽い…フラグ&体の調子がいい、ということの補足(伏線?)
でこう書きました。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 14:27:27.87 ID:CVpu0yZko<> 体が軽い……こんな気持ちで走るの初めて……!
>>31
良かった、まだあるのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 14:54:51.12 ID:PpGvI+K30<> >>31短編をのせていくってこと? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/01(金) 15:21:50.75 ID:p+V80SnN0<> >>1です。
>>33
そーですね。短編、オムニバス形式でやろうと思ってます。
題材はすべて神のみで。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2011/07/01(金) 17:01:53.42 ID:FZb/l7UAO<> 神のみSSはもっと増えるべき
期待してる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 14:07:42.93 ID:SStzfHkm0<> こんにちは、>>1です。
次のSSですが今日中に投下します。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/02(土) 16:15:03.38 ID:07ToAkghP<> わーい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:36:34.63 ID:SStzfHkm0<> 投下テスト
投下テスト
投下テスト <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:42:09.18 ID:SStzfHkm0<> こんばんは>>1です、投下します。
SSタイトル:
かのん「わ、私が作詞ですか!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:43:45.34 ID:SStzfHkm0<> <設定・その他>
・コミック2巻、かのんを攻略中。
・コミック準拠。ただし一部アニメ要素あり。
・実験的試みあり。読みづらいかも。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:46:32.24 ID:SStzfHkm0<> <かのんが桂馬と出会う少し前>
マネージャー「ええ、あの○○さんにお願いしてた曲が出来たのよ。
で、その方がかのんのファンらしくて、
出来れば詩は本人に書いて欲しいということなの」
かのん「はぁ」
マネージャー「どうかしら? 無理にとは言わないけど」
かのん「いえ、やります! やらせてください!」
マネージャー「そう。じゃ、やれるところまでやってきなさい。
書けたら私がチェックするから」
かのん「はい!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:48:02.43 ID:SStzfHkm0<> <夜・かのんの部屋>
かのん「(うぅ〜 思わず引き受けちゃったけど、何も思いつかない…
どうしよう… とりあえず今日はこれぐらいにして、
台本チェックしなきゃ!)」フンス
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:55:03.16 ID:SStzfHkm0<> <数日後・南校舎・屋上>
かのん『あ… 人いたんだ。独り言聞かれちゃったかな』
かのん『こんにちは。この場所知ってるなんてツウだねっ!』
桂馬『誰だお前?』
かのん『』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:56:35.62 ID:SStzfHkm0<> <同日・かのん下校>
マネージャー「今日の仕事は――」
かのん「……桂木……たおす……」ブツブツ
マネージャー「――ってかのん聞いてる?」
かのん「す、すいません!」
マネージャー「しっかりしなさい。プライベートを仕事に持ち込まないようにね」
マネージャー「(かのん、どうしたのかしら? あんなに目をギラギラさせて…)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 22:57:45.87 ID:SStzfHkm0<>
かのん「(桂木くん… 同じクラスで… 私を知らない人)」ガッカリ
かのん「(それなら… 倒す…! 必ず倒す!! 倒さなきゃ…)」キッ
かのん「(でも、どうしたら…)」ウーン
かのん「(…… !!)」ピコーン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:02:37.81 ID:SStzfHkm0<> <翌日・放課後・南校舎屋上>
かのん『す… すみません。わざわざ来ていただいて』
かのん『ここであなたを倒します!! すいません!!』バッ
かのん『聞いてください!! 「ALL 4 YOU!!」です!!』
しかし桂馬は歌をスルーすることに――
かのん『あ、明日もここで!! 必ず!! 絶対!! 来てください!!』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:04:18.80 ID:SStzfHkm0<> <夜・桂木家>
エルシィ『神にーさま―― かのんちゃんがTV出てますよう』
**『今日はかのんちゃん、自慢のペットを紹介してくれまーす』
**『きゃー かわいー 名前は?』
かのん『はい…… キタローです』
エルシィ『落ち込んでる―― これでいいんですか神にーさま――?』
桂馬『り… り… 理論的にはな……』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:05:09.43 ID:SStzfHkm0<> マネージャー「どうしたの、かのん? 具合でも悪いの?」
かのん「いえ… 大丈夫です…」
マネージャー「仕事はきちんとこなさないとプロ失格よ。
…今日はゆっくり休みなさい」
かのん「はい… すみません…」
マネージャー「(昨日といい今日といい、どうしたのかしら…?)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:06:08.67 ID:SStzfHkm0<> かのん「(うぅ… 叱られちゃった、当たり前だけど…)」ショボーン
かのん「(今日のライブじゃ足りなかったのかな、桂木くん…)」
かのん「(こうなったら… あの曲をやって桂木くんを…)」
かのん「(ふふふふふ… 覚悟してくださいね…)」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:08:33.65 ID:SStzfHkm0<> <翌日・南校舎屋上>
かのん『初めて人前で歌います』
かのん『新曲「ハッピークレセント」聞いてください!!』
翌日も屋上でライブを行う。しかし――
かのん『ダメダ… ダメダ… ワタシノウタナンテダレモキイテナイ…』ユラユラ
かのん『な、何も変わってない! 私… まだ透明なの!!』ワッ
<なるさわテレビ・1階・ロビー>
かのん『私の歌…… 届いてた?』
桂馬『あ、ああ… いい歌だった…』
かのん『ほんと!?』パアァ
かのん『ああ、よかった…… あのままじゃ仕事にならなかったもん』パタパタ
かのん『あの… またメールしていいかな?』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:09:13.20 ID:SStzfHkm0<> <夜・事務所>
マネージャー「(かのん、今日いい顔してたわね)」
マネージャー「(いえ、今日だけじゃない…)」
マネージャー「(最近――学校に行った日から変わってきたみたい)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:10:14.42 ID:SStzfHkm0<> <その後>
メールダヨ
かのん『ごめんね呼び出して』
かのん『ちょっと落ち込むことがあって』
かのんからの呼び出しは、
1日に36回に及んだ。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:10:44.92 ID:SStzfHkm0<> <夜・中川家 かのんの部屋>
かのん「(ふふ、今日も桂馬くんと話せたな〜)」ニッコリ
かのん「(――ってそうだ! いい加減歌詞考えなきゃ!)」カキカキ
かのん「……桂馬くん……」ボーッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:11:37.70 ID:SStzfHkm0<> <夜・事務所>
マネージャー「(…今まではとにかく仕事をこなして自信をつけてもらおうとしてきた。
自ら前に出るタイプじゃないあの子には、それが一番効果的だと思ったから)」
マネージャー「(結果、新人賞を取れたしドラマやグラビアの仕事もこなせるようになって、
『アイドル』としての地位は確立したわ)」
マネージャー「(でも、そこから先は別の何かが必要だったみたいね…
ここが重要よ…… 頑張りなさい、かのん)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:13:03.62 ID:SStzfHkm0<> <数日後・事務所>
鳴沢臨海ホールでのライブまであと少し。
だが、かのんの詩はまだ出来ていなかった――
マネージャー「(さすがにもう限界ね…
歌詞が出来なかったのは残念だけど、この経験は必ず次に生かして――)」
バンッ
かのん「遅れてすみません! 歌詞が書けたので見てもらえますか!?」バッ
**「かのんちゃん、もう時間が――」
マネージャー「いいわ、見せて」ペラッ
マネージャー「(…恋愛の歌詞、悪くないわ。
あの子、いつの間にこんな歌詞が書けるようになったの…?)」
かのん「あの… ダメ… ですか?」
マネージャー「いいわ。これでいきましょう。
すぐにスタジオに行ってこの曲の練習するわよ!
かのん! 歌詞は頭に入ってるわね!」
かのん「はい! 大丈夫です!」
マネージャー「(恋愛の歌? まさか……ね)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:13:50.93 ID:SStzfHkm0<> マネージャー「あら? そういえばこの曲、タイトルが無いわね。
かのん、タイトルは?」
かのん「あっ、忘れてました! えーっとえーっと…
『らぶこーる』でお願いします!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:15:44.51 ID:SStzfHkm0<> <コンサート当日>
コンサートでの失敗を恐れ、かのんは本番前に失踪する。
かのんを発見した桂馬は――
桂馬『君は君自身の力で… 輝ける!!』
かのん『だ… だめだよ 私の力なんて…』
かのん『一人でなんて… で… できないよ』
桂馬『もう… やってきたよ』
「かーのーん! かーのーん! かーのーん! かーのーん! かーのーん!」
マネージャー「(かのん、この声が聞こえる…?)」
マネージャー「(みんな、あなたを待ってるのよ)」
マネージャー「(いえ… 一番待ってるのは私…)」
マネージャー「(だから… 早く帰ってきなさい――!!)」
桂馬『君の光に惹かれて… みんなやってきた!!』
桂馬『ボクがひとりじめできないよ…』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:17:12.09 ID:SStzfHkm0<>
かのん『私…』カッカッ
かのん『私… ひとりのためにずっと歌っても… よかったんだよ…』
かのん『じゃあね』
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:18:01.71 ID:SStzfHkm0<>
マネージャー「ステージに連絡! かのんが入るわよ!」
**「…大丈夫ですかね、かのんちゃん」
マネージャー「ええ。振っ切れたみたいね」
マネージャー「(昨日までと目の輝きがまるで違う…)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:18:51.55 ID:SStzfHkm0<>
クルッ
かのん「あの! マネージャーさん… その… えっと…」
**「? もう時間がないから、かのんちゃん早く――」
マネージャー「……いいわ。あなたの思うようにやってきなさい。責任は私が取るわ」
かのん「…!! はい! ありがとうございます!」
マネージャー「ふふ、頑張りなさい」
**「あの… なんの話ですか?」
マネージャー「いいから、準備を進めるわよ」
**「?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:19:51.72 ID:SStzfHkm0<> <ライブ本番>
静寂な雰囲気の中、1曲目『らぶこーる』を順調に歌いだす。
観客は息をすることさえ忘れ、かのんの歌に心を奪われる。
無事に始まった―― そう思った時だった。
**「(!! かっ、歌詞が違う!!)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:24:59.93 ID:SStzfHkm0<> **「かのんちゃん、歌詞を間違えて――!!」
マネージャー「いいから黙って聞いてなさい」
**「でも!!」
マネージャー「こっちの方がいいと思わない?」
**「(まさか…… 本番で歌詞を変えてる……?)」
**「…確かに前の恋愛の歌詞も悪くなかったけど、これは…!?」
マネージャー「(帰ってくるまでに問題は解決したみたいね。
それとも誰か手伝ってくれたのかしら?)」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:26:42.92 ID:SStzfHkm0<> <客席>
エルシィ『神様、リアルのアイドルのこと見直したでしょ?』
桂馬『ま、まだまだだな…』
桂馬『それにもう、かのんはアイドルじゃないぞ』
桂馬『自ら輝く… スターになったんだ』
かのん「なるりん制圧! いっくよー!」
かのん「わ、私が作詞ですか!?」
END
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/02(土) 23:28:16.10 ID:SStzfHkm0<> 以上です。
読んでくれた方ありがとうございます。
まず>>43は完全なミスです。ごめんなさい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2011/07/02(土) 23:30:06.06 ID:q2AoWcxAo<> ⌒\ /⌒
___ノ⌒>∨─=-<⌒ ー''⌒) ))
(( ( _. . :/こ> <\ \: : . . _)
(: :/ / ヽ ヽ: : :)
. 7 / -‐{ / ‐- Y´
. {/{ 八{\{\{\} | |
{八Y^⌒ ⌒ヽ/ │ j/ おーつ♪
∨八""「 ̄ ̄!"厶 厶厶
/ `\_>ゝ _ノ イ/ {_ノ
\ (__}_{⌒{_}⌒} xく
\/ {`<八>´ ノ7
>、_人_/∨\
Y_}}_}}_/\/)
\_厂 ´ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2011/07/02(土) 23:55:06.08 ID:1daWolbto<> かのんちゃん最初は基地外かと思ったけど今じゃ一番かわいい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2011/07/03(日) 06:45:04.50 ID:wOVtlMu70<> >>1です。眠い。
かのん編が個人的にTrue Endっぽくて好きなので、書きました。
もうネタがないのでスレはここで落とします。
Thank you!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage <>2011/07/03(日) 12:06:25.75 ID:EHHNzpTg0<> 乙
いいものを読ませてもらった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2011/07/03(日) 18:43:30.75 ID:ghlsLeH8o<> 乙 <>