VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:00:18.91 ID:fWLBr5gUo<>
[さあ今日は唯和の単独トークライブ!

 ですがじつはまったくのノープラン。

 お二人には提示されたテーマに従って自由にしゃべって貰います

 あ、ちなみに事前にテーマは一切知らせてません

 打ち合わせ一切!なしです!

 はたしてライブは成功するのか

 はたまたぐだぐだな終わりをむかえてしまうのか!

 それでは唯和の登場です! お姉ちゃんがんばってー!]<>憂「唯和トークライブ」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:01:30.68 ID:fWLBr5gUo<> 6月30日 某ライブハウスにて


♪ピーリーリー ピーリーリー 

♪Oh...No No No No No No・・・!


(舞台左右からそれぞれ唯と和が登場)

唯「あー、どうもどうも!憂ありがとねー」

和「しかし暑いわね」

唯「第一声がそれ!?」

和「まあね、どうもどうも」

唯「どうもどうもだね。というわけで今日は私たちのトークライブということなんですけどー」

和「ようこそようこそ」

唯「やー、みんな暑いなか集まってくれてありがとねー」

和「ありがたいわね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:01:59.42 ID:fWLBr5gUo<>
唯「でも、あれだねー、私たちも高校卒業してもうずいぶんなるけど、

  こんなとこでこんなことするようになるとは思わなかったよね」

和「あなたはまだあれじゃない、昔からやってたじゃない、バンドとか」

唯「とかっていうかバンドしかやってなかったけどね」

和「勉強はしてなかった。」

唯「うん。いや、『うん』っていうか」

和「そうじゃない」

唯「んまあ、そうだね。おおよそのとこね」

和「ところがどっこい、私の方は生徒会一筋のまじめな優等生でやってたのが」

唯「その言い方だと私が悪い生徒みたいになっちゃってるけどね!」

和「まあ若干ね」

唯「ちょいちょい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:03:05.75 ID:fWLBr5gUo<>
和「こう、棒とか振り回しちゃったり」

唯「ないないないないない、棒って」

和「太鼓叩いちゃったり」

唯「ドラムだよ!それりっちゃんだし!普通のバンドだから、私たち」

和「それがやっぱり、こうなっちゃったってのが」

唯「ねえ、人生どうなるか」

和「どうしてこうなってしまったのか……」

唯「なに若干後悔しちゃってる感じ」

和「冗談よ冗談」

唯「和ちゃんときどき冗談と本気の境目わかんないからね。若干こわいから。

  ……うん、まあね。これはやっぱりあれだろうね、

  最後の文化祭、高校のね。あれで二人でやったコントがやけに受けちゃったのが、

  やっぱり、きっかけというかなんというか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:03:36.01 ID:fWLBr5gUo<>
和「いま思うと、どうしてあのときあんなことしたのかわからない」

唯「和ちゃんのほうからやろうって言ったんだよ!」

和「そうかしら?」

唯「そうかしらって……まあまあそんなわけで大学入ってからいつのまにか

  二人でコンビみたいなことになっちゃってね」

和「ちょくちょくやったりね」

唯「大学離れてたんだけどー」

和「遠距離恋愛。」

唯「ちょいちょいちょい」

和「なにかしら」

唯「なにかしらじゃないよ、はいはい、りっちゃん。そこ口笛吹かない、はいはいはいはい」

和「まあまあまあ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:04:01.29 ID:fWLBr5gUo<> 唯「んー、私もね、まさか放課後ティータイムより先に

  唯和で武道館ライブすることになるとは思ってもいなかったんだけど」

和「やっちゃったわね」

唯「去年の冬ね。まさかねー」

和「前日に眼鏡割っちゃって大変だった記憶とかあります」

唯「あはは、そんなこんなでバンドとお笑いの二足のわらじでやっております、

  今日は唯和の平沢唯です。皆さんよろしくおねがいしまーす」

和「真鍋です」

唯「なんでちょっとぶっきらぼうな感じ(笑)

  しっかし、あれだね!見事に知り合いばっかりだね!」

和「というか知ってる顔しかいないわね」

唯「招待客だけじゃん!うちのメンバーとか!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:04:30.76 ID:fWLBr5gUo<>
和「これはもう桜ヶ丘同窓会の域よね」

唯「ねえー、憂。これだいじょぶなのー?お客さんとかくる?」

和「ちょっと心配ね…」

唯「宣伝とかちゃんとした?

  え?あー、そう!一切してないの、あー、そっかー、うんうん」

和「招待席もちらほらあいてますけど。若干の空席が……」

唯「遅刻組とかいるね……りっちゃんは……さっきからいるし、さわちゃん!さわちゃんいる!?」

和「いらっしゃらないみたいね」

唯「さわちゃん何やってんのかなー。迷子になってたり?」

和「あなたじゃないんだから」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:05:31.30 ID:fWLBr5gUo<>
唯「あるいは暑くて出掛けたくないとか!」

和「あなたじゃないんだから。……仕方ないからもう始めちゃおうか?始めちゃいましょう」

唯「わりとさっきからもう始まっちゃってるけどねー、トークライブ」

和「もっと始めちゃいますか」

唯「もっと言われても困るけど。ほんとだいじょぶかなー、今からお客さんとか来るの?

  受け付けは? ああ、終わりまでずっと開いてるんだー。

  むしろ終わりまでずっと席も空いてそうだけど!」

和「ひょっとして山中先生、受付やってるんじゃないかしら」

唯「いやいや、ちゃんと招待してますから!ねえ?」

和「もうしょうがないわね、ライブ終了までに先生が来ることを祈って」

唯「他のお客さんもね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:08:14.79 ID:fWLBr5gUo<>
和「そういうことで、もう本格的にはじめちゃいましょう。

  どうも唯和の真鍋和です」

唯「さっき言ったからそれ」

和「ちゃんとけじめとしてこういうのはやって置かなきゃ」

唯「そだね。いや、そだねってよくわかんないけど」

和「こちらは幼馴染で相方の平沢唯です」

唯「ややや、私の名前もさっき言ったから……

  えっと、ういー、それでこれどうすればいいの?

  なんかテーマとか……あ、後ろのモニター?」

和「これね」

唯「ああ、うん。これになんか表示されるの?ふんふん」


♪ピンポーン
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:16:05.00 ID:fWLBr5gUo<> 【まずは軽くフリートーク】

唯「いやいやいやいや、もう私たちかなり自由に喋っちゃってるけどね」

和「そうね」

唯「フリートーク言われてもー」

和「これってテーマと言えるのかしら」

唯「フリートーク言われてもね。なんだか自信ないよー」

和「しかたないから話しましょう」

唯「そだね、ほんとにわたし自信なくなってきたけど、はい、話しましょうか和ちゃん。

  っても、何話す?」

和「自由とは何か」

唯「重いね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:19:24.92 ID:fWLBr5gUo<> 和「最初はそのぐらいの重みがないとダメよ。なめられちゃ困るから」

唯「よくわかりませんけど。『軽くフリートーク』って言ってるのに『重み』がー、とか、

  もうすでにテーマに反しちゃってる感じだしね!」

和「そんなことないわよ。重いテーマでかるく話せばいいの」

唯「それはまた器用だなー……なめられるとかも意味分かんないし」

和「なめられちゃこまるわ」

唯「うん、じゃあ、それで話そっか。自由?」

和「うん、そうしましょう。自由ってほら、なんだかけっこうわかんないじゃない?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:22:07.46 ID:fWLBr5gUo<> 唯「そうかなあ? 自由はほら、あれだよ、自由……」

和「なに?」

唯「自由というのは、自由だね」

和「説明になってないじゃない」

唯「わかんないね、これ!自由ってなにかな、和ちゃん」

和「わかんないわよ」

唯「わっかんないねー」

和「このテーマ自体あれじゃない、フリーとか言っちゃって、逆に不自由な感じじゃない」

唯「話しづらいよね」

和「自由って言ってもほんとになに言ってもいいわけじゃないでしょ?

  たとえばえっちな言葉とか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:24:48.05 ID:fWLBr5gUo<> 唯「それはダメだね!」

和「放送禁止用語とか」

唯「うん、言ったらわりときまずい感じになりそうだよね」

和「でしょう? ぜんぜん自由じゃない。単語の選択の時点で自由が奪われてる」

唯「んー…………というか、和ちゃん、その自由は必要な自由なの?」

和「どういうこと?」

唯「なになに、えっちな言葉とかこの場でいいたいの?和ちゃんは」

和「若干ね」

唯「そうなの!?」

和「わりとね」

唯「わりとて。だめですからね、和ちゃん、ゆっちゃだめだよー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:27:27.73 ID:fWLBr5gUo<> 和「おっぱい」

唯「言っちゃった!」

和「おっぱいおっぱい!」

唯「もっかい言わなくていいから。ていうかそれが和ちゃんのえっちな言葉なの!?」

和「ふともも」

唯「いやいや、たしかにふとももとかセクシーなあれかもしれないけど。」

和「唯のふともも」

唯「やらしい眼で見ないで!」

和「……」

唯「いやっ、やめ!見ないで和ちゃ……見るな!」

和「うなじ」

唯「わけわかんないよ」

和「鼻梁」

唯「もはやえっちとはかけ離れた感じに……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:29:33.89 ID:fWLBr5gUo<> 和「こんな感じでえっちな言葉も自由に言えないわけよ」

唯「言ってましたけどね、かなーり自由に。

  しかも言葉自体はあんまりえっちじゃなかったし」

和「ぜんっぜん自由じゃないわ」

唯「聞こうよ、和ちゃん、人のはなし」

和「フリートークぜんぜん自由じゃない」

唯「うーん。自由な人だなあ」


♪ピンポーン


唯「!?」

和「えっ、なに?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:32:19.46 ID:fWLBr5gUo<> 【最近成長したなあと感じること】

和「最近成長したなあと感じること……」

唯「え、え、え? 今のテーマはもう終わりなの? へー、ほうほう」

和「終わる時間までフリーじゃなかったわね」

唯「フリーの話はもうやめよっか」

和「そうね。結果、自由なんて存在しないということで、結論ね」

唯「んー、まあそれでいいけど。で、なにかあります?

  最近成長したなあと感じること。和ちゃんでも成長するの?」

和「するわよ、失礼ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:35:03.87 ID:fWLBr5gUo<> 唯「だってー、和ちゃん、もう完成形みたいな感じあるもん」

和「完成って」

唯「だって和ちゃんはじめてあったときからすでに和ちゃんだったもん」

和「そりゃそうよ。はじめ別の人だったら怖いわよ。

  唯だって最初から唯だったじゃない」

唯「あー、そうかー。じゃあ私たちあんまり変わってないのかなあ……」

和「私は変わりました」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:37:14.93 ID:fWLBr5gUo<> 唯「変わりましたか」

和「そうよ。すごく成長したんだから」

唯「なになに」

和「ホットケーキ焼くのすごい上手い」

唯「それが成長!?」

和「そうよ。いま、すっごい上手にホットケーキ焼けるんだから」

唯「えー」

和「信じてないわね」

唯「信じてるけど、えー」

和「もうプロ級よ。三ツ星レストランで出せるわ。レストランにホットケーキあるか知らないけど」

唯「ないんじゃないかな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:39:28.17 ID:fWLBr5gUo<> 和「すごいわよ、とにかく。狐色で」

唯「ホットケーキってふつう狐色じゃ」

和「そんなことないわよ、火加減間違えて焦げちゃったりしたらまっ黒だもの」

唯「ああ、まあね、私もよくやります。」

和「でしょ? そこが私は違うから、もう、すっごい上手。

  焦げ目とか絶対ない」

唯「うん」

和「信じてないわね」

唯「あはは、信じてるよー。どんな風に焼くの?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:41:40.43 ID:fWLBr5gUo<> 和「まずね、粉をとくでしょ」

唯「うん。その粉は自分で作ったりするの?」

和「いや、普通のやつよ。お店で売っているやつ、ホットケーキミックス」

唯「普通じゃん」

和「ちょっと高めのね」

唯「ああ、ちょっとだけこだわりの粉」

和「ワンランク上のホットケーキミックスに冒険してみたり」

唯「冒険……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:43:24.66 ID:fWLBr5gUo<> 和「それで粉をとくわけよ」

唯「うん」

和「卵割る。牛乳入れる」

唯「うんうん」

和「いや、卵と牛乳逆だったかしら……」

唯「なになに、普段作ってるのに自信ないの?」

和「普段は袋の説明書きを読むから」

唯「ああ、うん。それで?」

和「油を敷きます」

唯「はい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:45:00.70 ID:fWLBr5gUo<> 和「で、焼く」

唯「うん」

和「できあがりよ」

唯「ふつう!」

和「ふつうよ」

唯「いやいや、もっとなにかあるでしょ!」

和「なにかって言われても」

唯「普通のホットケーキの作り方聞いちゃったよ!なんかコツとかさ、和ちゃんー」

和「いや、焼くのすっごい上手いから」

唯「その上手なとこを聞かせてほしいんだよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:49:37.76 ID:fWLBr5gUo<> 和「コツねえ……あ、フライパンを温めとく」

唯「フライパンを」

和「ジュワーっと。ものすごく熱くなるまで火にかける」

唯「そうするとどうなるの?」

和「生地を焼くとき、ふんわり仕上がる」

唯「へー。なんでなんで」

和「それはわかんない。私もひとから聞いた話だから」

唯「ほんとに和ちゃん得意なの!?」

和「得意よー。食べたらもう泣いて喜ぶわよ、唯」

唯「そっかー。じゃあ今度食べさせてよ」

和「うん作っていくわ」

唯「食べないとぜんぜんわかんないから。

  むしろ若干ホットケーキ作りくわしくないんじゃ、って気がしてきたもん」

和「絶対食べさせてあげるわ。泣かせてあげる、あまりの美味しさで」

唯「さすがに泣きはしないと思うけど」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:51:16.11 ID:fWLBr5gUo<> 和「唯は、どうなの? 成長したって感じるとこ」

唯「んー。私はねー」

和「ない?ないかしら……」

唯「あります!ありますよ、そんながっかりしないで和ちゃん」

和「はいはい」

唯「あっ、一個あった。」

和「一個」

唯「一人でトイレ行けるようになりました!」

和「待って」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:53:22.95 ID:fWLBr5gUo<> 唯「どこで?」

和「どこでって、その待ってじゃありませんけどね」

唯「どの待ってかわかんないけど」

和「ちょっと、もう一回言って?さっきの」

唯「一人でトイレ行けるようになりました」

和「あなた今まで一人でトイレ行けなかったの?」

唯「あ、行けるよ?」

和「行けるよね? そうよね」

唯「さっきちょっと、言い間違えた。これ夜の話ね」

和「……夜の話としてもかなりあれだけど」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:54:55.93 ID:fWLBr5gUo<> 唯「夜、トイレ行けるようになった」

和「なに、最近まで行けなかったの?」

唯「うん」

和「ちょっと聞きたいんだけど」

唯「うん」

和「なんで?」

唯「こわい」

和「なにがー?」

唯「おばけとか」

和「………」

唯「会場見渡さない」

和「いえ、だってあなた、それ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:57:00.91 ID:fWLBr5gUo<> 唯「だめ?」

和「だめよ。何歳よ、あなた今」

唯「ま、ま、年齢のことはいいじゃないですか、レディの年齢はねー?」

和「私だってレディよ。」

唯「さわちゃんの前でもきまずい話題ですし……って、さわちゃんおっそ!

  まだ来てないよね!? えー、えー、えー?」

和「いやいや、山中先生のことはこの際どうでもいいわよ」

唯「ひどいよ和ちゃん」

和「それよりあなたよ、おばけがこわいとかどういうことなの?」

唯「こわいよー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 22:59:41.67 ID:fWLBr5gUo<> 和「見たことあるの?」

唯「見たことはないけどー……」

和「ならこわいかどうか分からないじゃない」

唯「……そういうもの?」

和「そうよ」

唯「違いますって、和ちゃん、そうじゃないよー」

和「ちがくないって。合ってるわよ」

唯「ちがうちがう。見たことないから怖いの」

和「偏見ね。差別だわ」

唯「いや、さべ……うん、はい。差別してます、おばけ」

和「ほんとはいい人かも知れないのに」

唯「かもしれないよね、会ったことないからね、おばけ、そこはたしかにわかんない。

  ……人ではないけど、おばけですから」

和「なら怖がらなくてもいいじゃない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:02:42.27 ID:fWLBr5gUo<> 唯「だから見たことないから怖いの!」

和「ふーん。でもそれ問題よ? あなた一人暮らしでどうしてるの」

唯「今は平気だよ? 夜中でも一人で行けるし」

和「その前よ、行けないときはどうしてたの?」

唯「我慢してた」

和「我慢してたんだ……」

唯「うん」

和「我慢しきれないときは?」

唯「ない。ぜったい我慢してた」

和「じゃっかん漏らしちゃったりとか」

唯「だいじょぶ、膀胱つよいから。膀胱って言っちゃった」

和「あとで憂に聞いてみましょう。唯がいくつまでおねしょしてたのか」

唯「やめてくだせえ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:05:17.28 ID:fWLBr5gUo<> 和「それで、今は平気になったの? なんで?」

唯「うん、平気。あのね、私考えたの。こないだ。

  そういえば今まで生きてきて一回もおばけに遭遇したことないなーって」

和「私もないわ」

唯「でしょう? でね、ひょっとしてこれからもおばけには合わないんじゃないかなー、

  むしろその可能性の方が高いんじゃって」

和「ようやくそれに気付いたと」

唯「うん。こないだ。ひょっとしたらおばけって居ないかもわからないよね」

和「こないだ気付いたのね……」

唯「はいー」


♪ピンポーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:19:36.82 ID:fWLBr5gUo<> 唯「おっ、鳴った」

【まずは軽くフリートーク】

唯「えっ?」

和「……」

唯「えっえっ、……また、フリートーク!?また!?」

和「私たちにふたたび自由を強制しようってわけね」

唯「えっ、えっ、これって、えっ」

和「じゃあ、話し合いましょうか。自由についてね」

唯「それさっきやった!」

和「やったけど、しょうがないじゃない。テーマなんだし」

唯「うん、テーマなんだけど……」

和「自由ってなにかしらね」

唯「わかんないね」

和「自由分からないわねー、自由」

唯「若干分かんないね」

和「分からないわ、本当に。なんなんでしょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:22:14.24 ID:fWLBr5gUo<>
♪ピンポーン

唯「あっ、また鳴った?」


【自分を動物に例えると】


唯「自分を動物にたとえると」

和「さっきのテーマはもう終わりでいいのかしら……」

唯「わかんないね」

和「自由分からないわね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:24:34.26 ID:fWLBr5gUo<> 唯「えっ? 憂、なーにー?」

和「あっ、さっきのは手違い……あー、そうなの。びっくりしたわ」

唯「よかったー!同じテーマで何回も話すのかとドキドキしちゃったよ!

  あー、びっくりした。よかった、安心したね!」

和「機械の方が不自由な感じになっちゃったわけね……」

唯「そういうことだね」

和「自由油断禁物だわ」

唯「まあまあ、もう自由の話はいいじゃないですかー」

和「そうね、ほんとにそうね。もう自由なんていらない」

唯「あっはっは。」

和「次のテーマ行きましょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:31:06.63 ID:fWLBr5gUo<> 唯「動物にたとえると。いいテーマだね!好き、こう言うの好き」

和「そうなんだ」

唯「うん。そう!すっごく好き」

和「それならまずは唯からフリーに話してもらいましょう」

唯「自由の話はもういいって!」

和「うふふ」

唯「もう、和ちゃん……」

和「それでは平沢さんに話してもらいましょう。自分を動物にたとえると何か」

唯「えっ、なにこれ、私なんか追い込まれてる?」

和「そんなことないわよ」

唯「なんか追い込まれてるよ、私。緊張してきた」

和「気のせい。それでは動物の好きな平沢さんに話していただきましょう」

唯「なんでそんな難しい感じで振るの!?」

和「ふふふ、かわいいから」

唯「意味がわか」

和「唯は動物にたとえると何なの」

唯「和ちゃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:33:04.44 ID:fWLBr5gUo<> 和「どうぞ」

唯「うん……話すけど。

  えっとね、ライオン」

和「ライオン」

唯「そう。ライオンだよ」

和「……」

唯「はい」

和「話し終わり?」

唯「はい」

和「みじかい!もっと話しなさい!」

唯「いやいや、これ難しいもん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:36:38.71 ID:fWLBr5gUo<> 和「好きって言ってたじゃない、このテーマ」

唯「好きだけどー、そこはもっと和ちゃんが協力してくれる形じゃないと」

和「共同作業ってわけね」

唯「はいはいはいはい」

和「軽くあしらわれたわ」

唯「初めてでもありませんしね」

和「そうね、かなり長い歳月を添い遂げてるわね」

唯「あー、うんうん、そだねー」

和「遠い目してるけどどうしたの?唯?」

唯「なんでもないよ和ちゃん。うふっふ」

和「その笑い方にあってない」

唯「うん」

和「私たちももう倦怠期とか入っちゃったり……」

唯「はいはい」

和「やっぱりね」

唯「いやいや。何の話ですか!これ!」

和「動物の話ね」

唯「してないね、まったくテーマ沿ってないね!」

和「ちょっと話戻しましょう」

唯「そだね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:39:02.03 ID:fWLBr5gUo<> 和「じゃあ、まずは唯からフリーに話してもらいましょう」

唯「そこから!?」

和「戻し過ぎかしら」

唯「かんっぜんに戻し過ぎだね!」

和「サービス精神よ。テレビ番組でもコマーシャル開けは戻し過ぎってくらい戻すじゃない?」

唯「テレビじゃありませんしこれ、生ですし。

  さっき私がライオンって言ったとこからでいいよー」

和「あっ、いい? そんなに戻さなくって」

唯「うん、戻し過ぎだから」

和「ライオンってなに?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:40:48.78 ID:fWLBr5gUo<> 唯「ライオン」

和「ネコ科の動物?」

唯「うん」

和「牙が生えてるやつ?」

唯「うんうん。……なんかクイズみたいになってるから。

  これから当てるみたいになっちゃってる。もう答え出てるし」

和「ライオンね」

唯「そうだよ」

和「それ、単に自分が好きな動物言ったでしょ」

唯「えー?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:42:17.44 ID:fWLBr5gUo<> 和「だって、あなた、ライオンとぜんぜん似てないわよ」

唯「似てるよー」

和「似てない。ひとつも似てない」

唯「髪型とか」

和「そう思う?」

唯「ごめんなさい。あんまり…」

和「でしょう?」

唯「じゃあ、私が似てる動物って何なのかなあ」

和「犬、かしらね」

唯「……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:44:50.86 ID:fWLBr5gUo<> 和「だめかしら?」

唯「それ毎回言うよね。いつも言うよね」

和「うん?」

唯「犬に似てるとか、和ちゃんよく言ってる」

和「だって思ってるもの。すごくにてる。かわいいわよ」

唯「いやあ、えへへー。まあかわいいと言われるのはまんざらでもないけどー」

和「えへへ……」

唯「なんで和ちゃんが照れてんの」

和「うん」

唯「キャラにも合ってないよー」

和「それは余計なお世話」

唯「うん。私、どういうとこが犬に似てる」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:47:18.64 ID:fWLBr5gUo<> 和「まずね、お手する」

唯「しないよ!」

和「いや、しそう。しそうって話」

唯「一回もしたことないし、しない」

和「ほんとにしたことない? 一回くらいはあるんじゃない?」

唯「……一回くらいはあるかもしんないけど、そこは記憶がたしかじゃないけどね」

和「でしょう!」

唯「そんな自信満々にされても」

和「似合うわよ」

唯「少なくとも和ちゃんの前では絶対にしないから」

和「そう? 伏せ!」

唯「しない!」

和「どうして」

唯「どうしてもなんでも。しませんからねー」

和「残念だわ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:53:31.15 ID:fWLBr5gUo<> 唯「じゃあ、私は犬……で、和ちゃんは?」

和「私はオランウータンかしらね」

唯「オランウータン!」

和「うん」

唯「それでいいの!?オランウータン!?お猿さんじゃん!」

和「でも、賢いのよ、彼ら。」

唯「あー……うん、かしこいよね」

和「道具とか使ってるのテレビで見たことある」

唯「たしかにねー。チンパンジーとかよく実験とかで……」

和「バナナを取るにはどうすればいいか!とか……」

唯「あるねー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/06/30(木) 23:57:26.26 ID:fWLBr5gUo<> 和「そう、あるわよ、そういう実験」

唯「バナナが紐でぶら下がってて、近くに台とか置いてあったり。

  で、こっちには棒。なんかそれでとったりね、あと梯子とか」

和「こっちの反対側の方には鏡が置いてあったり」

唯「かがみ。あー、まあ、それで鏡に映った自分を見てびっくりしちゃったり」

和「ばかだから逃げ出したりしてね」

唯「かしこいんじゃなかったっけ」

和「群れの中でもばかなのと賢いのいるから」

唯「鏡でびっくりしちゃうのはそのうちでばかな方?」

和「そう」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:08:29.23 ID:3XQpZ37ko<> 唯「それで、バナナ取る」

和「うん。でも鏡でびっくりしちゃう子は棒とか分かんないから、こう、

  空中のバナナに向かって手を伸ばしてみたり、ジャンプしてみたり」

唯「棒はスル―しちゃう」

和「そ。賢い子はそれを横目で見ながら、こう、ね、『あのこバカねー』とか思いながら」

唯「女言葉なんだ」

和「雌の想定で今やってるから」

唯「あ、うん。雌のチンパンジー」

和「あるいはオランウータンね。どっちでもいいけど。

  それで賢い子はね、すぐ見破っちゃうから!

 『あ、私は賢いから分かるぞ』とね。『この棒使えばいいんじゃん、台とかのって』」

唯「うん」

和「で、すぐ取っちゃう。バナナ食べられるの、賢いから」

唯「すごいね、賢い子」

和「で、さっきまでジャンプしてた子は『え?なんで?』とかいう目で私のこと見てるけど」

唯「あ、その猿もう完全に和ちゃんなんだ」

和「で、私のこと見てるんだけど、やっぱりばかだからなんで私がバナナ取れたか分からないわけ。

  私はまた『あいつ見てたのにわかんないんだなー、ばかだからなー』と思いながらバナナを食べる」

唯「さっき食べてたよ」

和「何本もあったの」

唯「房だったんだ。もう、ばかな方のお猿さんかわいそうになって来たね、分けてあげればいいのに」

和「そこは自然界の摂理だから。弱肉強食だもの。かわいそうだけど仕方ないわ」

唯「そっかー」

和「だから私は賢い猿になりたい」

唯「…………これテーマに沿ってるかな」

和「さあ?」

唯「整理しよう、私は犬で和ちゃんは」

和「猿」

唯「かしこい猿」

和「そう、天才猿」

唯「いいのかなこんな話で……」



♪ピンポーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2011/07/01(金) 00:14:16.75 ID:89Atcu4Ho<> なにこれおもしろい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:23:22.73 ID:3XQpZ37ko<> 【日々の生活で苦手なこと】

唯「おっ、またテーマ変わったね!気を取り直していこっか」

和「日々の生活で苦手なこと、か……なにかある?」

唯「わたしねー、苦手なことだらけだよー」

和「うん。そうね」

唯「そうねって」

和「知ってた」

唯「知ってるだろうけど。うん、知ってるよね、苦手なことだらけなんだ」

和「うんうん、そうよねあなた」

唯「和ちゃん、ちょっと失礼くない?」

和「若干ね」

唯「親しき仲にも礼儀ありだからね」

和「その言葉の意味は?」

唯「それは、その、親しい仲にも礼儀が必要だってことですよ」

和「そのままじゃないの」

唯「だめ、四字熟語とかだめなんだ、漢字とか」

和「四字熟語じゃありません」

唯「あれ?そう?」

和「うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:25:54.24 ID:3XQpZ37ko<> 唯「あっ、今お客さんきたよ和ちゃん!」

和「ようやく来たわね!」

唯「どうもー、こんにちはー!やーやーやー、ゆっくりしてってくださいー」

和「もう半分くらい終わっちゃったけどね、時間的に」

唯「もうそんなになる?そだっけ?」

和「うん、それでまだ先生が来ないのよね」

唯「先生まだ来てない!」

和「もうこれは寝てるんじゃないかしら?」

唯「家でー?」

和「家かも知んないし、タクシーの中ってこともありうるね」

唯「タクシーで!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:30:30.67 ID:3XQpZ37ko<> 和「乗ってすぐ寝ちゃって、タクシードライバーもどうしたらいいのかわかんないからそのまま走らせちゃったり」

唯「起こそうよドライバーさん」

和「料金メーターはどんどん上がってく。そのうちどんどん走ってって、かれこれ3時間。

  最終的には栃木の方まで来ちゃったりして」

唯「ずいぶん遠いねー、栃木ってどこだっけ?」

和「茨城と群馬の隣よ。それで群馬県境まで来たあたりでようやく起きる」

唯「びっくりしちゃうよね、さわちゃん」

和「『え!?もう、群馬なんですか!?え!?料金6桁!?えっ、えっ、えっ』」

唯「すっごく困るね」

和「まあ、そういうこともありました」

唯「ちょっと待って!」

和「どこで?」

唯「今のもしかして和ちゃんの体験談なの!?」

和「あはははは」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:33:48.03 ID:3XQpZ37ko<> 唯「起きようよ!」

和「あるいは山手線でずっと寝過ごしてるのかもしれないわ」

唯「ずっとぐるぐる回っちゃうよ。……ていうか今ちょっと無視したね、私のこと」

和「内回りで」

唯「内でも外でもどっちでもいいけど」

和「それともあれは外回りだったかしらね……」

唯「それも和ちゃんの実体験なの!?」

和「冗談よ」

唯「うー、びっくりしたー。冗談と本気の境目わかんないってー……」

和「じょうだんじょうだん」

唯「ほんとに冗談?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:37:23.17 ID:3XQpZ37ko<> 和「なんの話だったかしら」

唯「えっと、苦手な話」

和「そうそう、唯の苦手なこと。どこまで話進んでたかしら」

唯「まだなにも話してなかったよ。えっとねー、私の苦手なこと。

  うーん、人の顔憶えるのが苦手。顔と名前」

和「そうなの? あっ、そうね、唯って確かにそういうとこあるわね」

唯「うん。子どものときからなんだけどー、かなり成長してからもダメだったねー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:45:35.93 ID:3XQpZ37ko<> 和「今でもそうじゃない? いまだにそうだから話したんでしょ」

唯「あっ、そうだ。今もダメー。ぜんぜんだめ。ずっとダメ」

和「でも、まあ、それで今までちゃんと生きてこれたんだからいいんじゃないかしら……」

唯「よくないよ、すっごく困るよ!」

和「そう?」

唯「そうそう。これ高校のときなんだけどね、三年生のときはじめて姫子ちゃんと一緒のクラスになってー、

  あっ、姫子ちゃんって高校のクラスメートで私の友達なんですけどー、

  っていうかここにいるの友達ばっかだからみんな知ってるか!えへへ、姫子ちゃーん、げんきー?」

和「うんうん、それで?」

唯「あっ、うん。それでね、姫子ちゃんと隣の席になったんだよ、一学期のかなり最初の方に」

和「うん。私も同じクラスだったから知ってるけどね、席順」

唯「うん、うん、まあ。それでそういうときって、自己紹介とかお互いにするでしょ」

和「真鍋和です」

唯「知ってるよ?」

和「こういう感じでね、自己紹介」

唯「うん、そうそうそう。」

和「好きなものは平沢唯です」

唯「なにいってんの」

和「よろしくおねがいね」

唯「好きな食べ物みたいに」

和「あはは」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 00:52:38.99 ID:3XQpZ37ko<> 唯「まあいいや、それで姫子ちゃんとの話。自己紹介とかするよね」

和「うん」

唯「すぐ忘れちゃったの」

和「すぐって?」

唯「30分ぐらい」

和「早いわね」

唯「でしょー?」

和「あなた、それもう病気よ」

唯「こわいよね。自分で自分がこわくなった」

和「なに、その30分ってどういうことなの?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:14:54.13 ID:3XQpZ37ko<> 唯「うん、それがその日にね……ん、ちょっとまって!さわちゃん!さわちゃん来た!」

和「あら、山中先生いらっしゃい」

唯「さわちゃんおっそ!遅いよさわちゃん!おそい!おそいよー!」

和「まあまあま」

唯「えー?何してたのー?急に目の前に妊婦が?

  ……さわちゃん、そういうのいいから、うん……寝坊ね、うん、飲んでたの?

  あー、うんうん」

和「あんまりいろいろ聞いちゃかわいそうよ。それじゃ、もうけっこう終わっちゃったけどよろしくお願いします」

唯「うん、これから聴いてってねー。……さて、これで招待したひとはみんな来てくれたかな」

和「そうみたいね」

唯「えっ、あずにゃん、なーにー?」

和「……」

唯「……純ちゃんが来てない」

和「……」

唯「……えっと、うん」

和「気を取り直しましょう。続けちゃいましょう、ええ」

唯「和ちゃん、タフいねー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:18:15.14 ID:3XQpZ37ko<> 唯「それでどこまで話したっけ」

和「30分で立花さんのことを忘れたって話」

唯「ああ、そうそう、そだったそだった!」

和「それでその、30分で忘れたってのはどういうことなの?

  30分後に急に思ったわけ? あれ、私隣の子の名前憶えてないぞって」

唯「いや、そういうんじゃないけど。忘れてたら逆に思い出さないからね

  逆にって言ったけど、何が逆にかはよくわからないのだけど、うん、思い出さないから」

和「うん、まあそうね」

唯「ちゃんと思い出すきっかけがあったのです。いや、思い出すじゃなくて、

  名前憶えてないことに気付くきっかけが。チャンスが」

和「どういう?」


♪ピンポーン

唯「それが……って、え?」

和「鳴った? 今、鳴ったわね?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:23:45.19 ID:3XQpZ37ko<> 【人に信じてもらえない話】


唯「ひとに信じてもらえない話。うーん、なんかスゴイこととかー……」

和「待って待って唯!なに次のテーマ行っちゃってるの、普通に」

唯「だってテーマ変わっちゃったし……」

和「中途半端じゃない!」

唯「でもテーマ変わったもん」

和「ええー……融通利かないわねあなた。

  ここでやめると私すっごくもやもやするんだけど。

  若干じゃなくてすっごく……」

唯「まあ私と姫子ちゃんの話はまた今度オフのときにでもってことで!」

和「ええー……うん、そうね、まあ……うん。」

唯「和ちゃん、なにかある? 信じてもらえない話って」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:25:41.36 ID:3XQpZ37ko<> 和「あっ、それね。私ね、ある。そういうの」

唯「なになに? 幽霊見たとか?」

和「幽霊は見ないわよ」

唯「おばけ」

和「同じです」

唯「じゃあお化けでも幽霊でもないって、なに? うーん」

和「あなたの中でスゴイことっておばけしかないの?」

唯「スゴイじゃん、幽霊」

和「すごいけれども」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:28:54.55 ID:3XQpZ37ko<> 唯「ぜったいびっくりする自信あるよ。

  自分でも信じられないし、自分で自分の目が」

和「そりゃ私だってびっくりするわよ。でももっと他にもあるでしょ、有名人に会ったとか」

唯「え? 誰か会ったの?」

和「有名人って……考えてみれば貴方も有名人だったけど」

唯「あはは、まあね!」

和「あとでサインちょうだい」

唯「えっ、昔あげなかった?」

和「色紙じゃなくて、役所でちゃんとした用紙貰ってくるから」

唯「あー、うん。そのサインわかった。しないから」

和「だいじょうぶ。ちゃんとする」

唯「よく分かんないけど」

和「それで私の信じて貰えない話ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:31:14.29 ID:3XQpZ37ko<> 唯「うん」

和「UFO見た」

唯「……うん?」

和「信じないでしょ」

唯「いや……っというか、あの……それ幽霊やおばけと違うかな!?

  たいして変わらなくない!?」

和「ぜんぜん違うわよ。UFOは空を飛んでるのよ」

唯「いや、そうだけど。やっぱ、そっち系の話かっていうか、えっ?UFO?」

和「信じてないわね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:34:34.06 ID:3XQpZ37ko<> 唯「ほんとに見たの? 焼きそばじゃなくて?」

和「そのUFOじゃないから」

唯「わかった。和ちゃんのこと信じるよ」

和「そう? 信じて貰っちゃったらテーマに反しちゃわないかしら」

唯「でも一応信じないと話聞けないし」

和「まあ、そうね。信じていただきましょう」

唯「…それで……どういう状況で? いつ?」

和「二週間くらい前かしらね」

唯「けっこう最近だね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:40:48.71 ID:3XQpZ37ko<> 和「その日、実家に帰ってたのよ。ちょっと下の弟のこととかでお母さんと話があってね」

唯「うん。みんな元気してる?」

和「お陰さまで。それで用事が終わって、『泊って行けば』なんて言われたんだけど、

  次の日も予定あったからすぐに家出たのよ。それが六時くらい、夕方の。

  で、久々に帰って来たじゃない? ちょっとなつかしいなーって思って、

  どこか変わってる場所ないかなってあちこち歩いたのよ、軽い散歩したのね」

唯「うん。それで?」

和「あの、小学校の裏手の公園あるでしょ? その近くの自動販売機がたくさん置いてある酒屋さん、わかる」

唯「ああ、うんうん。昔からあるよね。よく遊んだとこだ」

和「その前さしかかったあたりで、ちょっと喉が渇いたから、

  ちょうどいいと思って自動販売機でお茶でも買おうと思ったのよ」

唯「うん。……UFOは?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:50:36.58 ID:3XQpZ37ko<> 和「まあまだこれからよ。段取りというものがあるからね。じっくり聞いて」

唯「はーい。それでそれで?」

和「うん、で、自動販売機の前に立って、10円玉を5枚と、100円玉1枚取り出して、

  合わせて150円のお茶を買おうと思ったわけね。おーいお茶。私これ好きだから」

唯「いや、お茶はどれでもいいんだけど」

和「そしたらいたのよ、UFO」

唯「いきなり!?」

和「そう。」

唯「……うん。えっ?」

和「それで『あっUFOだー』って見上げてたの」

唯「余裕だねー!かなり余裕あるねー」

和「あっ、実際はもっと

 『ああああああああああ!UFOだー!!』くらいの気持ちでいたのだけれど」

唯「ああ、うんうん」

和「で、そうやって驚いてたらいきなりピピピピピ!って音が聴こえたの」

唯「それなに?」

和「そしたら自動販売機の『数字が揃ったらもう一本!』て機械あるじゃない?なんかそういう機械、

  あれが当たってたの。『あー、UFOがジュースおごってくれたのかな』って思って、

  お茶とついでにファンタも手に入れて家に帰った……っていう話なんだけど」

唯「それでおしまいかよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:56:03.41 ID:3XQpZ37ko<> 和「信じない?」

唯「信じないっていうか、UFOのとこをもっとちゃんと話してよ!

  場所の説明と飲み物の話でほぼ終わっちゃったじゃん!

  おーいお茶の値段とか完全に無駄だし!」

和「うーん」

唯「UFOは、その、どうしたの?」

和「飛んでった」

唯「ヒューンって?」

和「うん、こっちから……東の方から来て、西の方に」

唯「東から西ってそれ太陽じゃないの?」

和「違うわよ。太陽は別にあったし、ヒューンって飛ばないでしょ」

唯「いや、でも、出現シーンからもっとちゃんと話してよ。

  いつ現れたとか、形とか」

和「いつの間にか居たから、よく分からないのよ、気が付いたら浮いてて……

  あっ、でも形はちゃんと憶えてるわよ。まぶしいくらい光ってた」

唯「太陽じゃん」

和「オレンジ色だった」

唯「夕日」

和「ちがうもん」

唯「ちがうもん、て、キャラちがうよ和ちゃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/01(金) 01:58:15.38 ID:89Atcu4Ho<> かわいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 01:58:22.25 ID:3XQpZ37ko<> 和「信じてないわね……やっぱり」

唯「うーん、だってあんまり話がわかんなかったというか」

和「そう?」

唯「UFOの部分がぜんぜん伝わってこない」

和「そうかしら……」

唯「うん、まあ、この話はまた今度することにしよう。オフのときにでも……」

和「えっ、どうして? なんなら今もっと話すわよ?」

唯「いやっ、ねっ、まあ、また、ねっ?」

和「信じてないのね……」

唯「あはは」


♪ピンポーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:05:54.08 ID:3XQpZ37ko<> 和「あっ、鳴った」

唯「えっ、何も話してないよ、私さっきのテーマ!」


【そろそろお開きの時間です

 二人におもしろおかしく締めてもらいましょう】


唯「あっ、もうそんな時間?」

和「そうみたいね……」

唯「いいのかな、私さっきのなんにも話さなかったけど」

和「仕方ないんじゃない? というか、ごめんなさい、私ばっかり喋っちゃって」

唯「いいよ。えっと、じゃあ、締めってことなんですけど……締め?」

和「これ難しいわね」

唯「こんな戸締りしといてね、みたいに気軽に言われても」

和「なんとかやってみましょう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:10:05.41 ID:3XQpZ37ko<> 唯「えーっと、そういうわけで、そろそろお開きなわけですがー」

和「……」

唯「今までこうして二人でだらだらお喋りしてきたんですけど、

  どうでした、皆さん? 楽しかった?」

和「唯、がんばって」

唯「がんばってじゃなくて和ちゃんも参加して!」

和「いえ、最後はオブザーバーで行こうって決めたから」

唯「オブザ……オブザーバー?」

和「そう。だからがんばってね、唯」

唯「オブザーバーわかんないけど、和ちゃんも手伝ってよ!」

和「けっこう疲れちゃったのよ、今までで……」

唯「私も疲れてるから! 最後まで一緒にやろう? コンビでしょ!」

和「そうね、人生の……」

唯「そういうわけでね、私たちのトークライブだったんですが」

和「ちょっと! 台詞を遮るんじゃないの!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:15:52.31 ID:3XQpZ37ko<> 唯「どうだった、今日? ほんとにぐだぐだだったねー」

和「そうねえ……だけど、まあ、案外いつも通りやれたんじゃないかしら」

唯「そっかなー。そだね、そうかも。

  こんな感じかもねー、私たちって」

和「そうそう。完全にぶっつけ本番だったけど、まあまあ、こんな感じというとこで」

唯「なんかハングリー精神が足りない感じではありますけども…」

和「ハングリーって意味わかってる?」

唯「おなかが空いてる」

和「すごいわ!唯!偉いわよ!」

唯「そんなにほめないでよー、このくらいで……みんなも拍手とかしないでよー!」

和「感動したわ。あとで撫でてあげる」

唯「いらない。予想外の出来事もあったねー、さわちゃんが遅刻したり」

和「半分以上過ぎてからいらしたからね。あはは、ようこそおいで下さいましたー」

唯「あはは」

和「どうぞゆっくりしてってください」

唯「もう終わるよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:21:45.05 ID:3XQpZ37ko<> 唯「いろいろあったわけだけど……」

和「でも、楽しかったわね」

唯「そだね。すっごい喋ったって感じだね!

  和ちゃんとここまでじっくり喋るのひさしぶりかも知れないしね」

和「そういう点では貴重な機会だったわ。

  またこういうことできるといいわね」

唯「うん、またみんな集まってね。次は会場のみんなにも舞台に上がってもらおうかー。

  りっちゃん、どう? あずにゃんはー? ええー?」

和「実際どうなの? また次の計画とかあるの? 憂」

唯「え? あっ、まだ次の予定はないかー。そっか、一切ないかー。

  まあまだね、先のことだもんね。うん」

和「できるといいわね、またいつかみんなの前で」

唯「そのときは純ちゃんが来てくれることを祈って」

和「来なかったわね」

唯「ざんねんだねー。さわちゃんも、次は遅刻しないように! 次は罰ゲームするかんね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:24:20.67 ID:3XQpZ37ko<> 和「あはは………………はぁー…」

唯「えっ、なに、急にためいき? どしたの、和ちゃん」

和「最後に一つだけ心残りがあるのよ」

唯「なになに」

和「心残りっていうか、気になってることなんだけどね」

唯「純ちゃん?」

和「鈴木さんじゃなくて、まああの子も気になるけど、そうじゃなくって。

  最初に、憂がアナウンスしたじゃない?

  あのとき、『お姉ちゃんがんばって』とは言ったのに、

  私に向けての声援がなかった……」

唯「いまその話!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/01(金) 02:26:15.22 ID:89Atcu4Ho<> こんな感じのは新鮮でよかったよ
また読みたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:29:28.91 ID:3XQpZ37ko<> 和「私なんてどうでもいいのかしらね……」

唯「そんなことないよ! ほら、憂も手を振ってるよ!

  ねっ、憂? 和ちゃんもちゃんと応援してたよね! ほら、うなづいてる!」

和「でも唯のことしか言わなかったわ」

唯「いやいや、それはあれですって、つまりその」

和「なに?」

唯「『がんばってお姉ちゃん』の『お姉ちゃん』のなかには和ちゃんも含まれてたんだよ!」

和「えっ」

唯「ねっ、憂? そういうことだよね! ほらー!

  もうずっと一緒にいるんだもん。和ちゃんも姉妹同然だよー」

和「そうだったの……ごめんね、憂、へんな疑いかけちゃって」

唯「これで心残りはないね!」

和「うん、きれいさっぱりよ。ありがとう、唯。それに憂」

唯「いやいやー」

和「これはあれよね、私と憂が姉妹ってことは、あれよね」

唯「なーに?」

和「つまり私と唯とが、そういう特別な関係に」

唯「やべっ……これ墓穴だった」


(暗転) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:29:56.86 ID:3XQpZ37ko<>
お し ま い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/01(金) 02:35:53.96 ID:3XQpZ37ko<> うん、おしまいです

>>70
ありがとうございます


明日か明後日あたりにHTML化依頼出しときます
それでは <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2011/07/01(金) 02:36:32.73 ID:89Atcu4Ho<> おつ
7月ベストSSトップ10入りしました
真鍋さんかわいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2011/07/01(金) 03:42:37.32 ID:RZ8Xx3bFo<> この二人だと惚気ても許せちゃう乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/07/01(金) 22:20:12.43 ID:dE/dvK6no<> おつ!いいねー和ちゃんかわいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2011/07/03(日) 00:42:31.54 ID:fnlaNZQRo<> さまぁ〜ず×さまぁ〜ず?
温い空気の雰囲気が出ててよかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2011/07/03(日) 01:05:26.46 ID:VSJujtPAo<> 数年前にDVDが出た『さまぁ〜ずトークライブ 三村もいるよ!』の感じを唯和で目指してみました

深夜番組あまり観ないのでさまぁ〜ず×さまぁ〜ずの存在を知らなかった
教えてくれてありがとう
ついさっき録画予約しました <>